« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2013年2月の記事

2013年2月19日 (火)

発酵バターとブラウンシュガーのクレープ 2013年01月に印象に残った料理

読者の方から、この店のクレープはそば粉ベースじゃないか?と指摘を受け、自分でも検証して来ました。
確かにそば粉でした。どうしてこんな簡単なことが分からなかったんだろう?
思い込みの恐さ・・・と言う事でしょうか?

1月に印象に残った料理は、発酵バターとブラウンシュガーのクレープ。
1月にも喝(かつ)に行ってイベリコ豚ロースとんかつを食べましたし、人形町志乃多寿司のいなり寿司も美味かったし、しょっちゅう行っているインド料理屋、DAKSHIN(ダクシン)やAndhra Kitchen(アーンドラ・キッチン)も美味かった。
それらを押さえて、この料理を紹介したいと思います。

昨年4月に、そば粉のクレープ、ガレットを紹介しましたが、今回は小麦粉を使った、良くあるデザートクレープです。
しかもフルーツとか、生クリーム、チョコレートソースなんかは一切乗らない、シンプルな砂糖とバターのクレープです。

そば粉のガレットもそうですが、クレープも、美味い店はまず生地が美味いです。
そして生地が美味いなら、味付けは生地を活かす最小限。

さしずめ、小麦粉のクレープなら、小麦生地の味をじゃましないよう、小麦粉と相性が良いバター、そして砂糖だけで十分なのです。

昼飯後、デザートに食べるのも良いでしょう。

可能なら、ドリンクはココアをオススメします。
ココアのメーカーは、物凄く有名な、ヴァローナ社。
600円と根は張りますが、味も香りも他とは違います。

この店はもちろん、そば粉のガレットをやっています。
そして、そば粉のガレットも美味いです。
ガレットなら、同様に玉子(ウッフ)、ハム(ジャンボン)、チーズ(フロマージュ)の定番のコンプレ(英語読みだとコンプレット)をオススメします。
両方食べると、結構量があり、自分の腹なら満腹しました。
ガレットには、ブルターニュ地方のリンゴ酒、シードルが良く合います。

オーナーの山中美和氏は、西郷山公園でガレットの屋台を始め、代官山で店舗を開いた「代官山の伝説の屋台」として、代官山で知られています。
無類の犬好きで、以前の店舗から飼い犬と一緒で、現在の店舗でも同様です。
店に犬がいるので、犬が恐い人、動物なんて不潔と思う潔癖症の人は、ちょっと難しいですね。



L.C.d.B(エル・セー・ド・ベー)
東京都渋谷区代官山町15-8
03-6277-5438

もう1つ、この店はとんでもなく分かりにくい場所にあります。
方向音痴の人なら、たどり着けるかどうか・・・
探して、道に迷いながら行くのもひとつ、面白いものですよ(笑)。
ちなみに、かのサイトには、写真つきで行き方を書いています。

http://majin.myhome.cx/pot-au-feu/address/tokyo-shibuyaku/L_C_d_B/L_C_d_B-20130119.html

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年2月17日 (日)

2013年 フェブラリーステークス:結果

2月16日は、4歳以上ダートGⅠレース、フェブラリーステークス(東京ダ1600m)が行われました。

①グレープブランデー 1:35.1
②エスポワールシチー 3/4
③ワンダーアキュート クビ

逃げたのは宣言通り、タイセイレジェンド、2番手エスポワールシチー。
芝のスピードの違いを見せるかと思っていたカレンブラックヒルは、3番手。
グレープブランデーは、中団前目。ワンダーアキュートは中団後方に位置しました。
ペースは、平均のペースやや早目。
カレンブラックヒルは、道中手応え良くなく、直線を向いてバテてあえなく後退。
残り400mから、エスポワールシチーが先頭に立ち、粘り込みを図りました。
しかし、前目に位置していたグレープブランデーが、先行グループが壁となり、いったん後ろを回す大きなロスでしたが、追ったら弾けて、エスポワールシチーを並ぶ間なしに交し優勝。
2着は粘ったエスポワールシチー、3着は後ろから差して届かずのワンダーアキュート。

グレープブランデーは、2011年ジャパンダートダービーGⅠ(大井ダ2000m)優勝後、故障して、復帰後調子が出ませんでしたが、GⅠ2勝目おめでとうございます。
しかしあの乗り方は、何ですか?
危うく、前が壁になって、脚を余して負けたかも知れなかったところですよ。
それでも勝つんだから、今日は群を抜いていた強さだったのでしょう。

エスポワールシチーは、全盛時なら逃げてたでしょうし、また後ろからは抜かせなかったでしょうね。
今回、乗り方は最高だったと思いますが、勝った相手が強かった。

ワンダーアキュートは位置取りが後ろ過ぎでしたね。
マイルが短かったか、近走の激走の疲れなのか?

大丈夫と思っていたカレンブラックヒルは、結果的にダート適性がなかったと言わざるを得ませんね。
ちなみに、かのホクトベガは、初のダート重賞(ダート自体は条件戦で3戦経験済み)の平安Sで、10着に敗れています。

現在の収支:
マッチ棒 -16,410

勝負賭けたのに、痛い!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月16日 (土)

2013年 フェブラリーステークス

2月16日は、4歳以上ダートGⅠレース、フェブラリーステークス(東京ダ1600m)が行われます。

1-1 マルカフリート(牡7、福永祐一・増本豊)
1-2 グレープブランデー(牡5、浜中俊・安田隆行)
2-3 セイクリムズン(牡7、藤岡佑介・服部利之)
2-4 ナムラタイタン(牡7、太宰啓介・大橋勇樹)
3-5 タイセイレジェンド(牡6、田辺裕信・矢作芳人)
3-6 エスポワールシチー(牡8、松岡正海・安達昭夫)
4-7 ガンジス(牡4、内田博幸・矢作芳人)
4-8 イジゲン(牡4、F.ベリー・堀宣行)
5-9 ヤマニンキングリー(牡8、武豊・河内洋)
5-10 ワンダーアキュート(牡7、和田竜二・佐藤正雄)
6-11 カレンブラックヒル(牡4、秋山真一郎・平田修)
6-12 ダノンカモン(牡7、W.ビュイック・池江泰寿)
7-13 エーシンウェズン(牡6、蛯名正義・野中賢二)
7-14 テスタマッタ(牡7、岩田康誠・村山明)
8-15 ガルボ(牡6、石橋脩・清水英克)
8-16 シルクフォーチュン(牡7、横山典弘・藤沢則雄)

単勝人気は、以下の通りです。
(03/16 18:00現在)

①カレンブラックヒル 2.8
②イジゲン 6.9
③グレープブランデー 7.7
④シルクフォーチュン 8.8
⑤ガンジス 9.5

今年はサンデーサイレンス系(父系サンデーサイレンス)が7頭もいます。
母系サンデーサイレンスを含めると、何と半数以上の9頭!?

グレープブランデーの母父、ジャッジアンジェルーチは、オネストプレジャー、ワットアプレジャーにつながる、最近珍しいボールドルーラ系です。
ボールドルーラ系はアメリカで、8回リーディングサイアーを取った、一世を風靡(ふうび)した血統ですが、今は衰えています。

タイセイレジェンドの母父、日本でもお馴染み、メジロマックイーンは、血統的にも今では珍しいヘロド系で、サラブレッドの3大始祖ではバイアリータークの系統です。
日本ではヘロド系のパーソロン産駒が活躍した時代があります。
メジロマックイーンは、今は廃業したメジロ牧場に、メジロアサマ、メジロティターンと3代に渡り、天皇賞を勝ったスーパー内国産馬です。
後継種牡馬もなく、メジロマックイーンは2006年に死亡しました。
現在サラブレッドの3大始祖では、バイアリータークの血統もゴドルフィンアラビアンの血統も振るわず、サラブレッドの9割以上がダーレーアラビアンの血統です。

ワンダーアキュートの母父、プレイザントタップは、プレイザントコロニー、ヒズマジェスティに遡るリボー系です。
最近では、タップダンスシチーが、記憶に新しいですよね。

ダノンカモンの母父、母父は、オジジアン-ダマスカス系です。
この血統も時々、アメリカで超一流馬を出します。
日本の活躍馬は、エイシンワシントンです。

テスタマッタの父、タピットは、プルピット、APインディ、シアトルスルーの最近珍しいボールドルーラ系です。
母父コンサーンがまた珍血統中の珍血統で、ブロードブラッシュ、アクアクから1908年に15戦15勝で引退した名馬コリンに遡ります。
大きなレースを勝利して、無敗で引退したのは、コリン以後、1988年13戦13勝で引退したパーソナルエンスンまで現れませんでした。
コリンは、極端に受胎率が低く、通常ならいつ系統が途絶えてもおかしくありませんでしたが、数少ないネッディーと言う産駒が唯一系統をつなぎ、今に至っています。
コンサーンは、3歳時、クラッシック競争ではプリークネスSの3着があるくらいですが、ブリーダーズクラッシックに出走して、初GⅠ制覇しています。
この年、コンサーンの活躍もあり、父ブロードブラッシュがアメリカリーディングサイヤーとなり、歴史上初めてコリン系が脚光浴びました。

このレース、一昨年、そして昨年もデータをやってませんね。
フェブラリーステークスは、毎年軸になる中心馬がいる事が多いので、あまりデータは考えないんですよ。

多くの人の懸念は、カレンブラックヒルの取り捨てでしょうね。
マイル戦を4連勝目で、NHKマイルCを制し、5連勝目が古馬混合の毎日王冠GⅡ。
6戦目の天皇賞秋は、失速して5着に敗れたものの、バテてはいませんでした。

未だJRAのダートGⅠで、初ダート、初GⅠ制覇はいません。
しかしそれでも、カレンブラックヒルならやってくれるんじゃないかと、考えます。

父、ダイワメジャー、祖父サンデーサイレンス。
今のところ、ダイワメジャー産駒のダート一流馬は出ていないんじゃないでしょうか?
しかし祖父、サンデーサイレンスは、アメリカダートを走って、GⅠ6勝、内ケンタッキーダービー、プリークネスS、ブリーダーズカップクラッシックを制した超一流馬で、通算成績22戦x勝2着x回。
アメリカの競馬殿堂入り馬です。

引退後、日本で種牡馬になったサンデーサイレンスは、その産駒が意外にダート得意じゃないと言うデータが出ています。
自分の見るところ、サンデーサイレンスは産駒に母の競争適性を受け、スピードと底力を与える種牡馬だったように思えます。

ダイワメジャーがサンデーサイレンス同様の種牡馬特性かは、分かりません。
しかし同様の特質を受け継いでいる事は、考えられます。
カレンブラックヒルの母は、チャールストンハーバーで、母父グラインドストーンは、アメリカのダートで走り、ケンタッキーダービー(ダ10F=約2012m)に勝った馬です。
母系に関しては、砂血統ですね。

2着は・・・自分的にはもうこれしかない感じのワンダーアキュート。
ちょっと高齢なのは気になりますが、近走JBCCでGⅠ初制覇を果たし、その後もJCD2着、東京大賞典3着、川崎記念2着とGⅠで安定した成績です。
フェブラリーステークスに関しては、昨年の3着馬。
このメンバーで言えば、近走ワンダーアキュートに先着している馬はいません。
ビックリするくらい、軽く見られていますね。

なお今年から、現金ではなくマッチ棒を賭けた事にします(笑)。
しかも百の位切捨て。

馬単 11→10
マッチ棒 1,500本

自信は・・・ここでやらねば、いつやるんだ!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年2月 3日 (日)

2013年 川崎記念

1月30日、川崎競馬場で、公営競馬の古馬4歳以上の、今年最初のGⅠ(JpnⅠ)川崎記念(ダート2100m)がありました。
中央競馬で何と、対応するレースはありませんが、古馬中距離の南関東では、かしわ記念、帝王賞、東京大賞典と共に統一GⅠ(またはJpnⅠ)レースです。
ドバイWCに出ようとした場合、JRAのフェブラリーSに出走後では、期間が短いため、このレースからドバイに向かう馬もいますよね。
ライブリマウント、ホクトベガ、ワールドクリーク、リージェントブラフ、ヴァーミリアン等が、このローテーションです。

昨年までの、日本のダートの強豪、地方所属船橋競馬のフリオーソ(GⅠ6勝)は引退し、JRAのトランセンド(GⅠ4勝)、エスポワールシチー(GⅠ7勝)はもうピークを過ぎて、近走不振です。
ダートの中距離には、世代交代の波が訪れています。

1番人気は、JBCクラッシック優勝馬で、ジャパンカップダート2着、東京大賞典3着のワンダーアキュート。
2番人気は、ジャパンダートダービー優勝、ジャパンカップダート8着、東京大賞典2着のハタノヴァンクール。
3番人気は、重賞未勝利のJRA所属馬、グラッツィア。

地方勢は、船橋所属のカキツバタロイヤルが5番人気。
正直手薄なメンバーです。

スタートして、グラッツィアは出遅れましたが、盛り返して先行、逃げたのはJRAのタカオノボル。
2番手ワンダーアキュート、3番手ハタノヴァンクール。
道中は淡々と流れ、1週目3-4コーナーを過ぎ、1-2コーナーをを過ぎ、向こう正面でタカオノボルがバランスを崩して後退。
代わってグラッツィアが先頭に立ちます。
3-4コーナーで、ペースが速くなり、先行勢の手が動き始めます。
先頭のグラッツィアに、ワンダーアキュート、ハタノヴァンクールが並びかけます。
ハタノヴァンクールの脚色良く、4コーナーを回るところではグラッツィアを交す勢いです。
ワンダーアキュートは遅れて来ました。
直線向いて、粘るグラッツィアをハタノヴァンクールが競り落とします。
いったん後退したかに見えたワンダーアキュートが、直線向いて凄い脚で追って来ました。
ワンダーアキュートは、グラッツィアを捕えましたが、ハタノヴァンクールに1/2馬身迫ったところがゴール。
ハタノヴァンクールは、ジャパンダートダービーに次いで、GⅠ2勝目。
2着ワンダーアキュート、3着はグラッツィア。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年 東京大賞典

今さらですが、記事にするのを忘れていたので、書きます。
12月29日、大井競馬場で、ダート2000mの、3歳以上統一GⅠ交流競走の東京大賞典がありました。
中央競馬なら、有馬記念に相当するレースです。

1番人気は、JBCクラッシック優勝馬、ワンダーアキュート。
2番人気は、ジャパンカップダートは4着だったものの、それ以前は6連勝していた、ローマンレジェンド。
3番人気は、ジャパンカップダートは8着だったものの、ジャパンダートダービー優勝馬、ハタノヴァンクール。
他には永らく休んでいた古豪、GⅠ6勝馬、8歳のフリオーソが引退レースとして出走して来ました。

ゲートが開いて、GⅠ7勝馬エスポワールシチーがつまずいて後方から。
スタートが良く、ダッシュも良かったフリオーソが先頭、2番手モエレビクトリー、3番手ナムラタイタン。
ワンダーアキュート、ローマンレジェンド、ハタノヴァンクールは、その直後を追走します。
GⅠ6勝馬、トランセンドは中団やや後方から。
道中淡々と流れますが、3コーナー過ぎからナムラタイタンが上がって行きます。
3-4コーナーではワンダーアキュート、ローマンレジェンド、ハタノヴァンクールが、上がって行こうと手綱を動かし始めます。
4コーナーでは、ナムラタイタン、ワンダーアキュート、ローマンレジェンド、ハタノヴァンクールが、逃げているフリオーソに取り付きました。
直線向いて、フリオーソの外から、ローマンレジェンドが良い脚で並びかけ、競り落とします。
ローマンレジェンドの外から、ワンダーアキュートが良い脚で追いかけて来ます。
ワンダーアキュートは、一瞬交しますが、そこからローマンレジェンドは二枚腰を見せ、再び引き離します。
ワンダーアキュートにはもう脚が残ってなく、内からハタノヴァンクールが突っ込んで、交しました。
ローマンレジェンド優勝。GⅠ初制覇です。
2着はハタノヴァンクール、3着はワンダーアキュート。

出遅れたエスポワールシチー5着、フリオーソ6着、トランセンド7着、ボンネビルレコード9着。

ここが引退レースの地方競馬のフリオーソは、中央の強豪に伍して、よくぞGⅠを6勝しました。
お疲れ様でした。
そして実はもう1頭、GⅠ3勝馬、地方競馬のボンネビルレコードもこのレースで引退しました。
お疲れ様でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月 2日 (土)

魅惑の中国料理 - 第十一回 中国語料理名攻略(9)

 最近自分は、中国語料理名の読みが分かるなら、かつ従業員が中国人の場合、中国語で料理をオーダーします。
 発音がダメで通じない場合もありますが、通じると気持ちの良いモノですよ。

 中国の方も、中国語でオーダーされるのが嬉しいらしく、発音が間違っていると、訂正してくれたりします。
 顔見知りになると、時には日本語でオーダーしたのに、わざわざ中国語読みを教えてくれることも・・・(笑)。

 毎回のおさらいになりますが、自分が何となく中国語料理名を見ていて、以下のような分類が出来るような気がします。
 この分類法は、醍醐オリジナルです、ご注意を。
 ①調理法+使用食材型
 ②調味料+使用食材型
 ③調味料+調理法+使用食材型
 ④使用食材+使用食材型
 ⑤使用食材+調理法+使用食材型
 ⑥料理のエピソード型
 ⑦その他型

 今回も、⑥料理のエピソード型ついて書きます。

 料理のエピソード型とは?
 あるエピソードから誕生して、料理名となったものです。
 つまり、料理名だけ見ても(例え中国語が分かっても)何のこっちゃ・・・と言う料理名を差します。
 料理が有名になるにつれ、エピソードから発生したものが、まるで調理法を指すかのような、呼び名となってしまったものもあります。

 なお今月から、その料理の珍しさ(日本で食べられる確率)をアイコンで表現します。

 ・・・ほとんど幻
 ・・・特注すればあるいは
 ・・・専門店でもめったにない
 ・・・専門店のメニューなら
 ・・・たまに見かける
 ・・・ポピュラー



口水鶏(コウ・シュイ・ジー)

 四川料理の辛く味付けした鶏肉の名物前菜。
 日本でも、「よだれ鶏」の料理名で、色々な店のメニューにあるので、御存知の方も多いのでは?

 鶏肉をネギ、生姜、酒を入れたたっぷりの湯で茹でて、冷水に入れ冷まします。
 醤油、塩、砂糖、酢、辣油、花椒のタレで味付けします。

 四川省出身の、20世紀中ばの共産党員の文筆家、郭沫若が、自著の「賟波曲」で、「故郷の四川省で少年時代に食べた、辣油や花椒(ホワ・ジャオ)で味付けした茹で鶏を思い出すと、よだれ(中国語で口水)が出る」と書きました。
 以後この料理を、よだれ鶏を意味する、口水鶏と呼ばれるようになりました。

 口水鶏(コウ・シュイ・ジー)・・・



毛血旺(マオ・シュエ・ワン)

 四川料理、特に重慶でポピュラーな辛い大衆料理。
 現地重慶では、レストランにもありますが、露天の屋台なんかでも売っているようです。
 日本でも、四川料理店の中には、メニューにあるところがあります。

 ダシ汁、塩、砂糖、酢で味付けしたスープに、血豆腐、ハチノス(牛の第2胃袋)、田鰻、亀肉・・・黄喉(ファン・ホウ)、豆皮(油揚げのような食材)、午餐肉(スパム)、長ネギ、もやし、キクラゲ、キクラゲ、金針菜等を入れて煮込みます。
 熱した油に、唐辛子と花椒、ニンニク、生姜を入れて香りを移し、スープにかけます。

 日本で流布している俗説に、毛(マオ)さんが作った料理と言うのがありましたが、中国サイトを調べてもそんな説は出て来ませんでした。

 中華民国が成立した1912年、家畜の屠殺業者の王さんは、屠殺した家畜の内臓を売って、生計の足しにしていました。
 しゅうとめの王張(ワン・チャン)は、豚骨でダシを取り、エンドウ、豚の肺、大腸、豚の血の血豆腐等を入れ、生姜、陳皮、花椒、酒で味付けしたスープを売り出しました。
 毛(マオ)には重慶の方言で、粗雑と言う意味があり、街場の雑踏で売られる、大雑把に作った血豆腐入りの料理と言う事で、毛血旺と呼ばれるようになりました。

 もう1つ異説があります。
 重慶の城西、沙坪堰に、磁器口と言う古い街がありました。
 1970年代に、豚骨でダシを取り、エンドウ、豚の肺、大腸等の内臓、生姜、陳皮、花椒、酒で味付けしたスープを売る店がありました。
 そこで働いていた姉が、誤って豚の血の血豆腐をスープに落としたところ、美味かったため、以後血豆腐を入れるようになり、この料理は毛血旺と呼ばれるようになりました。

 毛血旺(マオ・シュエ・ワン)・・・



醸豆腐(ニャン・ドウ・フ)

 広東料理の東江料理とりわけ恵州料理の、名物豆腐料理。
 豚挽肉、戻してみじん切りした干し椎茸、長ネギに、塩、胡椒、醤油、片栗粉で餡を作る。
 豆腐をくり抜いて餡を詰め、蒸し上げます。
 表面を油で揚げるのも、ポピュラーです。

 広東省恵州市は、客家が多い場所でもあり、主に客家が食べる料理、客家菜(客家料理)にも分類されます。
 客家とは、中国の黄河流域から、戦火で逃げて来た王侯貴族の末裔で、住んでいる土地とは異なる独自の文化を持つ人々の事です。

 恵州料理の、3大料理の1つで、ちなみにほかの2つは梅菜扣肉(メイ・ツァイ・コウ・ロー)、塩焗鶏(ヤン・グク・ジー)。

 広東省梅州市五華、または広東省轄市興寧に住む仲の良い兄弟が、レストランで、1人が豚肉料理、もう1人が豆腐料理を注文しました。
 料理人はそこで、2人が注文したものを満たし、仲良く食べられるようにと、豆腐をくり抜いて、豚肉の詰め物をしたのが、この醸豆腐の始まりだそうです。

 客家には別の由来が伝わっています。
 餃子を食べようとしても、恵州では小麦が容易に手に入らなかったため、豆腐をくり抜いて、餡を入れて作ったのだそうです。

 醸豆腐(ニャン・ドウ・フ)・・・



三杯鶏(サン・ベイ・ジー)

 鶏肉の醤油煮込み。江西料理の客家料理の名物ですが、後に江蘇料理でも食べられるようになりました。
 江蘇省の人なら、オラが故郷の料理と言うかもしれませんね(笑)。

 むかしむかし現在の江西省贛州市寧都県に、物乞いが住んでいました。
 親が重い病で、孝行息子は鶏を調達して来て、米酒、醤油、ラードを入れて、長時間煮込んで調理しました。
 隣の家に、朝廷の料理人が住んでいて、料理の良い香りに連れられて、物乞いの家にやって来ました。
 煮ていた鶏肉をひとつまみ食べると、物凄く美味かったのです。
 料理人は、この料理に取り組み、同量の米酒、醤油、ラードで味付けしたので、この料理を三杯鶏と名付けました。

 別の由来としては、13世紀の南宋末の「亡宋の三傑」の1人、文天祥。
 南宋に攻めて来た元への抵抗むなしく、捕えられた文天祥は、元皇帝、フビライがいる、北京に連れて来られ、獄舎につながれました。
 何度も、フビライから降伏するよう説得された文天祥だが、この時詠んだ「正気の歌」は有名です。
 いよいよ文天祥が処刑される事になり、文天祥を慕う老婆が、鶏料理を作って持って来ました。
 その際の獄舎が、辞めて故郷に帰り、老婆の鶏料理を再現して、毎年文天祥の命日にこの料理を作りました。
 この料理は、同量の米酒、醤油、ラードを使い、ネギ、生姜、唐辛子で味付けしたので、三杯鶏と呼ばれるようになりました。

 中国語の原文にはこう書かれていますが、唐辛子は17世紀に中国に入って来たので、唐辛子を入れるレシピは後年のはずです。

 三杯鶏(サン・ベイ・ジー)・・・


 次回も、中国語メニューの攻略法について書きます。
 次回も引き続き、料理のエピソード型をやります。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »