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2014年12月の記事

2014年12月31日 (水)

2014年に食べた料理ベスト3:第1位

まあ例年、ベタな企画で恐縮すけどね。
今年食べ歩いた料理で、記憶に残るもののベスト3をつけたいと思います。
29日、30日、31日と3回に分けて、発表します。

ルールとしては、その店のその料理は、今年初めて食べたものである事。

さて、早速紹介に行きます。

第1位は、の弥七(のやしち) の翡翠碗です。
予想通りだったでしょう?

この料理は、今年9月の印象に残った料理で語っていますので、詳しくはこちらを見て頂きましょう。
化学調味料なんかにも熱く語っていますが、世の中この店のように真面目にダシを取っている店は少なく、さらに創作料理で料理の美味さを引き出している店は希少です。
全ての中国料理店の中でも、いま最もホットで、美味い料理を出す店だと思います。






同じ店から2つ選びたくなかったので、選から意図的に洩らしましたが、この店の麻婆豆腐も絶品です。

ダシは上記のスープにも使われている絶品ダシに、さらに牛スジを煮込んだ旨味をプラス。
味の強い麻婆豆腐調味料は、固い木綿豆腐が良く合います。
この店では、当然の如く固い木綿豆腐を使っています。
ご主人の山本眞也氏の故郷、高知県の赤コンニャクも入っています。

牛スジ、コンニャクと来れば、居酒屋の煮込み。
この麻婆豆腐は、そんな懐かしいような居酒屋の煮込み風味です。
これは創作料理なので、普通に麻婆豆腐の判定をしてはいけませんね。

油をたっぷり使うのは、麻婆豆腐が本来、労働者向けの大衆料理だったから。
そして油は、唐辛子の栄養、カプサイシンの吸収を良くします。
ガッツリ辛くはないですが、ダシの旨味で食わせるが如くです。
豆板醤、花椒もしっかり利いていて、辛さが苦手なら食べられないですけど。

辛い料理を出す店は、ダシをごまかしている事が多いですが、ごまかしのない旨味ある麻婆豆腐をぜひ食べてもらいたいですね。



の弥七(のやしち)
東京都新宿区荒木町8 木村ビル1F
03-3226-7055

今年も、醍醐の趣味に走ったこのブログを見て頂き、ありがとうございます。
マイペース更新とはなりますが、来年もまたよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎え下さい。

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2014年12月30日 (火)

2014年に食べた料理ベスト3:第2位

まあ例年、ベタな企画で恐縮すけどね。
今年食べ歩いた料理で、記憶に残るもののベスト3をつけたいと思います。
29日、30日、31日と3回に分けて、発表します。

ルールとしては、その店のその料理は、今年初めて食べたものである事。

さて、早速紹介に行きます。

第2位は、想いの木の続・大地の恵みカレー・北のかほりです。
予想は当たりました?

この店の野菜カレー、大地の恵みカレーはこの店の名物です。
オーナー鬼丸氏のご両親が、筑後平野で作ったこだわりの野菜を使って作ります。

自分はいつも、インド料理にカレーはないと書いていますが、説明しにくいので以下、スパイシーな煮込み料理をカレーと言います。

余談ですが、良くカレー自体をカレールゥ(ルー)と書いている人がいますが、カレールゥは例えば市販の大メーカの固形のやつなんかの事。
スパイシーに味付けした煮込みに、ブールマニエ(フランス料理で使われる油と小麦粉を炒めたもので、ソース等にトロ味をつけるもの)を加えたものが、カレールゥです。
ごはんを味付けする目的でかけるソース、スパイシーな煮込み料理は、カレー・ソースが正しい表現だと思います。

自分は良く、ダシを取らないインド料理のカレー・・・と言う表現をしますが、インド料理ではどうやってカレー・ソースに旨味を出しているのでしょう?
使われるのは玉ネギ、トマト、豆類、肉や魚や野菜のグレイビー(煮汁)、生クリーム、ナッツのペースト、ギィ(澄ましバター)、ヨーグルト、カード(凝乳)、ココナッツミルク等。

例えば日本で恐らく一番人気であろう、バターチキンカレー、インド料理名ムルグ・マッカーニーでは、玉ネギ、トマト、鶏肉のグレイビー、生クリーム、ナッツのペースト、ギィを使います。

西洋料理でも玉ネギはダシ要らずと言われるほどです。
トマトは17世紀にイタリアに入って、イタリア料理に大革命をもたらしました。
トマトはグルタミン酸、アスパラギン酸の旨味が豊富で、また甘味や酸味もあり、料理に複雑な味をもたらします。
バターチキンカレーは、ナンと相性が良いのは、生クリーム、ナッツのペースト、ギィの油脂とパンは相性が良いからです。

こう書くと、分かりますよね?
美味い玉ネギとトマト、ついでに美味い鶏肉があれば、最強のバターチキンが作れちゃいます。

どんな料理であっても通じるテーゼは、調理の美味さは、食材の質×調理法で決まる・・・です。

このカレーソースは、玉ネギ、トマト、野菜のグレイビー、生クリーム、ギィじゃなかったかと記憶しています。
つまり、美味い野菜を使ったら、勝利は見えたようなもんです。

カレーであるが故、スパイシーでなければ意味がありません。
多くのインド料理店では、料理の回転を良くするため、予めカレー・ソースのベース、カレー・ペーストを作っておきます。
大部分のインド料理店は、客の好みの辛さを聞いて、唐辛子を炒めてカレー・ペーストを加え水で伸ばし、温めて出すだけです。

美味いインド料理店では、客の好みの辛さを聞いて、追加のスパイスを炒め、唐辛子を炒めてカレー・ペーストを加え水で伸ばし、温めて出します。
スパイスは時間が経てば経つほど、香りが飛びますので、直前にスパイスを加えるのは重要です。
確認はしていませんが、この店では直前にもスパイスを加えていると思います。

質の良い玉ネギ、トマトの旨味で、スパイス香るカレー・ソース。
肺一杯吸い込むと、食欲に火がついておなかが鳴ります。

具としてはズッキーニ、銀杏、レンコン、トマト、ナス、辛くない青唐辛子、クワイ、白パプリカ等
全てが鬼丸オーナーのご両親が作っている訳ではないようですが、いくつかの野菜は間違えなく質が高いものです。

食べ盛りの若者は、野菜のカレーに魅力を感じないかもしれませんね。
しかしご存じの通り、インドにはベジタリアンは多く、野菜を美味く食わせるのがインド料理の醍醐味です。
自分もインド料理にハマるまで、野菜のカレーに魅力を感じていませんでしたが、現在ではむしろベジタリアンでOKと思うほど。
インド料理と野菜の相性は良く、スパイシーな味付けは、野菜の美味さを余すところなく引き出してくれます。

既成概念にとらわれず、美味いインド料理を出す店で、野菜のカレーにチャレンジしてほしいものです。

近年自分は、カレーは混ぜて食べるのが好きなので、ナンよりライスをチョイスしちゃいます。
このカレーの旨味には、生クリーム、ギィが入って、ナンにもベストマッチです。

インド人はナンをあまり食べないと、良く書きますが、それはインドの大分が貧しい人だからです。
ナンを焼くのに、タンドリーと言う専用の炭火で蒸し焼きにする窯が必要ですが、一般家庭で高価なタンドリーを用意する事が出来ません。
ある程度の収入のある人は、外出してホテルや街の高級レストランで、ナンを買って食べます。
ナンはあまり食べませんが、全く食べない訳ではありません。



想いの木
東京都新宿区神楽坂5-22 KS神楽坂2F
03-3235-4277

ちなみにこれを書いていて、この店で食事したくなり、今日行って大地の恵みカレー・南のかほりを食べて来ました。
上記とは異なる、南インド料理風の油控え目ヘルシーな野菜カレーで、これがまた抜群に美味かったです。

さて明日は第1位です。
恐らく、皆さんの予想通りでしょう。

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2014年 東京大賞典

12月29日、大井競馬場で、ダート2000mの、3歳以上統一GⅠ交流競走の東京大賞典がありました。
中央競馬なら、有馬記念に相当するレースです。

1-1 キタノイットウセイ 牡4 57(ホッカイドウ・松本隆宏、宮崎光行)
1-2 クリソライト 牡4 57(JRA・音無秀孝、戸崎圭太)
2-3 トウホクビジン 牝8 55(笠松・笹野博司、横川怜央)
2-4 ハブアストロール 牡4 57(大井・森下淳平、左海誠二)
3-5 ロイヤルクレスト 牡6 57(JRA美浦・鈴木伸尋、古川吉洋)
3-6 ホッコータルマエ 牡5 57(JRA栗東・西浦勝一 、幸英明)
4-7 コパノリッキー 牡4 57(JRA栗東・村山明、田邊裕信)
4-8 フォーティファイド 牡9 57(大井・渡邉和雄、矢野貴之)
5-9 トーセンアレス 牡7 57(浦和・小久保智、張田京)
5-10 ソイフェット セ6 57(米・L.パウエル、K.デザーモ)
6-11 シルクメビウス 牡8 57(ホッカイドウ・角川秀樹、桑村真明)
6-12 ハッピースプリント 牡3 55(大井・森下淳平、吉原寛人)
7-13 サミットストーン 牡6 57(船橋・矢野義幸、石崎駿)
7-14 ワンダーアキュート 牡8 57(JRA栗東・佐藤正雄、武豊)
8-15 プレティオラス 牡5 57(大井・森下淳平、本橋孝太)
8-16 ローマンレジェンド 牡6 57(JRA栗東・藤原英昭、岩田康誠)

1番人気は、今年川崎記念チャンピオンズカップとGⅠ2勝、通算GⅠ6勝のホッコータルマエ。
2番人気は、今年フェブラリーステークスかしわ記念JBCクラッシックとGⅠ3勝してブレイクしたコパノリッキー。
3番人気は、今年は帝王賞勝ちの、ワンダーアキュート。
他には道営競馬から道営記念(門別重賞ダート2000m)2着のキタノイットウセイ、同3着のシルクメビウス、GⅠ勝ち馬JRAのクリソライト、笠松のトウホクビジン、トライアルの勝島王冠賞(大井オープンダート1800m)勝ちのハブアストロール、アメリカ調教馬ソイフェット、羽田盃東京ダービーの南関東2冠を制したハッピースプリント、船橋競馬所属で浦和記念(浦和GⅡダート2000m)でJRA勢を一蹴したサミットストーン、2年前のこのレースの覇者ローマンレジェンドが、顔をそろえています。

ゲートが開いて、スタートが良かったホッコータルマエですたが、外からJRAコパノリッキーが2の脚早く先頭。
2番手はホッコータルマエ、3番手ソイフェット。
スタートからの3F(600m)は36.3と、大井のダートとしては速いペース。
途中ロイヤルクレストが引っかかり先頭、向こう正面でソイフェットが脱落しますが、おおむね流れは落ち着きます。
1000m通過は1分1秒7と、ペースは緩みません。

3コーナーを利してコパノリッキーが先頭に立つと、ロイヤルクレストは脱落して後退。
ペースの速さに馬群は縦長、公営勢の一部は残念ながら、付いて行くのが精一杯。
3-4コーナーからコパノリッキーにホッコータルマエが並んで行き、サミットストーン、ローマンレジェンドと続きました。

直線向いてコパノリッキーとホッコータルマエのマッチレースかと思われましたが、残り300mでホッコータルマエが出ると、コパノリッキーには抵抗する力はありませんでした。
ホッコータルマエが後続を引き離し、4馬身の楽勝。
2着は良く粘ったコパノリッキー、3着はコパノリッキーに最後良く迫った船橋のサミットストーン。
また南関東2冠を制したハッピースプリントが4着と、復調を印象付けました。

ホッコータルマエは、秋に復調して活躍しました。
来年もさらなる飛躍を願います。

またいつもはJRA勢が上位独占でしたが、南関東所属のサミットストーンやハッピースプリントが掲示板に載ったのも、良い事だと思います。
来年は、公営勢の巻き返しを見たい。

1着 ホッコータルマエ 2:03.0
2着 コパノリッキー 4
3着 サミットストーン 1 1/2

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2014年12月29日 (月)

2014年に食べた料理ベスト3:第3位

まあ例年、ベタな企画で恐縮すけどね。
今年食べ歩いた料理で、記憶に残るもののベスト3をつけたいと思います。
今日、明日、明後日と3回に分けて、発表します。

ルールとしては、その店のその料理は、今年初めて食べたものである事。

昨年も読者から、5ツ星が少ないですね・・・と言われましたが、今年はもっと少なかったです(汗)。
さて、早速紹介に行きます。

第3位は、Les Saisons(レ・セゾン) 猪のゼリー寄せ・シヴェ風・セロリのシャンティーとラールです。
意外でしたか(笑)?
喜臨軒(キリンケン)の香り鶏の丸揚げ・皮パリパリ仕立てとか、Le jeu de l'assiette(ル・ジュー・ドゥ・ラシエット)の玉ネギのブラン・マンジェとスナップエンドウのスープ茶香のパンケーキも良く、他にも匹敵するほど良かった料理はあったのですが、それらを押さえてのチョイスです。

この料理は、今年3月の印象に残った料理で語っていますので、詳しくはこちらを見て頂きましょう。

第2位の予想は・・・難しいんじゃないですかね?



Les Saisons(レ・セゾン)
東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル東京 本館 中2F
03-3539-8087

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ダール・バット・セット 2014年11月に印象に残った料理

11月の印象に残った料理は、ダール・バット・セットです。

ダール・バット・・・言語、部族によって呼び名が異なるそうです。
この先、インターネットでポピュラーな、ダル・バートと言い換えます。

ネパール人が作るインド料理店で、食事をした人は多いんじゃないかと思いますが、日本ではまだまだネパール料理の認知度は低いです。
インド、ネパール料理店と看板を出しても、メインがカレーとナンのセットで、つまみの片隅にモモとかチキン・チリ、チョエラ等がある店が大部分。
たまにこの手の店でカレーとナンを食べ、本場の味とかコメントをしている人を見かけるくらいです(苦笑)。

自分は、インド人はめったにナンを食べないと繰り返し書いていますが、ネパール人は一生ナンを食べない人が多いです。
インド、ネパール料理店でカレーとナンを出すのは、客として来る多くの日本人が、インド料理とネパール料理の区別がつかず、カレーとナンを食べたがるからです。
ネパール人も、忸怩(じくじ)たる思いで、生活のためカレーとナンを出しているのではないでしょうか?

とは言え、ネットでネパール料理の事を調べると、スクティ、ウォー、チャタモリ、チョエラ等、理解して食べている人が増えて来ているように思います。
そしてネパール人が毎日食べる、ダル・バート。
ネパール人が経営している店で、関東近郊でダル・バートを出す店は50軒近くあるように思います。

ダル・バートとは、ダル=豆のスパイシー煮込み、バート=ごはん。
ここにタルカリと言う、ネパールの様々なおかずを添えて食べます。
日本に例えると、ダル=味噌汁と言う感じです。
さすがに、毎日同じダルでは飽きるので、豆の種類を変えたり、玉ネギやトマトを入れたり、スパイスアレンジを変えたりして、毎日異なる味付けにします。
正式名称は、ダル・バート・タルカリ。

大部分の店は、インド料理とネパール料理併用で出していますが、まれにネパール料理しか置いていない、志の高いネパール料理店があります。
新大久保のモモ、武蔵小杉のBARPIPAL(バルピパル)、そしてこの店です。

女ご主人のチャカ・デビ・プルジャ氏は、かつて池袋にあった味家(あじや)スクティの店主でした。
味家(あじや)スクティもネパール料理のみの店で、ネパール料理好きから高い評価を受けていました。
プルジャ氏は一時帰国して、味家(あじや)スクティは閉店。
帰国して新たな物件を捜し、2014年10月6日にこの店をオープンさせました。

この店の素晴らしいところは、出す料理全てがネパール料理で、プルジャ氏の手作りであるという事。
メニュー名を全て列挙すると、モモ、スクティ、スクティ・サデコ、チョエラ、フライド・マトン、ブトゥワ、チキン・チリ、パングラ、バトマス・サデコ、アル・ブデコ、アルコ・アチャール、ムラコ・アチャール、チキン・サデコ、ネパール・サラダ、カジャ・セット、チウラ、チキン・カレー、マトン・カレー、グンドゥルック・コジョル、ベジタブル・カレー、アル・ボディ・タマ・カレー、チャウミン、ロティ、ライス、ダール・バット・セット、ネパール・セット、チキン・カレー・セット、マス・チウラ・セット、マトン・カレー・セット、ディード・セット、ネパール・グンドゥルック・セット。

恐らく、呪文にしか思えない料理が多いのではないでしょうか?

ダル・バートは前述の通り、豆のスパイシー煮込みとごはん、そこにネパール料理のおかず・・・タルカリが付いたものです。
ちなみに上記メニューで言うネパール・セットは、ダール・バット・セットの豪華版で、これもダル・バートの一種です。

今回紹介するのは、この店のシンプルなダール・バット・セット。
定番の豆のスパイシー煮込み・・・ダルと、野菜をスパイシーに味付けしたタルカリ、大根のピクルス・・・ムラ・コ・アチャール、ごはんがついたものです。

このダルには、ネパールから持って来たシダラと言う、川の小魚を塩漬け、発酵させたものが入っていました。
自分は初めてシダラを食べました。
味も香りも異なりますが、イメージとしては、煮干しを入れて煮た感じです。
プルジャ氏によると、シダラと相性の良い豆、そうでない豆があるそうで、相性の良い豆を選んで煮ているのだとか。

この日食べたダルは、めちゃくちゃ美味かった。
ダルだけなら★★★★でした。

タルカリはヒヨコ豆、オクラ、豆もやし、ピーマン、キャベツをドライに、スパイシーに味付けしたもの。
火が通り過ぎなのか、もしかすると野菜類は日持ちのため、わざと干したかも知れません。

ムラ・コ・アチャールは、スパイシーに味付けしたゴマペーストをまとい、良く漬かって酸味も出て美味かったです。

ネパールではこれらを、一気にごはんにぶちまけて食べますが、レポートしなくちゃいけない自分は、最初は1品ずつ食べています。
インド料理もネパール料理も、料理を混ぜて食べる楽しさを知ると、美味さ倍増です。

上記の呪文のような料理も、食べてみて下さい。
大部分スパイシーな味付けですが、1つ1つ味わい分けると、スパイスアレンジが異なり、揚げる、炒める、和える、煮込むと、様々調理法が異なる事が分かります。
特に、ディードと言うそばがきのような食べ物、アル・ボディ・タマ・カレーと言う発酵タケノコを使ったスパイシーな煮込み料理、グンドゥルックと言う青菜を発酵させてスパイシーに煮込んだ料理を食べさせてくれるのは、日本でも珍しいです。




プルジャズ・ダイニング
東京都豊島区巣鴨1-36-6
03-6912-1867

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平成三強物語 - 1988年 東京大賞典(大井重賞ダート3000m) イナリワン(4)

競馬には、あいつさえいなければ・・・と言う事は良くありますが、平成の初めに、3頭の偉大なサラブレッドが、しのぎを削って、GⅠレースを取り合った時代がありました。
これは、昭和の3強、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスになぞらえ、この3頭を平成3強と呼びました。

オグリキャップ・・・1988、1990 有馬記念、1989 マイルCS 1990 安田記念
イナリワン・・・1988 東京大賞典(大井)、1989 天皇賞春 1989 宝塚記念 1989 有馬記念
スーパークリーク・・・1988 菊花賞、1989 天皇賞秋、1990 天皇賞春

今回は、イナリワンの4歳最後のレース、イナリワンが大井競馬に戻って出走した、暮れの総決算、東京大賞典書きます。
最初にこのページを読む前に、これまでの平成三強物語のイナリワンの話、平成三強物語 - 1986年-1987年 イナリワン(1)平成三強物語 - 1988年 イナリワン(2)平成三強物語 - 1988年 全日本サラブレッドカップ(笠松重賞ダート2500m) イナリワン(3)を一読願います。

世の中にはJRAのレースしか眼中にない人もいるでしょうから、東京大賞典って何それ?って思う人もいるかも知れません。
現在、JRAと地方競馬の交流戦では、ほとんどJRAの馬が優勝し、地方馬が優勝する事はめったにありません。
しかしこの当時、JRAと地方競馬の交流戦、大井競馬の帝王賞ではまだ、JRAの馬が勝った事はありませんでした。

南関東4競馬場(大井、川崎、船橋、浦和)は、観客動員数、売り上げ金額と他の地方競馬の追従を許さず、優勝賞金額も年々高くなり、そのためJRAに次いで良い馬が集まりました。
名実共に、砂の王者の地区だったのです。
大井競馬の年の最後に行われるチャンピオン決定戦、東京大賞典は当時も現在も、砂の頂点を決めるレースと言っても過言でもありません。
JRAの有馬記念に対応するレースです。

笠松を始めとする中京地区では、ニシノライデン、オグリキャップ、フエートノーザン等、時々化物のような名馬は排出しましたが、平均的馬のレベルは、南関東には敵いませんでした。

余談ですが東京大賞典は、2010年にいち早く外国馬の参加を可能にして、地方競馬場のレースとしては唯一国際GⅠレースとなりました。
今年初めて、アメリカ馬が出走します。

この年はまだ現在とは違い、他地区の馬は東京大賞典に出走出来ず、どうしても出走させる場合は、南関東4競馬場のいずれかの厩舎に転厩しなければなりませんでした。
また公営競馬では、この頃まだグレード制を導入してなく、単に重賞と条件レースの区別しかありません。

1番人気は6連勝中で、東京王冠賞(大井重賞ダート2600m)とダービーGP(水沢重賞ダート2000m)重賞連勝中のアエロプラーヌ。
2番人気は前走A2条件特別レースを圧勝した重賞未勝利馬、アラナスモンタ。
3番人気イナリワン。
その他重賞勝ち馬として、キヨフジ記念(川崎重賞ダート2000m)、浦和記念(浦和重賞ダート2000m)を重賞連勝しているダイタクジーニアス。
1987年大井記念(大井重賞ダート2500m)、1988年東京記念(大井重賞ダート2400m)勝ちのダツシユホウシヨウ。
1987年星雲賞(大井重賞ダート1600m)、1988年京浜盃(大井重賞ダート1700m)勝ちのナスノダンデー。
1987年ゴールドC(浦和重賞ダート2000m)、NTV盃(船橋重賞ダート2000m)勝ちのハッピーシャトーが参加しています。

直線向いて、アエロプラーヌが先頭。
最内からアラナスモンタが突っ込んで、並ぶ間なしに交わし、先頭に立ちました。
この時鞍上の石川騎手は、勝つんじゃないか?と思ったに違いありません。
しかし中段、馬群中央からイナリワンが、物凄い脚で突っ込んで来ました。
2頭のマッチレースとなり、後続は引き離されます。

アラナスモンタは抵抗しますが、イナリワンの脚色良く、ゴール前でアラナスモンタを1/2馬身ねじ伏せ優勝。
イナリワンはこのレースで復活し、そしてこのレースに優勝した事で、JRAに転厩して、翌年のJRA挑戦が決まります。

アラナスモンタは、決して弱い馬ではなかったのですが、翌年の川崎記念でアエロプラーヌの2着、帝王賞でもフエートノーザンの2着と、大きなレースで強豪に勝ちきれませんでした。
1989年に大井記念(大井重賞ダート2500m)に初重賞制覇しました。

アラナスモンタから7馬身離された3着は、ダイタクジーニアス。
ちなみにダイタクジーニアスの鞍上は、2000年現役引退時に、現在でも破られていない日本最多7151勝した佐々木竹見。

1着 イナリワン 3:17.3
2着 アラナスモンタ 1/2
3着 ダイタクジーニアス 7

以下の映像、0:36から4コーナー手前からのレース映像が見られます。

フルのレース映像は、以下のリンクページ内にあります。

http://www.tokyocitykeiba.com/special_page/special2011yearend/daisyouten_06.php

次回は、イナリワンのJRA挑戦について書きます。

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2014年12月28日 (日)

2014年 有馬記念:結果

12月28日は、3歳以上GⅠレース、暮れの総決算、有馬記念(中山芝2500m)が行われました。

1-1 トーセンラー(牡6、武豊・藤原英昭)
1-2 ヴィルシーナ(牝5、内田博幸・友道康夫)
2-3 ワンアンドオンリー(牡3、横山典弘・橋口弘次郎)
2-4 ジェンティルドンナ(牝5、戸崎圭太・石坂正)
3-5 ラキシス(牝4、C.デムーロ・角居勝彦)
3-6 トゥザワールド(牡3、W.ビュイック・池江泰寿)
4-7 ラストインパクト(牡4、菱田裕二・松田博資)
4-8 メイショウマンボ(牝4、武幸四郎・飯田祐史)
5-9 ウインバリアシオン(牡6、藤岡康太・松永昌博)
5-10 フェノーメノ(牡5、田辺裕信・戸田博文)
6-11 サトノノブレス(牡4、池添謙一・池江泰寿)
6-12 デニムアンドルビー(牝4、浜中俊・角居勝彦)
7-13 エピファネイア(牡4、川田将雅・角居勝彦)
7-14 ゴールドシップ(牡5、岩田康誠・須貝尚介)
8-15 ジャスタウェイ(牡5、福永祐一・須貝尚介)
8-16 オーシャンブルー(牡6、蛯名正義・池江泰寿)

1番人気は、破格の調教の動きだったゴールドシップ。
有馬記念投票でも1位でしたし、改めて人気があるんですね。
2番人気は前走ジャパンカップで圧巻の勝利を見せたエピファネイア。
3番人気は国際競馬統括機関連盟(IFHA)の4月びランキングで、130ポンドの単独世界一のレーティングを与えられた、ジャスタウェイ。
このレースが引退レースです。
4番人気は現役最多、GⅠ6勝の歴史的名牝、ジェンティルドンナ。
このレースが引退レースです。

逃げたのは予想通りヴィルシーナ、2番手は想定通りエピファネイア、3番手は想定通りジェンティルドンナ。
ゴールドシップも意外にスタート良く、先行するかと思いきや、途中で中団に下げました。
ジャスタウェイはゴールドシップのさらに後ろ。
いやもしかすると、馬が行きたがらなかったのかも。
2500mのレースなので、途中ラップが分かりにくいですが、スタートからの3.5F(700m)のタイムは43.7とスローペース
1000mのタイムは1分3秒0と、さらにスローに落ちてしまいます。

引っ掛かりクセのあるエピファネイアですが、口までは割っていませんでしたが、自分にはかなり行きたがっているように見えました。
その意味では川田騎手が、がんばって折り合いに専念させていたように思います。

道中1ハロン13秒台が3度も連続する、超スローペースとなり、それにも関わらず逃げるヴィルシーナに仕掛ける馬もいませんでした。
3-4コーナー中間地点で、岩田騎手のゴーサインにゴールドシップが上がって行きましたが、この辺から各馬加速、進出を開始し始めました。
恐らく岩田騎手は、4角先頭を考えていたのでは?と思いますが、先団のすぐ後ろまで行くのが精一杯でした。

直線向く前に、距離適性のないヴィルシーナは一杯になり、外からエピファネイアに交されます。
連れてジェンティルドンナも、その外から付いて行きました。
ジャスタウェイも、4コーナー手前で上がって行きました。

コーナーを利して、エピファネイアが先頭に立ちますが、道中引っかかっていたせいか、ジャパンカップのような伸びはありません。
外から1完歩ずつジェンティルドンナが差を詰めます。
外に出したゴールドシップは速い脚がないので最初差して来れませんでしたが、長い脚は使えるので1完歩ずつエピファネイアに迫ります。

坂上でジェンティルドンナがエピファネイアをねじ伏せ、自慢の切れ味で先頭に立ちました。
ゴールドシップが追いすがりますが、届きそうにありません。
むしろインコースを突いたトゥザワールドの方が脚色良いですが、ゴール前でゴールドシップをハナ差さしたのが精一杯。
最速の上りでジャスタウェイが後ろから差して来ましたが、4着までと位置が悪かった。

ジェンティルドンナが優勝して、引退の花道を飾りました。
芝のGⅠ7勝は最多タイで、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカの並みいる名馬に並びました。
2着はトゥザワールド、3着ゴールドシップ。

超スローペースで、切れ味のある馬に有利となりましたし、各馬の上りの脚にそう差が出なくなり、前に付けた馬が有利でした。
ジェンティルドンナは前に付けて、JRA発表で上り3F34.1の脚ですので、他馬はおよびじゃなかったですね。
直線の短い中山競馬場でジェンティルドンナを差し切るには、上り3F32秒台を使わなければ無理だったでしょう。
急坂のある中山競馬場では、限りなく不可能です。
逆にペースが早かったら、今回のような競馬が出来たでしょうか?
神のみぞ知るです。

前走、菊花賞16着と大敗後、今回は切れを見せたトゥザワールド。
後から思えば、弥生賞(中山GⅡ芝2000m)勝ち、皐月賞(中山GⅠ芝2000m)2着の中山得意な馬でしたね。
鞍上のウィリアム・ビュイック騎手は、イギリスの年間勝利数上位のトップジョッキー。
腕で持ってきたのでしょうね。
事前検討では、騎手は魅力と思っていたのですが・・・

超スローペースに、らしくなく上り3F33.9の速い脚を使ったゴールドシップ。
最後までバテてなかっただけに、もっと早仕掛けして、3-4コーナ中間くらいで先頭に立ったら、結果はどうだったでしょう?

4着ジャスタウェイは、上り3F33.4と破格の上りで、直線があと150mくらい長ければ、まとめて差し切ったかも知れませんが・・・ゴール版を間違えてますね。

エピファネイアは引っかかりつつも、5着に粘りました。
こう考えると、ジャパンカップのクリストフ・スミヨン騎手は偉大だった。

1着 ジェンティルドンナ 2:35.3
2着 トゥザワールド 3/4
3着 ゴールドシップ ハナ

現在の収支:
マッチ棒 -32,675

明日は東京大賞典(大井GⅠダート2000m)があります。
結果レポート予定です。
関係ないけど、ずっと怠けていた今年のブリーダーズカップ結果、今年の内にはアップしたいですね。

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2014年 有馬記念

12月28日は、3歳以上GⅠレース、暮れの総決算、有馬記念(中山芝2500m)が行われます。
有馬記念に限って、予想コーナー復活します。

1-1 トーセンラー(牡6、武豊・藤原英昭)
1-2 ヴィルシーナ(牝5、内田博幸・友道康夫)
2-3 ワンアンドオンリー(牡3、横山典弘・橋口弘次郎)
2-4 ジェンティルドンナ(牝5、戸崎圭太・石坂正)
3-5 ラキシス(牝4、C.デムーロ・角居勝彦)
3-6 トゥザワールド(牡3、W.ビュイック・池江泰寿)
4-7 ラストインパクト(牡4、菱田裕二・松田博資)
4-8 メイショウマンボ(牝4、武幸四郎・飯田祐史)
5-9 ウインバリアシオン(牡6、藤岡康太・松永昌博)
5-10 フェノーメノ(牡5、田辺裕信・戸田博文)
6-11 サトノノブレス(牡4、池添謙一・池江泰寿)
6-12 デニムアンドルビー(牝4、浜中俊・角居勝彦)
7-13 エピファネイア(牡4、川田将雅・角居勝彦)
7-14 ゴールドシップ(牡5、岩田康誠・須貝尚介)
8-15 ジャスタウェイ(牡5、福永祐一・須貝尚介)
8-16 オーシャンブルー(牡6、蛯名正義・池江泰寿)

単勝人気は、以下の通りです。
(12/27 18:00現在)

①ゴールドシップ 4.0
②ジャスタウェイ 4.6
③エピファネイア 5.1
④ジェンティルドンナ 8.1
⑤ワンアンドオンリー 11.7

さくっと書いちゃうんで、血統は省略します。

さて、データに行きましょう・・・と言いたいところですが、自分が、GⅠレースで最も難解と思うのは、阪神JF。
有馬記念は、次くらいに難解だと思っています。

難解なレースと言うのは、3着までに来る馬の条件が、あまりにバラエティに富んでいて、絞れないのです。
一応過去10年のデータを言うと以下2点ぐらいです。
①条件からの出走馬は消し
②菊花賞、ジャパンC、天皇賞秋、ER女王杯、マイルCS、京阪杯、AR共和国杯、金鯱賞、海外レース以外のローテーションは消し

また、データ傾向で言うと
③重賞未勝利は消し(例外 2003 リンカーン)
④芝2100~2600の勝ち星がない馬は消し(例外 2006 ダイワメジャー、2007 ダイワメジャー、2010 ヴィクトワールピサ)

このデータで絞ると、①該当なし、②該当なし、③該当なし、④はいますが、例外が多いので無視・・・1頭も消せません。
まあ今年も、自分の買いたい馬を買うのが良いでしょう。

1番人気ゴールドシップは意外でした。
投票も1位だったし、人気があるんですね。
2番人気のジャスタウェイは当然としても、前走JCで大勝したエピファネイアが3番人気は意外です。
こっちが、1番人気かと思いました。

逃げるのはヴィルシーナでしょう。
後に続くのが何か分かりませんが、JCの時のようにエピファネイアは前に付けるんじゃないかと思います。
ジェンティルドンナも前目と思われますし、ペース次第ですが、ジャスタウェイも遅ければ、早目進出するんじゃないかと思います。
ゴールドシップは、以前岩田騎手が阪神大賞典で乗った時は前に付けましたが、今回もゴールドシップの走る気次第でしょうね。
ペース予想は付きにくいですが、ハイペースは考えにくく、スローからせいぜい平均ペースよりやや早目じゃないかと思います。

ゴールドシップは、スタートして騎手に反抗して後ろに付ける、直線騎手が追っても反抗して伸びないなど、気難しい馬です。
今回は、阪神大賞典で上手な騎乗をした、岩田騎手に乗り替わり。
自分は、まともに走った場合のゴールドシップを評価していますので、ゴールドシップを1番手に推したいですね。
早目先頭で、2段加速すれば、ついて来れる馬はいないんじゃないかと。

出来ればヴィルシーナがハイペースで逃げるか、そうでなければ3コーナーからゴールドシップがロングスパートして4コーナー手前で先頭に立ち、そのまま押し切って欲しいものです。
これまでのレースっぷりから、長く良い脚は使えますが、切れ味はそれほどでもありません。
しかし前述の通り、騎手に反抗的な気難しい馬ですから、走ってみなければ分かりませんけどね。

調教を見る限り、かなり復調したように見えるジャスタウェイ。
休み明けぶっつけの凱旋門賞は無謀でしたが、おそらくせざるを得ない理由があったのでしょう。
JCは底力で2着。
今回は、あっさり勝って不思議はありません。

3番手はワンアンドオンリー。
今から思えば、秋初戦の神戸新聞杯で、早目先頭に立ったところをサウンズオブアースに並ばれ、目いっぱいの競馬だったように思います。
菊花賞は負け過ぎですし、JCは伸びてはいますが、追い出す位置が悪かったように思います。
今回、調教の動きも良いですし、ダービーの時のような走りを見せて欲しいですね。

エピファネイアは道中折り合い、JCと同じ脚が使えたら、他馬の出る幕はないでしょう。
そこはそれ、穴血統の父シンボリクリスエス。
今回もJCのような折り合いがつくでしょうか?

ジェンティルドンナは、天皇賞秋、JCの走りを見ると、全盛は過ぎたように思います。
それでも底力はありますが、このメンバーをねじ伏せられるでしょうか?

3連単 14-15-3 185.3
マッチ棒 400本

自信は、来てほしいなぁ・・・

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2014年12月27日 (土)

平成三強物語 - 1988年 有馬記念(中山GⅠ芝2500m)

競馬には、あいつさえいなければ・・・と言う事は良くありますが、平成の初めに、3頭の偉大なサラブレッドが、しのぎを削って、GⅠレースを取り合った時代がありました。
これは、昭和の3強、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスになぞらえ、この3頭を平成3強と呼びました。

オグリキャップ・・・1988、1990 有馬記念、1989 マイルCS 1990 安田記念
イナリワン・・・1988 東京大賞典(大井)、1989 天皇賞春 1989 宝塚記念 1989 有馬記念
スーパークリーク・・・1988 菊花賞、1989 天皇賞秋、1990 天皇賞春

最初にこのページを読む前に、平成三強物語 - 1987年-1988年 オグリキャップ(1)平成三強物語 - 1988年 オグリキャップ(2)平成三強物語 - 1988年 毎日王冠(東京GⅡ芝1800m) オグリキャップ(3)平成三強物語 - 1988年 天皇賞秋(東京GⅠ芝2000m) オグリキャップ(4)平成三強物語 - 1988年 ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m) オグリキャップ(5)を一読願います。

今回は、オグリキャップとタマモクロスの3度目の対決、1988年12月25日の有馬記念について書きます。

オグリキャップとタマモクロスは、前々走天皇賞秋で初対決し、2000m芝とタマモクロスよりオグリキャップ向きの条件でしたが、タマモクロスの鞍上南井騎手の好騎乗もあり、タマモクロスの勝利。
前走ジャパンカップで対決し、2着タマモクロス、3着オグリキャップと、タマモクロスに先着を許してしまいました。
ちなみにジャパンカップ優勝は、アメリカのペイザバトラー。

現在の馬齢で言うと、この当時のオグリキャップは3歳。
人間の年齢だと、高校生くらいです。
人間で言うと20歳以上の大人のサラブレッドの年齢、4歳のタマモクロスとの差は少なく、負けて強しの内容でした。

そして当時天皇賞秋ジャパンカップと賞金額は同じながら、1年の競馬で最も盛り上がる有馬記念。
それは現在でも、日本の最強馬決定戦と呼んでも良いレースです。

2度もタマモクロスに先着を許したオグリキャップ陣営は、オーナーが鞍上の河内騎手の騎乗に不満を持ち、有馬記念のみ限定で、当時JRAのNo.1騎手と目されていた岡部騎手に変えました。
後付けで考えると、河内騎手の騎乗がベストとは言い難いと思います。
しかし差して勝って来たオグリキャップに、急に乗り方を変えて先行させるなんてしないでしょう。
ジャパンカップ天皇賞秋の敗戦を踏まえ、先行しましたが、勝負どころで前に行けませんでした。

オグリキャップはさらに、やれる事は全てやろうと、事前に初コースの中山競馬場を下見させます。

一方タマモクロスは鞍上南井騎手によると、天皇賞秋ジャパンカップで消耗していて、本調子ではなかったそうです。
タマモクロスは飼い食いの細い馬だったそうで、目一杯のレースを2戦して消耗していた可能性はあります。
この有馬記念を引退レースに、来期から種牡馬になる事が決まっていました。

この有馬記念には、後に平成3強としてしのぎを削る、菊花賞馬スーパークリーク、前走マイルCSを制したサッカーボーイも出走して来ました。
いずれ稀代の名馬で、例年なら4強対決となったでしょうが、しかし今回に限りこの2頭は脇役。
芦毛の主役2頭に、どこまで迫れるか?程度の扱いでした。

1番人気は単枠指定、単賞2.4倍のタマモクロス。
2番人気は単枠指定、単勝3.7倍のオグリキャップ。
3番人気は単枠指定、単賞4.8倍のサッカーボーイ。

単枠指定とは、この頃馬連はありませんでしたので、特に人気がかぶりそうな馬は、人気馬が取り消したら払い戻しされるよう、その枠に人気馬1頭しか入れない制度です。

4番人気は、武豊人気もあったでしょうが、単枠指定にはならなかった単賞7.4倍のスーパークリーク。
ここまでが10倍以下のオッズ。
逆に言えば単枠指定のせいもあったでしょうが、世間的にはサッカーボーイの方が、遥かに高く評価されていた事になります。
サッカーボーイの鞍上は、ジャパンカップまでオグリキャップの主戦だった河内騎手。
タマモクロス、オグリキャップ打倒に燃えていた事でしょう。

サッカーボーイとスーパークリークが参戦したおかげで、タマモクロスとオグリキャップの枠連、6-7は350円も付きました。

ゲートが空いて、サッカーボーイ出遅れで後ろから2番目、同じくスターと悪かったタマモクロスはサッカーボーイの後ろ・・・最後方。
逃げたのは予想通りレジェンドテイオー、2番手ハワイアンコーラル、3番手ランニングフリー。
オグリキャップは、ジャパンカップ同様先団直後で先行、スーパークリークはオグリキャップをマークするようにすぐ後ろに付けました。

スタート3.5F(700m)は43.7と、遅目のペースで、そのせいかどうかハワイアンコーラルは掛かり気味。
1100m通過1分9秒4と、ペースは上らず。
1コーナー手前には、タマモクロスが少し上って、サッカーボーイを交わしました。

3コーナー手前からペースが上り、各馬上がって行きます。
3-4コーナーで勝負どころと、脚のある馬が上って行きました。
2100m通過タイムは2分10秒0。
3-4コーナー中間からタマモクロスも上って行き、オグリキャップのすぐ後ろに付けました。
スーパークリークはじっとして動かず、サッカーボーイはまだ後方のまま。

直緯線向いて、少しレジェンドテイオーは粘るものの、そのまま後続場群に飲み込まれ、その外からオグリキャップ、タマモクロスが交わしにかかります。
満を持して、スーパークリークも追い出しました。
最後方から凄い足で、サッカーボーイが迫って来ます。

これまでの戦いで、勝負どころでは常にタマモクロスが前。
後ろからオグリキャップが追いかけて、どんなに凄い脚を使っても、タマモクロスと同じ脚色になりました。
このレースでは、オグリキャップが前。

オグリキャップは不器用な馬で、急に追い出すと手前を変える(利き脚を変える)のにモタモタするクセがありました。
天皇賞秋、ジャパンカップも、手前を変えてスピードに乗るまで間が空きました。
このレースのオグリキャップの鞍上、岡部騎手は、少しずつオグリキャップを加速させる事で、オグリキャップのモタモタする癖を出させず、スムーズに加速させました。

オグリキャップは物凄い脚で先頭に出、タマモクロスが追いかけますが、脚色同じで差は詰まりません。
馬群を縫ってスーパークリークが突っ込んで来ましたが、これまた脚色同じ。
前のオグリキャップ、タマモクロスを交わせません。
馬群を縫った際に、斜行してメジロデュレンの進路を妨害してしまいました。

サッカーボーイも出色の脚で突っ込んできましたが、中段からオグリキャップ、タマモクロス、スーパークリークに凄い脚を使われては4番手まで。
脚色でもスーパークリークにやや劣り、2500mの距離適性がどうだったか?

オグリキャップが、これまでの芦毛対決の雪辱を晴らして優勝。
優勝タイムの2分33秒9は速いタイムとは言い難いですが、これはペースが遅かった事もあります。
途中スローペースからペースが上がり、長く良い脚で、しかも切れ味が求められる特殊な競馬になりました。
この全てが、適距離とは言えないオグリキャップに、プラスに働いたように思います。

テン乗り(初乗り)ながら、オグリキャップを完璧に御し、かつモタモタするクセを出さなかった岡部騎手、さすがの騎乗でした。
2年後に安田記念、引退レースの有馬記念で騎乗した武豊騎手も、この有馬記念の時と同じ、ゆっくり加速してモタモタするクセを出させませんでした。
美浦の高松邦男調教師は、岡部騎手の有馬記念の騎乗が、最もオグリキャップにフィットしていたと語っています。

後に騎乗した武豊騎手、南井騎手によると、オグリキャップは真面目な馬で、鞍上の指示に素直に従う、乗りやすい馬だったと語っています。
しかし馬群に包まれるのが苦手ですし、モタモタするクセと相まって、誰でも御せる訳ではなかったように思います。

2着は1/2馬身差から、脚色同じで交わすに交わせなかったタマモクロス。
完調状態だったら、結果はどうだったでしょう?
ちなみに、岡部騎手も、完璧な状態で、完璧な騎乗をされたら、いかなオグリキャップでも、タマモクロスに勝てないんじゃないかと思っていたそうです。

3番手、タマモクロスの1/2馬身差で入選したスーパークリークは、進路妨害のため審議となり失格。
3着はスーパークリークから1馬身1/2差、4番手入選したサッカーボーイ。

1着 オグリキャップ 2:33.9
2着 タマモクロス 1/2
3着 サッカーボーイ 1 1/2

いずれ世紀の名馬が4番手までに入賞する、息も詰まるような名レースでした。
そして後にも先にも例がない、世紀の芦毛馬対決でした。
この時点ではスーパークリーク、サッカーボーイの2頭の名馬も、脇役にしか過ぎませんでした。

タマモクロスはこのレースを最後に、引退して種牡馬。
トニービン、サンデーサイレンス、ブライアンズタイム等の外国種牡馬が猛威を振るう中、マイソールサウンド、カネツクロスを始めとする重賞勝ち馬を20頭近く輩出しました。
残念ながら、GⅠ馬は出て来ませんでした。

オグリキャップはこの後、オーナーの佐橋氏が脱税で逮捕され、JRA馬主を剥奪。
その後、近藤氏がオーナーとなりますが、その辺の話は1989年 毎日王冠に書いています。
1989年天皇賞春、または安田記念を目標に調整されますが、2月に球節の捻挫、4月に右前脚に繋靭帯炎を発症して春季を全休。

スーパークリークも1989年天皇賞春を目標に調整しますが、後脚の筋肉痛の状態が回復せず、春期は全休。

サッカーボーイは、出走を予定していたマイラーズC(京都GⅡ1600m)調教中に骨折、秋に復帰したが再び脚部不安を発症して、結果的にこのレースを最後に、引退、社台グループで種牡馬入りします。
当時社台グループの社台スタリオン・ステーションでは、内国産馬は繋養しない方針でしたが、グループ総帥吉田善哉氏次男の吉田勝己氏が、サッカーボーイは種牡馬として成功すると主張して、例外的に認められます。
種牡馬としても成功し、キョウトシチー、ナリタトップロード、ティコティコタック、ヒシミラクル等のGⅠホースを輩出しました。

次回は、イナリワンの南関東公営最後のレース、1988年東京大賞典について書きます。

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2014年12月23日 (火)

平成三強物語 - 1988年 ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m) オグリキャップ(5)

競馬には、あいつさえいなければ・・・と言う事は良くありますが、平成の初めに、3頭の偉大なサラブレッドが、しのぎを削って、GⅠレースを取り合った時代がありました。
これは、昭和の3強、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスになぞらえ、この3頭を平成3強と呼びました。

オグリキャップ・・・1988、1990 有馬記念、1989 マイルCS 1990 安田記念
イナリワン・・・1988 東京大賞典(大井)、1989 天皇賞春 1989 宝塚記念 1989 有馬記念
スーパークリーク・・・1988 菊花賞、1989 天皇賞秋、1990 天皇賞春

最初にこのページを読む前に、平成三強物語 - 1987年-1988年 オグリキャップ(1)平成三強物語 - 1988年 オグリキャップ(2)平成三強物語 - 1988年 毎日王冠(東京GⅡ芝1800m) オグリキャップ(3)平成三強物語 - 1988年 天皇賞秋(東京GⅠ芝2000m) オグリキャップ(4)を一読願います。

今回は、オグリキャップとタマモクロスの2度目の対決、1988年11月27日のジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m・・・以後JC)について書きます。

オグリキャップとタマモクロスは、前走天皇賞秋で初対決し、2000m芝とタマモクロスよりオグリキャップ向きの条件でしたが、タマモクロスの鞍上南井騎手の好騎乗もあり、タマモクロスの勝利。
しかし現在の馬齢で言うと、この当時のオグリキャップは3歳。
人間の年齢だと、高校生くらいです。
人間で言うと20歳以上の大人のサラブレッドの年齢、4歳のタマモクロスとの差は少なく、負けて強しの内容でした。

そして世界中のサラブレッドが参加する、国際招待レース、JC。

この年のJCの話題は、JC初の凱旋門賞(ロンシャンGⅠ芝2400m)優勝馬参戦、トニービン。
これはサッカーに例えるなら、現マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーが、モンテディオ山形に来て、1年プレイするようなもの。
はたまた野球に例えるなら、現ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウ(2014シーズンMVP投手)が、横浜ベイ・スターズで1年プレイするようなもの。

トニービンの場合、この時すでに、社台グループに買い取られていて、日本法人オーナーとなっていました。
だからこそ、同年の凱旋門賞馬がJCに出走出来たのです。
以前なら日本人が凱旋門賞馬を買うなんて、夢のような話でしたが、この頃巷はバブル景気で、街の小さな土建屋の社長まで、JRAの馬主になれたくらい、日本津々浦々まで景気が良い時代でした。

余談ですが、前のトニービンのオーナーは、セリエAのペルージャのオーナー、ルチアーノ・ガウッチ氏。
後に中田英寿は、当時J1の湘南ベルマーレからペルージャに移り、セリエAでもセンセーションを引き起こしました。

他にはこの年の目玉が、当時ニュージーランド最強馬と言われ、オーストラリアでも活躍していた、豪州GⅠ9勝馬ボーンクラッシャー。
主な勝ち鞍、コックスプレート(ムーニーヴァレーGⅠ芝2040m)、コーフィールドS(コーフィールドGⅠ芝2000m)、AJCダービー(ロイヤルランドウィックGⅠ芝2400m)、NZダービー(エラズリーGⅠ芝2400m)等。
ボーンクラッシャーのJCにかける思いは、並々ならぬものがありました。

現在でも芝のレースにおいて、競馬の中心はヨーロッパ。
オーストラリアは2-3枚低く見られていましたし、ニュージーランドは更にその格下。
ちなみに日本競馬は更に低く見られ、圏外でしたが。

ヨーロッパの馬とオーストラリア、ニュージーランドの馬が、同一のレースで走れるとあって、オーストラリア、ニュージーランドではJCが注目されていました。
そして1986年、ボーンクラッシャーは当時3歳にしてGⅠ7勝していて、ニュージーランドのアイドルホースで、勝ちっぷりから自信をもってJCのため来日しました。
ところが、南半球と北半球の気候の差か、肺炎を患い残念ながら出走を取り消しました。
女性調教師のF.T.リッチーは、ニュージーランドから駆けつけた2000人余の応援団に、記者会見で涙ながらに謝罪しました。
そしてあれから2年、リベンジを果たそうと再び来日しました。
再びニュージーランドから、再び2千人を越す応援団が来日しました。

他に英セントレジャー(ドンカスターGⅠ芝14F127Y約2937m)、サンクルー大賞(サンクルーGⅠ芝2400m)優勝のムーンマッドネス。
この年の英国際ステークス(ヨークGⅠ芝10F110Y約2092m)優勝のシェイディハイツ。
ちなみにシェイディハイツは、古岡秀人氏が馬主で、翌年から日本で種牡馬になる事が決まっていました。
そのためかシェイディハイツの鞍上は、日本の柴田政騎手でした。
柴田政騎手には申し訳ありませんが、恐らく厩舎側は不満だったろうと想像します。

1番人気は、タマモクロス
2番人気は、トニービン。
3番人気は、オグリキャップ。

事前に何が逃げるのか分かりにくかったのですが、先頭に立ったのはメジロデュレン。
2番手シェイディハイツ、3番手ランニングフリーが続きます。
意外だったのはオグリキャップは先団直後で先行、天皇賞秋とは異なり、タマモクロスが定位置の後方。
凱旋門賞馬トニービンは、オグリキャップのすぐ後ろにつけ、事前にはノーマークの人が多かったであろうペイザバトラーは、タマモクロスのすぐ前。

スタート3F(600m)は37.2と、スローペースで、そのせいかどうか向こう正面ではメジロデュレンを交わして、シェイディハイツが先頭に出ました。
あるいは、掛かってしまったかも知れませんが。
アメリカのセン馬、マイビックボーイが3番手に上りました。

1000m通過が61.4と、依然ペースは緩目に推移します。
このあたりからタマモクロスが、3コーナー手前には中段まで上りました。
これは、鞍上の南井騎手の作戦だったでしょう。
同じタイミングで、ペイザバトラーも少し位置を上げました。

けやきを過ぎたあたりでメジロデュレンが上り、シェイディハイツを交わしにかかります。
そのすぐ外にマイビックボーイ、ペイザバトラー、タマモクロスが上がって行きました。
オグリキャップはあせらず、手綱を絞って先行しています。

直緯線向いて、タマモクロスは先頭に立とうとしました。
天皇賞秋と同様に、押し切りを狙ったのでしょう。
しかしタマモクロスの先頭は叶わず、その内から豪腕でクリス・マッキャロン騎手がペイザバトラーを追い、するすると先頭に立ちました。
その後ろからオグリキャップが追い出し、伸びはするのですが、前にいるタマモクロスと脚色同じ。
それでも南井の豪腕で、ペイザバトラーに迫りますが、ペイザバトラーも良く粘り、タマモクロスは半馬身まで迫ったところでゴール。
オグリキャップも脚色衰えませんでしたが、追い出した位置が悪く、マイビッグボーイをアタマ差交わして、3着に上るのが精一杯。

大方の予想を裏切り、ノーマークのペイザバトラーが優勝しました。
当時のJCは、割と速いペースになりやすく、最初から速いペースで飛ばすアメリカ馬は良い成績でした。
しかし凱旋門賞馬トニービン、日本の2強タマモクロスとオグリキャップ、オーストラリア最強馬ボーンクラッシャーを差し置いて、GⅠ未勝利、GⅡまでしか勝っていないペイザバトラーを本命にした人がどれだけいたか。

鞍上クリス・マッキャロンは、アメリカ競馬有数の名手で、デビュー年の1974年にいきなり当時世界記録の年間546勝した生きる伝説の騎手。
2002年に引退した時は7141勝していました。
騎手の好騎乗もあったでしょうが、この当時日本最強だったタマモクロスとオグリキャップを振り切る馬がいようとは・・・
JCで日本馬がコンスタントに勝つようになるのは、1998年以降で、サンデーサイレンス系の隆盛と重なります。

トニービンは直線で骨折し、5着。
執念の出走を果たしたボーンクラッシャーは、残念ながら見せ場なく8着。
本調子ではなかったのか?はたまた馬場が合わなかったのか?

ちなみにJCは、1992年に国際GⅠに認定されましたが、それ以前は国際的には、グレードなし重賞でした。

1着 ペイザバトラー 2.25.5
2着 タマモクロス 1/2
3着 オグリキャップ 1 1/4

次回は、タマモクロスとオグリキャップ、スーパークリーク、サッカーボーイと言う稀代の名馬が、最初で最後一堂に会した1988年有馬記念について書きます。

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2014年12月22日 (月)

2014年 朝日杯フューチャリティステークス

12月22日は、2歳牡馬GⅠレース、朝日フューチャリティステークス(中山芝1600m・・・以後朝日FS)が行われました。

1-1 ネオルミエール(牡2、柴山雄一・藤沢和雄)
1-2 ダノンプラチナ(牡2、蛯名正義・国枝栄)
2-3 コスモナインボール(牡2、柴田大知・和田雄二)
2-4 ケツァルテナンゴ(牡2、浜中俊・笹田和秀)
3-5 タガノアザガル(牡2、四位洋文・千田輝彦)
3-6 アルマワイオリ(牡2、勝浦正樹・西浦勝一)
4-7 セカンドテーブル(牡2、戸崎圭太・崎山博樹)
4-8 ナヴィオン(牡2、福永祐一・橋口弘次郎)
5-9 アッシュゴールド(牡2、池添謙一・池江泰寿)
5-10 ジャストドゥイング(牡2、川田将雅・中竹和也)
6-11 ワキノヒビキ(牡2、北村宏司・清水久詞)
6-12 アクティブミノル(牡2、武豊・北出成人)
7-13 ペプチドウォヘッド(牡2、R.ムーア・吉村圭司)
7-14 クラリティスカイ(牡2、岩田康誠・友道康夫)
7-15 タガノエスプレッソ(牡2、菱田裕二・五十嵐忠男)
8-16 ブライトエンブレム(牡2、田辺裕信・小島茂之)
8-17 ペイシャオブロー(牡2、和田竜二・菅原泰夫)
8-18 メイショウマサカゼ(牡2、太宰啓介・本田優)

前日の雨の影響もあり、稍重発表でしたが、騎手の印象では重に近いコンディションだったとか。

1番人気は新馬、500万下と圧勝で連勝中のダノンプラチナでしたが、4.6倍でしたので、世間的には大混戦と見ていたのでしょうね。
2番人気、新馬、札幌2歳S(札幌GⅢ芝1800m)と2戦無敗のブライトエンブレム。
3番人気、未勝利、いちょうS(東京オープン1600m)勝ちのクラリティスカイ。
4番人気はオルフェーブル弟の、アッシュゴールド。

逃げたのは、アクティブミノル。
鞍上の武豊騎手は、このレースに優勝したらJRA平地GⅠ完全制覇となります。
2番手はセカンドテーブル、3番手はメイショウマサカゼ。
1番人気のダノンプラチナは後ろから3番目、ブライトエンブレムはダノンプラチナの少し前、クラリティスカイは中団に付けています。
アッシュゴールドは何と、最後方。
3F(600m)34.9と、馬場が重いのに、パンパンの良馬場でやった阪神ジュベナイルフィリーズより速いペース。
つまり逃げたアクティブミノルが、ハイペースで飛ばしています。
3-4コーナー中間から、勝負どころと、ダノンプラチナ、ブライトエンブレムが上がって行きました。
相変わらず、アッシュゴールド最後方。この重い馬場で間に合うのか?

直線向いて、ハイペースで飛ばしたにも関わらず、アクティブミノルが粘ります。
後方に付けていたダノンプラチナとクラリティスカイが、重馬場をものともせずに、凄い脚で突っ込んで来ました。
ダノンプラチナとクラリティスカイは、アクティブミノルを並ぶ間なしに交しましたが、クラリティスカイはダノンプラチナとの差を縮められません。
さらにその後方からアルマワイオリがインコースを突いて、クラリティスカイを交してダノンプラチナに3/4馬身迫るのが精一杯。
着差は大きくありませんでしたが、ダノンプラチナは最後、手綱を緩める余裕。

先週に引き続き、蛯名騎手、そして出走馬中唯一のディープインパクト産駒優勝。
ディープインパクトは現役時代、やや重までの経験しかありませんでしたが、この産駒は重い馬場もイケそうです。
余裕の勝ちっぷりは、このメンバーで役者が一枚上でした。

2着に突っ込んで来たアルマワイオリは、前走デイリー杯2歳S(京都GⅡ1600m)4着と評価を落としていましたが、ハイペースを味方に、荒れていない内馬場を伸びて来ました。
3着のクラリティスカイは、岩田騎手の騎乗は完璧でしたが、勝つ力はなかったようです。

1着 ダノンプラチナ 1:35.9
2着 アルマワイオリ 3/4
3着 クラリティスカイ 3/4

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2014年12月20日 (土)

2014年 阪神ジュベナイルフィリーズ

12月14日は、2歳牝馬GⅠレース、阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神芝1600m・・・以後阪神JF)が行われました。
今さらのタイミングですが、すいません、忙しく更新出来ていませんでした。

1-1 ロカ(牝2、和田竜二・今野貞一)
1-2 エフェクト(牝2、藤岡佑介・服部利之)
2-3 アルマオンディーナ(牝2、幸英明・西浦勝一)
2-4 ココロノアイ(牝2、横山典弘・尾関知人)
3-5 スマートプラネット(牝2、田辺裕信・和田雄二)
3-6 トーセンラーク(牝2、四位洋文・菅原泰夫)
4-7 アカリアイドル(牝2、国分恭介・村山明)
4-8 オーミアリス(牝2、国分優作・藤沢則雄)
5-9 アローシルバー(牝2、藤田伸二・高橋康之)
5-10 クールホタルビ(牝2、小牧太・清水久詞)
6-11 レッツゴードンキ(牝2、浜中俊・梅田智之)
6-12 カボスチャン(牝2、嘉藤貴行・牧光二)
7-13 コートシャルマン(牝2、川田将雅・松永幹夫)
7-14 ダイワプロパー(牝2、高倉稜・松田国英)
7-15 レオパルディナ(牝2、武豊・高橋康之)
8-16 ショウナンアデラ(牝2、蛯名正義・二ノ宮敬宇)
8-17 ダノングラシアス(牝2、W.ビュイック・矢作芳人)
8-18 ムーンエクスプレス(牝2、松山弘平・鈴木孝志)

天候にも恵まれ、パンパンの良馬場でした。

1番人気は、前走新馬戦ながら、鮮やかな末脚で派手な勝ち方をしたロカ。
2番人気は、前走のアルテミスS(東京GⅢ芝1600m)2着のレッツゴードンキ。
3番人気は、りんどう賞(京都500万下芝1400m)を鮮やかな末脚で勝ったコートシャルマン。

ゲートが開くと、1番人気のロカが大きく出遅れ、ショウナンアデラもスタート後手を踏みました。
最初アルマオンディーナが先頭に立ちますが、すぐにスマートプラネットが交して先頭に立ちます。
2番手アカリアイドル、3番手アルマオンディーナを交してムーンエクスプレス。

ガチャガチャやったし、先団と後続馬群の差が開いたので、ペースが速かったのかと思いきや、3F(600m)35.0とやや遅目。
出遅れたロカは最後方、レッツゴードンキも中団やや後ろ。
3-4コーナーでさらにペースは緩みますが、4コーナーの手前の勝負どころから、ペースが速くなりました。

4コーナ回って、逃げたスマートプラネットが粘ります。
馬群中央から、ムーンエクスプレスが抜けて先頭に立ちます。
アルマオンディーナも追いかけますが、ムーンエクスプレスと脚色変わらず。
その間から、レッツゴードンキが凄い脚で突っ込んで来ました。
内からココロノアイも差して来ましたが、レッツゴードンキを交せそうにありません。

この時点では何度見ても、レッツゴードンキが勝つようにしか見えません。
後方から進出し、先頭馬群のすぐ後ろに付けたショウナンアデラが残り200mで外に出すと、末脚一閃。
まるでワープしたかのように、4馬身以上あったレッツゴードンキまでごぼう抜きして差し切り、優勝。
2着はレッツゴードンキ、3着はココロノアイ。

ショウナンアデラは出走唯一のディープインパクト産駒で、父譲りの末脚でした。
しかもペースが遅かったのに、後方から直線だけでごぼう抜きは立派です。

1着 ショウナンアデラ 1:34.4
2着 レッツゴードンキ 1/2
3着 ココロノアイ 1/2

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2014年12月14日 (日)

プレーンパンケーキ 2014年10月に印象に残った料理

10月の印象に残った料理は、プレーンパンケーキです。
2010年から始まるパンケーキのブームは、終焉を迎えつつあるのに・・・そんな事言わず、呼んで下さい。

ものには、流行り廃りがありますが、流行っているのは皆の関心が高いと言うだけです。
美味いかどうか・・・と言うのは、別の次元の話です。
むしろ経験上、流行っている時の方が、流行っていない時より味がもうひとつの事が、多い気がします。

2010年から始まるパンケーキのブームは、美味いパンケーキとは?と言う事から、外れていたように思います。
アメリカの有名店が、日本にオープンした事がきっかけのように思いますが、有名かどうかと、美味いかどうかに何の因果関係もありません。
アメリカの有名店は総じて、パンケーキの量が常識外れに多く、生クリームやフルーツ、ジャム、アイスクリームを大量に乗せたものが多いように思います。

パンケーキ生地の味がイマイチなのに、、生クリームやフルーツ、ジャム、アイスクリームを大量に乗せたものを美味いパンケーキと言って良いのでしょうか?

パンケーキは大別して、2種類あります。
1つはパンのようなフワフワした生地のもの、もう1つは牛乳をたっぷり使い加水率の高いツルンとした生地のもの。

いずれのタイプにも言える事ですが、パンケーキの美味さとは、パンケーキ生地自体が美味い事。
そしてその美味いパンケーキ生地を活かすなら、最小限の味付け、バターとメープルシロップのみのでプレーンパンケーキで十分でしょう。
そしてバターとメープルシロップ質が高い事も、重要なポイントとなります。

この店のパンケーキは、パンのようなフワフワした生地のもの。
店で生地を調合し、注文を受けてから焼きますので、注文して出て来るまで20分くらいかかります。
生地の味わいは、元々素晴らしかったです。

バターとメープルシロップは、ダメな質ではなく水準以上には良いのですが、このパンケーキ生地なら、もっと良い質のものを使って欲しいものです。

料理には時々、奇跡の一皿と言う場合がありますが、この時食べたパンケーキは、まさにそれでした。
テーブルを叩くと、フルフル揺れるような、空気をたっぷり含んだふわふわのパンケーキだったのです。

まさに絶品のパンケーキ生地。

これは、パンケーキ生地にタップリ空気を含ませて焼く事、そして焼き具合がちょうど良くなければ起こりえない事です。
この時、このパンケーキに、天使が舞い降りたかの如くでした。



自分はこの店に3回行きましたが、他の2回はこんなパンケーキ生地ではありませんでした。
読者の方の話も総合すると、毎回パンケーキ生地のコンディションが、大きく異なるようです。
ですのでこの記事を読んで、店に行っても、こんなフルフルのパンケーキ生地が出て来る可能性は、かなり薄いと思われます。

願わくば、あなたにも天使の幸あれ。

茶香(ちゃか)
東京都足立区千住1-24-8
03-3870-2626

ちなみにこの店、コーヒーもなかなか味が良いです。

自分はコーヒーも好きなのですが、外でコーヒーを飲んで、95%以上の店は、まともにコーヒーを淹れられていません。
こだわりのコーヒーを前面に出していても、その実美味かった試しがありません。
恐らく大部分の人は、コーヒーなんてこんなものと、思い込んでいるかも知れませんね。
残念な事です。

その意味でも、この店のドリンクは、コーヒー(アイスはNG)にして頂けたらと思います。
自分が美味いと言っているコーヒーは、濃く、苦味もあるので、苦手な人は別のドリンクにして下さい。
美味いコーヒーは、苦味の奥に甘味があるんもんですけどね。

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2014年12月 7日 (日)

2014年 チャンピオンズカップ

12月07日は、3歳以上ダートGⅠレース、チャンピオンズカップ(中京ダ1800m)が行われました。
昨年まで、ジャパン・カップ・ダートとして施行されていましたが、CMでも流れていたように今年からレース名が変更になり、競馬場も中京に変更になり、賞金も減額、国際招待制も廃止されました。
にも関わらず、今年はアメリカからのの参加馬1頭。

1-1 インペラティヴ(セ4 、K.デザーモ・G.パパプロドロモー)
1-2 ベストウォーリア(牡4、戸崎圭太・石坂正)
2-3 クリソライト(牡4、W.ビュイック・音無秀孝)
2-4 ナムラビクター(牡5、小牧太・福島信晴)
3-5 ワイドバッハ(牡5、蛯名正義・庄野靖志)
3-6 グレープブランデー(牡6、北村宏司・安田隆行)
4-7 サンビスタ(牝5、松田大作・角居勝彦)
4-8 ホッコータルマエ(牡5、幸英明・西浦勝一)
5-9 クリノスターオー(牡4、R.ムーア・高橋義忠)
5-10 ニホンピロアワーズ(牡7、酒井学・大橋勇樹)
6-11 ワンダーアキュート(牡8、武豊・佐藤正雄)
6-12 ローマンレジェンド(牡6、岩田康誠・藤原英昭)
7-13 カゼノコ(牡3、秋山真一郎・野中賢二)
7-14 コパノリッキー(牡4、田辺裕信・村山明)
8-15 インカンテーション(牡4、大野拓弥・羽月友彦)
8-16 ダノンカモン(牡8、松山弘平・池江泰寿)

天候にも恵まれ、パンパンの良馬場でした。

1番人気は前走JBCクラッシック優勝のコパノリッキー、2番人気は交流GⅠ5勝のホッコータルマエ、3番人気は2012年に東京大賞典優勝したローマンレジェンド
他にもGⅠ2勝のワンダーアキュート、GⅠ2勝のグレープブランデー、GⅠ1勝のニホンピロアワーズ、 GⅠ1勝のベストウォーリア、GⅠ1勝のクリソライトと、GⅠホースがゴロゴロしています。
ホッコータルマエかコパノリッキーが逃げるんじゃないかと思っていたのですが、さにあらず、クリノスターオーが逃げました。
2番手は無理せず控えたホッコータルマエ、3番手はローマンレジェンド。
1番人気のコパノリッキーはスタートが良くなく、2の脚もつかず後方になりました。

スタートからの3F(600m)は37.5と、やや遅目のペース。
3番手にグレープブランデーやニホンピロアワーズが上がったりもしますが、流れは落ち着いています。
1000m通過は62.3と遅目ですが、レースのペースはこの辺から上がって来ました。

4コーナー回ると、クリノスターオーは一杯になり、早くもホッコータルマエが抜け出し、そこにローマンレジェンドが追いすがります。
後ろからナムラビクターが追い込んで来ました。
終始後方にいて大外に出したコパノリッキーは、追い出しましたが後方でもがいています。

前に良い脚を使われては、後ろに位置していた馬に出番はありません。
ホッコータルマエはローマンレジェンドが並びかけると根性を見せ、抜かさせず、差を広げました。
ローマンレジェンドは追いすがりますが、脚色一杯。
ナムラビクターが良い脚で突っ込んで来ますが、ローマンレジェンドを交して2着まで。

ホッコータルマエが優勝。
今年は川崎記念に続いて、GⅠ2勝目。
近走精彩を欠いていたので、復活したと思いたいですね。

2着ナムラビクターは、良く脚を溜め、爆発させましたが、残念ながらホッコータルマエが一枚上手でした。

3着ローマンレジェンドも、勝ちに行ってですから、しょうがないでしょう。

1番人気のコパノリッキーは、力を出し切れず12着。
アメリカから遠征して来たインペラティヴ15着。
自分は、ダートではまだまだアメリカには敵わないと思っています。
鞍上は5500勝以上している殿堂入り騎手、ケント・デザーモでした。
馬の調子が良くなかったのでしょう。

1着 ホッコータルマエ 1:51.0
2着 ナムラビクター 1/2
3着 ローマンレジェンド 3/4

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2014年12月 6日 (土)

魅惑の南インド料理 第九回 南インド料理の地域料理 ハイデラバード料理

 私事多忙で、このコーナーを半年近く放置して、申し訳ございませんでした。

 今回は、とある大手グルメSNSでみかけた、とんでもないレビューについて書きたいと思います。

 それはマニアックなインド料理屋に行ったレビュアーが、カレーソースにスパイス丸々入っていて、それを手抜き、作り損ないとして、怒って低評価していました。
 その方は、日本風のカレーか、または真面目に作っていないインド料理店でしか食べた事がないのでしょう。

 良くインド料理では、スパイシーと言う表現を、美味しいと同義語に捉える程、スパイスの香りを重要視します。
 かくいう自分も、インド料理、パキスタン料理、バングラデシュ料理、ネパール料理等、インド料理文化圏の料理の判断基準の1つはスパイシーさです。

 スパイスの香りを重視していない大部分の日本風のカレー、または真面目に作っていないインド料理店では、手間がかからないので、粉に挽いたスパイスを調合して料理に使います。
 スパイスは粉に挽くと、香りが短期間で飛びますが、大部分の日本風のカレー、または真面目に作っていないインド料理店では気にせず、何日も経ったミックス・スパイスを平気で使います。

 真面目に作っている日本風のカレー店、インド料理店では、直前に粉に挽いたミックス・スパイスと、ホールスパイス・・・丸ままに入れたスパイスを料理に使います。
 注文を受けてから、ホールスパイスを油で炒めるのですが、それによってパウダースパイスにない香り、そして味わいが出て来ます。
 さらにホールスパイスの近くを食べると、そのスパイスの香りが強くなり、料理の味の変化が楽しめます。
 そもそもスパイスの香りの立ち上がりは、スパイスごとに異なりますが、ここに油で炒めたホールスパイスが加わる事で、さらに時間変化によるスパイスの香りが豊かになります。

 前述の方は、自分の舌で味わい、どうだったのか判断せず、自分の無知をさらけ出して怒りで何も見えなくなったのでしょう。
 たまたまこの方のレビューを取り上げましたが、似たような料理を理解していないで評価するレビューの、何と多い事か・・・

 自分はある方に、頭で食べていると言われた事があります。
 頭でものを食べられるのは、妖怪か寄生獣くらいだと思いますけどね(笑)。

 その人は、自分は味で判断しているんじゃなく、理屈っぽいので頭で判断していると言いたかったのでしょう。

 ちょっと待って下さい。
 上記のような事を知らなければ、そのレビュアーと同じ間違えを繰り返すのでは?

 人間なんて、愚かな生き物です。
 まだまだ世界には、未知なる美味さの料理が満ち溢れています。
 評価する基準もなく、どうやって料理が美味いかどうか判断するのでしょう?
 逆にそれが出来るのは、とんでもない天才か、とんでもない思い込みが激しい愚か者だけでしょう。

 真面目に作った料理を出すレストランには、食べる側も真面目に料理を学び、判断する知恵は必要でしょう。



インド料理全般について考えるべき事

 これは以前も書いていますが、忘れないよう改めて、ここでも述べます。

 インド料理を理解する上で、以下の事を念頭に置かなければなりません。

 ・ベジタリアンとノンベジタリアン
   ノンベジタリアンの中にも、ネギ類は食べない等、様々あるようです。

 ・宗教における食べられない食材
   代表的なのはヒンドゥ教徒は牛肉を食べない、イスラム教徒は豚肉を食べないと言うものですね。
   他にも様々、忌諱(きい)する食材はあるようですよ。

 ・狭い地域内でコミュニティ毎に文化が異なる
   インドの憲法に記された言語は22。
   話者が100万人以上いる言語は50を越えます。
   言語が異なれば、仲間として食事を共にする事はあまりないでしょう。
   さらに同じ地域でも、宗教が異なれば交流は少ないです。
   流通は発達しておらず、同じ地域でも、村毎に方言が違います。

 インドの料理に限定しても、どれほど地域による食文化の違いがあるのか、想像もつきません。


 ・・・ほとんど幻
 ・・・特注すればあるいは
 ・・・専門店でもめったにない
 ・・・専門店のメニューなら
 ・・・たまに見かける
 ・・・ポピュラー

 全て、関東近郊で食べる事が出来るものばかりです。



ハイデラバード料理

 ハイデラバード料理は、南インド5州の北東にあるテランガーナ州の州都、ハイデラバードの料理です。

 ハイデラバードは、旧アーンドラ・プラデーシュ州の州都で、現テランガーナ州の州都ですが、それほど歴史の古い町ではありません。
 イスラム王朝のバフマニー朝、クトゥブ・シャーヒー王国の国王、ムハンマド・クリー・クトゥブ・シャーが1589年にこの地に遷都を決め、ハイデラバードと名付けて以来、この地域の中心地となりました。
 ハイデラバード市の誕生の物語は面白いです。

 16-17世紀のゴールコンダ王国5代目の王、ムハンマド・クリー・クトゥブ・シャーは、チチェラムと言う村のあたりが豊かな緑に覆われ、首都に適していると考え、街を建設しました。
 王が寵愛する踊り子、バーグマティーにこの首都をプレゼントし、名前にちなんで当初はバーグナガルと名付けました。
 これに驚いたバーグマティーは、王の宗教であるイスラム教に改宗し、名前もハイダルに変わりました。
 そのため王は、街の名前をバーグナガルから、ハイダルの街と言う意味の、ハイデラバートに改名しました。

 イギリスの植民地戦争の際は、当時インドの大部分を支配したムガール帝国の1地方政権でした。
 いち早くイギリスに組し、ニザーム藩国と呼ばれ、ムガール帝国の意には沿いませんでした。
 領内から良質の宝石、ダイヤモンド、サファイヤ、エメラルド、ルビーが取れ、当時ニザーム藩国のマハラジャは、世界一の大金持ちでした。
 ニザーム家の女たちは、体中金銀宝石をまとっていたとか、280カラットのジャコブダイアモンドを文鎮にしていたとか、嘘のような伝説がいくつもあります。

 



ハイデラバード料理の地理的考察

 アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州の公用語は、テルグ語、またはウルドゥー語。
 テルグ語は、タミル語のように標準化作業をされてなく、そのため地域によっての使用する言葉、発音さえ全く異なります。
 そのため、同じテルグ語話者でも、地域が違うと言葉が通じない事がしばしばあります。

 ウルドゥー語は、インド北部、パキスタンで使われている言語で、アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州の主にイスラム教徒が使っています。

 熱帯性モンスーン気候で、3月から6月までが乾燥し気温も40度を超す事もある、最も暑い酷暑期。
 6月から9月は雨季で、物凄く雨が降ります。
 この頃は雨のせいもあり、気温は30度前後。
 9月から2月は、ほとんど雨が降らない乾季で、気温も低いです。
 12月頃には最低気温が10度以下になる事もあります。



ハイデラバード料理の特徴

 旧アーンドラ・プラデーシュ州は、インド屈指の米どころで、西ベンガル州に次いで生産量2位。
 そのため、ハイデラバードでも米食主体。
 南インド4州に言える事ですが、めったにナンは食べません。

 アザフ・ジャヒの時代より、ムグライ料理(ムガル料理)とペルシャ(現イラン)の料理の影響を受けています。
 永らく王都だっただけに、インド料理の味付けの決め手である、スパイス、ハーブをふんだんに使います。
 スパイスでは、乾燥赤唐辛子、生の青唐辛子、ターメリック、クミン、コリアンダーシード、マスタードシード、フェヌグレック、クローブ、カレーリーフ等が使われます。

 手間を惜しまず作られ、出来上がるまで時間がかかる。シャミー・カバブ(Shammi Kebab)は、この地域の名物料理。
 この地域の最も有名な料理、ぶつ切りの山羊肉、羊肉、または鶏肉を入れて作るハイデラバード・ビリヤニは、王が賓客をもてなした料理、または祭りや宴席で出される料理として知られています。
 日本で言ったら、赤飯みたいなもの(笑)?
 パン屋で売られている挽肉入りパン、シールマール(Sheermar)、ルクミ(Lkmi)も、この地域の名物。
 また、多彩なスイーツがあります。
 アーンドラ・プラデーシュ州で使われる食材の他、特徴的なのは、ココナッツ、タマリンド、ピーナッツとゴマを使います。

 関東でハイデラバード料理が食べられる店は様々ありますが、いくつかのカバブ、そしてカレー(インド料理にカレーはありませんけど)がハイデラバード風と言うのみです。
 つまりは日本で、あまりなじみのある料理ではありません。

 しかしアーンドラ料理専門店は東京にあり、ハイデラバード料理の大部分は、アーンドラ料理と同じです。
 アーンドラ料理に関することについては、割愛します。
 興味がある方は、アーンドラ料理を参照願います。



ハイドラバディ・ビリヤニ

 ・・・専門店のメニューなら

 ビリヤニとは、かつて王侯貴族がかねにものを言わせて作った、豪勢な炊き込みごはん。
 詳しくは、このブログでも何度も語っていますね。
 こちらを見て下さい。



シャミー・カバブ

 ・・・専門店のメニューなら

 インド、パキスタン、バングラデシュで食べられる、挽肉をスパイシーに味付けし、ハンバーグ状に小判型に成形したケバブ。
 素揚げ、または素焼き、表面に小麦粉とかバートフィローを付けて揚げる場合もあります。
 ぶっちゃけスパイシーなハンバーグとか肉団子、またはメンチカツみたいなものですね。

 シャミー・カバブ自体は、ちょっとマニアックなメニューのあるインド料理店で食べられますが、残念ながらハイデラバード料理として出している店は知りません。

 レシピ一例は、羊肉のミンチ、みじん切りの玉ネギ、茹でて潰した豆類、唐辛子、クミン、ガラム・マサラ、ニンニク、生姜、塩等で味付けして、表面にデュラムセモリナ粉を付けて、フライパンで焼く。



ボディ・カバブ

 ・・・専門店のメニューなら

 インド、パキスタン、バングラデシュで食べられる、角切りにした肉や魚ををスパイシーに味付けし、焼いたケバブ。
 ボティ=角切り。ボティ・ティッカとも言います。

 大部分は塊肉の串焼きなのですが、バリエーションとしてスパイシーに味付けしたミンチを焼いたものもあります。

 レシピ一例は、マトンのボティ・ケバブ。
 角切りのマトンに、粉唐辛子、生の青唐辛子、ガラム・マサラ、パパイア・ペースト、ニンニク、生姜、塩等でマリネして、串打ちして炭で焼きます。
 このレシピは、写真のモノとは関係ありません。



ハリーム

 ・・・専門店のメニューなら

 ハリームは、コムギ、オオムギ、レンズマメ、肉をスパイシーに味付けして煮込んだオートミールのようなもの。
 イスラム教のラマダーン月に、断食の合間に良く食べられます。

 レシピ一例は、ニンニク、生姜、マトン、唐辛子を炒め、パウダーのターメリック、クミン、コリアンダー、胡椒、シナモン、ブラックカルダモン、グリーンカルダモン、クローブ、ホールの青唐辛子を入れ炒め、水、カード(凝乳)、レモン汁を加え煮込み、水に漬け込んだ小麦、大麦、レンズ豆をドロドロになるまで煮込み、ガラム・マサラ、塩で味を調えます。
 このメニューは、以前は見かけた事がありませんでしたが、最近は食べられる店があります。



パヤ

 ・・・専門店でもめったにない

 パヤは、ラマダーン月に、断食の合間、朝食として良く食べられる煮込みスープです。
 パヤは、ウルドゥ語ではトロッター、またはナハールと言い、共に朝と言う意味です。
 また別名、アーツ・カーイとも言います。
 ハイデラバードのレストランでは、朝食から出しますが、料理が残っていれば夕食にも食べられます。
 ごはんにかけて食べたり、チャパティ、ロティ、パラタに付けて食べたりするので、一般にはカレーと言う認識になっちゃうんでしょうね。

 レシピ一例は、ニンニク、生姜、ガラム・マサラで味付けした水に骨付きラム肉、ぶつ切りラム肉、ラムタンを入れて圧力鍋で柔かくなるまで煮ます。
 別にフライパンで玉ネギをキツネ色になるまで炒め、粉唐辛子、ホールの青唐辛子、ターメリックパウダーを炒め、水、レモン汁を加えて、圧力鍋で煮たラム肉を汁毎加え、パウダーにしたコリアンダー、胡椒、シナモン、ブラックカルダモン、グリーンカルダモン、クローブ加え煮込み、塩で味を調えます。
 この料理を見かけるのは珍しいですが、都内で食べられる店はあります。



ドゥム・カ・キーマ

 ・・・専門店でもめったにない

 汁気の少ないキーマカレー。主に、羊肉が使われます。
 ドゥム=密閉して火にかける調理法。

 レシピ一例は、羊肉ミンチを玉ネギ、生姜、ニンニク、ガラム・マサラ、赤唐辛子、青唐辛子、ヨーグルト、コッタマリ、みじん切りした青パパイア、豆粉で味付けします。
 恐らく千葉の有名インド料理店で、夏限定で出しているメニューがそうでないかと思うのですが、確認していないので真偽は不明です。
 写真はその千葉の有名インド料理店のものです。



ドピアザ

 ・・・ポピュラー

 ドピアザはウルドゥー語で、玉ネギ2個と言う意味です。
 つまり玉ネギを大量に入れ、スパイシーに味付けした料理。
 汁気の多いバリエーションもあれば、炒め物のような汁気の無いバリエーションまで、幅広くあります。

 ちなみにポピュラーに分類して、ビックリでしょうか?
 嘘!こんな料理、見た事ないよ・・・と言う人もいるかも知れません。
 確かに、ナン食べ放題、セットメニュー主体でチキンカレー、マトンカレー等、不真面目にインド料理を出している多数のインド料理店なら、見かけません。
 しかしxxカレーと言うメニュー名でなく、ちゃんとインド料理の調理法を明記する、真面目なインド料理店では良く見かけます。
 何度も言いますが、インド料理にカレーはありません。

 ハイデラバード料理として出している店は知りませんが、ハイデラバード料理はムガール帝国宮廷料理、ムグライ料理なんかでもポピュラーなので、真面目な北インド料理店を出す店なら良く見かけます。

 レシピ一例は、インドでは珍しいポーク・ドピアジャ。
 インドのレストランで、こんなメニューを出したら、冗談じゃなくイスラム教徒に火を付けられるかも知れません。
 豚肉にターメリック、唐辛子、ガラム・マサラ、生姜、ニンニクでマリネして炒め、ターメリック、唐辛子、クミン、コリアンダー、マスタードシード、ガラム・マサラ・パウダー、生姜、ニンニク、カットした玉ネギ、ピーマン、トマトを投入し、塩で味付けします。



クルマ

 以前ミールスで説明しています。



フィルニ

 ・・・特注すればあるいは

 フィルニは、インド料理のデザートのライスプディングです。
 南インド料理のポピュラーなデザートにパヤサムがあり、パヤサムのバリエーションにライス・パヤサムがありますが、その違いは・・・突っ込まないでおきましょう(笑)。
 実はこの料理、自分は1度しか見た事(食べた事)なく、しかもその店潰れました。
 ましてや、ハイデラバード料理として出している店は知りません。
 インターネットで検索しても、残念ながらフィルニを出している店はありませんが、インド料理店に多人数で予約し、事前に頼めば特別に作ってもらえるんじゃないでしょうか?

 レシピ一例は、牛乳、ココナッツミルク、砂糖、米粉を煮て、カルダモンの香りを付け、冷やします。
 インド料理のデザートは、歯が溶けるくらい甘くしますので、御注意を。
 多くのインド料理店では、日本人向けに甘さ控えめにはしてますが、それでも・・・



ガジャール・カ・ハルワ

 ・・・ポピュラー

 ガジャール・カ・ハルワは、インド料理のポピュラーなデザートで、ニンジンで作るプディングのようなものです。
 ガジャール=ニンジン、カ=~の、ハルワ=穀物や野菜、果物のペーストを砂糖で味付けして、油脂で固める調理法。

 ハルワと言う菓子は、古代メソポタミアを起源とする古い料理で、現在でも東欧、中東からインド、一部東南アジアにかけて食べられています。
 実はこの料理、注意深くメニューを見れば、多くの店のメニューにあります。
 ただメニュー名が、ニンジンのハルワ、ニンジン・プディング、ガジャール・プディング(もう意味不明w)等と書かれていて、分かりにくいです。
 そもそもこんなメニュー名を見て、デザートだと思います?

 この料理に関しては、ハイデラバード料理とインドの他地域の料理との違いは、ほぼありません。
 ただ残念な事に、この料理の市販品が日本でも売られていて、大部分の日本のインド料理店では、手作りせず、市販品を器に盛って出して来ます。
 そしてそれほど美味くありません。

 都内に、手作りで絶品のガジャール・カ・ハルワが食べられる場所があります。
 五反田にある、アロラインド料理学院です。
 美味しんぼにも実名で登場した事がある、インド料理研究家のアロラさんの得意料理で、このインド料理教室で、予約すれば週1回だけ生徒さんの実習として外部の人も食べられます。
 しかしその料理は、アロラインド料理学院の生徒さんが作りますので、味にかなりのブレがあるようです。
 そしてお願いしても、ガジャール・カ・ハルワを作ってもらえません。
 運良くカリキュラムがある時のみ食べられる、幻のメニューです。
 写真は、アロラインド料理学院のガジャール・カ・ハルワです。

 レシピ一例は、牛乳を半分に煮詰めて、別にフライパンにギィを溶かしてニンジンのペーストを炒め、牛乳を合わせ、砂糖、カルダモンの香りを付け、レーズンを加えて冷やします。
 インド料理のデザートは、歯が溶けるくらい甘くしますので、御注意を。
 アロラインド料理学院のガジャール・カ・ハルワは、常識にかなった甘さです。



ファルーダ

 ・・・特注すればあるいは

 ファルーダは、インド料理のパフェのようなものです。
 英文のレシピを見ると、書き手で全く異なるレシピになっていて、千差万別。
 実はこの料理のメニューは、自分は関東で1度しか見かけた事がなく、残念ながらまだ食べた事がありません。

 インターネットで検索すると、食べられる店はあるようです。

 レシピ一例は、ローズウォーター、シロップにバミセリ(インドの細いパスタ)を漬け込み、レーズン、ドラゴンフルーツ、フルーツ果汁のゼリー、クラッシュアイスを入れ、アイスクリームを乗せたもの。
 インド料理のデザートは、歯が溶けるくらい甘くしますので、御注意を。


 次回は、カルナータカ料理について書きます。
 カルナータカ料理は、さらに細かく地域料理に分かれるので、数回に分けて書きます。

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