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2013年11月の記事

2013年11月24日 (日)

2013年 ジャパンカップ:結果

11月24日は、3歳以上クラッシック・ディスタンスGⅠレース、ジャパンカップ(東京芝2400m・・・以後JC)が行われました。

①ジェンティルドンナ 2:26.1
②デニムアンドルビー  ハナ
③トーセンジョーダン クビ

逃げたのはスタートが良かったエイシンフラッシュ。
作戦とかじゃなく、スタートが良く、行っちゃったので、馬に任せたように思います。
2番手にはトーセンジョーダン、3番手ヴィルシーナ、4番手にジェンティルドンナ。
スタートからの3Fは、37.0と遅目の平均的ペース。
そこからペースが緩んで、1000m通過が62.4のタイムです。
ゴールドシップは、最後方からの追走。この遅いペースで間に合うのか?
ゴールドシップは3コーナーから、追っ付け上がって行こうとしますが、行きっぷりは良くありません。

4F回って、エイシンフラッシュが追い出しますが、手ごたえが怪しく伸びません。
残り400から早くもジェンティルドンナが追い出し先頭に。
ほとんどの馬は、こんなに早く先頭に立ったら、潰れてしまいます。
ペースは前残り有利で、いったん馬群に沈んだかに見えた、トーセンジョーダンが盛り返し伸びて来ます。
1頭、後ろから凄い脚で突っ込んで来たのは、デニムアンドルビー。
まとめて交すかに見えましたが、ジェンティルドンナに鼻差粘られました。
ジェンティルドンナは、JC2連覇。

自分は事前に、スローになったらジェンティルドンナ有利とは書きましたが、ジェンティルドンナは早目先頭で押し切る強い競馬。
切れ味と、底力で勝ったような競馬でした。
このペースでは、上り3Fで33秒を切らなければ、後ろから行ってジェンティルドンナを交す事は出来ませんでした。
岩田騎手なら、どう乗ったでしょうね?

デニムアンドルビーは惜しかったですが、ジェンティルドンナ危ないとは思わず、交せそうには見えませんでした。
写真判定が出て、鼻差まで迫っていた事にビックリです。
推定上り33.2。
ジェンティルドンナもデニムアンドルビーも、ペースが遅く、切れ味勝負になった事が、幸いしました。

トーセンジョーダンは、流れが向いたとは言えませんが、底力とビュイック騎手の腕で来た感じでしょうか?

それにしても、ゴールドシップはどうした事でしょう?
レース映像を見返しても、スタートは良くなく、道中に行きっぷり悪く、直線でも全く伸びませんでした。
馬に走る気がなかったんでしょうかね?
左回りは走らないんでしょうか?

次行きましょう。

現在の収支:
マッチ棒 -28,460

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2013年 ジャパンカップ

11月24日は、3歳以上クラッシック・ディスタンスGⅠレース、ジャパンカップ(東京芝2400m・・・以後JC)が行われます。

1-1 ヴィルシーナ(牝4、岩田康誠・友道康夫)
1-2 ナカヤマナイト(牡5、柴田善臣・二ノ宮敬宇)
2-3 アンコイルド(牡4、後藤浩輝・矢作芳人)
2-4 エイシンフラッシュ(牡6、M.デムーロ・藤原英昭)
3-5 トーセンジョーダン(牡7、W.ビュイック・池江泰寿)
3-6 アドマイヤラクティ(牡5、C.ウィリアムズ・梅田智之)
4-7 ジェンティルドンナ(牝4、R.ムーア・石坂正)
4-8 ファイヤー(牡5、横山典弘・本田優)
5-9 デニムアンドルビー(牝3、浜中俊・角居勝彦)
5-10 ドゥーナデン(牡7、J.スペンサー・M.デルザングル)
6-11 ルルーシュ(牡5、福永祐一・藤沢和雄)
6-12 ホッコーブレーヴ(牡5、三浦皇成・松永康利)
7-13 ゴールドシップ(牡4、内田博幸・須貝尚介)
7-14 シメノン(セ6 、R.ヒューズ・W.マリンズ)
8-15 スマートギア(牡8、戸崎圭太・佐山優)
8-16 ヒットザターゲット(牡5、武豊・加藤敬二)
8-17 ジョシュアツリー(牡6、J.ムルタ・E.ダンロップ)

単勝人気は、以下の通りです。
(11/23 18:00現在)

①ジェンティルドンナ 2.6
②ゴールドシップ 2.8
③エイシンフラッシュ 5.4
④デニムアンドルビー 21.1
⑤アンコイルド 21.4

いつになく、サンデーサイレンス系(父系サンデーサイレンス)は10頭。
今回は珍しく、母系にサンデーサイレンスが混じっている馬はいません。

ナカヤマナイトの母父は、JCを走った事があるカコイーシーズで、アリダーに遡る、今は珍しいボールドルーラー系です。

エイシンフラッシュの母父プラティニもドイツ血統で、10代先祖のハンプトンは、ハイペリオン系の祖で、近年の日本競馬ではサッカーボーイ-ディクタスの系統の祖でもあります。
6代遡った祖、Alchimistからはドイツで種牡馬になりましたが、この馬は第二次大戦後、進駐したソ連軍に、鍋にして食べられてしまいました。
5代遡った祖、その子Birkhahnは、旧東ドイツでダービーを勝ち、許可をもらいベルリンの壁を越え、旧西ドイツでもダービーを優勝しました。

ドゥーナデンの父ニコバーは、インディアンリッジ、アホヌーラを経て、クレイロン、デュベルに遡る今では珍しいヘロド系。
サラブレッドの3大始祖ではバイアリータークの系統です。
日本ではヘロド系のパーソロン産駒が活躍した時代があります。
メジロマックイーンは、今は廃業したメジロ牧場に、メジロアサマ、メジロティターンと3代に渡り、天皇賞を勝ったスーパー内国産馬です。
後継種牡馬もなく、メジロマックイーンは2006年に死亡しました。
現在サラブレッドの3大始祖では、バイアリータークの血統もゴドルフィンアラビアンの血統も振るわず、サラブレッドの9割以上がダーレーアラビアンの血統です。

ホッコーブレーヴの母父は、世紀の名馬ながら、病気に侵されたため、日本に輸出されたダンシングブレーブ。

ゴールドシップの母父は、メジロマックイーンで、現在では珍しいヘロド系です。

スマートギアの母父パドスールは、最近見かけることが少なくなったミルリーフ系。

ヒットザターゲットの母父は、オグリキャップとの葦毛対決で沸かせた名馬、タマモクロス。

ジョシュアツリーは、父は近年ヨーロッパで大活躍のモンジュー産駒。

さて、データに行きましょう。
過去10年のJCデータです。
条件に当てはまらない馬を消します。
外国馬は、下記条件は除外します。

a.芝2000以上に勝利
b.6歳以下
c.GⅠ連対経験あり、または前走GⅡ勝ち
d.前走菊花賞なら4着以内
e.前走天皇賞秋なら6着以内(例外2012ジャガーメイル)
f.それ以外のレースは勝っている事が条件
g.当年勝利(例外2005ハーツクライ)
h.当年重賞勝利(例外2005ハーツクライ)
i.前走3ヶ月以内

1-1 ヴィルシーナ(牝4、岩田康誠・友道康夫)
1-2 ナカヤマナイト(牡5、柴田善臣・二ノ宮敬宇)
2-3 アンコイルド(牡4、後藤浩輝・矢作芳人)
2-4 エイシンフラッシュ(牡6、M.デムーロ・藤原英昭)
4-7 ジェンティルドンナ(牝4、R.ムーア・石坂正)
4-8 ファイヤー(牡5、横山典弘・本田優)
5-9 デニムアンドルビー(牝3、浜中俊・角居勝彦)
5-10 ドゥーナデン(牡7、J.スペンサー・M.デルザングル)
6-12 ホッコーブレーヴ(牡5、三浦皇成・松永康利)
7-13 ゴールドシップ(牡4、内田博幸・須貝尚介)
7-14 シメノン(セ6 、R.ヒューズ・W.マリンズ)
8-16 ヒットザターゲット(牡5、武豊・加藤敬二)
8-17 ジョシュアツリー(牡6、J.ムルタ・E.ダンロップ)

今年の外国馬ですが、レベルが低いです。
しかしJCではしばしば、重いヨーロッパの馬場に合わなかった馬が、日本の高速馬場に合って激走と言うパターンもあります。

逃げるのはヴィルシーナ、はたまたトーセンジョーダン。
競るとは思われず、ハイペースにはならないでしょう。
もしかすると、スローペースかも。
そう考えると、切れ味のあるジェンティルドンナは有利ですね。

しかし自分、ゴールドシップの強さをかっておりまして、もしも東京コースの直線向いて先頭に立ち、さらにそこから加速したら・・・
こんな競馬が出来れば、後ろからついて来れる馬はいないと思うのです。
前走意外な敗北でしたが、敗因は何でしょう?
父同様、レースで真剣に走らない事があるんだと推察します。
今回は、真剣に走って欲しいものです。

ジェンティルドンナとの一騎打ちか?
もし、前述の競馬をゴールドシップがしたら、牝馬には苦しい展開です。
最後の直線、厳しい流れで、ジェンティルドンナを交す馬を考えました。

フランス馬のドゥーナデンです。

今回JCに出走する外国産馬で、最も国際レーティングが高いです。
今年の春は、勝利こそありませんが、コロネーショカップではジェンティルドンナを負かしたセントニコラスアビーの2着、サンクルー大賞では今年の凱旋門賞有力馬だったノヴェリストの2着。
前2走は、8着、11着と振るいませんが、来日後の調教は走っています。
中団や後方から、差す競馬をしますし、2400mもヨーロッパで2分27秒台と、早い時計にも対応してくれそうです。

馬単 13→10→7 1094.9
マッチ棒 100本

馬単 13→7→10 415.3
マッチ棒 100本

自信は、来て欲しいなぁ・・・

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2013年11月23日 (土)

シャラン鴨胸肉のラグーソース・パッケリ 2013年10月に印象に残った料理

10月に記憶に残った料理は、ありません・・・と言っちゃうと、身も蓋もない(笑)。
一番印象に残ったのは、Eggs'n Things(エッグスン・シングス)のパンケーキですが、印象に残ったのも悪い方の印象。
自分はわざわざ、このブログでめった切りするつもりはありません。

それ以外から、半ばむりやり選んだのが、このメニューです。
でも、美味い料理ではありましたけどね。


パッケリとは?



ナポリ名物の、直系の大きなマカロニ・・・とでも言えば良いでしょうか?
パスタは分厚く、乾燥パスタで茹で時間は20分くらい。
パスタに存在感がありますので、味の強いパスターソースと合わせます。



シャラン鴨とは?



シャラン鴨と言うと、有名なのはビュルゴー家の家禽、カナール・シャランデ。
しかし質も高いが値段も高いカナール・シャランデを使っているとは思えません。
この料理に使っているのは、恐らくシャラン産鴨でしょう。

カナール・シャランデとシャラン産鴨では、大間産本マグロと近海マグロくらい違います。



ラグーソースとは?



ラグーソースとは、肉を赤ワインと香味野菜で煮込んで旨味を凝縮させた、ポピュラーなパスタソース。
最もポピュラーなラグーソースは、ボロネーゼソース。
俗な言い方をすると、ミートソースだと思って下さい。



シャラン鴨胸肉のラグーソース・パッケリとは?

前述の通り、パッケリですから、旨味の強いラグーソースを合わせています。
それも鴨肉ですから、風味はさらに強いです。
鴨胸肉を香味野菜、ニンニク、トマト、赤ワイン煮込んだ濃厚なソースです。
おろしたパルミジャーノ・レッジャーノもかけています。

やや味付けが甘いのは残念なのですが、それでも味のバランスの良い、旨味の強いラグーソースとパッケリは良く合います。




そんな素晴らしいシャラン鴨胸肉のラグーソース・パッケリが食べられるのは、以下の店です。
アンティパストも良かったので、料理の美味い店なのではないでしょうか。

igrec(イグレック)
東京都目黒区鷹番3-6-16 ケンジントン第7ビル1F
03-5768-256

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2013年11月17日 (日)

2013年 マイルチャンピオンシップ:結果

11月17日は、3歳以上マイルGⅠレース、マイルチャンピオンシップ(京都芝1600m)が行われました。

①トーセンラー 1:32.4
②ダイワマッジョーレ   1
③ダノンシャーク 3/4

逃げたのは予想通りコパノリチャード。
2番手にはガルボ、3番手クラレント、4番手ダイワマッジョーレ。
スタートからの3Fは、35.0と早目の平均的ペース。
当初ペースは速くなく、スタートから3F(600m)が35.1ですから平均ペース。
そこからペースは緩まず、1000m通過が58.3と早目のペースです。
コパノリチャードは、もう少しペースを落としたかったでしょうが、すぐに後続が迫っていますので、どうしようもありません。

4F回って、京都の直線内が開くと、ダイワマッジョーレがコパノリチャードの内を突こうとします。
しかしコパノリチャードは内に入れさせず、やむなくダイワマッジョーレは外を回ります。
先行したダノンシャークが接近しますが、外からコパノリチャードを交したダイワマッジョーレは抜かさせません。
直線バラけると、後方で足を溜めていたトーセンラーが、1頭だけ次元の異なる脚色ですっ飛んで来て、まとめて前を交しました。
まるで、父を髣髴(ほうふつ)させる豪脚。
ゴール前は手綱を緩め、ガッツポーズする余裕。
トーセンラーは、悲願のGⅠ制覇。
長いところばかり使っていたトーセンラーですので、ペースの戸惑うかと思っていたのですが、折り合いもつき、ビックリな勝利でした。

鞍上の武豊騎手は、通算GⅠ100勝達成しました。
通算GⅠ100勝って・・・今後、これを抜かせる騎手が、日本に出て来るのでしょうか?

2着は良くしのぎ切ったダイワマッジョーレ、3着には交し切れなかったダノンシャーク。

次行きましょう。

現在の収支:
マッチ棒 -28,260

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2013年 マイルチャンピオンシップ

11月17日は、3歳以上マイルGⅠレース、マイルチャンピオンシップ(京都芝1600m)が行われます。

1-1 コパノリチャード(牡3、浜中俊・宮徹)
1-2 サダムパテック(牡5、和田竜二・西園正都)
2-3 レッドオーヴァル(牝3、M.デムーロ・安田隆行)
2-4 ダイワマッジョーレ(牡4、蛯名正義・矢作芳人)
3-5 トーセンラー(牡5、武豊・藤原英昭)
3-6 ガルボ(牡6、石橋脩・清水英克)
4-7 サンレイレーザー(牡4、藤岡康太・高橋義忠)
4-8 カレンブラックヒル(牡4、岩田康誠・平田修)
5-9 ダノンヨーヨー(牡7、幸英明・音無秀孝)
5-10 ドナウブルー(牝5、W.ビュイック・石坂正)
6-11 サクラゴスペル(牡5、横山典弘・尾関知人)
6-12 クラレント(牡4、川田将雅・橋口弘次郎)
7-13 ダノンシャーク(牡5、福永祐一・大久保龍志)
7-14 リルダヴァル(牡6、M.バルザローナ・池江泰寿)
7-15 ダークシャドウ(牡6、R.ムーア・堀宣行)
8-16 グランプリボス(牡5、C.ルメール・矢作芳人)
8-17 マイネイサベル(牝5、松岡正海・水野貴広)
8-18 リアルインパクト(牡5、戸崎圭太・堀宣行)

単勝人気は、以下の通りです。
(11/16 18:00現在)

①ダノンシャーク 4.6
②トーセンラー 4.8
③クラレント 5.9
④ダイワマッジョーレ 8.6
⑤コパノリチャード 12.5

サンデーサイレンス系(父系サンデーサイレンス)は15頭もいます。
母父サンデーサイレンス系も含めると、17頭とほとんどがサンデーサイレンスの血です。

ダイワマッジョーレの母父は、ロウソサエティ。
祖父は凱旋門賞を2連覇したアレッジド、遡ると16戦無敗で凱旋門賞を2連覇したリボーを祖先に持ちます。
リボー系は近年、母系でもなかなか見なくなりましたが、一世を風靡(ふうび)した血統です。
気性が荒く、凡走を繰り返していた馬が、ここ一番の大レースで一世一代の走りを見せると言う、狂気の血統です。

サクラゴスペルの父、サクラプレジデント。祖父はサンデーサイレンスであるものの、サクラプレジデント産駒は珍しいですね。
母父キュアザブルースは、ストップザミュージック系。
サンデーサイレンスと共に、先祖がヘイルトゥリーズンと言う、同系血統です。
しかしストップザミュージック系は、あまり繁栄していません。

クラレントの母父は、現在では数少ない名馬ダンシングブレーブ系ですね。

さて、データに行きたいのですが、マイルCSは、過去10年調べてもローテーション、成績、馬齢、マイル適正、京都競馬場の適性など、データの傾向がバラけて絞れません。
このメンバーだと、せいぜい7歳馬のダノンヨーヨー、重賞未勝利のサンレイレーザー、リルダヴァルを消すくらいです。
今回は、データを重視せず、レース展開と、これまでのレース内容で、チョイスします。

今年は天候に恵まれ、良い馬場状態で実施できそうです。

逃げるのは、コパノリチャード。
前走スワンSで、スローペースに落とし、まんまと逃げ切りましたが、今回はどうでしょうか?
ガルボ、カレンブラックヒル、ドナウブルー、サクラゴスペル、クラレント、リアルインパクトあたりの先行勢は、そう簡単に逃がさないように思います。

しかし超ハイペースとなるかと言うと、それも考えにくいように思います。
馬場状態の良い、前が止まりにくい京都競馬場。
極端な追い込みは、出番がないように思います。

1番人気のダノンシャーク。
今年のこのメンバーなら、1番人気もしょうがないでしょう。
調教も、走っていています。

自分はマイルチャンピオンシップは、4番人気が好走している印象があります。
ダイワマッジョーレは、京都コース勝ちもあり、面白い1頭です。

もう1頭は穴からサクラゴスペル。
春の安田記念5着。
その時の走りが出来れば、このメンバーなら、穴をあけてくれるのではないか?・・・と。

3連複 4-11-13(314.9)
マッチ棒 200本

自信は・・・当たって欲しいなぁ・・・

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2013年11月16日 (土)

平成三強物語 - 1988年 全日本サラブレッドカップ(笠松重賞ダート2500m) イナリワン(3)

競馬には、あいつさえいなければ・・・と言う事は良くありますが、平成の初めに、3頭の偉大なサラブレッドが、しのぎを削って、GⅠレースを取り合った時代がありました。
これは、昭和の三強、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスになぞらえ、この3頭を平成三強と呼びました。

オグリキャップ・・・1988、1990 有馬記念、1989 マイルCS 1990 安田記念
イナリワン・・・1988 東京大賞典(大井)、1989 天皇賞春 1989 宝塚記念 1989 有馬記念
スーパークリーク・・・1988 菊花賞、1989 天皇賞秋、1990 天皇賞春

今回は、イナリワンの4歳後半のレース、イナリワンがわざわざ岐阜県の笠松競馬場まで遠征した、第1回全日本サラブレッドカップについて書きます。
最初にこのページを読む前に、これまでの平成三強物語のイナリワンの話、平成三強物語 - 1986年-1987年 イナリワン(1)平成三強物語 - 1988年 イナリワン(2)を一読願います。

実はこのレース、公営競馬ファンにとって、伝説的レースなんです。
斉藤修監修/青柳健二写真、「地方競馬の黄金時代」に、作者の選んだ名勝負が10掲載されていますが、このレース、第1回全日本サラブレッドカップはその1つです。

その前に、この当時の公営競馬状況を書かなければなりません。
現在でこそ、中央と地方で統一グレード制として、交流競争が各地区にありますが、当時はJRAのオールカマー(当時GⅢ中山芝2200)、帝王賞(当時は統一グレードなし大井ダート2000m)のみでした。
他地区のレースに参加したければ、そこの地方競馬に転入する必要がありました。
もしも、オルフェーブルが大井競馬のレースに参加させたいからと、JRAを辞めて、大井競馬に編入させるなんて事をするでしょうか?
これは事実上、芝のレースならオールカマー、ダートのレースなら帝王賞でしか、他地区の馬との対戦は選択肢がありませんでした。

つまり、それぞれの公営競馬の地区のトップホース同士の対戦は、行われていなかったのです。

そこで計画されたのが、全日本サラブレッドカップです。
成立まで賛否あり・・・と書かれていますが、様々な妨害なんかもあったのでしょうね。
とにかく1988年11月23日に開催するところまで、こぎつけたのです。
地方競馬の交流競争の先駆けです。
後には、JRAも参加可能になります。

1着賞金は、当時の笠松の最高額、3000万円。
大井の帝王賞と遜色ない金額でした。

問題はメンバーでしたが、賞金が高いことも幸いしてか、豪華なメンバーが集まりました。

1 1 ボールドヒューマ 青木達彦 鈴木良文(笠松)
2 2 カツノコバン 加藤和宏 渋谷武久(高崎)
3 3 イナリワン 宮浦正行 福永二三雄(大井)
4 4 リードセイカン 川原正一 後藤義亮(笠松)
5 5 フエートノーザン 安藤勝己 吉田秋好(笠松)
6 6 シナノジョージ 吉井敏雄 松浦備(大井)
7 7 コクセイピューマ 田中敏和 野島三喜(名古屋)
7 8 フシミラッキー  柳澤好美 成田春男(北海道)
8 9 ハツノフドウ   松原義夫 青木和夫(笠松)
8 10 ヒデノファイター 戸部尚美 河村功(名古屋)

当時の中京地区のトップは、誰が見てもフエートノーザンでした。
JRA所属時代も、ダートに適正を見せたものの、とにかく足元が弱く、満足に調教も出来ず伸び悩んでいました。
公営競馬の笠松に転厩し、休養の後、足元がパンとすると活躍し、最終的には笠松でトップだったワカオライデンを、年末の重賞、東海ゴールドカップ(JRAの有馬記念に相当)で破りました。
ワカオライデンはこのレースを最後に引退し、この年はフエートノーザンの天下となります。

ちなみにワカオライデンは、かのラインデンリーダーの父です。
ワカオライデンは種牡馬となって、公営競馬のサンデーサイレンスと言われるほど、活躍馬を出しました。

ボールドヒューマは笠松ナンバーツーで、ローレル争覇、東海クラウンと言う準重賞を連覇しています。

対する遠征馬で、南関東公営のイナリワンは、南関東公営の3冠の1つ、東京王冠賞(JRAの菊花賞相当)を勝った馬。
南関東公営のシナノジョージは、黒潮盃(JRAの弥生賞相当)や東京記念(JRAの京都大賞典相当)の重賞に勝ち、東京ダービー2着、帝王賞2着の強豪。

北関東高崎競馬(現在廃止)のカツノコバンは、前年の高崎大賞典(JRAの有馬記念に相当)に優勝した強豪。
しかし北関東公営は、全国的に見るとレベルは高くなく、盛岡のダービーグランプリや帝王賞、オールカマーに出走して負けています。

北海道公営のフシミラッキーですが、競争成績を調べましたが、良く分かりませんでした。

他の笠松、名古屋所属の馬は、オープン特別クラスの馬です。

公営では南関東が一歩抜けていると考えられていましたが、交流レースが少なく比較のしようがありません。
このレースが誕生したのも、おそらくそんな思いからではないかと思います。

1番人気はもちろん、地元トップのフエートノーザン
鞍上はお馴染、安藤勝巳。
2番人気は、イナリワン。
3番人気は、ボールドヒューマ。
以後シナノジョージ、カツノコバンと人気が続きます。

地元名古屋のヒデノファイターが、大外枠にも関わらず、押して先頭に立ちます。
イナリワン2番手、シナノジョージ3番手でしたが、カツノコバンが上って3番手、フエートノーザンはいつも通り中段、5番手に控えます。
スローペースで淡々と流れ、残り600mでフエートノーザンが仕掛けます。
3-4コーナーで、凄い足で前を交わし去り、先頭で直線を向きます。
イナリワンは、逃げたヒデノファイターを見て走っていたのが、出し抜けを食わされました。

イナリワンの宮浦騎手は、フエートノーザンの早仕掛けにたまげた事でしょう。
いくら直線200m少々と短いとは言え、600mも速い脚を使えるのは、超一流馬のみです。
恐らく2番手から、強引に先頭に立てば、レベルが高い南関東公営馬ですから、そのまま押し切れると計算したのではないでしょうか?

直線向いて、先頭で脚色衰えないフエートノーザンに1馬身半差ついては、どうしようもありません。
逃げたヒデノファイターは、直線すぐにつぶれ、イナリワンはフエートノーザンを追いかけますが、差は縮まりません。
フエートノーザン優勝、2着はイナリワン、3着は追い込んで来たボールドヒューマ。

最後、脚色が一緒となっただけに、イナリワンがフエートノーザンと一緒に上って行ければ、勝負は分からなかったと思います。
これはアンカツの好騎乗を褒めるべきでしょうね。
2着に敗れたとは言え、イナリワンは復調を印象付ける走りでした。

1着 フエートノーザン 2:49.8
2着 イナリワン 1 1/2
3着 ポールドヒユーマ 1 1/2

フエートノーザンはこの後、暮れの東海ゴールドカップ(JRAの有馬記念に相当)でも優勝し、この年の公営馬の獲得賞金No1となります。

第1回全日本サラブレッドカップは、好メンバーのレベルの高いレースでしたが、翌年、このレースにさらに箔が付く事が起こります。
中央に移籍し、天皇賞春、宝塚記念、有馬記念に優勝したイナリワンは、JRA年度代表馬となります。
そしてフエートノーザンは、JRA年度代表馬を子ども扱いした馬として、名を上げます。
しかし残念ながら、イナリワンが年度代表馬となった時には、フエートノーザンはこの世にいませんでした。

次回は、平成三強物語外伝として、フエートノーザンについて書きます。

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2013年11月10日 (日)

2013年 エリザベス女王杯

11月10日は、3歳以上牝馬中距離GⅠレース、エリザベス女王杯(京都芝2200m)が行われます。

1-1 オールザットジャズ(牝5、M.バルザローナ・角居勝彦)
1-2 ディアデラマドレ(牝3、藤岡康太・角居勝彦)
2-3 メイショウマンボ(牝3、武幸四郎・飯田明弘)
2-4 ミッドサマーフェア(牝4、福永祐一・小島太)
3-5 ホエールキャプチャ(牝5、蛯名正義・田中清隆)
3-6 ハナズゴール(牝4、武豊・加藤和宏)
4-7 アロマティコ(牝4、三浦皇成・佐々木晶三)
4-8 マルセリーナ(牝5、M.デムーロ・松田博資)
5-9 ヴィルシーナ(牝4、岩田康誠・友道康夫)
5-10 エディン(牝4、藤田伸二・白井寿昭)
6-11 タガノイノセンス(牝6、幸英明・岡田稲男)
6-12 セレブリティモデル(牝3、松田大作・牧田和弥)
7-13 レインボーダリア(牝6、柴田善臣・二ノ宮敬宇)
7-14 デニムアンドルビー(牝3、内田博幸・角居勝彦)
7-15 スピードリッパー(牝5、秋山真一郎・鹿戸雄一)
8-16 セキショウ(牝3、吉田豊・杉浦宏昭)
8-17 トーセンアルニカ(牝3、池添謙一・木村哲也)
8-18 ラキシス(牝3、川田将雅・角居勝彦)

単勝人気は、以下の通りです。
(11/09 18:00現在)

①メイショウマンボ 4.1
②ヴィルシーナ 4.2
③デニムアンドルビー 4.9
④エディン 12.8
⑤ホエールキャプチャ 13.4

サンデーサイレンス系(父系サンデーサイレンス)が7頭もいます。
母父サンデーサイレンス系を含めると、14頭にもなります。

それ以外だと、タニノギムレット産駒2頭、キングカメハメハ産駒2頭と健闘しています。
タニノギムレットの父はブライアンズタイムですから、ブライアンズタイム系(父系ブライアンズタイム)は3頭。

ハナズゴールの父オレハマッテルゼは、サンデーサイレンス系なので珍しくありませんが、オレハマッテルゼは先日、11月1日に死亡しました。
オレハマッテルゼ産駒としては、ハナズゴールは唯一の活躍馬です。

レインボーダリアの父ブライアンズタイムは、一世を風靡した産駒で、近年勢いはありませんが、それでもこうして活躍馬を輩出しています。

さて、データに行きましょう。
過去10年、以下の条件が、3着までに来た馬のパターンです。
この条件に当てはまらない馬を消します。
a.3歳なら芝1600m以上勝ち、4歳以上なら芝1800m以上勝ち
b.前走秋華賞3着以内(例外2008リトルアマポーラ6着)
c.前走府中牝馬S3着以内(例外2004エルノヴァ5着、2012レインボーダリア4着)
d.前走天皇賞(秋)、京都大賞典、スワンS
e.前走牡馬混合重賞
f.前走海外の重賞レース
g.過去に重賞勝ち(例外2012ピクシープリンセス、2012レインボーダリア)

他特記事項として、2005年以降、毎年3歳馬が3着までに来ています。

で、予想を立ててみたのですが、リスクの割にオッズが高くありませんでした。
と言う事で、今回は見るレースとします。

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2013年11月 5日 (火)

2013年 JBCクラッシック

11月3日、金沢競馬場で、ダート2100mの、3歳以上統一GⅠ交流競走のJBCクラッシックがありました。
もう今の時期なら、ジャパンカップダート(JDC)の参考レースと言うところですね。

JBCは、ジャパン・ブリーディング・ファームズ・カップの略で、アメリカのブリーダーズ・カップを参考に、生産者が企画・運営するダート競馬の祭典として、2001年に創設されました。
開催競馬場は、毎年公営競馬場の持ち回りとなっています。
今年は、金沢競馬場の初開催。

1番人気は、かしわ記念帝王賞と、統一GⅠ2勝しているホッコータルマエ。
2番人気は、昨年のJBCクラッシック覇者、ワンダーアキュート。
3番人気は、今年のジャパンダートダービー覇者、クリソライト。

ゲートが開いて、愛知のサイモンロードのスタートが良かったですが、押してホッコータルマエが先頭、2番手サイモンロード、3番手 ワンダーアキュート。
道中は淡々と進み、2コーナー過ぎにはホッコータルマエが引き離し、サイモンロードの脚色怪しく、手が動き始めます。
ワンダーアキュートは離されまいと、追走します。インコースからソリタリーキングが上がって行きました。
3-4コーナーではペースが速まり、馬群がバラけて、ホッコータルマエ、ワンダーアキュート、ソリタリーキングと後続が離れて行きます。
直線、ホッコータルマエの脚色衰えず、ワンダーアキュート、ソリタリーキングは差を詰められません。
最後はゴール前で、ホッコータルマエの手綱を緩めたように見えました。
ホッコータルマエ優勝。これで統一GⅠ3勝目です。
2着はワンダーアキュート、3着はソリタリーキング。

ホッコータルマエはこの後、ジャパンカップダートに出るのでしょうか?
有力馬になると思います。

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2013年 JBCスプリント

11月3日、大井競馬場で、ダート1400mの、3歳以上統一GⅠ交流競走のJBCスプリントがありました。

JBCは、ジャパン・ブリーディング・ファームズ・カップの略で、アメリカのブリーダーズ・カップを参考に、生産者が企画・運営するダート競馬の祭典として、2001年に創設されました。
開催競馬場は、毎年公営競馬場の持ち回りとなっています。
今年は、金沢競馬場の初開催。

1番人気は、前走南部杯で統一GⅠ8勝JRAエスポワールシチー。
2番人気は、前走統一GⅡ東京盃勝ちのタイセイレジェンド。
3番人気は、前走南部杯3着のセイクリムズン。

スタートダッシュ良く、大井のセイントメモリーが先頭、じわっと2番手セイクリムズンが進出、3番手外からスピードの違いで上がったエスポワールシチー。
そのままハイペースでレースが進んで行き、徐々に馬群が長くなります。
3コーナー手前では、セイントメモリーの外から、セイクリムズン、エスポワールシチーが並びかけて行きます。
3-4コーナーではエスポワールシチーの脚色良く、4コーナーには先頭に立ちます。
内からドリームバレンチノが突っ込んで来ますが、エスポワールシチーは貫禄で抜かせません。
エスポワールシチーが1 1/2馬身差で優勝、統一GⅠ9勝で、日本で最多勝利記録のヴァーミリアンと並びました。
2着はドリームバレンチノ、3着はセイクリムズン。

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2013年 JBCレディスクラッシック

11月3日、金沢競馬場で、ダート1500mの、3歳以上牝馬統一GⅠのJBCレディスクラッシックがありました。
今年から、統一GⅠとなったようです。
1着賞金4100万ですから、JRAだとGⅢまたはGⅡ級ですね。

JBCは、ジャパン・ブリーディング・ファームズ・カップの略で、アメリカのブリーダーズ・カップを参考に、生産者が企画・運営するダート競馬の祭典として、2001年に創設されました。
開催競馬場は、毎年公営競馬場の持ち回りとなっています。
今年は、金沢競馬場の初開催。

1番人気は、今年南関東の牝馬統一GⅢを4勝しているJRAメーデイア。
2番人気は、昨年牝馬にして全日本2歳優駿統一GⅠ優勝のサマリーズ。
3番人気は、JRAオープン馬のキモンレッド。

ゲートが開いて、JRAトシキャンディが先頭、2番手メーデイア、サマリーズ。
トシキャンディは徐々にペースを上げ、向こう正面では馬群が大きくバラけます。
メーデイアは、3コーナー手前から仕掛け、トシキャンディに並びかけて行きます。
4コーナー手前ではトシキャンディの外から、メーデイアが先頭に立ちます。
トシキャンディはここで一杯、その後ろからアクティビューティが追い込んで来ますが、メーデイアの脚色良く引き離す一方。
メーデイアが優勝しました。統一GⅠ初制覇。
2着はアクティビューティ、3着はキモンレッド。
南関東2冠馬クラーベセクレタも出走していましたが、いいところなく6着。

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2013年 ジャパンダートダービー

今さらなんですが、レポートするのを忘れていました。
7月10日、大井競馬場で、南関東3冠レース第3弾、統一GⅠ交流競走のジャパンダートダービー(ダート2000m)がありました。

1番人気は、重賞未勝利ながら、JRAクリソライト、2番人気はJRAのエーシンゴールド、3番人気は前走JRAのユニコーンS(GⅢ東京ダート1600m)に勝った、JRAベストウォーリア。
地方勢では、南関東の羽田盃優勝アウトジェネラルが4番人気、東京ダービー優勝インサイドザパーク8番人気と、低く見られています。
他地区からは、 北海優駿を勝ったミータロー、九州ダービー栄3歳優勝のダイリングローバル、高知優駿3歳優勝の牝馬アラマサシャープ、兵庫ダービー優勝の牝馬ユメノアトサキが出走して来ました。
今年はまさに、ダート3歳日本一決定戦。

逃げたのは好スタートを決めた兵庫のユメノアトサキ、2番手は東京ダービー2着のジェネラルグラント、3番手は東京ダービー3着のソルテ。
終始ユメノアトサキを外からジェネラルグラントが突く形ですが、道中は淡々と流れます。
3コーナ手前で、ユメノアトサキが脱落。押し出されるように、ジェネラルグラントが先頭。
3-4コーナーでは、ソルテがジェネラルグラントに並びかけます。
先行していたクリソライトも進出し、4コーナー手前には外からソルテ、ジェネラルグラントを交しにかかります。
4コーナー回って、クリソライトが追い出すと、脚色が他馬と異なり引き離す一方。
ソルテの後ろから上がって来ていたエーシンゴールドと、中団から追い込んで来たケイアイレオーネも来ますが、脚色は劣ります。
クリソライトが7馬身差圧勝、初重賞制覇で、統一GⅠ制覇となりました。

2着はエーシンゴールド、3着はケイアイレオーネ。

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2013年11月 4日 (月)

2013年 ブリーダーズカップ

2013年11月01日から03日、アメリカ競馬の祭典、ブリーダーズカップが、サンタアニタ競馬場でありました。

ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ(GⅠ芝8F=約1609m)
3歳以上牝馬の芝馬チャンピオン決定戦で、日本ではアメリカと芝とダートの人気が逆転していますので、全日本2歳優駿(JpnⅠ川崎ダート1600m)の牝馬版と言うところでしょうか?

3コーナーから進出した先行したアイルランドから参戦したクリスリアムが、直線向いて外から先行勢を並ぶ間なしに差し切り、2 1/2馬身差つけて優勝します。

勝ちタイム=1:33.72


ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・ターフ(GⅠ芝8F=約1609m)
3歳以上牡馬の芝馬チャンピオン決定戦で、日本ではアメリカと芝とダートの人気が逆転していますので、全日本2歳優駿(JpnⅠ川崎ダート1600m)の牡馬版と言うところでしょうか?

終始中団を進んだ、イギリスから参戦したアウトストリップが、直線向いて粘る先行勢に1完歩ずつ迫り、ゴール前で差し切りました。

勝ちタイム=1:33.20


ブリーダーズカップ・ダート・マイルGⅠ(ダート8F=約1609m)
日本で言うと、安田記念です。

快調に逃げたゴールデンセンツに、道中ブロードウェイエンパイアが絡みますが、4コーナー手前では足色がおかしくなり脱落して、後はゴールデンセンツの1人旅で2 3/4馬身差の快勝。
1番人気の3歳ヴェラザーノは、いいところなく4着。

勝ちタイム=1:35.12


ブリーダーズカップ・ディスタフ(GⅠダート9F=約1810m)
3歳以上牝馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、エリザベス女王杯です。
昨年まで、ブリーダーズカップ・レディース・クラッシックと言うレース名でした。
2007年まで、ブリーダーズカップ・ディスタフと呼ばれていて、元の名前に戻したんですね。

逃げるオーセンティシティに、ビホルダーが絡み、その直後に1番人気のロイヤルデルタ。
4コーナー手前では、ビホルダーの脚色が勝り、直線4 1/4馬身差で勝ちました。
鞍上は、今年8年振りに復活した50歳、ゲイリー・スティーヴンス。
1994年ワンドリーマー以来の19年振り、ブリーダーズカップ・ディスタフ優勝です。

勝ちタイム=1.47.77


ブリーダーズカップ・フィリー&メア・ターフ(GⅠ芝10F=約2012m)
3歳以上牝馬の芝決定戦です。

2番手を進んだダンクが、直線向いて先頭に並びかけ、1/2馬身差で押し切り優勝します。

勝ちタイム=1:58.73


ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・フィリーズ・ダート(GⅠダート8F=約1609m)
2歳牝馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、阪神JFです。

逃げたシーズアタイガーが、直線向いて苦しがって外に逃げ、後ろから迫って来たリアアントニアに接触します。
そのまま今度は内に逃げますが、そのまま先頭でゴール。
しかしリアアントニアに接触した事で、降着となり、繰り上がりでリアアントニアが優勝となりました。
シーズアタイガーの鞍上は、ゲイリー・スティーヴンス。
惜しい優勝を逃しました。

勝ちタイム=---


ブリーダーズカップ・フィリー&メア・スプリント(GⅠダート7F=約1408m)
3歳以上牝馬の短距離チャンピオン決定戦です。

先行した昨年の覇者、グルーピードールが3コーナーでは先団に取り付き、直線で先頭に立ち、中団から追い込んで来たジュディザビューティを1/2馬身押さえて優勝。
グルーピードールは、このレース昨年に引き続き連覇。

勝ちタイム=1.20.75


ブリーダーズカップ・マイルGⅠ(芝8F=約1609m)
3歳以上の芝マイル・チャンピオン決定戦です。

終始を進んだワイズダンが、大外から脚を伸ばし、粘るザアプローヴァルを1/2馬身ねじ伏せました。
昨年に引き続き、ワイズダンが優勝しました。

勝ちタイム=1:32.47


ブリーダーズカップ・ターフ・スプリント(GⅠ芝6.5F=約1307m)

終始中団を進んだミズディレクションが、先頭に立つレネースゴットジップと競り、ゴール前ねじ伏せ優勝します。
ミズディレクションは、昨年に続く2連覇。

勝ちタイム=1:12.25


ブリーダーズカップ・スプリント(GⅠダート6F=約1207m)
日本で言うと、スプリンターズSです。

中団を進んだシークレットサークルが、ジャントルメンズベッドを交し、追い込んで来たラーフトラックをクビ差しのいで優勝します。

勝ちタイム=1.08.73


ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(GⅠダート8.5F=約1710m)
2歳牡馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、朝日FSです。

先行した1番人気ハバナが3コーナで進出し、4コーナー手前で先頭に並びかけ直線先頭に躍り出ます。
このまま押し切るかと思いきや、中団を進み、4コーナー手前に内から進出して来たニューイオヤーズデイが内をすくい1 1/4馬身差し切ります。

勝ちタイム=1.43.52


ブリーダーズカップ・ターフ(GⅠ芝12F=約2414m)。
アメリカは、ダート競馬中心ですが、芝12Fの最強決定戦です。

ヨーロッパでGⅠ2連勝したザフューグが、凱旋門賞をあきらめ、こちらに出走して来ました。
ザフューグは道中、中団に位置し、向こう正面で徐々に上がって行き、直線は先頭に並びかける横綱相撲でしたが、後方から凄い脚で追い込んで来た愛2000ギニー(GⅠ芝6F=約1207m)勝ちのマジシャンに差し切られました。

勝ちタイム=2:23.23


ブリーダーズカップ・マラソン(GⅡダート14F=約2816)。
日本で同じ条件のレースはありませんが、ステイヤーズSでしょうか

終始後方を進んだロンドンブリッジが、直線後方から豪脚を見せ、逃げ粘るブルースカイズレインボウズを差し切りました。

勝ちタイム=2.58.32


ブリーダーズカップ・クラッシック(GⅠダート10F=約2012m)。
日本で言うと、有馬記念です。

昨年12月から6連勝、GⅠ3連勝、アメリカの宝塚記念、ハリウッドGC2連覇の年度代表馬候補、ゲームオンデュードが1番人気。
昨年のこのレース2着、前走オーサムアゲインSで初GⅠ勝ちのムーチョマッチョマンが2番人気。
アイルランドから参戦した、インターナショナルS(GⅠ芝T10F88Y=約約2092m)勝のデクレレーションオブウォーが3番人気。

2番手で3-4コーナーで先頭に立ったゲームオンデュードに、その後ろからムーチョマッチョマンが並びかけ、差し切ります。
ゲームオンデュードはそのまま沈み、ウィルテイクチャージ、デクレレーションオブウォーがムーチョマッチョマンに迫ったところがゴール。
ムーチョマッチョマンは、昨年2着の雪辱を果たしました。
鞍上は、今年8年振りに復活した50歳、ゲイリー・スティーヴンス。
ブリーダーズカップ・クラッシック初制覇です。
ブリーダーズカップ・ディスタフに続いて、今年ブリーダーズカップ2勝目。

ゲームオンデュード9着。
勝ちタイム=2:00.72


優駿たちの蹄跡から情報を引用

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2013年11月 3日 (日)

魅惑の南インド料理 第二回 南インド料理の概要(ティファンその1)


南インド料理の特徴

 現在、多少食に詳しい人なら、インド料理が北と南に分かれるのは、ご存知だろうと思います。
 しかしその程度の分類では、南インド料理を理解する事は出来ません。
 地域によって、様々な特徴があり、それを理解しなければ、南インド料理のメニューについて良く分からないからです。

 南インド料理とは、インド南部4州、カルナータカ州、アーンドラ・プラデーシュ州、ケララ州、タミル・ナードゥ州の料理の事です。
 この4州に対し、カルナータカ料理、マンガロール料理、ウドゥピ料理、アーンドラ料理、ハイデラバード料理、ケララ料理、タミル料理、チェティナドゥ料理、ポンティシェリ料理の9つに分類します。
 前回8つと書きましたが、ポンティシェリ料理を忘れていました。

 今回は、南インド料理全般の概要について書きます。

 インダス文明の始まりは紀元前5500年頃・・・当時のインドは、ドラビダ族が住んでいた土地だと考えられています。
 紀元前1500年ごろ、インド西方のカイバル峠を越え、インド・ヨーロッパ語族がインドに侵入して、ドラビダ族と混血して支配者階級になって行きます。
 そのためドラビダ族は、インド南部に行くほど割合が多くなります。

 ドラビダ族とは、遺伝子から解明されたところでは、現人類がアフリカを出てから、かなり初期にアジアに根付いたと考えられています。
 父系遺伝子Y染色体ハプログループでは、ドラビダ族はH系統(L系統と言う説もあり)で、インドにしか見られない遺伝子です。
 インド・ヨーロッパ語族とは、白人系で、恐らく当時中東に住んでいた民族と考えられていて、Y染色体ハプログループではL系統とR系統と考えられています。

 ドラビダ族は南インドに多いため、古く偉大なインド文化を継承する種族として、自分達に誇りを持っています。
 伝説によると、かつて南の海にあった、今は沈んだ大陸が民族の起源と言う俗説があるそうですが、現在のところ確証はありません。
 そのせいかどうか、インターネットのインド料理のレシピの中でも、南インド料理のレシピがとりわけ多いように思います。
 またインドの地域料理の情報も、南インド料理の方が多いように思います。

 またまたちゃぶ台(死語?)をひっくり返すような事を言いますが、インド人は、ナンをめったに食べません。
 ナンは焼くのに、タンドールと言う炭で蒸し焼きにする窯が必要です。
 国民の多くが貧しいインドにおいて、よほどの金持ちじゃない限り、タンドールなんて大がかりな調理設備は持っていません。
 ほとんどのインド人にとって、ナンはたまに街に出て、ナンを焼いている店に行って買って帰るものです。

 良く北インド料理と南インド料理の違いに、北インド料理は小麦が主食、南インド料理は米が主食と言います。
 そのため、さらになお南インド料理ではナンは食べません。
 南インドのホテルでは、ナンは食べられるんでしょうが、街場でナンを焼いている店なんて、果たしてあるのでしょうか?

 超ザックリ、南インド料理と北インド料理の違いは、以下の通りです。

 ■主食
  南インド料理=米
  北インド料理=小麦

 ■スパイスの利かせ方
  南インド料理=ホールスパイス(つまりスパイスを形のまま)を多用
         北インド料理と比べると、多数のスパイスを使わず、簡単なレシピで作られる事が多い
         カレーリーフを多用する
         タマリンドやマンゴー、柑橘類で酸味を利かす
         ※もちろん例外は多数あり
  北インド料理=パウダースパイス

 ■料理への油の使用
  南インド料理=植物油が多く、油は少な目
         ※もちろん例外は多数あり
  北インド料理=ギィ(バターの上澄み)またはバター
         ナッツペーストでさらにコクを出す

 酸味を利かせた料理は、ナンを始めとする小麦粉を使ったインドのパンとは、相性が良くないですからね。



ティファン

 南インド料理の1つの特徴として、ティファンがあります。
 ティファンとは、朝昼晩に関わらず、軽食の事です。

 インドに6年住んだ読者の方によると、主に朝昼の軽食が多いそうです。
 その方が住んでいたチェンナイでは、昼前に閉店になるティファン屋もあったとか。

 以下、南インド料理のポピュラーなティファンメニューを記します。
 全て、都内で食べる事が出来るものばかりです。


 その料理の珍しさ(日本で食べられる確率)をアイコンで表現します。

 ・・・ほとんど幻
 ・・・特注すればあるいは
 ・・・専門店でもめったにない
 ・・・専門店のメニューなら
 ・・・たまに見かける
 ・・・ポピュラー



ドーサ

 ドーサとはざっくり言うと、米と豆のペーストを薄焼きにした、インドのクレープです。

使うのは、米とケツル小豆を初めとする豆類
米と豆類を一定時間水に漬け砕く
一晩程度室温で置いて、発酵させる
タワと言うインド料理専用のフライパンに油を敷き、薄く伸ばして焼く

 ドーサは、サンバルと言う野菜のスパイシー煮込み(カレー)やココナッツ・チャトニーや、トマトと豆のチャトニー、グリーン・チャトニーが添えられます。
 本当に美味いドーサは、何もつけずにそのまま食べて美味いです。

サンバル
ココナッツ・チャトニー
トマトと豆のチャトニー
グリーン・チャトニー

 以下、ドーサのバリエーションです。


プレーン・ドーサ

 

 詰め物とか、ドーサ生地に味付けしていないドーサ。



マサラ・ドーサ

 

 ドーサ生地の中に、スパイシーに味付けしたジャガイモが入ったドーサ。



ラヴァ・ドーサ

 

 ラヴァ=小麦を生地に使ったドーサ。
 米を使ったドーサ生地と違い、発酵させません。
 生地には、クミン、ホールの黒胡椒、青唐辛子など味付けします。
 わざと村のある生地を作り、写真のような不定形に仕上がります。



ペサラットゥ

 

 緑豆を生地に使ったドーサ。
 米を使ったドーサ生地と違い、発酵させません。
 生地には、クミン、ホールの黒胡椒、青唐辛子、ココナッツ、アサフェティダなど味付けするバリエーションもあります。

 裏に、チャトニーを塗ったドーサもあります。
 ノンベジ(ベジタリアンじゃない)のキーマ・ドーサとか、世の中的には変わりドーサを出す店もあるのですが、いずれもポピュラーじゃないので割愛します。



ワダ


メドゥ・ワダ

 

 水に漬けた米、ケツル小豆を挽いて、青唐辛子、胡椒、カレーリーフ、コリアンダーリーフ、生姜、塩等で味付けして、ドーナツ状に成形して揚げたものです。
 ドーサ生地より、ずっと加水率低く作ります。
 サンバル、ココナッツ・チャトニーを始めとする、各種チャトニーをつけて食べます。



マサラ・ワダ

 

 メドゥ・ワダはフワッとしていますが、マサラ・ワダは豆を粗く挽いて豆の食感を活かした、カリッとしたものです。
 一例として、ヒヨコ豆を半分挽いて、半分は粗く挽いて加え、みじん切りの玉ネギ、カレーリーフ、生姜、青唐辛子、おろしたココナッツ、刻んだコリアンダーリーフ、塩等で味付けして揚げます。
 サンバル、ココナッツ・チャトニーを始めとする、各種チャトニーをつけて食べます。



パリップ・ワダ

 

 パリップ・ダル・・・レンズマメを使って作ったマサラ・ワダ。



ワダ・カリ

 

 作ったマサラ・ワダを崩して、スパイシーに煮込んだもの。
 レシピ一例として、揚げたマサラ・ワダを崩して、玉ネギ、トマト、ターメリック、唐辛子、クミン、コリアンダー、カルダモン、クローブ、シナモン、フェンネル、マスタードシード、カレーリーフ、ニンニク、塩等で味付けし、煮込んで味付けする。



ビシ・ベレ・バ-ス

 

 米とレンジ豆をスパイシーに煮たおじや。
 カルナータカ州マンガロールの有名レストラン、マヴァーリ・ティファン・ルーム(Mavalli Tiffin Room)の名物料理。
 レシピ一例として、小さめに切ったニンジン、玉ネギ、ジャガイモ、ズッキーニ等の季節野菜を炒め、米とレンズ豆を投入して炒め、ポピーシード、クローブ、シナモン、カルダモン、スターアニス、唐辛子、マスタードシード、マラシ・モグ、カレーリーフを投入して炒め香りを出し、タマリンドジュースを加えて煮る。



ボンダ

 野菜を米粉、または小麦粉、ベサン粉等をつけ、揚げたもの。



アル・ボンダ

 

 ジャガイモを米粉、または小麦粉、ベサン粉等をつけ、揚げたもの。
 サンバル、ココナッツ・チャトニーを始めとする、各種チャトニーをつけて食べます。


 せめて、ティファンを説明し切ろうと思っていましたが、数が多く難しいですね。
 来月は、残りティファンとミールスについて書きます。
 先月予告した、各地域毎の料理は、その後に書きます。

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2013年11月 2日 (土)

平成三強物語外伝 - サッカーボーイ

競馬には、あいつさえいなければ・・・と言う事は良くありますが、平成の初めに、3頭の偉大なサラブレッドが、しのぎを削って、GⅠレースを取り合った時代がありました。
これは、昭和の3強、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスになぞらえ、この3頭を平成3強と呼びました。

オグリキャップ・・・1988、1990 有馬記念、1989 マイルCS 1990 安田記念
イナリワン・・・1988 東京大賞典(大井)、1989 天皇賞春 1989 宝塚記念 1989 有馬記念
スーパークリーク・・・1988 菊花賞、1989 天皇賞秋、1990 天皇賞春

今回は、平成三強の脇役と呼ぶには惜しい記憶に残る馬、サッカーボーイについて書きます。

サッカーボーイの父ディクタスは、ジャック・ル・マロワ賞に勝ったヨーロッパではなかなかの名マイラーでした。
ちなみにイギリス遠征した際、クイーンエリザベス2世ステークスで、稀代の名マイラーのブリガディアジェラードから8馬身差の2着となりました
ディクタスの父、サンクタスは仏ダービー、パリ大賞典を勝った中長距離馬。
種牡馬としても、フランスのリーディングサイヤーとなっています。

祖父ファイン・トップは、逆に短中距離で活躍した馬で、代表産駒には凱旋門賞馬トピオがいます。

ディクタスの母父、ワーデンは3度フランスのリーディングサイヤーとなったワイルド・リスク。
ワイルド・リスクの曽祖父が、かの伝説的サラブレットのサンシモン(セント・サイモン)です。

つまりディクタスはステイヤー血統で、当時としては良血だったにも関わらず、2400mくらいのクラッシック・ディスタンス(2400m)では勝てませんでした。
試しに、マイル(1600m)のレースに出走すると、ぶっ千切り、またはレコード勝ちしました。
ディクタスが中短距離でしか活躍出来なかったのは、気性の激しさだと言われています。

サッカーボーイの母系は、日本のでノーザンダンサー系で最も活躍した種牡馬、ノーザンテースト。
母系にプリンスリーギフト、ナスルーラーのスピード系血統が入っています。

サッカーボーイは、子馬としては小柄だったにも関わらず、気性が激しかったそうです。
また後肢で立つと言う、奇妙なクセがありました。
それでもデビュー時までに、体重438kgにまでなりました。

1987年8月9日、函館競馬場の不良馬場の新馬戦芝1200m、1番人気に支持され、後続に9馬身差をつけて圧勝しました。
その時の2着は、後に京成杯(中山GⅢ芝1600m)や東京新聞杯(東京GⅢ芝1600m)を勝つ、トウショウマリオ。

9月27日サッカーボーイは、函館3歳S(函館GⅢ芝1200m)に出走しました。

1番人気は、前走新馬戦を3馬身1/2千切ったカゲマル。
2番人気は、前走未勝利戦を9馬身千切ったディクターランド。
3番人気は、サッカーボーイ。

逃げたのはディクターランド、2番手スーパーハイウェイ、3番手サンエムプライズ。
サッカーボーイはスタートで、短距離戦で致命的な出遅れをし、後方から2番手に付けました。
スタートから3F(600m)は35.0、ぐちゃぐちゃの重馬場としては速いペース。

3コーナーから直線にかけて、内馬場はぐちゃぐちゃしていて、逃げたディクターランドは、馬場中央を行きます。
3-4コーナーでサッカーボーイが中団まで上がって行きました。

チカノパワーは荒れているインコースを突きました。
馬場中央を行くディクターランドの脚色衰えず、内外の差を活かして、チカノパワーが粘ります。
外からサンエムプライズが差して来ますが、全く届きそうにありません。
ディクターランドが優勝しました。
2着はチカノパワー。

終始最後方追走で、短い直線で追い上げましたが、4馬身1/2差4着に敗れました。
馬場が重かったのも、サッカーボーイには向かなかったでしょう。
当時の函館競馬場は水はけ悪く、雨が降るとすぐに田んぼのようになりました。
ディクターランドは後に、皐月賞でヤエノムテキの2着します。

1着 ディクターランド 1.12.2
2着 チカノパワー 2 1/2
3着 サンエムプライズ 2


10月31日サッカーボーイは、もみじ賞(2歳オープン芝1600m)に出走しました。

1番人気は、サッカーボーイ。
2番人気は、前走新馬勝ちのスーパーグランパパ。
3番人気は、札幌3歳S(札幌GⅢダート1200m)3着のウェルネス。

逃げたのはアグネスカノーバ、2番手シンクルセダ、3番手ダイタクロンシャン。
ダイタクロンシャンのまわりには、先行したい馬が集まり、その馬群の内側にサッカーボーイが付けました。
スタートから3F(600m)は35.6、1000m通過が59.0と、重馬場としては速いペース。
馬場の根つきが良いのでしょう。
3-4コーナーで、ダイタクロンシャンが上り、先頭に立ちました。
各馬進出し、ラガーブラック、ウェルネスが先団まで脚を伸ばしました。
サッカーボーイもインコースから、先頭に立ったダイタクロンシャンに迫ります。

京都競馬場外回りは、インコースが空きますので、直線向いたサッカーボーイがインを付き、ダイタクロンシャンをアッサリ交わして先頭に立ちます。
そのまま逃げるダイタクロンシャンを置き去りにして、離す一方。
ラガーブラックが差して来て、ダイタクロンシャンを交わしましたが、サッカーボーイの背中しか見えません。

重馬場にもめげずサッカーボーイは、2着ラガーブラックに10馬身差をつけるぶっ千切り圧勝。
ラガーブラックは翌年、シンザン記念(GⅢ芝1600m)に勝ちます。

1着 サッカーボーイ 1:36.4
2着 ラガーブラック 10
3着 ダイタクロンシャン 2 1/2


12月20日サッカーボーイは、阪神3歳S(阪神GⅠ芝1600m)に出走しました。
※当時のレース名表記です(当時の日本競馬は数え年表記)

1番人気は、サッカーボーイ。
馬体重も、452kgまで増えました。
2番人気は、新馬戦を3馬身差圧勝したメジロワース。
4歳時には、マイラーズC(GⅡ芝1600m)を勝ちます。
3番人気は、オープンの野路菊賞を快勝したミスターシクレノン。
ミスターシクレノンは4歳時には、天皇賞春(GⅠ芝3200m)で2着、鳴尾記念(GⅡ芝2500m)優勝、7歳時にダイヤモンドS(GⅢ芝3200m)に優勝します。
勝ち味に遅い馬で、重賞の2着は7回、3着は1回あります。

逃げたのはアグネスカノーバ、2番手ジンデンボーイ、3番手ヒロノオスカー、サッカーボーイは中団。
スタートから3F(600m)は34.6、1000m通過58.0のかなりのハイペース。
ハイペースの割りに、各馬付いてゆき、馬群はそれほど縦長にはなりません。

サッカーボーイは何と向こう正面からじわじわ上がって行き、3コーナーには先団に取り付きます。
3-4コーナーでは逃げたアグネスカノーバと並びかけるジンデンボーイのすぐ後ろに付けました。

直線向いてスピードの違いで馬なりに先頭に立ち、鞍上内山正騎手が気合をつけただけで、後続を突き放します。
鞭を入れると、見る見る後方を突き放す、8馬身差楽勝。
これだけ楽な競馬なのに、古馬オープンでもなかなか出せない芝1600mの1分34秒台で、2歳馬としては、破格のレコードタイム。
エンジンが全く違いました。
2着には、後方から追い込んで来たデイリー杯(GⅡ芝1600m)勝ち馬のダイタクロンシャン。
3着は粘ったジンデンボーイ。

1着 サッカーボーイ 1.34.5 レコード
2着 ダイタクロンシャン 8
3着 ジンデンボーイ 1 1/4

同日、中山競馬場で行われた朝日3歳S(中山GⅠ芝1600m)のサクラチヨノオーの勝ちタイムは、1秒以上遅い1分35秒6。
当時の競馬ファンは、この世代最強は、サッカーボーイと言う認識でした。


この後休養し、皐月賞(東京GⅠ芝2000m)を目指して1988年3月6日サッカーボーイは、弥生賞(東京GⅡ芝2000m)に出走しました。
この頃、中山競馬場は工事で、東京競馬場で代替開催していました。

1番人気は、6枠の担枠指定サッカーボーイ。
単枠指定とは、この頃馬連はありませんでしたので、特に人気がかぶりそうな馬は、人気馬が取り消したら払い戻しされるよう、その枠に人気馬1頭しか入れない制度です。
阪神3歳Sの桁違いの勝ちっぷりから単枠指定になり、人気拍車がかかったのでしょうね。
2番人気は、朝日3歳S(GⅠ芝1600m)優勝のサクラチヨノオー。
しかし前走共同通信杯4歳S(GⅢ芝1800m)では、4着に敗れました。
3番人気は、前走京成杯(GⅢ芝1600m)勝ったトウショウマリオ。

サクラチヨノオーが逃げ、2番手モガミファニー、3番手ビンゴユメタ。
サッカーボーイは後方に控えました。
スタートから3F(600m)は37.1、1000m通過1分1秒8とスローペース。
サッカーボーイは向こう正面には、じわりと中団に上がります。
サクラチヨノオーは離して逃げている事もあり、絡んで来る馬はなく、マイペースを保っています。
3コーナー過ぎて、先団は逃げるサクラチヨノオーに接近しようと手が動きますが、少ししか差は縮まりません。

直線向いて、サッカーボーイは5番手まで進出しますが、まだサクラチヨノオーまで7-8馬身あります。
絶妙の逃げで、サクラチヨノオーの脚色は衰えません。
中団から脚を伸ばしたトウショウマリオがサクラチヨノオーを追いかけますが、脚色一緒で届きそうにもない。
なかなかエンジンがかからないサッカーボーイは、徐々にスピードが乗り、大外残り200mから凄い脚を使いますが、トウショウマリオにクビ差迫る3着までが精一杯。
サクラチヨノオーが優勝しました。

1着 サクラチヨノオー 2.01.1
2着 トウショウマリオ 2
3着 サッカーボーイ クビ

実はサッカーボーイは、この時裂蹄を起こしたと言われています。


その後、裂蹄から菌が入り、飛節炎となり4月17日の皐月賞(中山GⅠ芝2000m)を回避します。
日本ダービー(東京GⅠ芝2400m)に間に合わせるため治療を急ぎ、さらに体調悪化したのだそうです。

日本ダービーに出走する賞金は足りていましたが、鞍上をトップジョッキー河内に代え、調整代わりに5月8日ダービートライアルのNHK杯(東京GⅡ芝2000m)に出走します。

1番人気は、サッカーボーイ。
今回は単枠指定とはなりませんでしたが、競馬ファンには阪神3歳Sの桁違いの勝ちっぷりがあったでしょう。
自分の記憶に間違えなければ、調教自体は普通に走っていたはずです。
2番人気は、皐月賞(中山GⅠ芝2000m)5着のマイネルロジック。
3番人気は、前走クリスタルC(中山GⅢ芝1200m)2着のギャラントリーダー。

チョウカイパールが逃げ、2番手ギャラントリーダー、3番手メジロアルダン。
サッカーボーイは中段に控えました。
スタートから3F(600m)は36.7、1000m通過1分1秒3、当時の東京競馬場の荒馬場では、速いペースしょう。

3コーナーから、中団、後方の馬が進出し、馬群が縮まります。
3-4コーナーで中団が固まり、前に進出して来ました。
マイネルグラウベンが、4コーナー手前で、外3番手まで上りました。
直線向いて、メジロアルダンが鉈(なた)の切れ味で、じわじわ先頭に立ちます。
その外からマイネルグラウベンが追いかけます。
大外から凄い足で、コクサイトリプルが上って来ました。
さらにその外から、サッカーボーイも追い込んできますが、先頭には届きそうにない。

1完歩ずつマイネルグラウベンがメジロアルダンを追い詰め、クビ差でたところがゴール。
伏兵マイネルグラウベンがが優勝しました。
3着は最後、同じ脚色になってしまったコクサイトリプル。

サッカーボーイは、脚を伸ばしたもののマイネルグラウベンの4着に敗れました。
良い時の行きっぷりじゃなく、まだ体調が戻っていなかったのでしょう。
オーナーの意向もあったでしょうが、どうしてこのレースに出走させたのでしょうか?
馬が潰れなかっただけ、幸いでした。

1着 マイネルグラウベン 2.02.0
2着 メジロアルダン アタマ
3着 コクサイトリプル 3/4


5月29日サッカーボーイは、日本ダービー(東京GⅠ芝2400m)に出走しました。

1番人気は、阪神3歳S(阪神GⅠ芝1600m)ぶっ千切りの優勝、皐月賞(中山GⅠ芝2000m)を回避し、NHK杯(東京GⅡ芝2000m)4着のサッカーボーイ
自分の記憶に間違えなければ、調教自体は普通に走っていたはずで、陣営は今度こそと鼻息が荒かったです。
しかしサッカーボーイはこの頃、蹄の状態が悪く、抗生物質を注射して体調悪化していたそうです。
2番人気は、皐月賞(東京GⅠ芝2000m)優勝馬、ヤエノムテキ
3番人気は、朝日3歳S(GⅠ芝1600m)、弥生賞(東京GⅡ芝2000m)優勝馬のサクラチヨノオー。
絶対にダービーを勝つと鼻息荒かったコクサイトリプル4番人気。

大方の予想通り、アドバンスモアが大逃げし、2番手ディクターランド、3番手サクラチヨノオー、コクサイトリプル、ヤエノムテキ、サッカーボーイは後方に付けます。
スタートから3F(600m)は35.1、1000m通過59.9のかなりのハイペース。

向こう正面でアドバンスモアと、後続の差は少しずつ縮まって行きます。
3-4コーナーで各馬仕掛け、直線向く前に、大逃げしていいたアドバンスモアが失速します。
インコースからギャラントリーダーが先頭に立ちます。

サクラチヨノオーはここまで仕掛けを我慢して、直線向いて満を持して追い出します。
サクラチヨノオーと同時に追い出したメジロアルダンの一瞬の切れ味が勝り、メジロアルダンが先頭に立ちます。
ここからサクラチヨノオーとメジロアルダンのマッチレースとなります。
メジロアルダンの鞍上、岡部はもしかすると、勝利を確信したかも知れません。

メジロアルダンに対し、切れはありませんが、バテずスピードが持続するサクラチヨノオーは、ゴールに近づくにつれ、いっぱいのメジロアルダンより脚色が良くなりました。
サクラチヨノオーが懸命に追いかけ、一完歩ずつ迫り、鞍上小島太も良く追って、クビ差交したところがゴール。
サクラチヨノオー1着、伏兵メジロアルダンが2着、3着中団から追い込んだコクサイトリプル、ヤエノムテキは4着でした。
サッカーボーイは、この時点では体長戻らず、15着。

1着 サクラチヨノオー 2:26.3
2着 メジロアルダン クビ
3着 コクサイトリプル 1/2


7月3日サッカーボーイは、中日スポーツ賞4歳S(中京GⅢ芝1800m)に出走しました。
この時サッカーボーイは完調状態ではなかったようですが、状態は上向いていたそうです。

1番人気は皐月賞馬で単枠指定、別定重量58kgを背負ったヤエノムテキ
2番人気は別定重量56kgを背負った単枠指定、サッカーボーイ。
3番人気は、別定重量55kgを背負った、前走白百合S(阪神オープン芝2000m)3着のミツルビューティー。

ユーセコラッキーが逃げますが、すぐに武豊鞍上のバンダムテスコが交して行きます。
2番手ユーセコラッキー、3番手1番人気のヤエノムテキが外を被せるように先行します。
サッカーボーイは控え、最後方から2番目を追走します。
スタートから3F(600m)は37.3、1000m通過が1分2秒1のスローペースで、馬群は団子状態。
サッカーボーイは3-4コーナーで上がって行きます。

ヤエノムテキは4コーナーで外に振られましたが、馬群中央を先頭に立つ横綱相撲。
先団に取り付いて、馬群の大外を回したサッカーボーイが、1完歩ずつヤエノムテキを追い詰め、残り80mでヤエノムテキを1/2交して久々の優勝。
3着は逃げたバンダムテスコ。

斤量差もあったでしょうが、皐月賞馬ヤエノムテキ相手に、堂々の勝利。
体調復活を印象づけました。

1着 サッカーボーイ 1.48.9
2着 ヤエノムテキ 1/2
3着 バンダムテスコ 1/2


8月21日サッカーボーイは、ハンデ戦の函館記念(函館GⅢ芝2000m)に出走しました。

1番人気は、斤量56kgのサッカーボーイ。
3歳馬にも関わらず、背負わされました。
2番人気は、1985年日本ダービー(東京GⅠ芝2400m)優勝馬で、ヨーロッパ遠征帰りの斤量59kg、シリウスシンボリ。
3番人気は、1986年日本ダービー(東京GⅠ芝2400m)優勝馬で斤量59kg、メリーナイス。

GⅢとは思えない超豪華メンバーで、他GⅠホースに桜花賞(GⅠ芝1600m)、オークス(GⅠ芝2400m)勝ち、エリザベス女王杯(GⅠ芝2400m)2着の女傑、斤量57kgのマックスビューティ。
重賞ウイナーなら、NHK杯(GⅡ芝2000m)勝ちのトウショウサミット、金鯱賞(GⅢ芝1800m)勝ちのパッシングパワー、NHK杯(GⅡ芝2000m)勝ちのマイネルグラウベン。
出走馬の半分、7頭が重賞ウイナーです。
NHK杯でサッカーボーイを負かしたマイネルグラウベンは、ハンデ54kgです。

じわっとスタートして、周りを見ながら逃げたのはアズマグリント、しかしメイショウエイカンが交して先頭に立ちます。
外からマイネルグラウベンが被せて2番手。
シリウスシンボリは先団のすぐ後ろ、メリーナイス、マックスビューティは中団、その後ろにサッカーボーイが付けます。
ハイペースで、スタートしての3Fが34.0と言うマイル戦(1600m)並みのハイペース。
そのため1000m通過タイムも57.7と言う、超ハイペース。
しかもそのハイペースに、各馬団子状態となって付いて行きました。

3コーナー手前でメリーナイス、シリウスシンボリが上がって行き、マックスビューティはやや後退、サッカーボーイはジワリと上がって行きました。
3-4コーナーでは、前を詰めようとするメリーナイス、シリウスシンボリを尻目に、サッカーボーイの手応えは抜群。
4コーナー手前には先頭を走るアズマグリントを捉える位置に付けます。

メリーナイス、シリウスシンボリは、もがきながら先団を追走しています。
サッカーボーイは抜群の手応えで、直線には先頭に立ち、直線向いて後続を突き放す一方。
先行勢は総崩れして、メリーナイスが底力で2番手に出ますが、その差は広がる一方。
サッカーボーイは初めての古馬との対戦、そしてハンデを背負わされたにも関わらず、GⅠホースを相手に5馬身差の圧勝。
勝ちタイムは1分57秒8と言う、当時としては驚異的日本レコードタイム。
その後、新潟競馬場がリニューアルされて時計が出るようになるまで、12年も破られませんでした。
2着はメリーナイス、その2馬身1/2差3着にトウショウサミット。

1着 サッカーボーイ 1.57.8 レコード
2着 メリーナイス 5
3着 トウショウサミット 2 1/2


その後、菊花賞(GⅠ芝3000m)天皇賞秋(GⅠ芝2000m)を両方を目指し調整されますが、捻挫して両方のレースを回避します。
もしこの時、天皇賞秋に出走していたら、タマモクロス、オグリキャップと3強対決になっていたでしょう。

11月20日サッカーボーイは立て直し、マイル・チャンピオン・ステークス(京都GⅠ芝1600m)に出走します。

1枠 1番 フレッシュボイス 牡5 57 田原成貴 境直行 3人
1枠 2番 シンウインド 牝4 55 武豊 二分久男 2人
2枠 3番 ラガーブラック 牡3 55 清水英次 大久保正陽 12人
2枠 4番 イーグルシャトー 牝5 55 西浦勝一 小原伊佐美 6人
3枠 5番 エイシンテンペスト 牡4 57 丸山勝秀 湯浅三郎 16人
3枠 6番 ダイタクロンシャン 牡3 55 田島信行 小原伊佐美 14人
4枠 7番 アドバンスモア 牡3 55 岩元市三 佐藤全弘 11人
4枠 8番 ヒデリュウオー 牡4 57 安田隆行 大沢真 8人
5枠 9番 ヒシノリフオー 牡6 57 松永昌博 増本豊 13人
5枠 10番 ミスターボーイ 牡6 57 村本善之 中尾正 5人
6枠 11番 ホクトヘリオス 牡4 57 柴田善臣 中野隆良 4人
6枠 12番 シクレノンセラピー 牡4 57 松本達也 中尾正 17人
7枠 13番 トーアファルコン 牡7 57 清山宏明 小原伊佐美 15人
7枠 14番 サッカーボーイ 牡3 55 河内洋 小野幸治 1人
8枠 15番 アルファレックス 牡3 55 南井克巳 内藤繁春 10人
8枠 16番 トウショウマリオ 牡3 55 松永幹夫 奥平真治 7人
8枠 17番 サンキンハヤテ 牡4 57 増井裕 橋口弘次郎 9人

1番人気は、サッカーボーイ。
しかし天皇賞秋のオグリキャップのように、単枠指定にはなりませんでした。
2番人気は、前走スワンS(京都GⅡ芝1400m)勝ちの牝馬、シンウインド。
3番人気は、昨年の安田記念(東京GⅠ芝1600m)勝ち馬、フレッシュボイス。
その他重賞勝ち馬は、シンザン記念(GⅢ芝1600m)勝ちのラガーブラック、ペガサスS(GⅢ芝1600m)勝ちのエイシンテンペスト、デイリー杯3歳S(GⅡ芝1600m)勝ちのダイタクロンシャン、中日スポーツ賞4歳S(GⅢ芝1800m)勝ちのヒデリュウオー、関屋記念(GⅢ芝1600m)勝ちのヒシノリフオー、マイラーズC(GⅡ芝1600m)勝ちのミスターボーイ、京王杯オータムH(GⅢ芝1600m)他重賞3勝しているホクトヘリオス、京王杯スプリングC(GⅡ芝1400m)トーアファルコン、セントウルS(GⅢ芝1400m)、東京新聞杯(GⅢ芝1600m)他重賞2勝しているトウショウマリオ、セントウルS(GⅢ芝1400m)他重賞3勝しているサンキンハヤテ。
ついでに公営から来たイーグルシャトーは、報知グランプリC他重賞を多数勝っている、砂の女王です。

押してヒシノリフオーが先頭、2番手ミスターボーイ、3番手ヒデリュウオー、サッカーボーイは後方に付けます。
スタートからの3F(600m)が35.2、1000m通過が59.2ですから、内馬場が荒れた馬場の悪さを考えると、平均ペースと言ったところ。
馬群は縦長で、3-4コーナーには後方にいた馬が、勝負どころと上がって行きました。
サッカーボーイも中団にまで上げます。

直線向いて、サッカーボーイは先団に取り付きますが、脚色良く先頭に出たミスターボーイまで5馬身以上あります。
サッカーボーイが追い出すと、差がグングン詰まり、並ぶ間なしにミスターボーイを残り200mで交すと、そこから4馬身差引き離す楽勝。
名実況で知られる杉本清が、「この馬は恐ろしい馬だ!」と叫びました。
2着は後方から直線一気に追い込んで来たホクトヘリオス、3着は粘ったミスターボーイ。

1着 サッカーボーイ 1.35.3
2着 ホクトヘリオス 4
3着 ミスターボーイ クビ


サッカーボーイはこの後、12月25日の有馬記念(中山GⅠ芝2500m)に出走し、タマモクロス、オグリキャップ、スーパークリークと対戦します。
レース詳細は、平成三強物語 - 1988年 有馬記念(中山GⅠ芝2500m)を参照願います。


この年サッカーボーイは、JRA賞最優秀スプリンターに選出されました。

有馬記念の後、翌年も現役を続行しようとしますが、一度骨折骨折、そして回復後脚部不安を発症し、引退して種牡馬になりました。

種牡馬としては平成3強以上に活躍し、キョウトシチー、ナリタトップロード、ティコティコタック、ヒシミラクルを始めとする、多数の活躍馬を出しました。
これはサンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイムなど、海外の種牡馬が猛威を振るう中では、立派な事です。

次回は、全日本サラブレッドカップ、イナリワン対フエートノーザンについて書きます。

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