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2011年8月の記事

2011年8月31日 (水)

This Funk / Dis Bonjour à la Dame

元々、全く別の曲を用意していたのに、YouTubeで珍しいのを発見したので、こっちを紹介しちゃいます。
いつまで、YouTubeで聞けるかも、分からないですからね。

ディ・ボンジュール・ア・ラ・ダム・・・レディに挨拶したの?くらいの意味でしょうか?
1994年に発売された、フランスのアシッド・ジャズ・バンドです。
実はこのバンド、さっぱり情報がありません。

知る限り、1994年にアルバム1枚、シングル3枚発売して、その後どうなったか分かりません。
愛国心の高いフランス人のバンドなのに、歌詞はフランス語じゃなく英語(ラップはフランス語だったりするw)・・・って事は、イギリスとか、アメリカのチャートを意識していたんじゃないかと思われます。
当時、アシッド・ジャズのブームも終盤。
当時ヨーロッパでブームだった、アシッド・ジャズをフランスでやったところで、フランスは新しい曲がヒットするのは難しい、保守的なお国柄・・・らしいです。

若い人は、アシッド・ジャズって知っていますかねェ?知っていたとして、どんな印象なんでしょう?
アシッド・ジャズが大流行した1989年から1995年当時、東京のクラブでも、アシッド・ジャズをガンガンかけるクラブが、結構ありましたね。
ブームの間は、アシッド・ジャズっぽいと売れたので、音楽的にヒドいのが多くて、本物はごく一部でした。
自分は、アシッド・ジャズには、そんな似非音楽のいかがわしさをイメージしちゃいます。

で、このディ・ボンジュール・ア・ラ・ダムですが、彼らのアルバム(アルバムタイトルもディ・ボンジュール・ア・ラ・ダムです)はファンク魂に溢れていて、演奏技術も水準以上、音楽もカッコ良く、かなり好きです。
この曲はアルバムの1曲目です。
四の五の説明は不要でしょう。とっとと聞け(笑)!

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2011年8月26日 (金)

Reflections / Allen Vizzutti

今回は、世界屈指の超絶テクニックを持つ、トランぺッター、アレン・ヴィズッティを紹介します。
一般には知られていないかも知れませんが、ラッパ吹きの間では、知らぬ者がいないほどの有名人です。
ラッパ吹きの人が、このブログを見ると、今さらかい!って、突っ込まれそうです(笑)。

アレン・ヴィズッティは、高校生時代に、トランペット吹きの友人から紹介されました。

アメリカ、モンタナ州生まれで、元々はクラッシックの、超絶テクニックを持ったトランぺッターでした。
チック・コリアに見出され、客演して、遂には1979年に、当時フュージョンブームだった事もあり、「スカイロケット」と言うジャズ/フュージョンアルバムを出します。
恐らく、まずまずヒットしたのでしょうね。続けて、1980年に「レインボー」、1982年に「レッド・メタル」のジャズ/フュージョンアルバムを出しました。
以後も、その名声は衰えず、クラッシックを中心に、ジャズ系のミュージシャンへの客演と、世界を股にかけ演奏しています。
ちなみに、放射能を心配して来日を中止するミュージシャンが多い中、今年5月にピアニストの奥様と来日して、演奏しました。

アレン・ヴィズッティと言うと、超絶トランペットテクニックのクラッシック曲、「Fire Dance」が有名ですが、別の曲を紹介します。
「Reflections」は、「レッド・メタル」に入った、しっとりとしたバラードナンバーです。
「レッド・メタル」は現在絶版(CD発売もされてないかも)で、再版された「スカイロケット」のボーナストラックにも「Reflections」が入っており、このアルバムなら現在も入手可能です。
自分は「レッド・メタル」のレコードを持っています。

この曲を聴いて、何て美しいトランペットの音・・・と思うかもしれませんが、この楽器トランペットではありません。
フリューゲルホルンです。

楽器としての違いは、リンク先のWikiでも読んで頂くとして、トランペットフリューゲルホルンが、同一の写真に納まっているのを発見しました。
アメーバーのID取得が面倒なので、リンクのみで失礼します。こちらのサイトです。
リンクの先の写真の、上がB♭フリューゲルホルン、下が標準的B♭トランペットです。

そもそも、トランペットフリューゲルホルンは(他の金管/木管楽器もそうですけど)、素人が予備知識なく、吹けば音が出る代物ではありません。いや、通常音は出ません。
ほぼ毎日練習して、簡単な曲が吹けるようになるまで、数か月かかります。しかも最初の内は、高い音がなかなか出ません。
トランペットでは、ハイG(オクターブ上のソの音)からハイB(オクターブ上のシの音)あたりが、1つの壁なんではないでしょうか?
特に大きくて高い音を出すためには、相当な肺活量が必要です。

さて、曲に戻りますが、アレン・ヴィズッティはこの曲をフリューゲルホルンで吹いています。
フリューゲルホルンは、トランペットと比べ、音が太く、柔らかい音色で、この曲のソロ楽器としての選択は適切です。
しかし一般には、フリューゲルホルンの高音演奏は、トランペットの比じゃなく、困難なのです。

アレン・ヴィズッティは、全曲通していとも楽々吹いているように聞こえますが、曲全体が、フリューゲルホルンにはあり得ないくらい音が高く、それも息切れしそうなくらい、長く音を伸ばしています。
一番高い音は実音でトリプルハイD(3オクターブ上のレ)、B♭管表記だとトリプルハイE(3オクターブ上のミ)です。
一般的トランペットでは、ダブルハイの音が出れば上手い方だと言うのに・・・
フリューゲルホルンのトリプルハイEは、言うなれば、マライヤ・キャリーのように、7オクターブ上の声が出るようなもんです。
しかも全体的に音が高く、こんなに音を伸ばしているのは、普通ならすぐにでも、相当な消耗を来します。
って言うか、一般には曲を1オクターブ低くしても、厳しいんじゃないですかね?

ラッパ吹きで、高い音を長時間出して、酸欠になった人は多いと思います。
ましてやこの曲のような、トリプルハイEの絶望的高音・・・
ですので、自分の友人はこの曲を聴くと、自分が吹いているような気になり(全くこんな風に吹けませんけどねw)、酸欠になる錯覚に陥るそうです。
アレン・ヴィズッティの超絶さが、お分かり頂けるでしょうか?

アレン・ヴィズッティのコンサートを見に行った人によると、さすがに高い音のロングトーンは、彼の顔が紅潮するそうです。
アレン・ヴィズッティも、人間だったんですね(笑)。

アレン・ヴィズッティは、高音ばかりでなく、早吹きって言う超絶テクニックもありますが、それはまたの機会にって事で。

バックの演奏ですが、標準以上の技術で、良いですね。
特に、トレモロを利かせた、ローズ・ピアノのフレーズが素敵です。
夏の光に / やまがたすみこでも書きましたが、トレモロと言うのは、奏法としてのトレモロではなく、別名ビブラート・ノブとも言われる、ローズ・ピアノの音をスピーカに左右に、回転するように揺らして出力する機能です。
ローズ・ピアノの音が、スピーカーの右から左から聞こえるのが、お分かりいただけますでしょうか?

ローズ・ピアノは、チック・コリア島健の名前がありますが、どっちの演奏なんでしょう?
ストリングスの音は、今やビンテージのアナログシンセの名機、Oberheim OB-X。さすが良い音ですね。
レスポールタイプと思われるギターの、独特のフレージングのソロも、素敵ですね。

ビックリな事に、他のミュージシャンは無名な人ばかりです。
アルバムを通しての演奏者は、以下の通りです。

Allen Vizzutti : trumpet, flugelhorn
Tom Brechtlein : drums
Chick Corea : acoustic piano, Fender Rhodes
Ken Shima : acoustic piano, Fender Rhodes
Leon Gaer : electric bass, synthesizer bass
Mike Miller : electric guitar, acoustic guitar
John Novello : OB-X modified 8 voice synthesizer
--------------------------------------------------
以下、この曲には参加していませんが、念のため。
Alexandra Brown : vocals
Horn Section : Allen Vizzutti, Charlie Davis, Larry Hall (trumpet)
Alan Kaplan, Nelson Hinds (trombone)
Steve Kujala (tenor saxophone)

YouTubeに曲がなく、探したら、GrooveSharkにありました。
URLのリンクがうまく動かなかったので、お手数ですが、下記URLをコピーして、自ブラウザで開いて下さい。

http://grooveshark.com/#/s/Reflections/2Gvu5D?src=5
Reflections by Allen Vizzutti on Grooveshark

YouTubeにもありました

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2011年8月24日 (水)

探偵はbarにいる(その3)

探偵はbarにいるの、橋本一監督、大泉洋、松田龍平、小雪の試写会舞台挨拶。
さすが大泉洋、笑えます!!

自分何だか、この映画のスポークスマンと化してますね。
可能なら、見に行きたいです。

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2011年8月21日 (日)

Stretchin' Out / Bootsy Collins

またまた今回も、意表を突いた音楽を紹介します。怪人ベーシスト、ブーツィー・コリンズです。
自分は、ブーツィー・コリンズのファンだなんて、生易しいものではありません。ブーツィー・コリンズの信者です(笑)。
曲名は、正確にはStretchin' Out(in Bootsy's Rubber Band)です。ブーツィズ・ラバーバンド体操(笑)?

ブーツィー・コリンズの経歴は、こちらを見て頂きましょう。

ジョージ・クリントン(大統領ではありません、黒人ミュージシャンです)率いる、パーラメントファンカデリックのベーシストで、ここで演奏される音楽ジャンル・・・Pファンクには、欠かせないミュージシャンです。
ブーツィー・コリンズ自身も、このPファンカーです。

Pファンクに関しては、ダメな人は、全然受け付けません。
メロディがあって、ないようなものですし、ラップのようで、ラップでもない。
曲の盛り上がりとか期待して聞くと、そんなのもありません。

ベーシストとしてのブーツィー・コリンズは、ミュートロンIII(オートワウ)のミョンミョンする音、またギターのように歪ませたディストーションサウンドが、特徴です。
特注の、キラキラ光る星形ベースと共に、他にはない個性的サウンドです。
ボーカリスト(単なる奇声?笑)としても、素晴らしいノリです。
自分的には、この音を聞くと、疲れが吹っ飛びます。

ブーツィー・コリンズの奇声は、ブーツィ・ボイスと言われ、多くのラッパーがサンプリングして、使用しています。とくに有名なのは、「Hit me!」ですね。
Pファンクは、ラップではありませんが、多くのラッパーが、ブーツィー・コリンズジョージ・クリントンをリスペクトして、サンプリング、レコーディング、ライブの客演をしています。

ブーツィー・コリンズの個性的なベースは、世界一超絶に上手いベーシスト、ヴィクター・ウッテンがリスペクトしていて、何度か共演を果たしています。

またブーツィー・コリンズのファッションも、とんでもなく、見て頂ければ分かりますが、田舎のちんどん屋をはるかに突き抜けていて、逆に爽快です(笑)。

映像は、人気サックス奏者、デイヴィッド・サンボーンのテレビ番組、「Night Music」に、1980年代の終わり頃に登場した時の映像です。
「Night Music」で、バックを務めるミュージシャンは、デイヴィッド・サンボーンのアルバムのバックのメンバーである事が多く、豪華メンバーです。
この映像でも、サクッと拾っただけで、以下のミュージシャンが確認できます。
アルト・サックス:デイヴィッド・サンボーン
ギター:ハイラム・ブロック(故人/合掌)
ドラム:オマー・ハキム

ブーツィー・コリンズのライブでは、グダグダになって聞くに堪えない事もありますが、バックのメンバーがしっかりしているせいか、ブーツィー・コリンズ自身もノリノリで、素晴らしい演奏を披露しています。
デイヴィッド・サンボーンハイラム・ブロックのソロもカッコ良いですね。
ブーツィー・コリンズのベースサウンドは、あの星形ベースにミュートロンIIIをかけてるサウンドのみです。ディストーションサウンドをお聞かせ出来なくて、残念です。

ブーツィー・コリンズは、1988年に名(迷?)アルバム、「What's Bootsy Doin'?」を発表しているのに、どうしてこの番組で「What's Bootsy Doin'?」の曲ではなく、10年以上前のラバー・バンドの「Stretchin' Out」演奏したの?と言う疑問はあります。
でも「Stretchin' Out」は、ブーツィー・コリンズのコンサートでは今でも必ず演奏される、定番の曲なんです。
ライブでは、感性のまま演奏しているように見えるかもしれませんが、YouTubeの映像には、別のライブ前の練習で、演奏手順を確認している場面があり、グダグダにみえて、結構緻密なんですね。

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2011年8月17日 (水)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(第五回)

17世紀半ばに、日本で初めて中国料理を食べたのは、水戸光圀と言われています。
当事、滅亡した明朝から、日本に亡命していた儒学者の朱舜水が作って、水戸光圀に振舞いました。
しかし庶民が中国料理を食べられるようになったのは、1872年、横浜に出来た中国料理店が、始まりです。

それ以来約140年、中国料理は日本で良く食べられる、ポピュラーな料理になりました。
しかし、それでもなお、中国で食べられている中国料理とは、大きな開きがあります。

現在、日本で有名な中国料理メニューは、麻婆豆腐、回鍋肉、麻婆茄子、担々麺、海老のチリソース炒め、黒酢の酢豚、青椒肉絲、フカヒレの姿煮、北京ダック、炒飯、餃子、小籠包等々。
日本の中国料理店、どこにでもあるポピュラーなメニュー、麻婆豆腐、回鍋肉、担々麺は、中国では四川料理店以外は置いていないため、中国の一部、四川省以外の場所では、めったに食べられません。
中国で食べられる担々麺は、スープのない汁なし担々麺です。
中国では一般に、回鍋肉にはキャベツを使わず、長ネギを使います。
麻婆茄子と言う料理はなく、魚香茄子と言うのが、これに当たります。
海老のチリソース炒め、黒酢の酢豚は、日本の中国料理店で作られた料理で、同じ料理は中国にはありません(原型になった料理はあります)。
日本の焼き餃子も、中国にはありません。

日本では、4大中国料理・・・4大菜系(北京、広東、上海、四川)の分類が有名ですが、中国では8大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、広東、湖南、四川)に分類し、派生する地域料理を含め約50弱の地域に分類されています。
しかしそれでもカバーしきれない、地域料理が多くあります。

中国のどの地域でも食べられてる料理と言うのは、実はそんなに多くなく、その地域(菜系)で無数の料理があります。
つまり、中国人の料理人の地域色を出した料理こそが、本物の中国料理なのです。

1990年代以降、日本で仕事する中国人が徐々に増え、2000年以降は、中国人観光客が右肩上がりに増え、それに伴い、都内の中国料理店も爆発的に増えています。
新しく出来た店は、多少地域色を前面に出しつつあり、日本で本格的な地域色を感じる中国料理が一般化する日も、そう遠くない予感がします。

そんな、地域色のある、本物の中国料理を食べられる店が、虎ノ門にもあります。
なお、中国料理メニューの詳しい解説は省きます。
興味がある方は、調べてみて下さい。

天然居は、表向き四川料理店です。ランチメニューの麻婆豆腐、汁なし担々麺なんかが美味いです。
この麻婆豆腐の味が、都内で有名な四川料理店の楊とそっくりな味なのですが、それも当然で、経営者は楊の親戚、料理人は楊で料理を作っていた人です。
表向き四川料理店と書きましたが、実は経営者も料理人も江南省出身です。
江南地方や中国北部で広く食べられている、ハーラー麺と言う手打ち麺の料理があり、東京ではこの店でしか食べられません。
ディナータイムには、これら料理に加え、本格的四川料理と、江南、中国東北部の料理が食べられます。

西安刀削麺酒楼は、以前は虎ノ門にありましたが、西新橋に移転しました。
ランチタイムの名物は、刀削麺と言ったら麻辣刀削麺と言う感じですね。
夜は西安の料理、ラム肉のスパイシー炒め、羊肉スープにパンを千切って入れて食べる西安名物、羊肉泡模、油抜刀削麺等が食べられます。
※油抜刀削麺は、油撥刀削麺の誤植です。撥の簡体字は拨で、抜と間違えたのだと思います。

パオは台湾料理店で、元々本店が曙橋にあり、この店はその支店でした。
本店は、水餃子で評判を取りましたが、2005年に閉店しましたので、今ではパオの水餃子はこの店でしか食べられません。
この店では、台湾名物麺料理、担仔麺も食べられます。担仔麺には、香菜(シャンァイ=パクチー)がは入りますので、苦手な方は注意して下さい。
その他ディナーには、台湾ちまき、腸詰、切干大根のかりかり玉子焼き(菜脯蛋)、香酥排骨、台湾風角煮(魯肉)等が食べられます。

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2011年8月15日 (月)

After Love Has Gone / FREESTYLE

After Love Has Goneは、言わずと知れた、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(以後EW&F)の絶頂期、1979年のアルバム、「I AM」に収録された、名バラードです。
3年前に、当時22歳の音楽好きと言う新入社員に、EW&Fってなんですか?って言われちゃいましたけどね(笑)。

記憶に間違えなければ、日本の洋楽部門のオリコンチャートでは、1位にはならなかったと思います。
でも、売れたとか、1位になったと言うのと、名曲とは関係ないですよね。
EW&Fのライブには、欠かせない曲であり、そして1980年グラミー賞の、最優秀R&B楽曲賞を受賞します。

この曲を書いたのは、当時売れっ子スタジオミュージシャンで、かつプロデューサーとしても売れていたデイヴィッド・フォスタージェイ・グレイドンシカゴに加入する前の、ビル・チャンプリンの3人です。
メインの作曲者は、デイヴィッド・フォスターと言う事らしいです。

音楽を知るものならば、1聴して、なんちゅーコード(和音)進行やねん!と叫びたくなるような、コード進行、転調をします。
しかもそれが、悔しいぐらい、自然につながっています。

実は歌詞も素晴らしいんですよ。
この曲の歌詞は、インターネット中に転がっていますので、探して見て頂ければ分かります。
英語が分からなくとも、翻訳サイトに任せれば良いですし。
しかし歌詞の重要なポイントは、言葉の意味だけではないんですね。

英語で、この歌詞をそのまま読んでみて下さい。
この歌詞の、言葉の響きの美しさが分かるでしょうか?

さらに、1つの単語に、4分音符1拍以上の長さの単語を使っていません。
これが、メロディーをぐっと牽引するような効果をもたらしています。

アレンジとしては、サビのメロディが、複数ボーカリストのコーラスとしています。
そのため、この曲でボーカルを取る人は、サビより目立つ歌い方をしては、曲を壊してしまいます。
もしも自分がプロデューサーなら、ボーカルには、外にベクトルを向けて、歌い上げるのではなく、内なる心に気持ちを抑え、歌い上げるように指導します。

まずは、EW&Fのアルバムバージョン。この曲の基本ですね。
素晴らしい事に、歌詞も表示されます。
2コーラス目以降の、サビのピアノのフレーズは、日本のアレンジャーにパクられまくり、以後数年、耳からタコとイカが出て来るぐらい、似たようなフレーズを聞かされましたね(笑)。
関係ないですが、バラードなのに、もの凄い楽器数を使っていますね。
金のある人気バンドは違います。

以後アレンジやボーカルは違えど、すべて同じ曲です。
時間のない方は、EW&Fのアルバムバージョンの後、FREESTYLEバージョンを聞いて下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=15NYvMfNUPM&feature=player_embedded

売れっ子スタジオミュージシャンで、かつプロデューサーのデイヴィッド・フォスタージェイ・グレイドンが1980年に結成した伝説のバンド、エアプレイのアルバムのAfter Love Has Goneです。
両名とも売れっ子過ぎて、この当時は、恐らくエアプレイとしては、ライブをしていないと思います。
レコーディングメンバーは、当時同様に売れっ子スタジオミュージシャンだった、TOTOのメンバーです。
AORと言う言葉は好きではありませんが、このR&Bな曲に、AOR的アレンジをしています。
このアレンジでは、サビもメインボーカルをフューチャーしていますので、このアレンジだと、メインボーカルが歌い込んでもOKです。

http://www.youtube.com/watch?v=0RtjatjyeQQ&feature=player_embedded

1993年、かつてのエアプレイのサウンドを引っ提げて、ジェイ・グレイドンが「Airplay For The Planet」と言うアルバムを発表し、その中にもAfter Love Has Goneは、収録されました。
アレンジは、EW&Fのアルバムバージョンと、エアプレイバージョンをいいとこ取りしたような、新アレンジです。
1994年、ジェイ・グレイドン・オールスターズと言うバンド名で、「Airplay For The Planet」の曲や、かつてのエアプレイの曲をライブでやりました。
これは、1994年の、日本でのライブ映像です。ボーカルはもしや・・・ビル・チャンプリン
関係ありませんが、2コーラス目のBメロ(2:03~2:44)を、ボーカルが1フレーズ多く歌ってしまいますが、バックのメンバーは、何事もなかったかのように、演奏しています。
これって、こう言うアレンジだったんでしょうか?自分には違和感ありました。

ちなみに同年、日本に呼ばれたデイヴィッド・フォスターのゲストで、ジェイ・グレイドンと共演して、エアプレイの「Nothin' You Can Do About It」を完璧に、原曲に忠実に、ライブで演奏しました。


Jay Graydon & friends- Bill Champlin - After... 投稿者 miklo


ビル・チャンプリンバージョンです。
元々この曲は、ビル・チャンプリンのソロアルバムに収録予定だったのだとか。
結局諸事情から、ビル・チャンプリンのアルバムには未収録ですが、この曲を気に入って、ライブでは歌っているのです。
アレンジは、ほとんどEW&Fのアルバムバージョンに近いです。

EW&Fの絶頂期までギターを担当した、ミスター・バッキング・ギターとも言うべき、自分の大好きな名ギタリストに、アル・マッケイがいます。
アル・マッケイは、凄く手が大きく、平均的には手の小さい日本人では、とても押さえられない、アクロバティックなコードを楽々押さえます。
キレ良く、楽々チャカチャカ弾いているように見えますが、演奏の難易度が高いのです。
しかも、ただ難しいんじゃなく、コードの響きが美しいです。

そのアル・マッケイが、なんちゃってEW&Fバンド、アル・マッケイ・オールスターズを結成し、EW&Fのカバーをしています。
ボーカル力の差は、しょうがありませんね。
アレンジは、EW&Fのアルバムバージョンに沿ったものになっています。

https://www.youtube.com/watch?v=Mz85KCV-120

さて、本日のメーン、FREESTYLEのAfter Love Has Goneです。
YouTubeを聞いて、感動したので、メインに据えました。

自分は、初めて見た時、日本のアマチュアバンド?それにしても、ボーカル上手過ぎ!!と思いました。
しかし、フィリピンの人気バンドで、彼らはプロだそうです。

After Love Has Goneは、多くのプロのボーカリストが、カバーしていますが、オリジナルのEW&F、エアプレイ、ビル・チャンプリンに比肩するレベルは、皆無でした。
アレンジは、EW&Fのライブバージョンを元にしていますね。
これ見て頂ければ分かりますが、3名とも歌が上手くて、その個性を上手く出していて、EW&Fとはまた違った味があり、素晴らしいです。
しかしこれ、ライブ映像ではなく、レコーディングのように、いくつかの音を重ねて録音したのと、映像を重ねたものですけどね。
少々なまった英語も、ご愛嬌(笑)。

ただ2コーラス目に、中央の素晴らしく声が通るお姉さんと、向かって左側の天野ひろゆき似のボーカルが、頑張って歌っちゃってますよね。
前述の通り、この曲はボーカルが頑張り過ぎると、サビが目立たないと言った意味が、お分かり頂けると思います。
こんなに素晴らしいのに、途中で切れちゃいます(涙)。

おまけとして、この曲のピアノコード(和音)のビデオを発見しました。
演奏は、EW&Fのライブバージョンです。
ピアノのコードのみですが、これを見て、コード理論が分かる人なら、鼻血が出るでしょう(笑)。

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2011年8月13日 (土)

Humpty Dumpty / Chick Corea

前回リターン・トゥ・フォーエヴァー(以後RTF)のメンバーとして来日する、スタンリー・クラークの演奏を紹介しましたが、今回はRTFの総帥たる、偉大なジャズピアニスト、チック・コリアの演奏を紹介します。
RTFの来日があるので、RTFの名曲(例えばスペインとか)を紹介するのが流れですが、そうお決まりに行かないのがこのブログ(笑)。

ブログタイトルからも分かる通り、これでも少しは押さえてますが、このブログは自分の趣味に走っちゃってます。
って事で、チック・コリアの曲の中で、最も好きな曲がこの曲なんです。
自分は、レコードで持っています。

1979年の、チック・コリアのポピュラー路線のアルバム、「MAD HATTER」に収録された曲ですね。
他の曲では、シンセ音をフューチャーしていたり、これってミュージカル?みたいな不思議な曲なのに、聞いて頂ければ分かりますが、この曲だけスピーディーなスゥイングの、ゴリゴリのジャズです。
このアルバムで、全く場違いな曲です。

しかし耳ざといジャズマンの多くが、この曲を愛し、リスペクトして演奏し、今やスタンダードナンバーと言っても過言ではありません。

余談ですが、チック・コリアと、「MAD HATTER」に参加した女性ボーカルのゲイル・モランは、この共演がきっかけで、結婚しました。

「MAD HATTER」では、ピアノとベースのかっこ良いユニゾン(同じ音律での演奏)から、テナーサックスのテーマメロディに入ります。
YouTubeの、この曲は、ピアノ、ベース、ドラムスのトリオ演奏が多いのですが、自分の好みでは、この曲にテナーサックスが入るのは必須。
そしてテナーサックスが入った演奏が、唯一これのみでした。

1992年の演奏ですが、素晴らしい事に、ベース、ドラムスとも、「MAD HATTER」でこの曲を演奏したメンバーです。

ピアノ:チック・コリア
テナーサックス:ボブ・バーグ
ベース:エディ・ゴメス
ドラムス:スティーヴ・ガッド

まず、テナーサックスのテーマメロディの入りですが、ボブ・バーグが半拍遅れたために、チック・コリアがムッとして、ボブ・バーグを見ると言うシーンには、笑ってしまいました。

この当時、花形テナーサックス奏者の、ボブ・バーグですが、この演奏に関しては、フレージングの展開が単調で、ちょっと意外です。
曲に慣れていない、あまり理解していない印象です。
余談ですが、ボブ・バーグは、2002年12月6日午前10時45分、ニューヨーク州ロングアイランドで、交通事故で亡くなってしまいました。

チック・コリアのこの演奏は、神ですね。何も言うことはありません。凄いです。

続いて、素晴らしいボトムキープをしていた、ベースのエディ・ゴメスのソロも素晴らしいです。

スティーヴ・ガッドは、1970年代から80年代にかけて、ジャズから当時流行したフュージョン、ポップな曲まで八面六臂の神演奏を繰り広げた、超絶ドラマーです。
この人のドラミングは、簡単そうに聞こえて、実は手順が難しかったり、叩けても彼のような味が出なかったりと、とんでもない技巧を持っています。
しかも、メトロノームより正確。演奏者が走ろうが、遅れようが、きちんと合わせますからね。
1980年代に、薬物中毒で演奏から離れますが、この頃は復活した頃でしょう。
最後のドラムソロは、他演奏者とも息が合ってて、見事ですね。
感涙ものです。

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2011年8月 9日 (火)

Black Narcissus / Stanley Clarke Band feat. Hiromi

駅にある看板で、リターン・トゥ・フォーエヴァー(以後RTF)が来日公演するのが、告知されていました。
RTFは、偉大なジャズピアニスト、チック・コリアが、シンセサイザーやエレクトリック・ピアノ(以後EP)を駆使し、クロスオーバー/フュージョン寄りの現代的なアプローチをするバンドです。
しかし本稿は、チック・コリアの紹介ではありません。

一緒に来日する、RTFのメンバーの、超絶テクニックを持つベーシスト、スタンリー・クラークが主役だったはずですが・・・まあいいか(苦笑)。
スタンリー・クラークは、デビューの1970年前後の当初、ウッド・ベースを弾いていた、ジャズベーシストでした。
もしかすると、この頃からエレクトリック・ベースも弾いていたかも知れませんが、それは良く分かりません。

この頃、エレクトリック・ベースに画期的な事が起こります。
1つは1960年代に誕生したチョッパー奏法が、ベーシストに広まって行った事。
英語ではスラップ奏法ですが、日本ではチョッパー奏法の呼び名が認知されていますので、以後もチョッパー奏法と呼びます。

もうひとつは、1975年にデビューしたジャコ・パストリアスです。
それまで、低音をキープするバンドの縁の下の力持ちだったベースを、超絶テクニックと共に、メロディ楽器として使いました。

この2つの出来事により、地味で目立たなかったベーシストが、以後脚光を浴びるようになったのです。

元々スタンリー・クラークは、ベースの速弾きが得意で、さらにエレクトリック・ベースチョッパー奏法を得て、ポピュラーな音楽の方で、水を得た魚のように活躍します。
もちろん、スタンリー・クラークも、ベースを花形楽器に押し上げた功績大ですけどね。

1972年に、チック・コリアのRTFに参加し、これがスタンリー・クラークが脚光を浴びるきっかけとなります。
1981年に、人気キーボーディスト、ジョージ・デュークと、クラーク・デューク・プロジェクトを結成し、アルバムは世界中で売れ、商業的にも成功します。
その間も、様々な有名ミュージシャンとのセッションをこなし、超有名ベーシストとなりました。
この頃プレイした、ギターの神様、ジェフ・ベックとは、その後レコーディングに、ライブに、度々共演しています。

スタンリー・クラークのベースソロの速弾きは、あれはもう人間じゃありません。
その辺のギタリストより、ずっと速弾きです。
速弾きしたからエライ訳ではありませんが、ジェフ・ベックと共演した時も、ジェフ・ベックよりも速弾きでした。

ベースソロに、コードストロークを多用するのも1つの特徴ですし、チョッパー奏法の速弾きも、人間やめてる速さです。

その後、セッション・ベーシストとしては相変わらずの活躍で、自身は映画音楽のブロデュースを手掛けたりしていましたが、新しいアルバムはあまり出ず、寡作となってしまいました。

自分としても、忘れかけてたスタンリー・クラークが、2010年に発表したTHE STANLEY CLARKE BAND FEAT. HIROMIで、グラミー賞、Best Contemporary Jazz Albumを受賞しました。
ちなみに、HIROMIとは、海外で活躍する日本人ジャズピアニストの上原ひろみさんです。

で、曲の紹介ですが、スタンリー・クラークが脂の乗った1980年代のプレイをと思い、ほとんど曲も絞り込めてました。
しかし、YouTubeで見たこの演奏が、あまりに神演奏過ぎて・・・鳥肌が立つほど感動しちゃって、こっちにしちゃいました(苦笑)。

さんざん、スタンリー・クラークを超絶テクニックとか、人間離れとか書いておきながら、この演奏見るとガッカリするでしょう。
至って、ノーマルな演奏ですから。
曲も、バリバリのジャズです。このブログ見ている方の中でも、それだけでついて行けない人も、いるかもしれませんね。

神演奏のソロを弾いてる、上原ひろみさんに耳が行ってしまうかも知れませんが、地味ながらスタンリー・クラークの演奏も素晴らしいです。
ロナルド・バーナー・ジュニアのドラムも素晴らしいです。
後半のソロは、ルスラン・シロタが、シンセサイザーのYAMAHA MOTIFで、ローズ・ピアノの音を作って、演奏していますね。
本物の名機のローズ・ピアノは、ピアノ線が弱くて切れやすいため、弱いタッチで演奏し、それがけだるい雰囲気となり、演奏の特徴になっていました。
夏の光に / やまがたすみこで演奏されているのが、本物のローズ・ピアノです)
演奏してるのはシンセサイザーなので、ピアノ線は切れませんが、弱いタッチの演奏に、気だるさがあり、オールド・ローズ・ピアノの雰囲気が出ています。

こんな良い演奏なのに、最後、演奏中に切れちゃうのが、腹立たしいです。


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2011年8月 5日 (金)

8月に食べたい料理(2011/08)

8月に旬の料理は、野菜カレー・・・カレーに旬があるの?疑問はごもっともです。

このカレーとは、小麦粉を炒めて作る日本風カレーではなく、インド料理のカレーです。
インド料理の数あるカレーの多くは、玉ネギを潰して、カレーソースを作りますし、ここにトマトを入れる場合もあります。
具として、トマト、ナス、ピーマン、ブロッコリーなんかを入れるとすれば、これ全て今が旬の夏野菜。

野菜の旬に関しては、色々異説もあろうかと思いますが、一般論としてはこれらは夏野菜です。
夏の日差しを浴びて、土の栄養分を豊富に吸収し、味が濃厚になります。

この店の野菜は、オーナーの鬼丸氏の実家が農家で、ご両親が丹精こめて作られた自慢の野菜なのです。

そして旬の料理かつ、体の調子を整える料理と言うのも、魅力です。
カレーには、暑い夏を乗り切る、体の調子を整える効果があります。

カレーに使われるスパイスは、漢方薬なんです。
カレーに良く使われるスパイスを例に取ると、以下のようになります。

ターメリック=ウコン
クミン=馬芹(ばきん)
コリアンダー=香菜 ※厳密には漢方薬には分類されないが、体に良い食材と言う認識はある
カルダモン=小荳蒄(ショウズク)
クローブ=丁子(ちょうじ)
シナモン=桂皮(けいひ)
ナツメグ=肉荳蒄(にくずく)
フェンネル=茴香(ういきょう)
スターアニス=八角(はっかく)
唐辛子
胡椒
マスタード=芥子 ※厳密には漢方薬には分類されないが、体に良い食材と言う認識はある

これらのスパイス=漢方薬が、体の調子を整え、夏バテ防止となります。
まあ、いくらカレーを食べても、体に不摂生する(冷たい飲み物ばかり摂取するとか)と、夏バテしちゃいますけどね。

若い人は、野菜ばかりのカレーだと、肉のカレーと比べ、先入観で物足りなく感じてしまうでしょうね。
だまされたと思って、食べて見て下さい。
重厚なスパイス、濃い野菜の旨味で、肉が入っていない物足りなさなど感じません。
特にこの時期、野菜の旨味で、ただでさえ絶品の普段より、さらに美味い事でしょう。

そんな究極の野菜カレーが食べられるのは、下記のレストランです。

想いの木
東京都新宿区神楽坂5-22 KS神楽坂2F
03-3235-4277

野菜カレーのメニューは、「大地の恵みカレー」。自分はこのネーミング、好きですね。

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2011年8月 1日 (月)

夏の光に / やまがたすみこ

今回の音楽は、またまた日本人、しかも今度は、かなり古い知られざる名曲を紹介します。

やまがたすみこさんの経歴は、こちら見て頂きましょう。
にしおかすみこではありません(笑)。

やまがたすみこさんの曲は、オリコンチャートで一度も100位以内に入った事がなく、本来なら忘れられても不思議のない歌手です。
17歳でデビューし、作詞作曲をして、ギター弾き語り、またはピアノ弾き語りをしました。
彼女の自作の曲は、当時のアーティストに多かった、フォークソングでした。

以前は、やまがたすみこさんの事は、インターネットで見かけませんでしたが、現在でもかなりコアなファンがいると見え、検索するとたくさん出て来ます。
そしてコアなファンの多くが、このフォークソング時代のやまがたすみこさんを絶賛しています。

1976年、やまがたすみこさんが20歳の時に出したアルバム、サマー・シェイドから彼女の作詞作曲が減り、1977年の次のアルバム、FLYINGでは1曲のみ作曲で、他の曲は当時のヒットメーカーだった松本隆、鈴木茂、細野春臣が作詞、作曲をしています。
つまり、当時フォークソングは廃れ、ニューミュージックと呼ばれるジャンルが台頭し、やまがたすみこさんも、ニューミュージック路線に舵を切ったんですね。
そして現在でも、フォークソング時代のやまがたすみこさんが好きな人は、サマー・シェイド以降のアルバムを嫌っていたりします。
自分は全く逆で、サマー・シェイド以降の曲しか聞きません。

夏の光には、そんなやまがたすみこさんが20歳の時に出したアルバム、サマー・シェイドからシングルカットされた曲です。
作詞は、かぐや姫の神田川の作詞なんかで有名な大作詞家、喜多条忠
作曲は、やまがたすみこさん自身が行っています。

男と女の別れを、1ぺんの無駄もない言葉が詰まった歌詞で、それをボサノバのメロディで歌っています。
ボサノバは、もうすぐ病気で死にそうな声で歌うと、より切なくて、素晴らしかったりします(笑)。
やまがたすみこさんは、他の曲では歌い込むスタイルなのですが、この曲だけボサノバを意識してか、Aメロでは弱々しく歌っています。

多くの人が、この曲を日本のボサノバの名曲だと言っていますね。

詩も曲も、歌も素晴らしいのですが、アレンジがまた素晴らしい。
特に素晴らしいのは、トレモロを使ったフェンダー・ローズ(エレクトリック・ピアノ)です。
トレモロと言うのは、奏法としてのトレモロではなく、別名ビブラート・ノブとも言われる、フェンダー・ローズの音をスピーカに左右に、回転するように揺らして出力する機能です。
フェンダー・ローズの音が、スピーカーの右から左から聞こえるのが、お分かりいただけますでしょうか?

この、フェンダー・ローズが、最初から白玉、アルペジオ、おかずと、メロディに合わせ、歌の邪魔をせず、伴奏のおいしいところで音を出しています。
これが一転、エンディングも盛り上がるところでは、白玉、アルペジオ、おかず、刻みとなり、この刻みがまたカッコ良いんですね。

もちろん、ボサノバと言えばギターで、ギターも素晴らしいですし、地味にベースとか、ドラムも名演だと思います。
ストリングスは、生演奏ではなく、この音はもしや・・・エレクトーン?
押入れの奥から、レコード盤を引っ張り出せれば、演奏者が分かると思うのですが、大変だったので断念。

やまがたすみこさんが、大昔にラジオで語ったところによると、この曲のレコーディングの際、このアルバムのプロデューサーが、急遽デュエットさせられる事になったのだそうです。もしかすると渡辺俊幸さん?
やまがたすみこさんは、この曲を大変気に入り、周りの反対を押し切り、シングルカットしたのですが、売れなかったんだそうです。

コアなファンの働き掛けもあり、2004年から2007年にかけ、紙ジャケではありますが、かつてのアルバムがCD化して再版されました。
その前後に、やまがたすみこさんは、この曲を思い出し、ライブ活動を再開します。

余談ですが、自分はいろいろな人に、この曲を今話題の新人歌手の曲だと言って聞かせると、みんな騙されます。
つまりこの曲が、34年経った今でも、色褪せていないと言う事なのでしょう。

※「夏の光に 歌詞」で検索して、ここに来られている人を散見しますので、歌詞があるブログをリンクします
http://blog.goo.ne.jp/turnitover/e/75778afff4a9cf5893f68e6f05a01758

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