2015年 ブリーダーズカップ
2015年10月30日から10月31日、アメリカ競馬の祭典、第31回ブリーダーズカップが、キーンランド競馬場でありました。
ブリーダーズカップは、様々な競馬場が持ち回りで開催しますが、今年はケンタッキー州レキシントンにあるキーンランド競馬場です。
もっと早く記事にしたかったのですが、すいません多忙につき、時間がありませんでした。
ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・ターフ(キーンランドGⅠ芝8F=約1609m)
3歳以上牡馬の芝馬チャンピオン決定戦で、日本ではアメリカと芝とダートが逆転していますので、全日本2歳優駿(JpnⅠ川崎ダート1600m)と言うところでしょうか?
逃げたマンハッタンダンを、直線でバーチウッドが交して先頭に。
エアフォースが外から並び、バーチウッドとのマッチレースとなります。
そのさらに外から、ヒットイッツアボムが突っ込んで、ゴール前でまとめて交しました。
2着はバーチウッドに競り勝ったエアフォース。
1着 ヒットイッツアボム 1:38.86
2着 エアフォース クビ
3着 バーチウッド クビ
ブリーダーズカップ・ダート・マイル(キーンランドGⅠダート8F=約1609m)
日本で言うと、安田記念(東京GⅠ芝1600m)です。
逃げたブラッデストアに、道中ミスターズィー、リーが絡んでハイペースに。
にも関わらず、3コーナーあたりから後続が追走して詰まって来ます。
4コーナー回る頃には、リーが先頭に立ちます。
後続を引き離しにかかるリーを、先団型リアムズマップが接近して残り約300mで交し、そのまま2馬身1/2差でレコードで優勝。
2着はリー。
キーンランドは、ダートも芝も時計が出ませんので、この勝ちタイムは破格ですね。
1着 リアムズマップ 1:34.54
2着 リー 2 1/2
3着 レッドヴァイン 3 1/4
ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ(キーンランドGⅠ芝8F=約1609m)
3歳以上牝馬の芝馬チャンピオン決定戦で、日本ではアメリカと芝とダートが逆転していますので、大井競馬場の東京2歳優駿牝馬(大井SIダート1600m)と言うところでしょうか?
逃げたルビーノーションを終止マークして進んだキャッチアグリンプスが、4コーナー回って直線で先頭に立ち、後ろから迫ったアリススプリングスに3/4差つけて優勝。
1着 キャッチアグリンプス 1:39.08
2着 アリススプリングス 3/4
3着 ネモラリア アタマ
ブリーダーズカップ・ディスタフ(キーンランドGⅠダート9F=約1810m)
10月30日のメインレースです。
3歳以上牝馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、エリザベス女王杯(京都GⅠ芝2200m)です。
2012年まで、ブリーダーズカップ・レディース・クラッシックと言うレース名でした。
2007年まで、ブリーダーズカップ・ディスタフと呼ばれていて、元の名前に戻しました。
逃げるマイスイートアデクションに、後続馬群が追走して終止団子状態に。
3-4コーナーで2番手のヤヒルワが被せ、逃げるマイスイートアデクションを潰しにかかります。
4コーナーで、後続も進出し、直線では横一線になります。
外からストップチャージングマリアが力強く抜け、外からステラウインドが迫りますが、クビ差抑えて優勝。
ストップチャージングマリアは、今季初GⅠ制覇で、通算GⅠ3勝目。
1着 ストップチャージングマリア 1:48.98
2着 ステラウインド クビ
3着 キュラリナ 3 1/2
ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・フィリーズ(キーンランドGⅠダート8.5F=約1709m)
2歳牝馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、阪神JF(阪神GⅠ芝1600m)です。
逃げた1番人気のソングバードが、直線向いても影も踏まさず、後続を離す一方。
2着も先行抜け出しのイチェルズバレンティナ。
勝ったソングバードは、これで4戦4勝。
1着 ソングバード 1:42.73
2着 レイチェルズバレンティナ 5 3/4
3着 ダスラキクイーン 5 1/4
ブリーダーズカップ・ターフ・スプリント(キーンランドGⅠ芝5.5F=約1106m)
日本で言ったら、JBCスプリント(GⅠダート1200m)でしょうか?
※実施競馬場によって距離変更あり
逃げたレディフォーライを終止2番手で追走したモンゴリアンサタデーが、直線抜け出し先頭に立ちます。
3番手から、2番人気のレディシップマンが、1完歩ずつ伸びて迫りましたが、クビ差及ばず。
1着 モンゴリアンサタデー 1:12.73
2着 レディシップマン クビ
3着 グリーンマスク 1/2
ブリーダーズカップ・フィリー&メア・スプリント(キーンランドGⅠダート7F=約1408m)
3歳以上牝馬の短距離チャンピオン決定戦です。
終始先行逃げたラヴェルダが、直線で先頭に立ちましたが、中団からワベルアヴェニューが凄い足で突っ込んで来て、1馬身3/4突きぬけて優勝。
逃げたラヴェルダが粘り2着。
1着 ワベルアヴェニュー 1:22.39
2着 ラヴェルダ 1 3/4
3着 タリス クビ
ブリーダーズカップ・フィリー&メア・ターフ(キーンランドGⅠ芝9.5F=約1911m)
3歳以上牝馬の芝決定戦です。
日本で言ったら、JBCレディス・クラッシック(GⅠダート1800m)と言うところでしょうか?
※実施競馬場によって距離変更あり
中団に付けたステファンズキトゥンが、直線向いて馬群を通って先頭に立ち、1馬身1/4差で優勝。
ステファンズキトゥンは、通産GⅠ5勝目。
そして、昨年の雪辱を晴らしました。
1着 ステファンズキトゥン 1:56.22
2着 レガティッシモ 1 1/4
3着 クイーンズジュエル 2 1/4
ブリーダーズカップ・スプリント(キーンランドGⅠダート6F=約1207m)
日本で言うと、スプリンターズS(中山GⅠ芝1200m)です。
逃げたホーリーボスの外から、3番手を進んだ1番人気ランハッピーが、直線で2番手を抜け出したプライヴェートゾーンを外から3/4馬身交して優勝。
2着プライヴェートゾーンは、昨年より1つ順位を上げました。
1着 ランハッピー 1:08.58
2着 プライヴェートゾーン 3/4
3着 フェーバリットテイル 1
ブリーダーズカップ・マイル(キーンランドGⅠ芝8F=約1609m)
3歳以上の芝マイル・チャンピオン決定戦です。
日本ではアメリカと芝とダートが逆転していますので、日本で言うとマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡GⅠダート1600m)でしょうか?
直線向いて、逃げたオビアスリィを終止外から被せていたテピンが捕え、抜け出します。
中段からモンディラストが飛んで来ますが、全く届かず2馬身/4差でテピンが優勝。
1着 テピン 1:36.69
2着 モンディラスト 2 1/4
3着 グランドアーチ 1 1/2
ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(キーンランドGⅠダート8.5F=約1710m)
2歳牡馬のチャンピオン決定戦で、日本で言うと、朝日FS(中山GⅠ芝1600m)です。
中団を進んだ2番人気ナイクイストが、3-4コーナで進出し、4コーナー手前で3番手に付けると、逃げたライカーをアッサリ交し先頭に。
後ろからスワイプが凄い脚で突っ込んで来ましたが、1/2馬身おさえてナイクイストが優勝。
1着 ナイクイスト 1:43.79
2着 スワイプ 1/2
3着 ブロディズカーズ 2 1/2
ブリーダーズカップ・ターフ(キーンランドGⅠ芝12F=約2414m)。
アメリカは、ダート競馬中心ですが、芝12Fクラッシックディスタンスの最強決定戦です。
日本で言ったら、東京大賞典(大井GⅠダート2000m)でしょうか。
このレースには、今年の凱旋門賞(ロンシャンGⅠ芝2400m)馬、ゴールデンホーンが出走して来ました。
これまで、凱旋門賞馬がブリーダーズカップを制した事はなく、近年挑戦すらされませんでしたので、ゴールデンホーンの勇気には称賛ですね。
そしてこのレースが、ゴールデンホーンの引退レース。
シャイニングコッパーが、後続を引き離して大逃げ。
2番手ケージファイター、3番手にゴールデンホーン。
1周目から1コーナー、2コーナーと、シャイニングコッパーが15馬身以上後続を引き離します。
向こう正面中間から、シャイニングコッパーの脚色が鈍り、馬群との間がたちまち縮まります。
3コーナーではゴールデンホーンが2番手に上がり、シャイニングコッパーとの間は5馬身くらい。
3-4コーナーでシャイニングコッパーに並びかけ、ファウンドが前に進出し、4コーナー回ってゴールデンホーンが先頭に立ちました。
直線、外からファウンドがゴールデンホーンに並びかけ、マッチレースとなります。
残り1F(約201m)にファウンドがゴールデンホーンを交すと、1/2馬身差を付けて優勝。
2着は惜しくもゴールデンホーン。
残念ながら、引退の花道を飾れませんでした。
1着 ファウンド 2:32.06
2着 ゴールデンホーン 1/2
3着 ビックブルーキトゥン 3/4
ブリーダーズカップ・クラッシック(キーンランドGⅠダート10F=約2012m)。
10月31日のメインレース。
日本で言うと、有馬記念(中山GⅠ芝2500m)です。
今期37年振りの3冠馬となった、アメリカンファラオが出走して来ました。
そしてこのレースが、アメリカンファラオの引退レース。
有力候補であった、女傑ビホルダーは肺出血のため出走せず。
他にはメトロポリタンハンデ(ベルモントパークGⅠダート8F=約1609m)、ホイットニーステークス(サラトガGⅠダート9F=約1810m)優勝のオナーコード2番人気。
前走、ジョッキークラブゴールドカップ(ベルモントパークGⅠダート10F=約2012m)2連覇のトゥーナリスト3番人気。
今年は、アメリカンファラオがどんな勝ち方をするかが、興味の的でした。
ゲートが開いて、ゆっくりアメリカンファラオが逃げます。
2番手フィネックス、3番手トゥーナリスト。
1-2コーナーで、逃げたアメリカンファラオが、少しずつ後続を離します。
エフィネックスは、離されまいと追走。
3番手以下は、離されて行きます。
向こう正面で勝負どころと見たか、トゥーナリストとフロステッドが並んで、エフィネックスの後ろまで上がって来ました。
3コーナーではアメリカンファラオを潰そうと、エフィネックスが上がり、外から被せます。
トゥーナリストとフロステッドは、そのすぐ後ろに付けました。
3コーナーからアメリカンファラオが追うと、接近したエフィネックス、トゥーナリスト、フロステッドを置き去りにします。
そのまま4コーナー回って直線は、アメリカンファラオが後続を突き放します。
追走するエフィネックスも良く伸びて、3番手以下を突き放しますが、アメリカンファラオの脚はそれ以上。
アメリカンファラオが、6馬身1/2の圧勝。
2着にエフィネックス。
3着にオナーコードが上がりましたが、その11馬身後方。
1着 アメリカンファラオ 2:00.07
2着 エフィネックス 6 1/2
3着 オナーコード 11
レコードタイムのおまけつきで、アメリカンファラオは、引退の花道を飾りました。
とは言え、このメンバーでは勝って当然でしょうけど。
ゴールデンホーンとの明暗を分けました。
※優駿たちの蹄跡から情報を引用
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