H3110.フエートノーザン

2015年1月31日 (土)

平成三強物語 まとめページ

競馬には、あいつさえいなければ・・・と言う事は良くありますが、平成の初めに、3頭の偉大なサラブレッドが、しのぎを削って、GⅠレースを取り合った時代がありました。
これは、昭和の3強、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスになぞらえ、この3頭を平成3強と呼びました。

オグリキャップ・・・1988、1990 有馬記念、1989 マイルCS 1990 安田記念
イナリワン・・・1988 東京大賞典(大井)、1989 天皇賞春 1989 宝塚記念 1989 有馬記念
スーパークリーク・・・1988 菊花賞、1989 天皇賞秋、1990 天皇賞春

平成三強物語は当初、平成三強が相まみえた1989年秋シーズンから開始しましたが、その後平成三強のデビューにさかのぼり、1989年春シーズンまで書きました。
残念ながら、ココログは、ブログ記事の順番を自由には変えられないようです。
そのため、平成三強物語のカテゴリを開いても、時系列がバラバラです。
そこで、このページで、時系列に並べてリンクする事にしました。

長い期間の執筆だったので、書き方が途中で変化したりしましたが、気が付いた範囲で修正しました。
スーパークリークの扱いが雑だったので、1記事から3記事に分け、追記しました。
1989年のイナリワンの記事を修正して、2記事から3記事に分けました。
1989年 オールカマー(中山GⅡ芝2200m)、1989年、1990年 京都大賞典(京都GⅡ芝2400m)を新たに加筆しました。

本当はこの当時活躍した外国馬、トニービン、ホーリックス、ベタールースンアップの外伝も書きたいところだったのですが、レース映像が少ないので断念しました。

なお、可能な限り修正はしましたが、その後映像のデッド・リンクも出るでしょう、ご容赦願います。

平成三強物語 - 1986年-1987年 イナリワン(1)

平成三強物語 - 1987年-1988年 オグリキャップ(1)

平成三強物語 - 1988年 イナリワン(2)

平成三強物語外伝 - チヤンピオンスター

平成三強物語 - 1988年 スーパークリーク(1)

平成三強物語 - 1988年 オグリキャップ(2)

平成三強物語外伝 - ヤエノムテキ

平成三強物語外伝 - タマモクロス

平成三強物語 - 1988年 毎日王冠(東京GⅡ芝1800m) オグリキャップ(3)

平成三強物語 - 1988年 スーパークリーク(2)

平成三強物語 - 1988年 天皇賞秋(東京GⅠ芝2000m) オグリキャップ(4)

平成三強物語 - 1988年 菊花賞(京都GⅠ芝3000m) スーパークリーク(3)

平成三強物語外伝 - サッカーボーイ

平成三強物語 - 1988年 全日本サラブレッドカップ(笠松重賞ダート2500m) イナリワン(3)

平成三強物語外伝 - フエートノーザン

平成三強物語 - 1988年 ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m) オグリキャップ(5)

平成三強物語 - 1988年 有馬記念(中山GⅠ芝2500m)

平成三強物語 - 1988年 東京大賞典(大井重賞ダート3000m) イナリワン(4)

平成三強物語 - 1989年 イナリワン(5)

平成三強物語 - 1989年 天皇賞春(京都GⅠ芝3200m) イナリワン(6)

平成三強物語 - 1989年 宝塚記念(阪神GⅠ芝2200m) イナリワン(7)

平成三強物語 - 1989年 オールカマー(中山GⅡ芝2200m)

平成三強物語外伝 - ロジータ

平成三強物語 - 1989年 毎日王冠(東京GⅡ芝1800m)

平成三強物語 - 1989年 京都大賞典(京都GⅡ芝2400m)

平成三強物語 - 1989年 天皇賞秋(東京GⅠ芝2000m)

平成三強物語 - 1989年 マイルチャンピオンシップ(京都GⅠ芝1600m)

平成三強物語 - 1989年 ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m)前編

平成三強物語 - 1989年 ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m)後編

平成三強物語 - 1989年 有馬記念(中山GⅠ芝2500m)

平成三強物語 - 1990年 阪神大賞典(阪神GⅡ芝3000m)

平成三強物語 - 1990年 産經大阪杯(阪神GⅡ芝2000m)

平成三強物語 - 1990年 天皇賞春(京都GⅠ芝3200m)

平成三強物語 - 1990年 安田記念(東京GⅠ芝1600m)

平成三強物語 - 1990年 宝塚記念(阪神GⅠ芝2200m)

平成三強物語 - 1990年 京都大賞典(京都GⅡ芝2400m)

平成三強物語 - 1990年 天皇賞秋(東京GⅠ芝2000m)

平成三強物語 - 1990年 ジャパンカップ(東京GⅠ芝2400m)

平成三強物語 - 1990年 有馬記念(中山GⅠ芝2500m)

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2014年2月 8日 (土)

平成三強物語外伝 - フエートノーザン

競馬には、あいつさえいなければ・・・と言う事は良くありますが、平成の初めに、3頭の偉大なサラブレッドが、しのぎを削って、GⅠレースを取り合った時代がありました。
これは、昭和の3強、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスになぞらえ、この3頭を平成3強と呼びました。

オグリキャップ・・・1988、1990 有馬記念、1989 マイルCS 1990 安田記念
イナリワン・・・1988 東京大賞典(大井)、1989 天皇賞春 1989 宝塚記念 1989 有馬記念
スーパークリーク・・・1988 菊花賞、1989 天皇賞秋、1990 天皇賞春

今回は、前回書いた第1回全日本サラブレッドカップで、イナリワンを負かした笠松の怪物、フエートノーザンについて書きます。
昔の馬ですし、有名とは言い難いですが、それでもこの時代の公営競馬を知っている人なら、この馬を知らない人はいないというくらいの、凄い馬です。

フエートノーザンの父、フエートメーカー。
フエートメーカーは、当時としてはめずらしい外国産馬として南関東公営競馬で出走しましたが活躍せず、血統が良かった事から公営馬としては珍しく、引退して種牡馬になりました。
フエートメーカーは名馬スワップスの仔で、遡るとカーレッドを経たハイペリオン系。

母アメリカンノーザンで母父はアメリカで活躍したドレスアツプ。
ドレスアツプの父はカーレッドなので、カーレッド3×3と言う濃いハイペリオン系クロスがあります。
余談ですが、祖母の父は、名馬にして名種牡馬ネイティブダンサーを通らない、ポリネシアン系と言う珍しい血統です。

フエートメーカーは恐らく、種付け料も高価ではなかったことが想定され、その仔のそれほど高い期待はされていなかったろうと推測します。

デビューしたのは1986年3月30日、阪神競馬場の未出走戦、ダート1700m。
後のフエートノーザンの活躍を暗示させるような、7馬身差のデビュー戦勝ちでした。
当時の中央競馬は、ダートの重賞も少なく、またGⅠレース皆無な事から、ダートで活躍すると、芝でも走らせてみる傾向にありました。
それは今も変わらないですね。

4月20日フエートノーザンは、京都競馬場の平場の400万下条件戦、芝1600m4に出走しましたが、芝のレースは合わなかったようで、2.2秒も離された11着と大敗。

5月18日フエートノーザンは、阪神競馬場の野苺賞(阪神400万下ダート1800m)に出走しましたが、今度は2着に2馬身1/2つける快勝。

6月22日フエートノーザンは、それでと芝に戻し、競馬場の特別競争、はなのき賞(中京900万下芝1200m)に出走しましたが、勝ち馬から1.3秒離される8着に大敗。

7月6日フエートノーザンは、ひめゆり賞(中京900万下芝2000m)に出走しましたが、勝ち馬から2.1秒離される9着に大敗。
以後、ダート専門に使われるようになりました。

10月12日フエートノーザンは、愛宕特別(京都900万下ダート1800m)に出走し、クビ差勝利。

10月18日フエートノーザンは、連闘で望んだ貴船特別(京都1400万下ダート1400m)に出走し、距離が短かったか、連闘が響いたのか、0.3秒差5着に敗退。
ちなみにこのレースで勝利したミスターボーイは、公営笠松からJRAに転厩し、マイラーズC(阪神GⅡ芝1600m)に優勝し、マイルCS(京都GⅠ芝1600m)3着、安田記念(東京GⅠ芝1600m)3着と活躍します。

11月15日フエートノーザンは、太泰特別(京都1400万下ダート1800m)に出走し、今度は2着に2馬身1/2つける快勝。
こつこつ勝ちを重ね、オープン馬まで上りつめました。

12月7日フエートノーザンは、当時JRAの数少ないダート重賞、ウインターS(中京GⅢダート2200m)に出走しました。

1番人気は、1985年シンザン記念(京都GⅢ芝1600m)、1986年札幌記念(札幌GⅢダート2000m)と重賞2勝のライフタテヤマ。
2番人気は、1985年札幌記念(札幌GⅢダート2000m)優勝のリキサンパワー。
3番人気は、フエートノーザン。

逃げたのはリキサンパワー、2番手フエートノーザン、3番手ライフタテヤマ。
スタートから3F(600m)は38.2、1000m通過1分3秒7の平均ペース。
正面スタンド前には、ライフタテヤマが2番手に上り、リキサンパワーの外から被せます。
カシワクラフト、モガミダートが上がり、フエートノーザンを交して前に出ました。
向こう正面中間地点には、リキサンパワーを交し、リキサンパワーが先頭に立ちます。
3コーナー手前には、フエートノーザンも前に進出し、3番手まで上がります。
3-4コーナーでは、挽回しようと手が動きますが、この辺でリキサンパワーは一杯。

先頭のライフタテヤマの外から、フエートノーザンが追いかけますが、差が詰まるどころかじりじり離されます。
ライフタテヤマは楽な手度たえで、2馬身1/2差を付けて優勝。
2着はフエートノーザン。

勝利したライフタテヤマは、当時のJRAのダートの強豪でした。
3歳で、ライフタテヤマの2着は立派です。

1着 ライフタテヤマ 2:19.7
2着 フエートノーザン 2 1/2
3着 タニワカタイショウ  3/4


翌1987年1月18日フエートノーザンは、平安S(京都オープンダート1800m)に出走し、ミスターボーイに1/2馬身差で優勝します。

3月21日フエートノーザンは、仁川S(阪神オープンダート1800m)に登録しますが、フレグモーネ(化膿性炎症)をわずらい、出走を取り消します。


4月8日フエートノーザンは、春の目標だったJRAと公営との交流競争、帝王賞(大井重賞ダート2000m)に出走しました。

帝王賞は、1978年に中央競馬の天皇賞の様に権威ある競走になって欲しいとの意のもと、創設された重賞競走です。
南関東地区の古馬の春のダート最強馬決定戦と言う側面もあります。
1986年から、中央競馬招待レースとなり、それまで対決出来なかった中央と地方の馬が対決する場ともなりました。
ちなみに中央競馬所属馬が始めて優勝したのは、1990年オサイチブレベストになります。

1番人気は、1986年浦和記念(浦和重賞ダート2000m)、1986年ゴールドカップ(浦和重賞ダート2000m)、1987年ダイオライト記念(船橋重賞ダート2400m)と重賞3勝のアイランドハンター。
2番人気は、1984年桐花賞(水沢重賞ダート2000m)、1985年名古屋大賞典(名古屋重賞ダート1900m)、1986年東京大賞典(大井重賞ダート3000m)等、東北、中京、南関東の重賞11勝の公営の名馬、カウンテスアツプ。
3番人気は、フエートノーザン。
他にはオールカマーで2着したガルダン、川崎記念優勝馬カウンテスアップ、前年の帝王賞の覇者トムカウント、かしわ記念優勝のアイランドハンター、東京大賞典他重賞4賞馬テツノカチドキも出走して来ました。

逃げたのはJRAのアイランドテイオー、2番手は南関東公営のアイランドハンター、3番手カウンテスアップ。
フエートノーザンは5番手。
大井競馬場の外回り2000mとしてはペースが早く、1000m通過タイムが1分1秒少々。

3コーナー過ぎからカウンテスアップが徐々に進出して、先頭に並びかけます。
逃げたアイランドテイオーは4コーナー回って手ごたえなく、カウンテスアップ先頭。
カウンテスアップの的場文騎手は、勝ったと思ったかもしれません。

しかし道中ペースが速かったせいか、カウンテスアップも手ごたえほど伸びません。
その外からアイランドハンターが並びかけ、さらにその外からガルダン、ウメノスペンサーが追い込みます。
しかしさらに、当初後方から2番手で追走していたテツノカチドキが進出し、さらにその大外から追い込みます。
ウメノスペンサーの脚色良く、さらに脚色が良いのがテツノカチドキ。
バテないウメノスペンサーを1完歩ずつ差を縮め、鼻差刺し切ったところがゴール。

テツノカチドキは、近年勝ち切れない競馬が続きましたが、悲願の帝王賞優勝となりました。
フエートノーザンは脚部不安のためか、テツノカチドキから3秒離された11着に敗退。

1着 テツノカチドキ 2:07.5
2着 ウメノスペンサー ハナ
3着 カウンテスアツプ 1 1/2


ウィキペディアのフエートノーザンの項目に、この後持病の裂蹄が悪化し、笠松競馬場の外厩で休養に入ったと書かれていますが、これを素直に信じる事は出来ませんね。
想像ですが、フエートノーザンを買い取ってもらう目的で、あるいは買い取ってもらう目算がついての行動はないかと思います。

JRA時代のフエートノーザンですが、蹄が弱く、まともな調教が出来なかったそうですが、それでダートで活躍しました。
むしろ蹄が弱かった割りに、走らせ過ぎです。
JRAから笠松競馬に移った事は、むしろ僥倖(ぎょうこう)と言えたでしょう。

この後、笠松競馬に転厩となりますが、当初は裂蹄がヒドく、まともに歩く事さえ出来なかったそうです。
むやみにレースに出さず、じっくり休ませた事で、裂蹄から回復しました。

10月28日フエートノーザンは、笠松競馬場、A1A2クラス特別競争の東海クラウン(ダート1800m)に出走します。
鞍上は、当時笠松の大エース、安藤勝己。
ダイカツスピードに1馬身差をつけ、楽勝します。

11月19日フエートノーザンは、名古屋競馬場、A1A2クラス特別競争のトパーズ特別(ダート1600m)に出走し、ヒカリピアーに1馬身差をつけ、楽勝します。
何故かしらこのレースび鞍上は、安藤勝己ではなく黒宮高徳と言うジョッキーでした。


12月1日フエートノーザンは、名古屋大賞典(名古屋重賞ダート1900m)に出走しました。

1番人気は、1987年東海菊花賞(名古屋重賞ダート2400m)等、中京地区の重賞4勝の笠松のエース、ワカオライデン。
2番人気は、フエートノーザン。
3番人気は、前走トパーズ特別で3着だったポールドヒユーマ。
ワカオライデンの斤量57kg、フエートノーザンの斤量56kg。
このレース以後、鞍上は安藤勝己となります。

結果は笠松のエース、ワカオライデンが優勝。
2着は3馬身差ニユーダイオー。
フエートノーザンはニユーダイオーのクビ差3着。

1着 ワカオライデン 2:07.5
2着 ニユーダイオー 3
3着 フエートノーザン クビ


12月30日フエートノーザンは、東海ゴールドC(笠松重賞ダート2500m)に出走しました。
ハンデ戦です。
ワカオライデンはここが引退レースで、JRAでも笠松競馬でも活躍したため、公営馬としては珍しく、種牡馬入りが決定していました。

1番人気は、斤量61kg、ワカオライデン。
2番人気は、斤量53.5kg、フエートノーザン。
3番人気は、斤量54kg、東海ダービー(名古屋重賞ダート1900m)等、重賞4勝の3歳馬ワイズルーラ。

斤量差に恵まれ、ワカオライデンに0.2秒差つけて、フエートノーザン優勝。
前走の雪辱を果たしました。

1着 フエートノーザン 2:46.0
2着 ワカオライデン 1 1/2
3着 ワイズルーラ クビ


ここでワカオライデンは引退しましたので、フエートノーザンは名実とも笠松のエースとなりました。
足元がパンとして、厳しい調教もつめるようになり、調子もアップしました。


翌1988年1月15日フエートノーザンは、オープン特別の新春クラウン(笠松オープンダート1900m)に出走し、コクセイピユーマに0.4秒差付け優勝。

3月9日フエートノーザンは、オープン特別のマーチC(笠松オープンダート1900m)に出走して来ましたが、除外。
ゲートで暴れて怪我でもしたのでしょうか?理由は分かりません。


4月6日フエートノーザンは、東海大賞典(笠松重賞ダート1900m)に出走しました。
ハンデ戦です。

1番人気は、斤量55kg、東海ダービー(名古屋重賞ダート1900m)等、重賞4勝のワイズルーラ。
2番人気は、斤量57kg、フエートノーザン。
3番人気は、斤量53kg、重賞1勝のフエートキング。

フエートノーザンが、強豪ポールドヒューマにクビ差優勝。
着差はわずかですが、フエートノーザンの斤量は57kg、ポールドヒューマは54kgでした。

1着 フエートノーザン 2:03.3
2着 ポールドヒューマ クビ
3着 ワイズルーラ 1 1/2


4月27日フエートノーザンは、スプリング争覇(笠松オープンダート1400m)に出走し、1馬身差で優勝。

6月15日フエートノーザンは、ローレル争覇(笠松オープンダート1800m)に出走しますが、早目先頭に立つと内にもたれる悪癖を出し、ポールドヒューマの1/2馬身差2着に敗れます。

9月14日フエートノーザンは、オータムC(笠松オープンダート1900m)に出走しますが、前走と同じく、先頭に立つと内にもたれる悪癖を出し、リツチホーマンの3/4馬身差2着に敗れます。
内にもたれる悪癖を矯正するため、脚質を追い込みに転換し、長く脚が使える事から、直線の短い笠松や名古屋競馬場に合わせ、早めにスパートする事にしました。

10月19日フエートノーザンは、オパール特別(中京オープンダート1700m)で、斤量58.5kgを背負い、追い込んで1馬身1/2差をつけて優勝。
2着のウオロービジヨンの斤量は、53.5kg。


11月3日フエートノーザンは、東海菊花賞(名古屋重賞ダート2400m)に出走しました。
ハンデ戦です。

1番人気は、斤量59kg、フエートノーザン。
2番人気は、斤量54kg、前走ゴールド争覇(中京重賞芝2000)優勝のヒデノフアイター。
3番人気は、斤量54kg、重賞1勝のリツチホーマン。

追い込んで、強豪ヒデノファイターに3馬身差つけて、フエートノーザンが優勝します。

1着 フエートノーザン 2:38.8
2着 ヒデノファイター 3
3着 ウオロービジヨン ハナ


11月23日フエートノーザンは、全日本サラブレッドC(笠松重賞ダート2500m)に出走しました。
レース詳細は、平成三強物語 - 1988年 全日本サラブレッドカップ(笠松重賞ダート2500m) イナリワン(3)を参照願います。


12月30日フエートノーザンは、東海ゴールドC(笠松重賞ダート2500m)に出走しました。
ハンデ戦です。

1番人気は、斤量61kg、フエートノーザン。
2番人気は、斤量56kg、重賞2勝のポールドヒユーマ。
3番人気は、斤量54kg、重賞3勝のトミシノシエンロン。

フエートノーザンは、追い込んで6馬身差をつけて、ぶっ千切り優勝で連覇。
2着イーグルジャムの斤量、53kg。

1着 フエートノーザン 2:46.2
2着 イーグルジャム 6
3着 ポールドヒユーマ 1


明け1989年2月25日フエートノーザンは、東海クラウン(笠松オープンダート1800m)は出走しようとしますが、取り消し。
馬番までついているので、馬番確定後の取り消しでしょうね。


3月21日フエートノーザンは、名古屋大賞典(名古屋重賞ダート1900m)に出走しました。
ハンデ戦です。

1番人気は、斤量61kg、フエートノーザン。
2番人気は、斤量56kg、重賞2勝のポールドヒユーマ。
3番人気は、斤量56kg、重賞1勝のダンシングジオツト。

フエートノーザンは追い込んで、1馬身1/2差で優勝します。
2着タキノプリンスの斤量、54kg。

1着 フエートノーザン 2:04.7
2着 タキノプリンス 1 1/2
3着 ポールドヒユーマ 2


もはや東海地区には敵はなく、4月12日フエートノーザンは、レベルの高い南関東の大井競馬場の高額重賞、帝王賞(ダート2000m)に出走しました。

南関東では、我こそは公営No1と言う自負があり、例え成績が良くとも、他地区からの馬が人気になる事は少ないです。
1番人気は、フエートノーザン。
1988年全日本サラブレッドカップ(笠松重賞ダート2500m) で、イナリワンを負かした事を評価されたか。
2番人気は、JRAのダートの強豪、タイガールイス。
3番人気は、東京大賞典(大井重賞ダート3000m)2着、川崎記念(川崎重賞ダート2000m)2着の大井競馬の強豪、アラナスモンタ。

逃げたのはアエロプラーヌ、2番手タカライデン、3番手ケイコバン、以後スーパーミスト、アラナスモンタと重賞の常連が続きます。
フエートノーザンはいつも通り後方から。

レースは淡々と流れますが、4コーナー手前で落馬があり、3頭が影響を受け、グレートサーペン、ムサシアポロン、ナスノダンデーが競争中止。
フエートノーザンは4コーナー手前からスパートします。
大井競馬場の直線は、386m。並みの馬なら、脚は持たないのですが・・・

直線向くとフエートノーザンは、1頭だけ次元の違う脚で、内にもたれる悪癖を出しながらも、並ぶ間なしに先頭に・・・
先行していた前年の東京大賞典2着馬アラナスモンタが、逃げたアエロプラーヌを交わしてフエートノーザンを追いますが、全く差は縮まらず。
力の違いを見せつけフエートノーザン優勝。
2着はまたしてもアラナスモンタ、3着はアエロプラーヌ。
ちなみにJRA最先着は、ケイコバンの5着。

1着 フエートノーザン 2:07.3
2着 アラナスモンタ 2 1/2
3着 アエロプラーヌ 1 1/2


全国的に有名な大井競馬場、帝王賞を優勝して、フエートノーザンの種牡馬入りが決まったそうです。
札幌のブリーダーズゴールドカップ、笠松の全日本サラブレッドカップ、さらに状態を見て翌年の川崎の川崎記念を使って、引退するプランが発表されました。
ちなみに公営馬の種牡馬は、かなり珍しく、また種付けも人気がなく、成功するのはまれだそうです。


6月14日笠松競馬場、オープン特別のローレル争覇(ダート1800m)に出走しました。
この時の斤量、何と68kg!?
斤量が嫌われたか、2番人気となりましたが、ものともせずスターライジンに1馬身1/2差馬身差をつけて優勝。
もはや勝ち過ぎたために、東海地区では重い斤量を背負わねばならず、走るレースが限られて来ます。

このレースでの斤量が応えたか、はたまた夏負けしたか、この後調子を崩しました。
予定通り札幌競馬場に行きましたが、状態は回復しなかったそうです。


10月10日フエートノーザンは、ブリーダーズGC(札幌重賞ダート2400m)に出走しました。

ブリーダーズGC(ブリーダーズ・ゴールド・カップ)は、この時第1回。
公営ホッカイドウ競馬による、中央競馬と地方競馬のサラブレッド系4歳以上の馬による、1着賞金当時3000万円の重賞競走です。
帝王賞、全日本サラブレッドCに続く、地方競馬の強豪と、JRAの強豪が対戦出来る、数少ないレースでした。

1番人気は、フエートノーザン。
2番人気は、JRAでこの年ダート1400万下からオープンを3連勝したレインボーアカサカ。
3番人気は、ホッカイドウ競馬で6連勝中のホロトマイケル。

他には元々東海公営のオープン馬で、その後中央競馬、新潟競馬に移籍したコクセイピユーマ、ホッカイドウ競馬の北海優駿に優勝したホロトウルフが出走して来ました。

当時、JRAでもっともダートでは強かったかも知れないレインボーアカサカが逃げます。
鞍上は、JRAのNo1と目されていた騎手、岡部幸雄。

直線向いて、映像を何度見ても、フエートノーザンが勝つようには見えません。
直線241mと短い札幌競馬場で、4コーナー手前に中団からフエートノーザンと地元北海道のツルギエイカンが追いますが、先頭レインボーアカサカまで8馬身以上あります。
直線向いても、逃げるレインボーアカサカはずっと先。
レインボーアカサカがますが、先行していたホロトウルフが突っ込んで来ます。

フエートノーザンは、ツルギエイカンと共に、凄い足で追い込んで来て、ゴール前抜け出していた、地元北海道のホロトウルフをクビ差交わして優勝。
JRA勢は、レインボーアカサカの4着が最高でした。

1着 フエートノーザン 2:31.9
2着 ホロトウルフ クビ
3着 ツルギエイカン クビ


11月23日フエートノーザンは、連覇をかけて、この年の笠松競馬最終戦の、全日本サラブレッドC(笠松重賞ダート2500m)に出走しました。
今年は昨年ほどのメンバーではなく、他場から参加して来たのは、浦和競馬のオープンクラス、シヤインジヤガーと高知競馬のホクトドリーマーくらいです。

1番人気は、フエートノーザン。
地元笠松の競馬ファンも、この頃はフエートノーザンをダート日本一と認識し、支持率9割を超え単賞1.0倍の人気になります。
2番人気は、重賞2勝のポールドヒユーマ。
3番人気は、重賞1勝のイーグルジヤム。

スタートしてスタンドの前を通り、1コーナー過ぎて、フエートノーザンは骨折を発症、競走中止しました。
ポールドヒユーマが、イーグルジヤムを1馬身1/2押さえて優勝。

1着 ポールドヒユーマ 2:45.7
2着 イーグルジヤム 1 1/2
3着 トミシノシエンロン クビ


フエートノーザンの骨折は当初は、重大な故障とは考えられておらず、骨折を直せば種牡馬入りできると考えられていました。
しかし感染症を併発して馬がガレ、回復が見込めなかった事から、同年12月12日に安楽死処分が取られた。

前年全日本サラブレッドCで破ったイナリワンは中央入りして、この年の天皇賞春、宝塚記念、有馬記念に優勝し、翌年年度代表馬に選出されます。
皮肉な事にフエートノーザンは、JRA年度代表馬のイナリワンを子ども扱いした馬として、記憶に残される事となりました。
確かに1988年、1989年、ダートを走らせたら日本一強かったでしょう。
チャンピオンスターのところでも書きましたが、完調状態のチャンピオンスターと対戦して欲しかった

次回は、オグリキャップとタマモクロスの芦毛対決第2弾、1988年ジャパンカップについて書きます。

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