B4904.まほろ駅前シリーズ

2015年4月15日 (水)

まほろ駅前多田便利軒 / 三浦しをん

新たな作家の書評となります。
思えば、すすきの便利屋探偵シリーズ隠蔽捜査シリーズビブリア古書堂の事件手帖シリーズの書評も書かなくちゃいけないんですが、先にこの本をチョイスしました。
この作品、映画化され、ドラマ化されましたので、ご存知の方も多いと思います。
自分がこの作品を知ったのは、映画探偵はBarにいるで、主役大泉洋の相棒、松田龍平の演技が、映画まほろ駅前多田便利軒の演技と似ている・・・と言うものでした。

この作品、短編なのに135回直木賞を受賞。
かなり以前は、直木賞作品って面白いと思った事がありませんでしたが、近年面白い作品が受賞するようになりましたね。
しかし自分、賞を取った作品かどうかなんて興味はありませんでしたので、本を買うまで知りませんでした。

文は三人称なのですが、ストーリーの視点は主人公の多田啓介を追う形で進みます。
読んですぐ、ハードボイルド小説みたいだなと思いました。
ハードボイルドとは何か?・・・と言う事につきましては、拙著の最初の部分を読んで頂きましょう。

文体はハードボイルドでも、内容は便利屋の日常の事ですので、殺人事件は出て来ません。
少しだけ、暴力も出て来ますが、可愛いものです。

小説の舞台、まほろ市の説明が本文に出て来ますが、東京の南西部に神奈川に突き出すように存在する・・・これはもう東京都町田市がモデルとすぐに分かります。
作者は、町田市で生まれ育ったそうですね。
町田駅界隈の飲食店を食べ歩いた事はありますが、町田の洋食屋に、映画「まほろ駅前多田便利軒」のポスターが貼ってありました。
少しその街で食べ歩いたくらいで、街が分かる訳ではありません。
知らない町がテーマになると言うのは、それだけで興味深いものです。
あえてまほろ市と言う名前なので、モデルは町田市でも、作者の頭の中の架空の街なのでしょうけど。

短編小説には、1話読み切りで、どこから読んでも大丈夫な作品もあります。
しかしこの作品は、前に登場した事柄や登場人物が、次に登場しますので、順番に読まなくてはいけません。
またこの後、まほろ駅前番外地、まほろ駅前狂騒曲と作品が続きますので、途中から読まず、この作品から順番に読むべきでしょう。

多田便利軒の日常を通した、人間ドラマが主眼の小説です。
話の展開のさせ方は上手で、その人の意外な側面・・・謎を見せ、別の話で展開させると言う風に、ミステリーやハードボイルドで使われる手法で、物語の興味は尽きません。
ストーリーはシンプルですが、付随するエピソードは秀逸で、まほろ市の登場人物を活き活きと見せてくれます。



0.曾根田のばあちゃん予言する

「あんたはきっと来年は忙しくなる」。
便利屋の多田啓介が、息子の振りをして見舞いに行った時に言われた。
「商売は今と変わらない、自分の事で忙しくなるんだよ」
「もしかしたら、あの嫁と別れる事になるのかねぇ」。
当の多田啓介は、すでに嫁と別れている。
「あとはまあ、旅をしたり、泣いたり、笑ったり」。

看護婦が曾根田のばあちゃんに「曾根田さん、いい息子で良かったわねぇ、またお見舞いに来てもらったの?」と離しかけた。
本当にいい息子なら、年老いた母親を病院に放り込んだまま正月を迎えたりしないし、あかの他人に、代理で母親の見舞いをさせたりしない。

病院を出て、曾根田工務店に電話したら、見舞い報告だけでそそくさと切られた。
「来年、離婚する事になるかも知れないですよ」と言うまでもなく。

わずか5ページで、短編作品と言うより、短編全体のプロローグですね。
予言が当たるかどうかは、この後読んでのお楽しみ。



一、多田便利軒繁盛中

多田は年末には珍しく、大晦日に依頼・・・年末年始チワワをあずかった。
最初、チワワの震えが気になったが、いつまで立っても震えが止まらないので、そう言うものだと気にするのを止めた。
犬の散歩を適当に切り上げ、いつもの正月の通り、酒を飲んで過ごした。

インスタントラーメンを茹でていると、山城町の岡からバスの間引き運転の証拠をつかむための依頼を受けた。
許可をもらい、犬を連れて行って岡家の庭に放し、バスの運転の監視を朝から終バスまで実施。
バスが遅れて時間通り来ない事もあったが、本数は時刻表通り。

チワワがいなくなった事に気付き、探すとバス停にいた黒いコートの男がチワワを抱いていた。
「これ、もしかして多田の犬?」

男は、行天春彦。
多田の市立まほろ高校時代の同級生。
行天はルックスが良いため、他校の女子高生が校門で待ち構えているほどだったが、学校内では一言も発しない変人として有名だった。
工芸の時間に紙模型の家を作るため、裁断機を使っていた行天に、ふざけていた男子生徒数人が突進し、行天の小指が裁断機で断ち切られた。
その時行天が発した「痛い」の声が、唯一高校時代に聞いた行天の言葉。

近所に実家があり、帰省後駅に向かうところだと言うが、終バスは終わっていたため、多田が駅まで送る事にした。
行天から、事務所に泊めてもらうようお願いされ、一度は断ったが今晩だけと言う約束で泊めた。

翌朝、チワワを返す日だと気付き、行天を叩き起こし、依頼人の家に向かった。
行天は勝手に付いて来た。

家は空っぽで、引っ越した後のようだった。
近所の人から、借金取りのような人がうろうろしていたと聞いた。
つまり、夜逃げするのに犬を捨てるに捨てられず、犬を多田に預けて夜逃げしたのだ。
行天は、「こんなちっちゃい犬、締め殺してゴミの日に出せばばれないよ」と言う。

実質の一話目と言う事もあり、色々情報が詰まっていて、あらすじを書くのが大変でした。
少ない文章で、効率的にストーリーが流れますので、わずか50ページに情報が詰まっています。
文体も、とても読みやすいですし、それにも増してストーリーが素晴しいです。
三浦しをんの作品は初めて読みましたが、この作品、人物の描き方が秀逸ですね。

この作品で、限りなく主人公に近い脇役、変人の行天春彦との再会です。
無口だった行天が、出会ってかなりしゃべりまくりますが、結婚していたからと知らされ、多田は愕然とします。

常識人の多田に、変人の行天と言う、漫才のツッコミ、ボケのコンビのような名コンビ誕生です。
犬を絞め殺して捨てるより、保健所を呼ぶのが常識的な落としどころではないでしょうか?
どうせこの後に、ネタバレするので言っちゃいますと、犬を大事にしていた飼い主の娘のところまで行っちゃいます。
保健所を呼ばず、あくまで飼い主(の娘)の意向を尊重するあたり、この辺もハードボイルド的と言えます。

ちなみに、映画「はほろ駅多田便利軒」に、原作のストーリーに近い形で登場します。



二、行天には謎がある

チワワの飼い主の娘、マリの依頼で、チワワの新しい飼い主を探す事になった。
行くアテもなく、事務所に居候した行天春彦に、チワワの飼い主探しを命じたら、何と駅前で「チワワあげます」のプラカードを掲げていた。
おかげで、多くのいたずら電話がかかって来た。

チワワのプラカードを見た、ルルと名乗った年齢不詳の自称コロンビア人娼婦、ルルが事務所に来た。
引き取りたいと言ったが、「他にも希望者がいる」と返した。
新しい飼い主が、まほろ駅前に立っている娼婦では、マリに説明しにくい。
部屋の戸の修理も依頼され、翌日ルルのアパートに行く事にした。

ルルを色眼鏡で見る多田を行天は気に入らず、まほろ駅前の娼婦仲間に、ルルの事を聞くよう勝手に事を奨めた。
つまり娼客として、ルルと一緒に住んでいるハイシーに声をかけた。
取り出したのは多田の財布・・・行天は勝手に持ち出したのだ。

犬の飼い主を見つけるまでの話です。
常識人のはずの多田より、シンプルに合理的に考える変人の行天が、真実を突きます。
真実は痛く、ほろ苦く、美しくはないですが、それを行使しないより、行使した方が幸せな気がします。

風邪をひいた行天が、風邪は寝てれば治ると母親が言っていたと口にしますが、これは後の話の重要な伏線になっていると思います。
そして行天が、結婚して子供もいるが、童貞と言う新たな謎を提起します。

ところで、町田駅南口に、夜に娼婦が立つと言うのは、本当なのでしょうか?
都内もそんな場所が何箇所かありましたが、噂が立つと、場所を移したりして、長い期間続く事はないように思います。

ちなみに、映画「はほろ駅多田便利軒」に、原作のストーリーに近い形で登場します。



三、働く車は満身創痍

行天が、ハイシーの男だったチンピラのシンちゃんに絡む。
その後、ハイシーと同居している娼婦のルルから、シンちゃんのクスリの商売がうまく行ってないと聞く。

高層マンションに住む田村家の母親から、最近子供に声をかける不審な男がいるので、息子の由良の塾の迎えをして欲しいと依頼される。
由良は、アニメ「フランダースの犬」を見ていた。
マンションから出た後、行天は由良は食わせものだと言う。
普通子供は、進んで世界名作劇場なんか見ないと。

翌夕、塾の前で由良を待っていると、時間には出て来ない。
行天が車から降りて、由良を連行して来た。
由良は、「俺は迎えなんてたのんでいない」と言った。

由良に嫌がられながら、多田は何度か塾の迎えに行った。
ある日、多田便利軒のトラックが車検に出ているので、移動のためバスに乗った多田は、偶然由良を見かけた。
バスの最後部の席で、カバンから指くらいの太さの細長いものを取り出し、座面の裏側に手を伸ばした。

こうやって、あらすじを書いちゃうと、オチは見えるでしょうが、オチが見えても良い作品です。
この話の登場人物、多田、行天、由良とも愛情には恵まれていません。
それを「フランダースの犬」が、上手なモチーフとなって、話しに絡みます。

知っている誰かが犯罪に絡んでいたら・・・放っておく・・・が確かに正しい答えでしょうが、それでは話が進みません。
ちなみにチンピラのシンちゃんも、少し役に立ちます。
車検が通り帰って来た、多田便利軒のトラックは・・・現実に起こったら、震えが止まらないでしょうね。

自分あらすじは知っているのですが、アニメ「フランダースの犬」を見た事がありません。

ちなみに、映画「はほろ駅多田便利軒」に、原作のストーリー多少変えていますが登場します。



四、走れ、便利屋

すべて後から聞いた話だ。
あの日、行天は人を殺すつもりだったのだという。

その数日前、行天はチワワの元飼い主、佐藤マリを迎え、現在の飼い主の娼婦、ハイシーとルルのところに案内した。
その日多田は、山城町の岡からバスの間引き運転の証拠をつかむよう依頼され、炎天下の中倒れた。
たまたま運よく居合わせた医者の母親と、娘に助けられ、依頼はそれで中止になった。

母は三峰凪子。
何と、行天春彦に会いに来たのだと言う。
娘は行天の娘。
行天は、多田からもらう給与・・・子供のお小遣いの中から、凪子に小額送金していた。
凪子は、もうそんな事しなくとも良いと言いに来た。

行天はその日、ハイシーから妙なチンピラ・・・ヤマシタに熱を上げられ、困っていると聞いた。
ヤマシタは半グレの星が使っている、チンピラなのだと言う。
ハイシーの監視役に、星から注意するよう頼んだが、ある日使用済みコンドームをアパートのドアの前に並べられた。

それを知った行天は、ハイシーの男の振りをして、ヤマシタを挑発した。

オープニングは、本文まま書きましたが、衝撃的幕開けです。
自分は最初、どうせ大げさに書いたんだろうと、思ったのですが・・・

行天の結婚の秘密が、明らかになります。
そしてタイミング悪く、行天はハイシーのごたごたに、自ら巻き込まれます。

ラストはオープニングと違った意味で、衝撃的です。
凪子の娘の話ですが、そんな事が、世にあるのでしょうか?



四.五、曾根田のばあちゃん再び予言する

怪我をした行天の見舞いのついでに、同じ病院に入院している、曾根田のばあちゃんにも顔を出した。
「あんまり長い旅を続けていると、帰る場所が分からなくなるからね。」と、曾根田のばあちゃん。
「適当なところで引き帰したほうがいい」
「引き帰さなかったら、どうなりますか?」
「迷子になる」

物語の合間のブレイクと言ったところです。
前半には、入院した行天との軽妙なやり取りがあります。


五、事実はひとつ

多田は、依頼を受けて「源流公園」の藻の掃除をしていると、自称コロンビア人の娼婦が退院祝いにくれた、ふた昔前チンピラが着ていたような、赤のハイビスカス柄に龍の刺繍が入ったジャンパーを着た行天が手伝いに来た。
そのすぐ後、半グレの星が、その場所に女子高生の美少女を連れやって来て、しばらく身辺警護をして欲しいと依頼した。
美少女は新村清海。まほろ高校2年。
マンションのパークヒルズで刺殺された夫婦の一人娘、芦原園子は清海の友達で、テレビで顔にモザイクをかけ、音声を変えて出演したら、クラスメイトからハブられるわ、マスコミからつけ回されるわ・・・と言う事。

事務所で、晴海も加わった3人の奇妙な生活が始まったが、終始誰かに尾行されていた。
晴海の親は、晴海には興味がないらしく、毎日「友達の家にいる」と電話すれば済むらしい。
晴海は3日間、学校には行かず、多田の仕事を手伝って過ごした。

夜、晴海の携帯に星から電話があり、出掛けて行った。
行天が、「晴海ちゃんがいないうちに、ビデオ見に行こうよ」と言った。
多田は行く気はなかったが、行天にトラックを壊されるのが嫌で、行天の指示でパークヒルズまで走らせ、由良の家に行った。
行天は予め電話して、晴海がワイドショーで証言しているビデオを録画してもらっていた。
晴海は、「とっても心配です。早く見つかって欲しい。さみしいです。園子見てる?さみしいよ。」とコメントしていた。
多田は、「これがなんなんだ!行天。はっきり言え」
行天は、「まだわかんないの。この映像にはたくさんの真実が映っているじゃない」

この本でも、一番の力作ではないでしょうか?
3話(本書評のあらすじでは登場を省いています)、4話で登場した半グレの星が、彼女の新村清海を伴い登場します。
清海が、朝起きて朝食が出来ているのに、幼稚園以来と感激するシーンがありますが、幼稚園以後、何かの理由で晴海の家庭が壊れかけているのでしょう。
でも、今時朝食を作る家庭ってどれだけあるの・・・と考えると、少しゾッとします。

ストーリーはシンプルで骨太。
今回あらすじを書きやすかったですが、回りを彩るエピソードは飽きが来ません。
行天の小指がなくなったところのエピソードが、今回多田の心情も含め語られます。

人との関わりの引き出しが、まだ少ない晴海と、多田との対比なんか面白いエピソードでしたね。
ラストは、少しほろ苦いです。

ちなみに、ドラマ「はほろ駅前番外地」第9話、第10話は、この話をモチーフにしていますが、ドラマの方のストーリーはイケてなかったですね。
小説の方が、数段良いです。



六、あのバス停でまた会おう

「ずっと好きだった男につきあってくれって言われたから、クリスマスまでに、いまつきあっている男と別れたいんだってさ」
行天が気まぐれで、引き受けた仕事。
他の便利屋の依頼が忙しいし、そんな厄介な仕事をひきうけなくっても・・・行天に押し付けた。
その世眠りに付く頃、行天が「俺、ここを出ていったほうがいいか」。

いまつきあっている男と相対して、無意味に負傷した行天を連れ、峰岸町の木村家の、納屋を壊すので、納屋の中の物を運び出して処分する仕事に取り掛かった。
仕事に取り掛かり、20代後半の男性に声をかけられた。
「木村さん夫婦の様子を教えて欲しいんです。どんなふうに暮らしているのか、幸せなのか、息子さんとの関係はどうなのか・・・」
「うちは探偵じゃないんで、他を当たって下さい」

仕事が終わり、まほろ駅方面にトラックを走らせると、先ほどの20代後半の男性の車がいっしょについて来た。
事務所までついてこられても面倒なので、駅前の駐車場に車を入れ、20代後半の男性と、「コーヒーのアポロン」に入って行った。

男は北村周一。この度結婚する事になったが、その前に生みの親の事を知っておきたいと言う。
高校の盲腸の手術の時、両親の血液型がBとOなのに、自分の血液型がAと診断された。
どうやら病院で赤ちゃんの頃、取り違えられたらしく、結婚を期に本当の生みの親が気になり、病院に勤める友達に頼んで調べて、本当の親が木村さんではないかと分かったんだそう。

相手にしないつもりの多田に対して、行天は何かあったら電話すると、北村の携帯番号を聞き出した。
その後で多田は、行天に「勝手な事をするな」と怒った。

翌日、木村家の片づけをしていて、アルバムを見つけた。
木村家の奥さんがアルバムを見て、息子は子供の頃可愛かったが、中学になってグレ始めたと話した。
納屋からは家計簿も見つけ、確認したら捨てると言う事なので、縛ってトラックの荷台に積んだ。

夜半に、コンビニに煙草を買いに行った多田は、トラックの荷台にいる行天を見つけた。
荷台にあるはずの家計簿を見て、子供がグレ始めた頃、「良く分かる遺伝子の仕組み」、「血液型の秘密」の本を木村家の両親が買っている事を見つけた。
「この家計簿を北村周一に見せたい」と行天は言う。

あらすじを、どこで切ろうか悩んじゃいましたね。
で、だらだら書いちゃいました。

これでも書ききれなく、4話に登場した山下ムネユキの捜索願いの話とか、行天が山下ムネユキ殺害(死んだかどうか不明)の犯人に立候補するとか、多田と多田の奥さんがどうして別れたのか、最後の方で行天が多田便利軒をクビになるとか、様々なエピソードが詰め込まれています。
多田と多田の奥さんが別れた理由は、この話のバックグラウンドになっています。
おいそれと、簡単にあらすじが書けないくらい、複雑に入り組んでいます。

ドラマ「まほろ駅前番外地」第5話 は、この話をモチーフにしています。
しかしストーリーは全然異なり、小説の方は重たい話だらけですが、ドラマのストーリーは軽妙で、これはこれでアリです。


この小説の魅力は、どこかで愛情がねじれてしまった多田と行天を中心に、魅力的なまほろ市の人々が活躍するところでしょう。
どのひとも、まっすぐな心情や愛情は存在せず、言葉は正しく伝わりません。
自分は、話せば分かるとか、心は伝わるなんてテーマの小説は、リアリティがなく大嫌いですので、逆にこの小説の世界観の方が五臓六腑に落ちます。
でもその上で、登場人物が暖かく、優しく、読後にホッコリする事でしょう。
直木賞取ったとか関係なく、オススメです。

もし長編以外は小説じゃないと、敬遠している人がいるなら、ますますオススメです。


自分はこの後、映画もドラマも見ました。
主人公多田啓介を瑛太、行天春彦を松田龍平が演じています。
瑛太の多田啓介は、原作とギャップがあり、いい男過ぎますね。
でも主人公は、観客を呼ぶ役割も担っているので、しょうがないところですかね。

行天春彦の松田龍平ははまり役で、小説の行天春彦を地で行っているかのような演技です。
探偵はBarにいるの高田と演技は、異なると思いますよ。
松田龍平は、探偵はBarにいるの助手、高田は天然ボケの人物を演じ、多田便利軒は変人と、演じ分けているように自分には思えます。

これを書いていて思ったのは、多田を松田龍平に、行天を瑛太に演じさせても面白かったかも知れませんね。

映画は多くは原作に忠実なストーリーなのに対し、ドラマは大部分オリジナルストーリーです。
ドラマはコメディ仕立てで、作品による当たり外れがありますが、この世界観は嫌いじゃありません。
そしてエンディングテーマの坂本慎太郎の「まともが分からない」の、ファンキーな乾いたドラムが好きですね。

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