Music.Earth, Wind & Fire

2011年8月15日 (月)

After Love Has Gone / FREESTYLE

After Love Has Goneは、言わずと知れた、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(以後EW&F)の絶頂期、1979年のアルバム、「I AM」に収録された、名バラードです。
3年前に、当時22歳の音楽好きと言う新入社員に、EW&Fってなんですか?って言われちゃいましたけどね(笑)。

記憶に間違えなければ、日本の洋楽部門のオリコンチャートでは、1位にはならなかったと思います。
でも、売れたとか、1位になったと言うのと、名曲とは関係ないですよね。
EW&Fのライブには、欠かせない曲であり、そして1980年グラミー賞の、最優秀R&B楽曲賞を受賞します。

この曲を書いたのは、当時売れっ子スタジオミュージシャンで、かつプロデューサーとしても売れていたデイヴィッド・フォスタージェイ・グレイドンシカゴに加入する前の、ビル・チャンプリンの3人です。
メインの作曲者は、デイヴィッド・フォスターと言う事らしいです。

音楽を知るものならば、1聴して、なんちゅーコード(和音)進行やねん!と叫びたくなるような、コード進行、転調をします。
しかもそれが、悔しいぐらい、自然につながっています。

実は歌詞も素晴らしいんですよ。
この曲の歌詞は、インターネット中に転がっていますので、探して見て頂ければ分かります。
英語が分からなくとも、翻訳サイトに任せれば良いですし。
しかし歌詞の重要なポイントは、言葉の意味だけではないんですね。

英語で、この歌詞をそのまま読んでみて下さい。
この歌詞の、言葉の響きの美しさが分かるでしょうか?

さらに、1つの単語に、4分音符1拍以上の長さの単語を使っていません。
これが、メロディーをぐっと牽引するような効果をもたらしています。

アレンジとしては、サビのメロディが、複数ボーカリストのコーラスとしています。
そのため、この曲でボーカルを取る人は、サビより目立つ歌い方をしては、曲を壊してしまいます。
もしも自分がプロデューサーなら、ボーカルには、外にベクトルを向けて、歌い上げるのではなく、内なる心に気持ちを抑え、歌い上げるように指導します。

まずは、EW&Fのアルバムバージョン。この曲の基本ですね。
素晴らしい事に、歌詞も表示されます。
2コーラス目以降の、サビのピアノのフレーズは、日本のアレンジャーにパクられまくり、以後数年、耳からタコとイカが出て来るぐらい、似たようなフレーズを聞かされましたね(笑)。
関係ないですが、バラードなのに、もの凄い楽器数を使っていますね。
金のある人気バンドは違います。

以後アレンジやボーカルは違えど、すべて同じ曲です。
時間のない方は、EW&Fのアルバムバージョンの後、FREESTYLEバージョンを聞いて下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=15NYvMfNUPM&feature=player_embedded

売れっ子スタジオミュージシャンで、かつプロデューサーのデイヴィッド・フォスタージェイ・グレイドンが1980年に結成した伝説のバンド、エアプレイのアルバムのAfter Love Has Goneです。
両名とも売れっ子過ぎて、この当時は、恐らくエアプレイとしては、ライブをしていないと思います。
レコーディングメンバーは、当時同様に売れっ子スタジオミュージシャンだった、TOTOのメンバーです。
AORと言う言葉は好きではありませんが、このR&Bな曲に、AOR的アレンジをしています。
このアレンジでは、サビもメインボーカルをフューチャーしていますので、このアレンジだと、メインボーカルが歌い込んでもOKです。

http://www.youtube.com/watch?v=0RtjatjyeQQ&feature=player_embedded

1993年、かつてのエアプレイのサウンドを引っ提げて、ジェイ・グレイドンが「Airplay For The Planet」と言うアルバムを発表し、その中にもAfter Love Has Goneは、収録されました。
アレンジは、EW&Fのアルバムバージョンと、エアプレイバージョンをいいとこ取りしたような、新アレンジです。
1994年、ジェイ・グレイドン・オールスターズと言うバンド名で、「Airplay For The Planet」の曲や、かつてのエアプレイの曲をライブでやりました。
これは、1994年の、日本でのライブ映像です。ボーカルはもしや・・・ビル・チャンプリン
関係ありませんが、2コーラス目のBメロ(2:03~2:44)を、ボーカルが1フレーズ多く歌ってしまいますが、バックのメンバーは、何事もなかったかのように、演奏しています。
これって、こう言うアレンジだったんでしょうか?自分には違和感ありました。

ちなみに同年、日本に呼ばれたデイヴィッド・フォスターのゲストで、ジェイ・グレイドンと共演して、エアプレイの「Nothin' You Can Do About It」を完璧に、原曲に忠実に、ライブで演奏しました。


Jay Graydon & friends- Bill Champlin - After... 投稿者 miklo


ビル・チャンプリンバージョンです。
元々この曲は、ビル・チャンプリンのソロアルバムに収録予定だったのだとか。
結局諸事情から、ビル・チャンプリンのアルバムには未収録ですが、この曲を気に入って、ライブでは歌っているのです。
アレンジは、ほとんどEW&Fのアルバムバージョンに近いです。

EW&Fの絶頂期までギターを担当した、ミスター・バッキング・ギターとも言うべき、自分の大好きな名ギタリストに、アル・マッケイがいます。
アル・マッケイは、凄く手が大きく、平均的には手の小さい日本人では、とても押さえられない、アクロバティックなコードを楽々押さえます。
キレ良く、楽々チャカチャカ弾いているように見えますが、演奏の難易度が高いのです。
しかも、ただ難しいんじゃなく、コードの響きが美しいです。

そのアル・マッケイが、なんちゃってEW&Fバンド、アル・マッケイ・オールスターズを結成し、EW&Fのカバーをしています。
ボーカル力の差は、しょうがありませんね。
アレンジは、EW&Fのアルバムバージョンに沿ったものになっています。

https://www.youtube.com/watch?v=Mz85KCV-120

さて、本日のメーン、FREESTYLEのAfter Love Has Goneです。
YouTubeを聞いて、感動したので、メインに据えました。

自分は、初めて見た時、日本のアマチュアバンド?それにしても、ボーカル上手過ぎ!!と思いました。
しかし、フィリピンの人気バンドで、彼らはプロだそうです。

After Love Has Goneは、多くのプロのボーカリストが、カバーしていますが、オリジナルのEW&F、エアプレイ、ビル・チャンプリンに比肩するレベルは、皆無でした。
アレンジは、EW&Fのライブバージョンを元にしていますね。
これ見て頂ければ分かりますが、3名とも歌が上手くて、その個性を上手く出していて、EW&Fとはまた違った味があり、素晴らしいです。
しかしこれ、ライブ映像ではなく、レコーディングのように、いくつかの音を重ねて録音したのと、映像を重ねたものですけどね。
少々なまった英語も、ご愛嬌(笑)。

ただ2コーラス目に、中央の素晴らしく声が通るお姉さんと、向かって左側の天野ひろゆき似のボーカルが、頑張って歌っちゃってますよね。
前述の通り、この曲はボーカルが頑張り過ぎると、サビが目立たないと言った意味が、お分かり頂けると思います。
こんなに素晴らしいのに、途中で切れちゃいます(涙)。

おまけとして、この曲のピアノコード(和音)のビデオを発見しました。
演奏は、EW&Fのライブバージョンです。
ピアノのコードのみですが、これを見て、コード理論が分かる人なら、鼻血が出るでしょう(笑)。

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