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2015年2月の記事

2015年2月28日 (土)

2002年安田記念(東京GⅠ芝1600m)アドマイヤコジーン【後藤浩輝騎手追悼】

2015年2月26日-27日の夜間、JRAの後藤浩輝騎手が亡くなりました。
どうしてこのタイミングで、しかも自殺なんて最悪の選択をしたのか・・・分かりませんが、記憶に残る騎手でした。
追悼も兼ね、自分が後藤浩輝騎手の記憶に残る騎乗をチョイスしました。

アドマイヤコジーンは、父コジーン、母アドマイヤマカディ。

父コジーンは、しっぽ以外はほぼ白い芦毛。
アメリカで走り、当初はアメリカ競馬の主流、ダート路線でしたが、4歳で芝路線に転向すると、中距離GⅠで活躍し、重賞勝ちこそなかったもののその年の暮れに、ブリーダーズ・カップ・マイル(ハリウッドパークGⅠ芝8F=約1609m)3着。
翌5歳に本格化し、GⅢ、GⅡと勝ち、暮れのブリーダーズ・カップ・マイル(アケダクトGⅠ芝8F=約1609m)に優勝して、引退して種牡馬になりました。
幅広い距離の活躍馬を輩出し、ティッカネン、アルファベットスープ、スターオブコジーン等GⅠホースを輩出し、日本でもオークス(東京GⅠ芝2400m)優勝馬ローブデコルテ、そして本馬を輩出しました。
傾向としては、マイルから中距離に適性があり、奥手の馬が多かったように思います。

母アドマイヤマカディは未出走馬でしたが、母父ノーザンテースト、祖母ミセスマカディーは英1000ギニー(ニューマーケットGⅠ芝8F=約1609m)優勝馬。
つまりは、母系もマイラー傾向だったという事です。
持ち込みの外国産馬でした。

2歳秋京都競馬場でデビューし、3着でしたが、その後芝1600mで9馬身差で1勝目。
次走東京スポーツ杯3歳S(東京GⅢ芝1800m)も、1馬身1/2で優勝。
2歳チャンピオンを決める朝日杯3歳ステークス(中山GⅠ芝1600m)でも、1番人気に応えて優勝。
1998年JRA賞最優秀3歳牡馬に輝きました。

翌年、外国産馬でしたが、トライアルレースに好成績を収めれば、クラッシックにも出走可能だったのですが、故障を発生して春シーズン全休。
復帰は夏の札幌でしたが、この年6戦して未勝利。
この内、後藤騎手は2戦しましたが、11着と8着。
翌年も6戦して1勝も出来ず、もう終わった馬かに思われました。

2002年、再び鞍上が後藤騎手にめぐって来ます。
1月27日、東京新聞杯(東京GⅢ芝1600m)で、これまでとは違い、積極的に先行し、直線長い東京競馬場で逃げ馬に並びかけ、力で押し切り2年ぶりの優勝。
2月24日には、阪急杯(阪神GⅢ芝1200m)で、同じ乗り方をして2着ダンツキャストに3馬身1/2つける楽勝。
3月24日、スプリント王決定戦の高松宮記念(中京GⅠ芝1200m)は、同じ乗り方をしたものの、逃げたショウナンカンプを捕えられず、逆に3馬身1/2離され2着。
着差はありましたが直線短い中京競馬場、もっと早く仕掛けていればと、後藤騎手は悔しい思いをした事でしょう。

次走6月2日、安田記念(東京GⅠ芝1600m)に出走しました。

1枠 1番 レッドペッパー セン5 58 G.モッセ B.カン 1/2身 13人
1枠 2番 ミレニアムバイオ 牡4 58 柴田善臣 領家政蔵 1 1/2身 4人
2枠 3番 マグナーテン セン6 58 岡部幸雄 藤沢和雄 1/2身 10人
2枠 4番 アメリカンボス 牡7 58 江田照男 田子冬樹 クビ 16人
3枠 5番 ジューンキングプローン 牡5 58 S.イム I.アラン 1 1/4身 11人
3枠 6番 イーグルカフェ 牡5 58 田中勝春 小島太 クビ 14人
4枠 7番 トロットスター 牡6 58 蛯名正義 中野栄治 アタマ 6人
4枠 8番 ミヤギロドリゴ 牡8 58 大西直宏 高市圭二 クビ 18人
5枠 9番 ゴッドオブチャンス 牡4 58 四位洋文 和田正道 ハナ 12人
5枠 10番 ディヴァインライト 牡7 58 菅原勲 伊藤正徳 3/4身 9人
6枠 11番 グラスワールド 牡6 58 藤田伸二 鈴木勝美 ハナ 5人
6枠 12番 ゼンノエルシド 牡5 58 横山典弘 藤沢和雄 ハナ 3人
7枠 13番 エイシンプレストン 牡5 58 福永祐一 北橋修二 クビ 1人
7枠 14番 リキアイタイカン 牡4 58 武幸四郎 松田正弘 クビ 17人
7枠 15番 ダイタクリーヴァ 牡5 58 松永幹夫 橋口弘次郎 4身 8人
8枠 16番 トレジャー 牡4 58 北村宏司 藤沢和雄 ハナ 15人
8枠 17番 ダンツフレーム 牡4 58 池添謙一 山内研二 クビ 2人
8枠 18番 アドマイヤコジーン 牡6 58 後藤浩輝 橋田満 1.33.3 7人

1番人気は前走クイーンエリザベスⅡC(沙田GⅠ芝2000m)優勝のGⅠ3勝馬、エイシンプレストン。
2番人気は前年皐月賞(中山GⅠ芝2000m)、日本ダービー(東京GⅠ芝2400m)共に2着のダンツフレーム。
3番人気は前年のマイルCS(京都GⅠ芝1600m)優勝馬、ゼンノエルシド。
アドマイヤコジーンは7番人気の人気薄。

逃げたのは、スタートは良くなかったが2の脚速かったゴッドオブチャンス、2番手マグナーテン、3番手香港調教馬ジューンキングプローン。
アドマイヤコジーンは4番手。
スタートから3F(600m)が34.4秒、1000m通過が57.6秒となかなかハイペース。
3-4コーナーけやきの向こう側から、アドマイヤコジーンが仕掛け気味に上がって行きました。
4コーナーは外を回ったせいで、馬場の中央にアドマイヤコジーンで、じわじわと1完歩ずつ逃げるゴッドオブチャンスとの差を詰めます。
アドマイヤコジーンが残り200m過ぎに先頭に立ちます。
馬群中央後方から、ダンツフレームが凄い脚で差して来ます。
インコースを突いて、ミレニアムバイオも伸びて来ました。
しかしその後もバテず、アドマイヤコジーンが力で押し切って優勝。

2年半ぶりのGⅠ制覇。
鞍上後藤騎手は、交流GⅠ優勝経験はありましたが、JRAGⅠ初制覇。
この乗り方で負けたらしょうがないと、腹をくくったか、後藤騎手に乗り替わってからの勝ちパターン・・・積極的に前に行き、直線早目先頭に立って押し切る・・・にこだわり優勝しました。

後藤騎手は競馬関係者のつてもなく騎手となりましたので、GⅠを取れるだけの馬に乗せてもらえるところまでこぎつけるのに、並大抵じゃない努力が必要だったでしょう。
1999年に若駒寮にて、後輩騎手である吉田豊に対して木刀を使うなどして負傷させる、「木刀事件」の不祥事を起こしました。
4カ月もの重い騎乗停止処分を受け、挽回するのは大変な事だったでしょう。
そしてなお、GⅠレースでの思い切りの良い騎乗・・・

後藤騎手はこのレース後、人目をはばからず号泣しました。

1着 アドマイヤコジーン 1:33.3
2着 ダンツフレーム クビ
3着 ミレニアムバイオ 1 1/2

余談ですが、今は無き銀座の高級ステーキハウス入きんは、時々後藤騎手も食べに行っていたようで、後藤騎手の鞭が飾ってありました。
自分が食べに行った時の話によると、この安田記念の時の鞭と聞いたような気がしますが、記憶違いかもしれません。

この後、スプリンターズS(新潟GⅠ芝1200m)2着、マイルCS(京都GⅠ芝1600m)7着、香港マイル(沙田GⅠ芝1600m)4着で、2002年JRA賞最優秀短距離馬に選ばれました。
これで引退して種牡馬になりました。
スプリンターズS(中山GⅠ芝1200m)優勝馬アストンマーチャン、スノードラゴンを輩出し、奥手の中距離、スプリンターを輩出しました。

もしもアドマイヤコジーンが、後藤騎手に出合っていなかったら・・・

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2015年2月25日 (水)

食材と調理法 第一回 ターサイ

 食べ歩きの企画を止めたので、代わりに食材と調理法について、思うところを書いて行きたいと思います。
 不定期更新ですが、最低1ヵ月1回くらいは、更新したいですね。
 これまでとは、読者層が異なり、クックパッドに投稿している人なんかが嬉しいでしょうか?

 しかし実はこのような考えも、食べ歩きする人にも持ってもらいたいものです。
 料理や食材の事を知らずして、美味い不味いの判断は、本来出来ないはずです。


目的

 ・食材について知る
 ・食材の特徴について知る
 ・食材への調理法の考察
 ・食材の定番料理の紹介
 ・食材の栄養の考察

 その食材についての入手容易度を、以下のマークで記します。
 まあ、いつも通りの使い回し(苦笑)。

 ・・・ほとんど幻
 ・・・特注、または産地に行けばあるいは
 ・・・専門店でもめったにない
 ・・・専門店にならある
 ・・・季節食材
 ・・・ポピュラー


 ちなみに、かのサイトの記事をそのままコピペしますので、文体はですます調ではなく、体言止めで書きます。



ターサイ

 ・・・季節食材


概略



 アブラナ科アブラナ属の一年草。パクチョイ(白軸のチンゲン菜)の変種ともされる。
 原産地中国の華中で、少なくとも1980年代前半からスーパーに並び、昔から作られていた。

 現在は静岡県茨城県北海道千葉県が主な産地で、11月から5月の間に出荷されるが、旬は12月から2月と言われている。
 菜の花のように、花芽も食べられ、旬は花が咲く2月から3月。

 別名、寒い時期に出荷されるので如月菜(キサラギナ)
 中国語名、塌菜(ター・ツァイ)塌棵菜(ター・クー・ツァイ)瓢儿菜(ピァオ・アール・ツァイ)乌塌菜(ウー・ター・ツァイ)塌古菜(ター・グー・ツァイ)
 中国語の「塌」には、「崩れる」と言う意味がある。
 地を這うように生えるので、「塌」と表現されたと考えられている。
 英名、タッツォイ(Tatsoi)



特徴

 耐寒性の強い野菜で、寒い時期に甘味を増す。
 独特のほろ苦さはあるものの、苦味は強くなく、火を通すと甘味が増す。
 青菜としては、青臭さは少なく、クセはなく、他の食材と無難に相性が良い。

 中国料理では、主に炒めて食べられる。
 茹でるのにも適していて、日本料理のお浸しも良いし、白和えにも良い。

 洋食として、魚介類、肉やベーコン、ハムとも良く合う。
 牛乳や生クリームとの相性も良い。

 インド料理では、ジャガイモなどのイモ類を潰し、青菜を混ぜるサブジー(野菜料理)があるが、イモ類との相性も良い。
 サーグとしても良く合う。

 足の速い(つまり傷みやすい)野菜で、2-3日ですぐに黄色く変色する。
 傷むと、臭いを発し、風味が悪くなるので注意。
 食感が損なわれるので、冷凍保存向きではない。





料理の位置づけ

 ■主食材 ◎


 ■副食材 ◎



調理法

 ■生食 ×
 ■焼く △
 副食材としてグラチネキッシュに入れるのはアリ。
 ■炒める ◎
 ■煮る(茹でる) ◎
 下ごしらえとしての茹で、またペーストにして、スープやソースとしても合う。
 ■揚げる ×
 揚げる調理法は向かない。
 ■蒸す △
 茹でるのと同じ意味合いで、蒸すと言うのもアリ。
 ■和える ◎
 下茹で、蒸したのを調味料と合わせて食べるのには向く。
 ■漬ける ◎
 下茹で、蒸したのをお浸しにするのには向く。
 軽く塩をして、一夜漬けにも向く。
 ■鍋物 ◎
 クセがないので、鍋物にも向く。
 ■その他 ○
 ムースにする、ピュレジュレにするのは、アリな調理法。
 料理の彩りとして、テリーヌパテに加えるのもアリ。



代表的料理

 ・清炒塌菜(チン・チャオ・ター・ツァイ)
 ターサイの塩炒め

 ・腐乳炒塌菜(フウ・ルゥ・チャオ・ター・ツァイ)
 ターサイの腐乳炒め

 ・ターサイとベーコンの炒め

 ・ターサイのクリーム煮

 ・ターサイのお浸し


栄養

 βカロチンを含み、抗ガン作用、動脈硬化防止、髪や目、粘膜、皮膚、喉、肺に良い。
 ビタミンCも含み、風邪の予防や疲労回復、肌荒れにも良い。

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2015年2月22日 (日)

2015年 フェブラリーステークス

2月22日は、4歳以上ダートGⅠレース、フェブラリーステークス(東京ダート1600m)が行われました。

1-1 ローマンレジェンド(牡7、岩田康誠・藤原英昭)
1-2 コーリンベリー(牝4、松山弘平・柴田政見)
2-3 シルクフォーチュン(牡9、江田照男・藤沢則雄)
2-4 コパノリッキー(牡5、武豊・村山明)
3-5 カゼノコ(牡4、浜中俊・野中賢二)
3-6 ハッピースプリント(牡4、吉原寛人・森下淳平)
4-7 グレープブランデー(牡7、北村宏司・安田隆行)
4-8 レッドアルヴィス(牡4、勝浦正樹・安田隆行)
5-9 サンビスタ(牝6、C.デムーロ・角居勝彦)
5-10 ベストウォーリア(牡5、戸崎圭太・石坂正)
6-11 ワイドバッハ(牡6、蛯名正義・庄野靖志)
6-12 サトノタイガー(牡7、御神本訓史・小久保智)
7-13 ワンダーアキュート(牡9、F.ベリー・佐藤正雄)
7-14 インカンテーション(牡5、内田博幸・羽月友彦)
8-15 キョウワダッフィー(牡7、福永祐一・笹田和秀)
8-16 アドマイヤロイヤル(牡8、横山典弘・橋田満)

多少雨は降りましたが、良発表でした。

圧倒的1番人気は昨年の覇者で、前走東海S(中京GⅡダート1800m)圧勝のGⅠ3勝馬、コパノリッキー。
ライバルのホッコータルマエが出て来ないここは、負けられないレースです。
2番人気は、前走根岸S(東京GⅢダート1400m)2着で、近走末脚安定しているワイドバッハ。
3番人気は、昨年の南部杯(盛岡GⅠダート1600m)勝ちのベストウォーリア。

大方が逃げると予想していたコーリンベリーが大きく出遅れ、コパノリッキーもスタートは良くありませんでしたが、2の脚で先頭に。
しかし手を動かして逃げたのは、大外からアドマイヤロイヤル。
2番手はコパノリッキー、3番手はキョウワダッフィー。
ワイドバッハは今日は多少前目で、団子状態の先団後方、ベストウォーリアは中団に付けています。
3F(600m)34.3と、コーリンベリーが出遅れた割に、速いペース。
にも関わらず、皆付いて行って馬群は団子状態。
1000m通過が1分ちょうどと、少しペースが緩みました。
3-4コーナー中間から、勝負どころと、後方に付けていた馬が上がって行き、全体的に団子状態になりました。

直線向いて、逃げたアドマイヤロイヤルが必死で追いますが、すぐ後ろのコパノリッキーが馬なりで抜群の手応え。
残り400mのハロン棒手前からコパノリッキーが追い出すと、後続を突き放して先頭に立ちました。
後続馬群から、インカンテーションが抜け出し、コパノリッキーを追いかけます。
インカンテーションの外から、ベストウォーリアを追いかけます。
単独で抜け出したコパノリッキーは、さすがに最後は脚色衰えますが、それでもインカンテーションに交させず、1/2馬身差でゴール。

このレースはこれまで、連覇した馬はいませんでしたが、初の連覇。
祖父、ゴールドアリュールは2003年優勝でしたので、親子制覇となりました。
ゴールドアリュールもコパノリッキーも、鞍上は武豊。

勝ったから良いですが、少し早仕掛けと言う気がします。

2着にインカンテーションは、完璧な乗り方でしたが、コパノリッキーが役者が上でした。
3着ベストウォーリア。

このペースは、コパノリッキー向きで、付いて行った他の馬は、道中脚を使わされ、終いの脚が鈍ったように思います。
コパノリッキーは、もっとペースが早かったら潰れていたような気がします。

1着 コパノリッキー 1:36.3
2着 インカンテーション 1/2
3着 ベストウォーリア 3/4

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2015年2月11日 (水)

ルージュバックのきせき(1)

突然ですが自分、いたいけな少女に、恋をしてしまいました。
と言っても、人間の話じゃなく、競走馬の話です。

少女の名前は、ルージュバック。
北海道安平のノーザンファームの生産馬。
北海道ローカル線、千歳線で苫小牧方面に行くと、ノーザンファームの牧場の一部が見えます。

馬主はキャロットファームで、現役馬では2014年桜花賞(阪神GⅠ芝1600m)優勝のハープスター、2013年菊花賞(京都GⅠ芝3000m)、2014年ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m)優勝のエピファネイア、2012年朝日FS(中山GⅠ芝1600m)優勝のアルフレード等多数の馬を所持している、クラブ法人の馬主。

父はマンハッタンカフェ。
2001年の3歳の春クラッシクには間に合いませんでしたが、夏に富良野特別(札幌500万下芝2600m)、阿寒湖特別(札幌1000万下芝2600m)を連勝して、臨んだクラッシック最終戦、菊花賞(京都GⅠ芝3000m)。
前走セントライト記念(中山GⅡ芝2200m)4着でしたので、6番人気と人気を落としていましたが、中団から快調に逃げたマイネルデスポットをゴール前交して優勝。
続く有馬記念(中山GⅠ芝2500m)は、GⅠ7勝のテイエムオペラオー、テイエムオペラオーを今年宝塚記念(阪神GⅠ芝2200m)で破ったメイソウドトウ、1999年菊花賞優勝のナリタトップロード、2001年桜花賞(京都GⅠ芝1600m)優勝と秋華賞(京都GⅠ芝2000m)優勝の3歳牝馬テイエムオーシャン、エリザベス女王杯(京都GⅠ芝2200m)優勝のトゥザヴィクトリーと言う豪華メンバーの中、大外豪快に伸びて、並み入るGⅠホースを一蹴して優勝。
天皇賞春(京都GⅠ芝3200m)では早目に先頭に立ち、同年代の日本ダービー(東京GⅠ芝2400m)、ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m)を制したジャングルポケットの追撃を押さえ優勝。
ジャングルポケットはかつて、2000年ラジオたんぱ杯3歳ステークスでも記事にしていますので、参考にして頂ければ。
この頃のマンハッタンカフェは、国内に敵なしに思えました。

その後、凱旋門賞に直行しましたが、力を出せず13着に敗退。
レース後、屈腱炎となり引退、種牡馬になりました。

種牡馬としても成功し、秋華賞(京都GⅠ芝2000m)優勝のレッドディザイア、NHKマイルC(東京GⅠ芝1600m)優勝のジョーカプチーノ、天皇賞春(京都GⅠ芝3200m)優勝のヒルノダムール、ジャパンダートダービー(大井GⅠダート2000m)とフェブラリーS(東京GⅠダート1600m)優勝のグレープブランデーと1600mから長距離、芝ダート問わず活躍馬を輩出しています。

祖父のサンデーサイレンスは、日本競馬を変革させた偉大なる種牡馬。
ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズGⅠダート10F=約2012m)、プリークネスS(ピムリコGⅠダート9.5F=約1911m)、ブリーダーズカップ・クラッシック(ガルフストリームGⅠダート10F=約2012m)を含むGⅠ6勝、通算成績14戦9勝2着5回の完璧な成績で、死闘を演じたライバル、イージーゴアを押さえ、1989年エクリプス賞年度代表馬、3歳牡馬チャンピオンに輝き、その後この競争成績で米殿堂入りしました。
父ヘイローが競争成績、種牡馬成績とその時までは地味な血統だったのと、母系血統が良くなかったため、アメリカで種牡馬は難しく、社台ファームが種牡馬として買取ました。

本当に凄いのは種牡馬になってからで、43頭ものGⅠホースを輩出し、13年連続リーディングサイヤー、種牡馬としての獲得賞金約816億円。
1国の競馬の事とは言え、ここまで1頭の種牡馬が活躍した例は、世界競馬史上ありません。

2014年種牡馬成績で言うと、サンデーサイレンス系種牡馬で最も活躍しているのはディープインパクト、次いでハーツクライ、ダイワメジャー、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェは2014年度の種牡馬成績7位で上位ではありますが、ディープインパクト、ハーツクライ、ダイワメジャーほど華やかではありません。


母ジンジャーパンチはアメリカで走り、2007年4歳以降本格化して、2007年ブリーダーズカップ・ディスタフ(モンマスパークGⅠダート9F=約1810m)等GⅠ5勝した活躍馬。
かの20戦19勝2着1回、GⅠ13勝のゼニヤッタとも対戦して、3着に敗れました。
引退後、日本で繁殖牝馬となりました。
母父オーサムアゲインは、ホイットニーH(サラトガGⅠダート9F=約1810m)、ブリーダーズカップ・クラッシック(チャーチルダウンズGⅠダート10F=約2012m)のGⅠ2勝馬。
3歳デビューで6戦2勝とパッとしませんでしたが、4歳夏に本格化して6連勝、当時米競馬で屈指の強豪だったシルバーチャームに2度先着しています。
種牡馬としても多くのGⅠホースを輩出し、代表産駒のゴーストザッパーも奥手で、2003年の3歳秋から手が付けられない強さとなり、2004年のブリーダーズカップ・クラッシック(ガルフストリームGⅠダート10F=約2012m)含むGⅠ4勝、2004年エクリプス賞年度代表馬、最優秀古馬となりました。

母ジンジャーパンチの繁殖成績はあまり良くなく、2010年ジンジャーミスト(牝・父バーナーディニ)0勝、2011年マミーテイラー(牝・父ゼンノロブロイ)は1勝したのみ。
2012年産駒がルージュバックです。

ルージュバックの血統を見ると、父系、母系とも奥手のように思えます。
ルージュバック自身は新馬から活躍していますが、と言う事はこれからさらに一皮剥ける?
あくまで私見ですが、サンデーサイレンス系は、父の底力×母系の特徴じゃないかと思っています。
牝の距離適正は、多少短い方に出る傾向にはありますが、血統からクラッシックディスタンス(芝2400m)をこなして不思議はないように思えます。
いえ、力強い走りのフォームは、むしろ長い距離こそ・・・と思わせます。

さて、レース映像を見て行きましょう。



2014年9月28日 新馬(新潟新馬芝1800m)

ルージュバックのデビューは、2014年9月28日、新潟競馬場の良馬場の新馬戦でした。
鞍上は2014年リーディングジョッキー、戸崎圭太騎手でしたから、陣営も期待していたのでしょうし、手応えもあったのでしょう。

1番人気ディープインパクト産駒の牡馬、アンバーグリスキー。
2番人気はわれらがルージュバック。
3番人気ゼンノロブロイ産駒の牡馬、バルビエール。

新馬戦なんで、血統や調教の動き、事前評判で人気が決まります。

逃げたのはパルパルパピヨン、2番手ビッグチャンピオン、3番手コスモエルドール。
ルージュバックは、スタートして終始後方を進みました。
スタートからの3F(600m)41.0、1000m通過が1分8秒7と、ダート並みのかなりのスローペースです。

ルージュバックは直線で大外に出しましたが、内外のコースロスで最後方。
残り約400mから追い出し、最初はエンジンがなかなかかかりませんでしたが、残り300mでギアが入ると、残り100mにはあっという間に先頭に立ち、手綱を緩めて追わなくとも牡馬のアンバーグリスキーに1馬身1/4差を付けて優勝。
タイムは平凡で、着差は大きくありませんでしたが、全く楽な勝利です。
意味はありませんが、追えば、後続をどれだけ引き離した事か・・・

1着 ルージュバック 1:55.5
2着 アンバーグリスキー 1 1/4
3着 バルビエール 1/2

このレースに出た馬では、アンバーグリスキー、バルビエールが未勝利レース勝ちしているのみで、出走馬のレベルは高くありません。



2014年11月09日 百日草特別(東京500万下芝2000m)

2戦目は、ゆったり中5週開けた条件戦、500万下の百日草特別。

1番人気は札幌2歳S(札幌GⅢ芝1800m)4着の牡馬、ミュゼエイリアン。
2番人気はわれらがルージュバック。
新馬戦は楽な手応えだったとは言え、派手な勝ち方ではありませんでしたからね。
3番人気は、母が重賞2勝レクレドール、父はハービンジャーと言う良血、ベルーフ。

逃げたのはゴッドバローズ、2番手ギンザヴィクトリア、3番手ニシノオタケビ。
ベルーフは中段、ルージュバックは、終始後ろからブービーを進みます。
スタートからの3F(600m)36.2、1000m通過が1分0秒と、この時期としてはやや早目のペースです。
4コーナー回るまでゴッドバローズは離し逃げしていましたが、直線失速して馬群に沈みます。

ルージュバックは、残り450mぐらいから鞍上戸崎騎手が追い出すと、今度は反応良く、次元の違う末脚。
中段から追い出したベルーフの脚色も良かったですが、並ぶ間なしに置き去りにして、残り約150mで先頭。
ルージュバックは後続を置き去りにすると、鞍上戸崎騎手は残り約50mで手綱を緩める楽勝。

1着 ルージュバック 2:00.8
2着 ベルーフ 2 1/2
3着 ミュゼエイリアン 3/4

自分はこのレース映像は見ていましたが、後日さらにビックリする事に・・・
このレースで2着したベルーフが、次走京成杯(中山GⅢ芝2000m)に優勝しました。



2015年2月8日 きさらぎ賞(京都GⅢ芝1800m)

3戦目に、ゆったり約3ヶ月開け、何と牡馬混合の重賞、きさらぎ賞に出走しました。
このレースで最後に牝馬が優勝したのは1964年、牝馬の最後の出走は1997年グレースアドマイヤ4着。
どうして牝馬の出走自体がないかと言いますと、この時期になってくると、牝馬は牡馬にはなかなか勝てなくなるからです。
このレースへの出走は普通なら、無謀以外のなにものでもないでしょう。
さらに、初関西輸送、初の右回りの競馬です。

1番人気はわれらがルージュバック。
前走の勝ちっぷり、負かした相手関係を評価されたのでしょう。
2番人気は、前走シクラメン賞 (阪神500万下芝1800m)好タイムで快勝した牡馬、ポルトドートウィユ。
3番人気は、デイリー杯2歳S(京都GⅡ芝1800m)2着の牡馬、アッシュゴールド。
競馬ファンなら皆御存知と思いますが、アッシュゴールドの全兄が、日本のクラッシック3冠を含むGⅠ7勝、2012年、2013年と凱旋門賞2着した世界のオルフェーヴル。

逃げたのはネオスターダム、2番手このレースもう1頭の牝馬エメラルヒマワリ、3番手ルージュバック。
アッシュゴールドは、ルージュバックをマークするようにそのすぐ後ろ、ポルトドートウィユは自分の競馬に徹し、後ろからブービーを進みます。
スタートからの3F(600m)36.3、1000m通過が1分1秒6と、スローペースです。
向こう正面、坂下りからポルトドートウィユが仕掛け、じわじわ上って行きました。
3-4コーナー中間にはポルトドートウィユは、ルージュバックのすぐ横に付け、それと共にルージュバックも上って行きます。

4コーナー回り、逃げたネオスターダムと後続は、3馬身以上あるように見えます。
ポルトドートウィユとルージュバックの追い比べになるかに見えましたが、残り300mルージュバックのギアが入ると、凄まじい脚を繰り出します。
ルージュバックは、残り150mぐらいで先頭に立ち、後続を置き去りに・・・残り100m過ぎた頃には手綱を緩めましたが、それでも後続から何も来ません。
ポルトドートウィユの脚色も良かったですが、馬群から抜け出し、ルージュバックの2馬身差まで詰めるのが精一杯。
アッシュゴールドも良く差を詰めて来ましたが、ポルトドートウィユの1馬身差まで。

1着 ルージュバック 1:48.6
2着 ポルトドートウィユ 2
3着 アッシュゴールド 1

ポルトドートウィユの乗り方は、いかにも武豊らしいソツのないものでしたが、直線まで脚を溜めたらどうだったか?と言う思いはあります。
しかしそれでもなお、残り600mから長く良い脚を使える、ルージュバックを上回る末脚を繰り出せたかどうか。

ここまで3走を見た限り、ギアが入ってから(つまり手前を変えてから)の末脚は破格です。
しかし新馬、きさらぎ賞と、ギアが入るまで多少時間がかかっていて、もっと厳しい競馬になった時には心配です。

1つ上の2014年桜花賞(阪神GⅠ芝1600m)優勝馬、ハープスターはとにかく切れ味があるように思いますが、ルージュバックは切れもありますが、フォームに力強さも感じます。
ルージュバックまだ、良馬場でしか競馬をした事がありませんが、力強いフォームから、重もこなしそうな気はします。
こればかりは走ってみないと分かりません。

牡馬を撃破したルージュバックですが、牝馬クラッシックに出走すると発表されています。

2003年デビューのディープインパクトも衝撃でした。
それ以前では、2000年デビューのアグネスタキオンも同じくらい衝撃でした。
そしてもしかすると、血統的に更なる成長の可能性がある衝撃のルージュバックを、今後もブログで取り上げて行こうと思っています。
ここからさらに成長したら、将来どうなっちゃう事やら・・・順調に行ったら、今年ベルメイユ賞(ロンシャンGⅠ芝2400m)から凱旋門賞(ロンシャンGⅠ芝2400m)行って欲しいなぁ・・・

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2014年 ブリーダーズカップ

2014年10月31日から11月01日、アメリカ競馬の祭典、第31回ブリーダーズカップが、サンタアニタパーク競馬場でありました。
ブリーダーズカップは、様々な競馬場が持ち回りで開催しますが、サンタアニタパーク競馬場のブリーダーズカップ開催は、2012年から3年連続、これまで通算8回目です。

もっと早く記事にしたかったのですが、すいません怠けてました。



ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ(サンタアニタパークGⅠ芝8F=約1609m)

3歳以上牝馬の芝馬チャンピオン決定戦で、日本ではアメリカと芝とダートが逆転していますので、大井競馬場の東京2歳優駿牝馬(大井SIダート1600m)と言うところでしょうか?

先団インコースでじっとしていた1番人気レディスエリが、4コーナーで空いたインコースを突いて先頭に立ち、直線向いて逃げていたサンセットグロウを、2馬身3/4差つけて優勝。
自分には、3馬身差以上あるように見えますけどね。

1着 Lady Eli 1:33.41
2着 サンセットグロウ 2 3/4
3着 オサイラ 2 1/4



ブリーダーズカップ・フィリー&メア・ターフ(サンタアニタパークGⅠ芝10F=約2012m)

3歳以上牝馬の芝決定戦です。
日本で言ったら、JBCレディス・クラッシック(GⅠダート1800m)と言うところでしょうか?
※実施競馬場によって距離変更あり

逃げた3番人気ディアトザスパが、直線向いても脚色衰えず、後方から差して来たステファンズキトゥンを1馬身1/4差、余裕で押し切り優勝。
ディアトザスパは、通産GⅠ3勝目。

1着 ディアトザスパ 2:00.12
2着 ステファンズキトゥン 1 1/4
3着 ジャストザジャッジ 1/2



ブリーダーズカップ・ディスタフ(サンタアニタパークGⅠダート9F=約1810m)

3歳以上牝馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、エリザベス女王杯(京都GⅠ芝2200m)です。
2012年まで、ブリーダーズカップ・レディース・クラッシックと言うレース名でした。
2007年まで、ブリーダーズカップ・ディスタフと呼ばれていて、元の名前に戻しました。

逃げるティズミッドナイトに、3-4コーナーで2番手のアイオタパ、先行した1番人気アンタパブルが外から被せ、4コーナーでは2頭が先頭に立ちました。
マッチレースになるかと思いきや、直線半ばでアイオタパをねじ伏せ、直線1馬身1/4差で勝ちました。
アンタパブルは、3歳になってから本格化し、今年ケンタッキーオークス(チャーチルダウンズGⅠダート9F=約1810m)、マザーグースS(ベルモントパークGⅠダート8.5F=約約1709m)等GⅠ4勝を上げています。
昨年から今年にかけてGⅠ5勝した2番人気、クローズハッチズは良いところなく、最下位11着。

1着 アンタパブル 1:48.68
2着 ドントテルソフィア 1 1/4
3着 アイオタパ ハナ



ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・フィリーズ(サンタアニタパークGⅠダート8.5F=約1709m)

2歳牝馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、阪神JF(阪神GⅠ芝1600m)です。

逃げた12番人気のテイクチャージブランディが、直線向いても脚色良く、先行した後続は追いつけません。
勝負どころで後方まで置かれたトップデシレが差して2着に上りましたが、時遅し。
テイクチャージブランディは、6戦して新馬勝ち以降、2勝目がこのレースでした。

1着 テイクチャージブランディ 1:41.95
2着 トップデシル 1/2
3着 ワンダーガル 1/2



ブリーダーズカップ・フィリー&メア・スプリント(サンタアニタパークGⅠダート7F=約1408m)

3歳以上牝馬の短距離チャンピオン決定戦です。

終始先行グループの外を回った1番人気ジュディザビューティが、直線で先頭に立ち、外からベターラッキーが凄い足で突っ込んで来ましたが、1/2馬身押さえて優勝。

1着 ジュディザビューティ 1:21.92
2着 ベターラッキー アタマ
3着 サンキューマリロウ 3 1/2



ブリーダーズカップ・マイル(サンタアニタパークGⅠ芝8F=約1609m)

3歳以上の芝マイル・チャンピオン決定戦です。
日本ではアメリカと芝とダートが逆転していますので、日本で言うとマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡GⅠダート1600m)でしょうか?

直線向いて、逃げたオビアスリィの脚色鈍り、中段にいた12番人気の人気薄、仏2000ギニー(xxGⅠ芝1600m)優勝馬カラコンティが、馬群中央から凄い足で抜け出し、外から突っ込んで来たアノディンを1馬身抑えて優勝。
終始2番手を進んだ1番人気トロナードは、直線場群に沈み8着。

1着 カラコンティ 1:32.88 12人
2着 アノディン 1
3着 トレードストーム 1



ブリーダーズカップ・ダート・マイル(サンタアニタパークGⅠダート8F=約1609m)

日本で言うと、安田記念(東京GⅠ芝1600m)です。

逃げた昨年の覇者、1番人気ゴールデンセンツに、道中ヴィカーズイントラブルが絡みますが、3コーナーあたりからヴィカーズイントラブルの行きっぷりは怪しくなります。
4コーナー回る頃には後続との差を広げ、ゴールデンセンツの1人旅で1馬身1/4差の快勝。
ゴールデンセンツは昨年に続き2連覇で、GⅠ3勝目、今季初優勝がこのレースでした。

1着 ゴールデンセンツ 1:35.16
2着 タピチュアー 1 1/4
3着 パンツオンファイアー 5



ブリーダーズカップ・ターフ・スプリント(サンタアニタパークGⅠ芝6.5F=約1307m)

日本で言ったら、JBCスプリント(GⅠダート1200m)でしょうか?
※実施競馬場によって距離変更あり

昨年も出走して逃げたレネースゴットジップが直線先頭に立ちますが、ハイペースだったのか伸びず後退。
3番手を進んでいたイギリス調教馬、1番人気のノーネイネバーが、1完歩ずつ伸びて先頭に立ち、これで決まりかと思いましたね。
残り250mくらいからボビーズキトゥンが最後方から追うと、まるでワープでもしたかのような凄い脚を使い、14頭ごぼうぬきして、ノーネイネバーに1/2馬身差をつけて優勝。
ノーネイネバーは、鞍上ランフランコ・デットーリーが完璧な乗り方をしたにも関わらず、ペースが速かったからか惜敗。
短距離戦でめったにない、最後方一気の競馬でした。
3着のアンドラフテッドも、ボビーズキトゥンの少し前に居たくらいですし、タイムも速く、恐らく殺人(馬)的ハイペースだったのでしょう。
ノーネイネバーは良く2着に残ったと言う強い競馬でした。

1着 ボビーズキトゥン 1:12.73
2着 ノーネイネバー 1/2
3着 アンドラフテッド ハナ



ブリーダーズカップ・スプリント(サンタアニタパークGⅠダート6F=約1207m)

日本で言うと、スプリンターズS(中山GⅠ芝1200m)です。

逃げたファストアンナの外から、10番人気伏兵ワークオールウイークが被せ、直線で競り潰し、そのまま先頭で推し切り優勝、GⅠ初制覇。
中団を進んだ昨年の覇者、シークレットサークルが良く伸びますが、1/2馬身差まで迫るのが精一杯。

1着 ワークオールウイーク 1:08.28
2着 シークレットサークル 1/2
3着 プライベートゾーン 1 1/4



ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・ターフ(サンタアニタパークGⅠ芝8F=約1609m)

3歳以上牡馬の芝馬チャンピオン決定戦で、日本ではアメリカと芝とダートが逆転していますので、全日本2歳優駿(JpnⅠ川崎ダート1600m)と言うところでしょうか?

終始3番手を進んだフーテナニーが、4コーナー手前から追い出し、直線向いて粘るラックオブアキトゥンを3/4馬身ねじ伏せ優勝。

1着 フーテナニー 1:34.79
2着 ラックオブアキトゥン 3/4
3着 ダディディティ 1 1/2



ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(サンタアニタパークGⅠダート8.5F=約1710m)

2歳牡馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、朝日FS(中山GⅠ芝1600m)です。

終始離れた最後方を進んだ6番人気テキサスレッドが、3-4コーナで進出し、4コーナー手前で先団に取り付くと、直線先頭に立ち、後続を千切る一方の6馬身1/2差優勝。
まるで1991年優勝の、アラジのような鮮やかな勝ちっぷりでした。

鞍上は息子の治療のため、日本で2001年4月からその年の大部分を日本で騎乗した、現在5000勝以上している現役の米殿堂入り騎手、ケント・デザーモ。
ちなみにテキサスレッド本格化か?と思いきや、2月1日にケント・デザーモ鞍上で、サンヴィセントS(サンタアニタGⅡダート7F=約1408m)に出走し、2着に敗れています。
このレースが、一世一代の大駆けだったのでしょうか?

1着 テキサスレッド 1:41.91
2着 カープディエム 6 1/2
3着 アップスタート ハナ



ブリーダーズカップ・ターフ(サンタアニタパークGⅠ芝12F=約2414m)。

アメリカは、ダート競馬中心ですが、芝12Fクラッシックディスタンスの最強決定戦です。
日本で言ったら、東京大賞典(大井GⅠダート2000m)でしょうか。

逃げ馬が再三入れ替わる、出入りの激しい競馬でしたが、直線向いて先行グループから昨年のパリ大賞(ロンシャンGⅠ芝2400m)優勝の2番人気、フリントシャーが抜け出しますが、さらに外から凄い足でメインシークエンスがまとめて交わして優勝。
メインシークエンスは、これで米芝GⅠ3連勝。

1着 メインシークエンス 2:24.91
2着 フリントシャー 1/2
3着 トワイライトエクリプス 1 1/4



ブリーダーズカップ・クラッシック(サンタアニタパークGⅠダート10F=約2012m)。

日本で言うと、有馬記念(中山GⅠ芝2500m)です。

今期ダート、AW合わせ4戦4勝、GⅠ2連勝中のシェアードビリーフが1番人気。
ベルモントS(ベルモントGⅠダート12F=約2414m)優勝、前走ジョッキークラブGC(ベルモントGⅠダート10F=約2012m)を快勝したトゥーナリストが2番人気。
同じくケンタッキーダービー(チャーチルダウンズGⅠダート10F=約2012m)、プリークネスS(ピムリコGⅠダート9.5F=約1911m)2冠のカリフォルニアクローム2番人気。

終始絶妙の逃げの4番人気バイエルンに、3-4コーナーには勝負どころとトーストオブニューヨークも追い出します。
バイエルン鞍上のM.ガルシア騎手は、直線で後ろの馬を確認します。
直線向くと外からカリフォルニアクロームも襲いかかります。
後続を引き離す3頭デッドヒートの中、トーストオブニューヨークが1完歩ずつバイエルンに迫りましたが、鞍上M.ガルシア騎手の豪腕でバイエルンを良く保たせ、トーストオブニューヨークはハナ差届かず・・・バイエルンが優勝しました。
カリフォルニアクロームはトーストオブニューヨークにクビ差届かず。
上位3頭、僅差でした。

1着 バイエルン 1:59.88
2着 トーストオブニューヨーク ハナ
3着 カリフォルニアクローム クビ

なお、このレースに出走して9着のインペラティヴは、この後チャンピオンC(中京GⅠダート1800m)に出走し、ブービーの15着でした。


2013年までプログラムに組み込まれていたブリーダーズカップ・マラソンは、2014年から、プログラムから外されています。
ラスベガス・マラソン・ステークスにレース名変更されています。

優駿たちの蹄跡から情報を引用

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2015年2月 8日 (日)

魅惑の南インド料理 第十一回 南インド料理の地域料理 カルナータカ料理(2)


インド料理全般について考えるべき事

 これは以前も書いていますが、忘れないよう改めて、ここでも述べます。

 インド料理を理解する上で、以下の事を念頭に置かなければなりません。

 ・ベジタリアンとノンベジタリアン
   ノンベジタリアンの中にも、ネギ類は食べない等、様々あるようです。

 ・宗教における食べられない食材
   代表的なのはヒンドゥ教徒は牛肉を食べない、イスラム教徒は豚肉を食べないと言うものですね。
   他にも様々、忌諱(きい)する食材はあるようですよ。

 ・狭い地域内でコミュニティ毎に文化が異なる
   インドの憲法に記された言語は22。
   話者が100万人以上いる言語は50を越えます。
   言語が異なれば、仲間として食事を共にする事はあまりないでしょう。
   さらに同じ地域でも、宗教が異なれば交流は少ないです。
   流通は発達しておらず、同じ地域でも、村毎に方言が違います。

 インドの料理に限定しても、どれほど地域による食文化の違いがあるのか、想像もつきません。


 ・・・ほとんど幻
 ・・・特注すればあるいは
 ・・・専門店でもめったにない
 ・・・専門店のメニューなら
 ・・・たまに見かける
 ・・・ポピュラー

 全て、関東近郊で食べる事が出来るものばかりです。



マーレナドゥ料理

 マーレナドゥは、南インドカルナータカ州の南西にある都市です。
 その料理は近隣のコールギ、マンガロールから影響を受けていますが、独自発展しています。

 マーレナドゥは山脈の土地を意味する言葉で、使われる食材は、山の幸が主となります。
 タケノコ、コリアンダーリーフ、ターメリック、フェヌグレックリーフを良く使い、油の使用は控え目です。

 マンゴーのピクルス、ミディガーイ(Midigayi)や、米料理のサンディジ(Sandige)やアヴァラッキ(Avalakki)、米粉のロティ、タルピッツ(Talipittu)等が、この地域特有の料理となります。

 残念ながら、特徴的マーレナドゥ料理を出す店は、関東近郊にはないように思います。
 料理紹介を割愛させて頂きます。



コダグ料理

 コダグは、南インドカルナータカ州の南西にある人口54万人の県です。
 紀元前4世紀のアレクサンドロス3世の東征で残された、古代ギリシア人の子孫が住んでいたたそうで、カルナータカ料理の中でもとりわけ特徴的です。

 米が主食で、料理がカルナータカ料理と比べ、濃厚。
 良く食べられる食材は、豚肉、鶏肉、キノコ類、タケノコ、バナナ等。料理には大量の唐辛子、カレーリーフ、ココナッツを使います。



ヌール・プットゥ

 以前ティファンその2で説明しています。



ナワヤット料理

 ナワヤットは、南インドカルナータカ州の西にある都市です。
 ナワヤット料理とは、イスラム教コミュニティで食べられている料理です。

 バートカル・ビリヤニ(Bhatkal Biryani)と言う、魚を使ったビリヤニが名物です。

 残念ながら、特徴的ナワヤット料理を出す店は、関東近郊にはないように思います。
 料理紹介を割愛させて頂きます。


 今回は、料理紹介がほとんど出来ない(地域料理を出している店がない)なんて、思ってもみませんでした。
 書くのは、とても楽でしたが。

 次回は、ウドゥピ料理について書きます。

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2015年2月 1日 (日)

2015年 川崎記念

1月28日、川崎競馬場で、公営競馬の古馬4歳以上の、今年最初のGⅠ(JpnⅠ)川崎記念(ダート2100m)がありました。
中央競馬で何と、対応するレースはありませんが、古馬中距離の南関東では、かしわ記念、帝王賞、東京大賞典と共に統一GⅠ(またはJpnⅠ)レースです。
ドバイWCに出ようとした場合、JRAのフェブラリーSに出走後では、期間が短いため、このレースからドバイに向かう馬もいますよね。
ライブリマウント、ホクトベガ、ワールドクリーク、リージェントブラフ、ヴァーミリアン等が、このローテーションです。

1-1 ハッピースプリント(牡4、吉原寛人、大井・森下淳平)
2-2 イッシンドウタイ(牡6、横山典弘、美浦・伊藤圭三)
3-3 ムスカテール(牡7、岩田康誠、栗東・友道康夫)
4-4 ウインペンタゴン(牡9、山崎誠士、川崎・河津裕昭)
5-5 ホッコータルマエ(牡6、幸英明、栗東・西浦勝一)
5-6 クロスオーバー(牝4、畑中信司、高知・別府真司)
6-7 プラチナタイム(牡9、増田充宏、川崎・佐々木仁)
6-8 タッチデュール(牝6、佐藤友則、笠松・笹野博司)
7-9 トーセンアレス(牡8、御神本訓史、浦和・小久保智)
7-10 サミットストーン(牡7、石崎駿、船橋・矢野義幸)
8-11 カゼノコ(牡4、秋山真一郎、栗東・野中賢二)
8-12 ランフォルセ(牡9、三浦皇成、美浦・萩原清)

現在の、日本のダート王と言うと、GⅠ7勝のホッコータルマエですね。
ホッコータルマエの春の目標は、昨年に引き続きドバイワールドカップです。

1番人気は、ホッコータルマエ。
2番人気は、2013年全日本2歳優駿(川崎GⅠダート1600m)、2014年羽田盃(大井重賞ダート1800m)、2014年東京ダービー(大井重賞ダート2000m)優勝のハッピースプリント。
3番人気は、2014年ジャパンダートダービー(大井GⅠダート2000m)優勝のカゼノコ。

逃げたのはサミットストーン、2番手ハッピースプリントでしたが、ランフォルセが交して2番手。
トーセンアレスも上がり3番手、ハッピースプリント4番手。
ホッコータルマエは、先団の後ろに付けました。
スタートから3.5F(700m)は44.8、1100m通過が1分11秒1とスローペースです。
最初のスタンド前でランフォルセが前に出て、逃げる形になりました。
1-2コーナーから徐々にペースが上がり始め、付いて行けない馬は取り残され始めました。
向こう正面からホッコータルマエの手が動き、上がって行きました。
ハッピースプリントも手が動きますが、ホッコータルマエほどにはスムーズに上がって行けません。
3-4コーナーでペースを守っていたサミットストーンが上がり先頭。
ホッコータルマエはすぐ後ろまで上がって来ました。
カゼノコも先団から、ホッコータルマエの外が後ろまで上がって来ました。

直線向くとホッコータルマエは、残り200mくらいでサミットストーンに並びかけ、ねじ伏せようとします。
ホッコータルマエの後ろから、カゼノコが追い込んで来ます。
サミットストーンは少し抵抗するかに見えましたが、ホッコータルマエに突き離されます。
カゼノコの脚色は、ホッコータルマエと変わらなくなり、ゴール前でやっと3/4馬身差まで迫るのが精一杯。

ホッコータルマエが優勝して、GⅠ8勝目。
2着3/4馬身差カゼノコ、3着は1馬身1/2と良く粘ったサミットストーン。

1着 ホッコータルマエ 2:16.9
2着 カゼノコ 3/4
3着 サミットストーン 1 1/2

ホッコータルマエは次走、フェブラリーS(東京GⅠダート1600m)なのか、ドバイWC(メイダンGⅠダート2000m)なのか、未定だそうです。

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