A12.港区:虎ノ門・神谷町界隈

2011年10月11日 (火)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(最終回)

今回は、その他カテゴリ。つまり、この界隈で、その店のカテゴリに該当する店が少ないため、その他に分類した店を紹介します。
いつも前ふりが長いのですが、今回はちゃっちゃと本文に入ります。

安芸路 酔心は、広島で1950年に創業した店で、1965年には東京に進出しました。
広島郷土料理の店ですが、ランチタイムには、炊き立ての釜飯が食べられます。
炊き立てと言っても、何十人分もまとめて作るのではなく、オンリーワンに、注文を受けてから炊いてくれます。
そのため、注文を受けてから、料理が出て来るまで30分かかります。
そんなに待っていられるかよ!って人もいるかも知れませんが、美味しい料理を食べるには、人が料理に合わせるべきです。
仕事が忙しくなく、心の余裕がある時に、ゆるりと30分待ってはいかがでしょうか?
五目釜飯\1,050~となります。
食べ方で面白いのは、まるで名古屋の櫃まぶしみたいに、ダシをかけお茶漬けみたいにして食べる、食べ方です。
最初は、釜飯そのまま、後半で、あられ、刻みネギ、ワサビ、三つ葉を乗せて、ダシをかけて食べます。

べこ 虎ノ門店は、牛タン焼き、とろろごはん、テールスープの店です。
牛タン焼き、テールスープのみなら、890円、とろろごはんがついても、980円です。
料金はかかりますが、牛タンは、1.5人前、2人前にする事も可能です。
ちょっと炭臭さは難点ですが、炭火焼の牛タンで、コストパフォーマンスはまずまず良いです。
写真は牛タン1.5人前。

みそのは、1945年に神戸に創業した、有名な高級鉄板焼きステーキ店です。
神戸本店が、日本で初めて、鉄板焼きステーキを始めた店です。
ランチタイムの一番安いメニューでも、2,700円もしますが、この肉は並みの国産牛。
並みの国産牛でなく、この店では是非、奮発して黒毛和牛を食べて下さい。
7,350円以上のメニューが、黒毛和牛です。
写真は特選ロースステーキ(現スペシャルランチ)。

瀬佐味亭(せさみてい)虎ノ門店は、本店が本郷にある、担々麺専門店です。
支那麺はしごと言う店があり、無化調の担々麺専門店ですが、そこで修行した方が、独立して出した店です。
無化調なので、スープは後味すっきりです。
通常の担担麺でも美味しいですが、千円する金の担担麺を食べてみて下さい。
ゴマが違うだけなのですが、美味さには差が出て、文字通りゴマかされます・・・もとい、美味いです。

海南チキンライス 夢飯(ムーハン)西新橋店は、シンガポール、マレーシアでポピュラーな、海南(ハイナン)チキンライスの専門店です。
チキンライスと言うと、ケチャップで炒めたごはんを想像するかも知れませんが、この料理は全く違います。
鶏のダシで炊いたごはんの上に、茹で鶏を乗せた料理です。
揚げた鶏を乗せるバージョンもあります。
タレは、チリソース、醤油、おろし生姜の3種類あり、3つともタレを一度にかけて、鶏肉を細かく刻んで、かき混ぜて食べます。
個人的には、揚げた鶏を乗せるバージョン、海南フライドチキンライスが好みですかね。

LE PETIT TONNEAU(ル・プティ・トノー)虎ノ門店は、都内に3店ある、カジュアルなフランス料理店です。
フランス風に言うと、こう言うカジュアルな食堂を、ブーランジェリーと言います。
時々テレビで見かける有名シェフ、フィリップ・バットンが総料理長をする店です。
フィリップ・バットンは、1996年6月21日放送の、料理の鉄人で、鉄人坂井宏行とのベーコン対決にて、坂井宏行に勝利しました。
とは言え、この店はカジュアルな食堂、ブーランジェリー。フィリップ・バットンが、自ら調理する訳もありません。

ちょっと値段は高いですが、パリの食堂に入った気分ですかね?
自分が行った時のスタッフ、セルヴールは、日本人2名、5名がフランス人でした。
おまけに客は、2/3が外国人と言うアウェー状態。
どうも、どこのテーブル担当と言うのが決まっているようで、セルヴールを呼ぶと決まった人が来るのですが、それがフランス人。
フランス語で話しかけて来て、自分外国語は全くダメなのですが、恐らくこんな意味なのかなと英語で返すと、セルヴールはフランス語で返すと言う感じで、オーダー通すまで、汗でした(笑)。
会話は通じたらしく、ちゃんと注文したメニューが、つつがなく出て来ました。

特に、この店のカスタードプリンはオススメですね。
スゥイーツ好きは、是非食べてみて下さい。

実はこの界隈には、行きたいなと思いつつ行く機会がなかったフランス料理店、「Salle a manger de Hisashi WAKISAKA(サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ)」、ミシュラン2つ星の日本料理店、「と村」があります。

これにて、虎ノ門・神谷町界隈食べ歩きをお仕舞にします。
もしも、あなたの街の紹介をご希望される方は、委細応談します。

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2011年9月12日 (月)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(第六回)

日本のカレーと、インド料理のカレーは、根底から異なりますが、ここではあえて述べません。
実は、虎の門・神谷町界隈では、一番のオススメが、インド料理とネパール料理です。
特に東京、いや日本を代表する、南インド料理と、ネパール料理の名店があります。

南インド料理・・・インド料理に、北とか、南があるの?と思われる方もいるでしょうね。
日本では、分かり易く、南インド料理、北インド料理の2つに分類していますが、実際はもっと複雑です。
ウィキペディア英語版では、東西南北33地区に分類されています。
さらに、ムガール帝国時代の宮廷料理の文化があります。
話者が百万人以上いる言語が30くらいあり、主な宗教はヒンズー教、イスラム教、キリスト教、シーク教、仏教、ジャイナ教、ゾロアスター教等々。
言語、宗教・宗派で食べるものが異なります。
さらに、ベジタリアン、ノンベジタリアンがあり、ベジタリアンではネギ類の摂取もNGと言う場合もありますので、これらを加味すると、さらに多くのパターンになります。

以前は、南インド料理が食べられる店は、都内でも数軒しかありませんでしたが、ITや宝石商等の仕事で、日本に訪れる金持ちのインド人が増えました。
それに伴い南インド料理店も増えて、現在都内には20軒前後あります。
金持ちのインド人の、プライベートレストランのような店も、多くあります。
また都内に3軒の、ベジタリアンのインド料理店があります。

良く、中国4千年の歴史と言いますが、インドはインダス文明から数えると、5千年の歴史で、中国料理に劣らない、豊かな食文化があります。
インド料理と言うと、カレーとナン、せいぜいタンドリーチキンとか、シークケバブが思い浮かぶでしょうが、これは膨大な料理数のあるインド料理の、九牛の一毛に過ぎません。
カレー、ナン、タンドリーチキン、シークケバブを食べなくとも、食事として成立します。
ちなみに一般的インド人は、めったにナンは食べません。



ニルヴァナムは、日本トップクラスの南インド料理店です。
メニューには、ナンもありますが、ナンは北インド料理で食べられるものです。
同様に、タンドリーチキンも、北インド料理です。
この店では、せっかくですから、南インド料理のメニューを味わって下さい。
オーナーは、ケララ州出身のお金持ちの女性で、メニューにはケララ州のメニューがいくつかあります。
南インド料理と言うと、ティファンと言う軽食、ドーサワダイドゥリウッタパムパニヤラムがあります。
また、元々王侯貴族しか食べられなかった、物凄く手間のかかる炊き込みご飯、ビリヤニも食べられます。
カレーは、南インド料理の定番野菜カレー、サンバルを筆頭に、アヴィアル、チキン・チェティナード・カレー、アンドラ・マトンカレー、ベジタブル・ハイドラバディ、マラバー・フィッシュ・カレー、ケララ・チキンカレー等、他多数あります。
南インド料理のカレーは、油の使用量が少なく、ヘルシーで、胃にもたれません。
南インド料理は、主に米を食べます。特にこの店では、インドの高級米、長粒米のバスマティ・ライスが食べられます。
米以外に、米粉から作ったパンのアッパムや、麺のヌール・プットゥと共に、カレーを食べます。
あり得ないくらい甘い、インドデザートも豊富です。
ランチタイムには、1200円で、ビュッフェをやっています。
ちなみに、上の写真で、カレーと呼ばれるものは1品のみです。

現在東京には、500件くらいのインド料理店があり、大部分は北インド料理店です。
ミタールは、5月にオープンしたばかりの、北インド料理店です。
パキスタン料理店の従業員は、イスラム教徒ですが、インド人のイスラム教徒が運営するインド料理店は珍しいです。
インドのイスラム教徒は、およそ15パーセントくらいだからです。
イスラム教徒は、イスラム法で許された決まりごとで生産(または屠殺)された食品(ハラール認証の食品)しか、口に出来ません。
この店の食品は、100パーセント、ハラール認証の食品を使っています・・・と言っても、我々日本人には関係ありませんけどね。
北インド料理でも、前菜にあたる料理、サモサ、パコラ、タンドリーチキン、チキン・ティッカ、マライ・ティッカ等があり、カレー類もバターチキンを始めとして、ポピュラーなものは一通りあります。
その他、食べて健康になる、スパイスアレンジをしたカレーもあります。
昼には、千円でランチビュッフェをやっています。

マンダップは、日本トップクラスのネパール料理店です。
料理人は、ネパール人、インド人各々いて、どちらの料理も美味いです。
しかしこの店では、せっかくですので、ネパール料理を頂いて欲しいですね。
ランチタイムには、ネパールランチと言うのがありまして、ネパールでポピュラーな定食、ダル・バート(ダル・バート・タルカリ)が千円で食べられます。
都内の多くの店が、作り置きのダル(豆のスパイシー煮込み)やタルカリ(スパイシーなおかず)を出しますが、この店では朝作りたてのダルやタルカリを出します。
アチャールと言う、ダル・バートに添えられる漬物も、毎日違ったものを出します。
ネパールでは、ダルとバート(ごはん)はお代わり自由ですが、この店も同様です。
ディナーのダル・バートは、ベジタリアンか、ノンベジタリアンか選べます。
しかしディナーは、ダルとバートのお代わりは出来ません。

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2011年8月17日 (水)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(第五回)

17世紀半ばに、日本で初めて中国料理を食べたのは、水戸光圀と言われています。
当事、滅亡した明朝から、日本に亡命していた儒学者の朱舜水が作って、水戸光圀に振舞いました。
しかし庶民が中国料理を食べられるようになったのは、1872年、横浜に出来た中国料理店が、始まりです。

それ以来約140年、中国料理は日本で良く食べられる、ポピュラーな料理になりました。
しかし、それでもなお、中国で食べられている中国料理とは、大きな開きがあります。

現在、日本で有名な中国料理メニューは、麻婆豆腐、回鍋肉、麻婆茄子、担々麺、海老のチリソース炒め、黒酢の酢豚、青椒肉絲、フカヒレの姿煮、北京ダック、炒飯、餃子、小籠包等々。
日本の中国料理店、どこにでもあるポピュラーなメニュー、麻婆豆腐、回鍋肉、担々麺は、中国では四川料理店以外は置いていないため、中国の一部、四川省以外の場所では、めったに食べられません。
中国で食べられる担々麺は、スープのない汁なし担々麺です。
中国では一般に、回鍋肉にはキャベツを使わず、長ネギを使います。
麻婆茄子と言う料理はなく、魚香茄子と言うのが、これに当たります。
海老のチリソース炒め、黒酢の酢豚は、日本の中国料理店で作られた料理で、同じ料理は中国にはありません(原型になった料理はあります)。
日本の焼き餃子も、中国にはありません。

日本では、4大中国料理・・・4大菜系(北京、広東、上海、四川)の分類が有名ですが、中国では8大菜系(山東、江蘇、浙江、安徽、福建、広東、湖南、四川)に分類し、派生する地域料理を含め約50弱の地域に分類されています。
しかしそれでもカバーしきれない、地域料理が多くあります。

中国のどの地域でも食べられてる料理と言うのは、実はそんなに多くなく、その地域(菜系)で無数の料理があります。
つまり、中国人の料理人の地域色を出した料理こそが、本物の中国料理なのです。

1990年代以降、日本で仕事する中国人が徐々に増え、2000年以降は、中国人観光客が右肩上がりに増え、それに伴い、都内の中国料理店も爆発的に増えています。
新しく出来た店は、多少地域色を前面に出しつつあり、日本で本格的な地域色を感じる中国料理が一般化する日も、そう遠くない予感がします。

そんな、地域色のある、本物の中国料理を食べられる店が、虎ノ門にもあります。
なお、中国料理メニューの詳しい解説は省きます。
興味がある方は、調べてみて下さい。

天然居は、表向き四川料理店です。ランチメニューの麻婆豆腐、汁なし担々麺なんかが美味いです。
この麻婆豆腐の味が、都内で有名な四川料理店の楊とそっくりな味なのですが、それも当然で、経営者は楊の親戚、料理人は楊で料理を作っていた人です。
表向き四川料理店と書きましたが、実は経営者も料理人も江南省出身です。
江南地方や中国北部で広く食べられている、ハーラー麺と言う手打ち麺の料理があり、東京ではこの店でしか食べられません。
ディナータイムには、これら料理に加え、本格的四川料理と、江南、中国東北部の料理が食べられます。

西安刀削麺酒楼は、以前は虎ノ門にありましたが、西新橋に移転しました。
ランチタイムの名物は、刀削麺と言ったら麻辣刀削麺と言う感じですね。
夜は西安の料理、ラム肉のスパイシー炒め、羊肉スープにパンを千切って入れて食べる西安名物、羊肉泡模、油抜刀削麺等が食べられます。
※油抜刀削麺は、油撥刀削麺の誤植です。撥の簡体字は拨で、抜と間違えたのだと思います。

パオは台湾料理店で、元々本店が曙橋にあり、この店はその支店でした。
本店は、水餃子で評判を取りましたが、2005年に閉店しましたので、今ではパオの水餃子はこの店でしか食べられません。
この店では、台湾名物麺料理、担仔麺も食べられます。担仔麺には、香菜(シャンァイ=パクチー)がは入りますので、苦手な方は注意して下さい。
その他ディナーには、台湾ちまき、腸詰、切干大根のかりかり玉子焼き(菜脯蛋)、香酥排骨、台湾風角煮(魯肉)等が食べられます。

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2011年7月11日 (月)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(第四回)

記録に残っている、日本の最も古いイタリア料理は、1883年にフランス人宣教師が、長崎に作ったパスタ工場です。

多くのパスタは、デュラムセモリナ小麦を使います(手打ちパスタで例外あり)が、国産でデュラムセモリナ小麦100%の商品が作られだしたのは、1986年頃。
1980年代終わりから、高級感がありつつ、フランス料理よりはカジュアルで、親しみ安いイタリア料理がブームになり、通称「イタ飯ブーム」と呼ばれました。

イタリア料理には、地産地消と言う考え方ががありまして、ぶっちゃけて言うと、おらが故郷の食べ物最高って事です。
事実、イタリア郷土の名物料理は、地元の銘食材を使ったものが多いです。

日本で本格的イタリア料理が普及したのは、1990年以降です。
それ以前のイタリア料理店は、パスタがあって、ちょっとした洋食っぽい料理を出せれば、イタリア料理店を名乗っていました。
1980年代半ばから、現在活躍している、有名イタリア料理店シェフが、イタリアで修行して、イタリアの郷土料理・・・本物のイタリア料理を出すようになりました。
そして1990年イタ飯ブーム以降、イタリアで修行したシェフが増え、イタリアの郷土料理が日本でも広まり、今では珍しい事ではなくなりました。
しかし残念ながら、虎ノ門で、イタリアの特定郷土料理を出すイタリア料理店はありません。

イタリアでは、他に特定の料理専門店があり、ピッツァ(英語ではピザですが、イタリア料理の説明なんで、イタリア語でピッツァと呼びます)をメインに出すピッツェリア、パスタをメインに出すスパゲッテリア、リゾットをメインに出すリゾッテリア等々。
日本では1954年に、六本木のニコラス・ピザハウが、オーブンで焼くアメリカンスタイルのピザを先に伝えました。
しかしピッツァ発祥の地、イタリアのピッツァ好きは、薪窯で焼くピッツェリアに食べに行きます。
1993年に、都立大学でトラットリア・ラ・バラッカが、薪窯で焼くフワフワの生地の、ナポリスタイルのピッツァを出して以来、都内に、薪窯で焼くナポリピッツァを食べさせる店が増えて行きました。
現在では都内に、薪窯で焼くナポリスタイルのピッツァを出す店は、100軒弱あります。

ボッテガ・ビオラは、ランチタイムでは、虎ノ門、西新橋、神谷町の界隈で最も込み合う店です。
12時前に行列が出来、行列は12時30分過ぎまで続きます。13時前には食材がなくなって、ランチが終わってる事があります。
パスタは、味付けがしっかりしていて、量もたっぷりあります。
ディナーのアラカルトも評判ですが、イタリアのように、たっぷりの量出て来るそうです。

ラ・パッスィオーネは、店側ではリゾットがウリのようなのですが、自分が食べた限り、パスタの方が良かったですね。
パスタ前のサラダは、野菜がタップリ出て来て、ヘルシーです。
スイーツが好きなら、ガトーショコラとブルーベリータルトはオススメです。
ディナーでは、なかなか見かける事がない、富士幻豚と言うブランド豚の料理が、楽しめます。

ミア・アンジェラは、北海道食材を使った料理がウリの、イタリア料理チェーン店です。
この店には、今の季節のみ食べられる名物の、塩水ウニのパスタがあります。
寿司屋で良く見る、木枠入りのウニは、日持ちさせるためミョウバンと言う薬品に漬けたものですが、ウニ本来の味わいを損ないます。
塩水ウニを潰してパスタに絡めると、変なクセもなく、ウニ本来の旨味とコクがあり、絶品です。
1,980円と高いですが、ウニ好きなら是非食べてもらいたいですね。

ロジは、この界隈唯一の、薪窯で焼く、生地がふわふわのナポリピッツァが食べられる店です。
ピッツァは、混雑を避け、13時以降から注文出来ます。
イタリアのピッツェリアでは、日本のラーメン専門店のように、ピッツァ一本勝負と言う感じで、パスタとかドルチェ(デザート)はメニューにありません。
この店では、パスタもドルチェある、通常のイタリア料理店の形態ですが、あまり期待しない方が良いです。

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2011年6月12日 (日)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(第三回)

油で揚げる調理法は、平安時代に中国から日本に伝わり、当事は菓子を油で揚げて作っていました。
それが、現代の天ぷらの形、小麦粉の衣をつけて揚げ始めた古い記録は、江戸時代前期頃からです。
当初は屋台で、炭火を起こし、天ぷら鍋を乗せて、串に野菜などの食材を刺し、衣をつけて揚げていました。
土手なんかに屋台の提灯を掲げ、酒をひっかけて天ぷらを食べる・・・江戸時代のファストフードでした。
店舗の営業形態、天ぷら屋が出来始めたのは、江戸時代末期です。

庶民的な天ぷらが、年を追う毎に、だんだんと高級なものになりました。
江戸時代は、火加減の難しい、炭火を火力に天ぷらを揚げていましたが、現在ほとんどの天ぷらは、火力が安定しているガスを火力に揚げています。

天ぷらは、家庭でも作るメニューですが、本当に美味しい天ぷらを揚げるためには、腕の差が左右します。
天ぷらの衣は小麦粉ですが、パンは生地を良く捏ねて、グルテンを出すのに対し、天ぷらの衣は、極力グルテンを出さないようにします。
グルテンが出ると、熱や油を遮断し、衣がサクッとせず、天ぷらの種に均等に火が通りません。

小麦粉は、温度が高いとグルテンが出やすいため、冷水を使い、小麦粉も玉子も、天ぷらを揚げる直前まで、冷蔵庫で冷やして置いた方が良いとされます。
また衣は、作り置きするとグルテンが出やすいため、衣を合わせて、短時間で天ぷらの種に衣付けして、揚げなくてはなりません。

昔から、種7腕3(食材の質で7割方決まり腕が介在するのは3割)と言われますが、どんなに腕が良くとも、食材の質を越える事はありませんので、この考え方は賛成です。
しかし、自分が知る名人の天ぷら職人は、小麦粉、玉子、水の分量と温度に気を配るのは言うまでもなく、更に天種に合った、衣の付け方、油の温度、揚げ方まで工夫します。

天ぷらの衣や、天ぷらの種は、時間と共に、天種から出る汁や、湿度等で、どんどん劣化して行きます。
逆な言い方をすると、天ぷら専門店では、揚げ立てをその場で食べさせるコンセプトで、これぞ天ぷらの醍醐味、最も天ぷらが美味く食べられます。
神谷町、虎ノ門界隈でも、そんな天ぷら屋があります。

西新橋の路地にある、天ぷらの有名店、逢坂。
神田猿楽町の天政で修行したご主人自ら、ランチタイムでも天ぷらを揚げ、目の前で揚げ立ての天ぷらが食べられます。
個人的には、ちょっと衣の付け方や揚げ方が、一本調子だなぁとは思いますが、ランチタイムなのでしょうがないでしょう。
油切れの良い、胃にもたれない天ぷらです。
天ぷら定食1,400円からと、値は張りますが、たまの贅沢にいかがでしょうか?
天丼も人気で、これまた1,400円から。
14席の狭さと言う事もあり、ランチタイムは並びます。

ホテルニューオータニの天ぷら職人が独立した店、神谷町の、天ぷらかつみ。
この店も、定食と天丼があり、1,300円から。
こちらも、ご主人自ら、ランチタイムでも天ぷらを揚げ、目の前で揚げ立ての天ぷらが食べられます。
衣の付け方や揚げ方が、一本調子、かつ油切れは逢坂と比べると、劣ります。
嬉しいのは、天ぷら定食の最後のかき揚げをミニ天丼にしてくれます。
個人的にはこの店は、天丼を頼んだ方が良いように思います。
10席足らずの狭い店なので、ランチタイムは混みます。
13過ぎになると、野菜天ぷら定食、野菜天丼が千円で食べられます。

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2011年3月 6日 (日)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(第二回)

今日紹介するのは、冬が季節の料理、日本そばです。
そばの実は、9月下旬から、冷涼な地域、北海道や、長野など本州の高地で収穫され始め、気温が寒くなるに従い、収穫地は南下し、1月くらいまで、収穫されます。
良く、晩秋から初冬にかけて、そば屋で、新そばの表示を見ますが、実は新そばは、そばの実の水分が多いので、良くありません。
収穫してから1ヶ月から2ヶ月くらい、適度に水分も抜け、香りも旨味も凝縮した12月から2月くらいまでが、日本そばの最も美味い時期です。
そばの実は、時間と共に香りが失われて行きますので、夏場に食べるそばが、最も味も香りもダメな時期と言えます。

話は変わりますが、江戸三大そばと言うのがあり、藪そば、更科、砂場そばがそれです。
その中で、砂場そばは、1説によると、安土桃山時代(16世紀)の豊臣秀吉の大阪城築城の際に、資材置き場だった大阪市西区新町南公園に出した和泉屋、津国屋のいずれかのそば屋が、江戸に進出したものと言われています。
その後江戸時代に東京(当時の江戸)に進出し、大阪の店はなくなりました。東京で繁盛し、江戸3大そばに数えられるようになりました。
虎の門・神谷町界隈には、江戸時代から続いている巴町砂場、明治に糀町砂場からのれん分けした、虎ノ門砂場の2軒があります。

巴町砂場のそば

虎ノ門砂場のそば

両店とも、歴史がありますが、手打ちではなく、オススメは出来る味ではないのですが。

板そばと言うのを御存知でしょうか?山形の郷土料理で、農作業の間食や、集会の際に、箱状のせいろに入れた、太打ちのそばを板そばと言います。
少し遠いですが、新霞ヶ関ビルに、山形の有名店、そば処庄司屋が経営する、出羽香庵と言う店があります。
都内で、本格板そばが食べられる、数少ない貴重な店です。
田舎そば並みに、ごわごわしたそばですので、人によって、好みが別れるかなとは思います。

もう1軒忘れてはいけないのが、飛びっきり個性的なそばを出す人気店、港や。
そばは、香りを大事にする料理ですが、田舎そばをベースに、甘目のそばつゆにラー油を入れ、ゴマ、刻み海苔、鶏肉とか豚肉を入れたそばが食べられます。
日本そばの魅力とは、かけ離れたそばではありますが、インパクト大で、開店から1時半くらいまでは、行列します。

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2011年2月 6日 (日)

虎ノ門・神谷町界隈食べ歩き(第一回)

初回は、虎の門・神谷町界隈の大まかな飲食店の特徴について、お話をしたいと思います。

虎ノ門は、すぐとなり街が霞ヶ関。そのためか、虎ノ門界隈のビルには、官公庁の外郭団体やら、役所と業務上関係ある企業のオフィスが多いです。
マイケル・ポーターによると、市場において、企業や産業に競争優位をもたらす4つの特性は、生産要素、需要条件、関連産業と支援産業、企業の戦略・構造としています。
これは飲食業にも当てはまります。

政変があると、国会議事堂のすぐそば、赤坂の料亭に議員が集まりますが、これは需要条件(密室で集まれる料亭が良い)、企業の戦略・構造(議員を受け入れる料亭)があり、関連産業と支援産業として、赤坂にはその昔花柳界(座敷に芸者を呼べる)があり、生産要素として赤坂で料亭が多く誕生しています。
同様に、霞ヶ関の近く虎ノ門から、役人の帰り道、新橋に至り、かつて花柳界があり、現在も高級料亭なんかがあるのは、偶然ではないでしょう。
現在役人への接待は厳しくなりましたが、かつて官公庁の外郭団体や、役所と業務上関係ある企業との、接待には不可欠だったと思われます。

高級料亭の話は、機会がある時に譲るとしまして、忙しいビジネス街に、手早く食べられるカレーの名店が多いように感じます。
マイケル・ポーターを持ち出すまでもなく、ニーズがあるから、繁盛すると言うところでしょう。
かく言う自分も、どうしても時間がない時には、手早くカレーで済ますことがあります。

まずは、株主が北陸電力や、北陸銀行である富山電気ビルデイング㈱が経営する、レストラン立山。
富山電気ビルデイング㈱の本社は、富山にあり、霞ヶ関の役所との結びつきで、東京進出したのじゃないかと考えられます。
レストラン部門も、富山から出て来ています。
このレストランは、ランチでも1800円からと言う、高級洋食屋なのですが、カレーライスとハヤシライスは千円で食べられます。
特に、ハヤシライスがオススメですし、値は張りますが、個人的にはエビフライもオススメです。

虎ノ門駅近くにある、リズカレー東京。
牛テールカレーとオリジナルテールシチューが食べられます。
野菜を煮込んだカレーソースに、スパイスが利いたタイプのカレーです。
のテール肉は、しっかり煮込まれて、姿がなくなっています。

カレー屋Nagafuchi。
御主人が老齢のため、カレーファンに惜しまれつつ閉店した日本橋の奇店、通称蔦カレーのインスパイアー系カレー屋です。
初代の永渕恵一郎氏が癌で亡くなり、店を閉店しようとしたところ、この店のカレーのファンである星野義治氏が永渕氏の意思をついで、営業しています。
見た目オーソドックスなカレーに見えますが、味はどこにもない、オリジナルな味わいです。

ビル取り壊しのため、惜しまれつつ閉店した、虎ノ門のカレーの有名店、スマトラのスタッフが再興したカレー屋、手作りカレーの店、みやざわ。
特製カレー500円と廉価ですが、紛れもなく手作りのカレーソース。
ジャガイモが溶けているのが、ちょっとレトロな味わいです。

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