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2015年8月の記事

2015年8月31日 (月)

2015年 トラヴァーズステークス

8月2日、アメリカ合衆国ニューヨーク州サラトガスプリングにある、サラトガスパーク競馬場で、3歳馬限定戦、トラヴァーズステークス(デルマーGⅠダート10F約2012m)が行われました。
トラヴァーズステークスは3歳限定で、夏のGⅠレースでは最も格式が高いことから、真夏のダービーとの別称があります。

1番 アップスタート(3歳牡 57.2 I. オルティスJr. R. ヴァイオレットJr.)
2番 アメリカンファラオ(3歳牡 57.2 V. エスピノーザ B. バファート)
3番 ミッドオーシャン(3歳牡 57.2 I. M. フランコ G. ウィーヴァー)
4番 テキサスレッド(3歳牡 57.2 I. K. デザーモ キース・デザーモ)
5番 フラメント(3歳牡 57.2 I. J. オルティス N. ジトー)
6番 フロステッド(3歳牡 57.2 I. J. レスカーノ K. マクラクリン)
7番 キーンアイス(3歳牡 57.2 J. カステリャーノ D. ローマンズ)
8番 テイルオブヴァーヴ(3歳牡 57.2 G. スティーヴンス D. ステュワート)
9番 キングオブニューヨーク(3歳牡 57.2 J. ルパルー K. マクピーク
10番 スマートトランジション(3歳牡 57.2 J.R. ヴェラスケス J. シレフス)


例年ならレポートしませんが、今年は37年振りの三冠馬、ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズGⅠダート10F約2012m)プリークネスステークス(ピムリコGⅠダート9.5F約1911m)ベルモントステークス(GⅠダート12F約2414m)優勝の、アメリカンファラオが出走して来ました。
って言うか一流馬は近年、夏は休ませる事が多いので、アメリカンファラオが出走してくると思いませんでした。
トラックを回って来れば、優勝するとでも思ったのでしょうか?

圧倒的1番人気はもちろんアメリカンファラオ。

好スタートを決め逃げたのはアメリカンファラオ。
2番手はフロステッドで、アメリカンファラオの外に被せます。
3番手アップスタートで、フロステッドの外に被せます。
通常なら、逃げ馬には辛い展開。

向こう正面でアップスタートは脱落、後退して行きます。
これで先頭はアメリカンファラオで、アップスタートが並走し続けます。

3コーナー回るとフロステッドが仕掛け、アメリカンファラオを交しにかかります。
アメリカンファラオの手が動きますが、いつものように進んで行きません。

4コーナーをアメリカンファラオとフロステッドが、並走して回りました。
いつもなら後方から追い込んで来るキーンアイスが、早々に離れた3番手に上がって来ました。

一度フロステッドがアメリカンファラオを交しますが、懸命に追うアメリカンファラオが差し返します。
フロステッドも遅れじと追い、粘りますが、もうアメリカンファラオに並ぶ余力はなく、どんどん離されて行きます。

離れた3番手のキーンアイスが、もの凄い脚を繰り出して、アメリカンファラオに迫ります。
アメリカンファラオは、フロステッドを競り落とすのに力を使い果たしたか、キーンアイスに抗う余力はありません。
キーンアイスがゴール直前で、アメリカンファラオを3/4馬身離して優勝。

ハスケル招待ステークスの時に、「レースがもっと厳しいペースになったら、差し切る場面もあるかも知れません」と書きましたが、図らずも予言が当たる形となりました。

1着 キーンアイス 2:01.57
2着 アメリカンファラオ 3/4
3着 フロステッド 2 1/4

アメリカンファラオは厳しいレースではありましたが、2枠だったとは言え、無理に逃げなくとも良かったでしょうね。
騎手も陣営も、レースをナメていた気がします。

アメリカンファラオは使い詰めですね。
この後、ステップレースを叩くのか、直接ブリーダーズ・カップ・クラッシックに出るのか、今後も目が離せません。

アイスに霜(フロステッド)ですから、王(ファラオ)は冷たいのがお嫌いなようです(笑)。

ちなみに、アメリカンファラオは、馬主が馬名を「American Pharaoh」で申請したのに、「American Pharoah」と「o」と「a」間違えて逆に登録されてしまったそうです。
「American Pharoah」・・・普通に読むとアメリカンフェイロアですが、馬主はアメリカンファラオと呼んでおり、実況でもアメリカンファラオ、またはアメリカンフェローと発音しているように聞こえます。

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2015年8月30日 (日)

2015年 パシフィッククラシックステークス

8月22日、アメリカ合衆国カリフォルニア州デルマーにある、デルマー競馬場で、3歳以上古馬のGⅠレース、パシフィッククラシックステークス(デルマーGⅠダート10F約2012m)が行われました。
例年ならレポートしませんが、勝ち馬のパフォーマンスがあまりに凄かったもので・・・

すみません、記事は先週明けに書いていたのですが、アップするのを忘れていました。

このレースは、ブリーダーズカップ・チャレンジに指定され、ブリーダーズカップ・クラッシック(2015年はキーンランドGⅠダート10F=約2012m)優先出走権が得られる、ステップレースです。

ブリーダーズカップ・チャレンジは、世界中のレースが指定され、指定されたレースに優勝すると、ブリーダーズカップとして開催される、様々な条件のレースに出走出来ます。
ちなみに日本でも、宝塚記念(阪神GⅠ芝2200m)がブリーダーズカップ・チャレンジに指定され、優勝馬にはブリーダーズカップ・ターフ(2015年はキーンランドGⅠ芝12F=約2414m)への優先出走権が与えられます。

1番 クラスリーダー(牡4 56 M.スミス J.サドラー)
2番 ベイルアウトボビー(セン5 56 J.グラハム D.オニール)
3番 バイエルン(牡4 56 R.ベハラーノ B.バファート)
4番 ハードエイセス(牡5 56 V.エスピノーザ J.サドラー)
5番 レッドヴァイン(牡5 56 J.ロザリオ C.クレメント)
6番 インペレイティブ(セン5 56 C.ナカタニ R.バルタス)
7番 キャッチアフライト(牡5 56 F.プラット R.マンデラ )
8番 ホッパーチュニティ(牡4 56 M.ガルシア B.バファート)
9番 ビホルダー(牝5 54 G.スティーヴンス R.マンデラ)
10番 ミッドナイトストーム(牡4 56 T.ベイズ P.ダマート)

1番人気は4連勝中で、通算GⅠ5勝の女傑、ビホルダー。
2012年2歳牝馬チャンピオン、2014年3歳牝馬チャンピオン。
しかし牡馬との混合のGⅠレースは、これが初めて。
2番人気は、昨年のブリーダーズカップ・クラッシック優勝のバイエルン。
今年は6着、10着と大敗続きでしたが、前走3着と復調の兆しを見せています。

逃げたのはバイエルンでしたが、人気薄ミッドナイトストームが並走してハナ争いをします。
結局コーナーを利して、バイエルンが逃げますが、ミッドナイトストームを譲らじとソロから被せる厳しい展開。
離れた3番手ビホルダー。

バイエルンとミッドナイトストームが競る展開に、6F(約1207m)1分9秒98ものハイペースになります。
そして3コーナーあたりで、ビックリな事に生ける伝説の騎手、ゲイリー・スティーブンス騎手の手が動き、ビホルダーが仕掛けました。
あっという間にバイエルンとミッドナイトストームを交し、引き離しにかかります。
バイエルンとミッドナイトストームは、ここで脱落して後退。

後ろのグループも、ビホルダーを目標に、続々上がって来ました。
ビホルダーも、ここで1マイル(約1609m)1分35秒12のハイペース、普通なら潰れてもおかしくないのですが・・・

ビホルダーは、4コーナーを楽々回ります。
ビホルダーを目標に、後ろから追いかけて来た馬たちは必死に追いますが、全く差が縮まりません。
それどころか、ビホルダーがどんどん後方を引き離して行きます。
結局、後続を8馬身1/4離して、ビホルダーが優勝しました。

突き放された2着はキャッチアフライト、1馬身後に3着レッドヴァイン。
バイエルンはハイペースがたたり、9着・・・とは言え、昨年の力はもう望めませんね。

ビホルダーは、GⅠ6勝目ですが、牡馬混合戦の優勝は初めて。
現在、北米の古馬は層が薄いですが、それでもこのハイペースでこの圧勝は立派です。

ビホルダーはブリーダーズカップで、牝馬限定のディスタフに出るのか、最高峰のクラッシックに出るのか不明ですが、クラッシックでも有力の1頭ではないでしょうか?

1着 ビホルダー 1:59.77
2着 キャッチアフライト 8 1/4
3着 レッドヴァイン 1

ビホルダーは恐らく、この後ひと叩きして、ブリーダーズカップ・クラッシックに出るのでしょうが、次走も圧勝するようならアメリカンファラオもうかうかしていられません。
もしアメリカンファラオがハイペースで逃げても、こんな競馬をされたら厳しいでしょうね。


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2015年8月28日 (金)

2015年 インターナショナルステークス

8月19日、イギリスのヨーク競馬場で、インターナショナルステークス(ヨークGⅠ芝10F88Y約2092m)がありました。
すいません、忙しさにかまけて、レポートが遅れました。

例年ならレポートしませんが、今年は英ダービー馬、ゴールデンホーンが出走しました。
そして直前まで、今年の英2000ギニー(ニューマーケットGⅠ芝8F約1609m)優勝馬、グレンイーグルスも出走予定でしたが、直前に回避。
現在欧州で、中距離最強と目されているゴールデンホーンと、最強マイラーのグレンイーグルスの戦いが見られず、残念な限り。
ゴールデンホーンのタダもらいのレースかと思われたのですが・・・

1番 クーガーマウンテン(牡4 60 J.オブライエン A.P.オブライエン)
3番 タイムテスト(牡3 56 P.スマレン R.チャールトン)
4番 ディックドーティワイリー(セン7 60 R.ハヴリン J.ゴスデン)
5番 アラビアンクイーン(牝3 55 S.ドスーザ D.エルスワース)
6番 クライテリオン(牡5 60 W.ビュイック D.ヘイズ アタマ)
7番 ゴールデンホーン(牡3 56 L.デットーリ J.ゴスデン)
8番 ザグレイギャッツビー(牡4 60 J.スペンサー K.ライアン)


アラビアンクイーンとディックドーティワイリーが逃げ争いをしますが、ディックドーティワイリーが先頭に立ちました。
2番手はアラビアンクイーン、離れた3番手はクライテリオン。
ゴールデンホーンは、クライテリオンのすぐ後ろ、4-5番手を進みます。
ディックドーティワイリーは、引き離し大逃げになります。

淡々とレースが進み、4コーナーを回って直線。
逃げるディックドーティワイリーを交すべく、アラビアンクイーンが一杯に追います。
ゴールデンホーンの鞍上、デットーリは今回もすぐには追わず、余裕をもって追い出します。

2頭の脚色良く、ディックドーティワイリーを並ぶ間なく交し、先頭に出て火花散るマッチレースになります。
後方からは何も来ません。

脚色から、ゴールデンホーンがアラビアンクイーンをアッサリ交すのかと思いきや、馬体が合ったところで脚色が一緒になりました。
ゴールデンホーンは、ゴール前でクビ差まで追い詰めましたが交せず、アラビアンクイーンが先頭でゴール。
何と、5番人気の人気薄、アラビアンクイーンがGⅠ初制覇しました。

ゴールデンホーンは調子なんかもあったでしょうが、良馬場でしたので、この敗戦は言い訳できませんね。
稀代の名馬ではなかったようです。

1着 アラビアンクイーン 2:09.92
2着 ゴールデンホーン クビ
3着 ザグレイギャッツビー 3 1/4

リンク埋め込み禁止でしたので、下記URLをクリックして、YouTubeで直に視聴下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=QuXfjufUdAM

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2015年8月 3日 (月)

2015年 ハスケル招待ステークス

8月2日、アメリカ合衆国ュージャージー州オーシャンポートにある、モンマスパーク競馬場で、3歳馬限定戦、ハスケル招待ステークス(GⅠダート9F約1810m)が行われました。
招待ステークス・・・招待選手協議会で、招待された馬が参加できる競争です。
とは言え、その年の活躍している3歳馬は、もれなく招待されますが。

例年ならレポートしませんが、今年は37年振りの三冠馬、ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズGⅠダート10F約2012m)プリークネスステークス(ピムリコGⅠダート9.5F約1911m)ベルモントステークス(GⅠダート12F約2414m)優勝の、アメリカンファラオが出走して来ました。

1か月後に真夏のダービーと言われる、トラヴァーズステークス(サラトガGⅠダート10F約2012m)がありまして、この前に出走馬がこのレースを叩くケースを見受けます。
もう1つこのレースに優勝すると、日本の有馬記念(中山GⅠ芝2500m)に相当する、ブリーダーズカップ・クラッシック(2015年はキーンランドGⅠダート10F=約2012m)への優先出走権が与えられます。

これは、ブリーダーズカップ・チャレンジと言われ、世界中のレースが指定され、指定されたレースに優勝すると、ブリーダーズカップとして開催される、様々な条件のレースに出走出来ます。
ちなみに日本でも、宝塚記念(阪神GⅠ芝2200m)がブリーダーズカップ・チャレンジに指定され、優勝馬にはブリーダーズカップ・ターフ(2015年はキーンランドGⅠ芝12F=約2414m)への優先出走権が与えられます。

1番人気はもちろんアメリカンファラオ。
1着賞金1億3千6百万くらいで、美味しいですが、それよりブリーダーズカップ・クラッシックの出走権を確実に・・・と言う想いがあるのではないでしょうか?
逆にどんなローテーションであれ、3冠馬がブリーダーズカップの選に漏れたら、前代未聞ではありますが。

逃げたのはコンペティティヴエッジで、何が何でもアメリカンファラオに逃げさせない構えです。
2番手はアメリカンファラオで、無理はしません。
3番手ミスタージョーダン。
コンペティティヴエッジの外に被せアメリカンファラオ、アメリカンファラオの外に被せミスタージョーダンと続きます。
これは逃げ馬には辛い展開。

3コーナー手前には、ペースに付いて行けずミスタージョーダンが脱落して、4番手のアップスタートが3番手に上り、アメリカンファラオの外に被せました。
3コーナー回るとアメリカンファラオが仕掛け、コンペティティヴエッジを交して楽々先頭に立ちます。
アップスタートは遅れまいと手が動きますが、アメリカンファラオとの差が縮まりそうにない。
4コーナーを楽々コンペティティヴエッジの大外回しますが、必死に追うコンペティティヴエッジに余力はありません。

直線向いて、アメリカンファラオは追わず、持ったままですが、後方と距離が離れて行きます。
直線半ばに、アップスタートがコンペティティヴエッジを交しました。
後方に付けていたキーンアイスが、もの凄い脚を繰り出して、並ぶ間なしにアップスタートを交しました。
キーンアイスは、そのまま楽な手応えのアメリカンファラオへ2馬身差くらいまで迫りますが、捕えきれずアメリカンファラオが優勝。

アメリカンファラオは、着差以上の大楽勝でした。

2着は、良く伸びたキーンアイス。
ベルモントステークスの時も、凄い脚で追い込んで来ましたが、相手が悪いですね。
しかしレースがもっと厳しいペースになったら、差し切る場面もあるかも知れません。
3着は、良く粘ったアップスタート。

1着 アメリカンファラオ 1:47.95
2着 キーンアイス 2 1/4
3着 アップスタート 3

アメリカンファラオは恐らく、3歳同年代で、ダート10F(約2012m)前後の距離なら、敵なしでしょう。
後は古馬との力関係ですね。

この後アメリカンファラオは、ステップレースを経て、ブリーダーズ・カップ・クラッシックに出るのでしょうが、今後も目が離せません。


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