Music.Perfume

2015年4月23日 (木)

ポリリズム / Perfume

これまでの音楽レビューは、AORとか、フュージョンが多く(もちろんそれ以外もありましたけど)、いきなりPerfumeはビックリされた人も多いのでは?
かのサイトでPerfume好きをカミングアウトした事もありますし、このブログでも、数少ない自分がコメント書き込みする別のブログでも、Perfume好きは公言していました。
たまにはおっさん臭い、AORとか、フュージョンではなく、華のある最近の(でも8年前の曲ですけどw)テクノも良いかな・・・と。

実は自分、1970年代の紅顔の美少年(本当かw)だった頃、シンセサイザーの音が嫌いでした。
1980年代に入り、シンセサイザーがシーケンサーで自動演奏出来るとか、ギターシンセとか、サンプラーとか進化して行くにつれ、一転シンセサイザー好きになりました。
特に、生楽器の音に近い音を出せるようになり、シーケンサー(後にコンピューター)で、楽譜を打ち込むと自動演奏出来るのは、作詞、作曲、アレンジしていた自分にとって、キリスト教徒の福音のようでした(ちなみに自分はキリスト教徒ではありませんw)。
それ以前に比べ、デモテープ作りが楽になったばかりでなく、これによって今後テクノが流行る事を確信しました。

1980年代当時のバンドメンバーには、これが不満だったようです。
バンマス(つまりバンドのリーダー)だった自分が、コンピューターで自動演奏なんて話しをすると、バンドメンバーは「じゃあ俺達みんなクビ?」だなんて思ったそうです。
そのせいかどうか、自分の持論の、今後テクノが流行るは、YMOの解散後と言う事もあり、皆懐疑的でした。

その後、待てど暮らせど、テクノブームは来ません。
ちょっと面白い事をするミュージシャンはいましたが、自分が納得するようなテクノは全然出て来ませんでした。
自分が思うに、テクノをしていた人の中に、音楽性が高い人がいなかったように思います。
自分にしてみれば、ハービー・ハンコックがテクノに手を出した曲に、全く歯が立たないものばかりでした。

それから10数年・・・もうテクノブーム予言なんて忘れていた1998年。
テクノ第一の福音・・・Boom Boom Satellitesが来ました(くどいようですが、自分はキリスト教徒ではありませんw)。
Boom Boom Satellitesは、ヨーロッパのテクノファンから熱狂的に受け入れられましたが、でも残念ながら、日本ではテクノブームにはなりませんでしたねぇ。
それ以前に巷では、Boom Boom Satellitesって何?って人が多かったです。

そして2007年暮れ、テレビCMを見て、飛び上がりました。
「テクノブーム来た!」
そのCMとは、公共広告機構「だからはじめよ、エコ」篇で、曲はこの「ポリリズム」でした。




Perfumeについて

Perfumeを知らない人はいるのか?・・・と言う感じですが、でも自分と同じ年齢くらいのおっちゃんの中には、いるでしょうね。
日本の女性3人組テクノポップグループです。
グループと言っても、バンドではなく、女性3人が歌って踊ります。

メンバーは以下の通りです。
大本彩乃(のっち)
樫野有香(かしゆか)
西脇綾香(あーちゃん)

声はボコーダー(音声フォルマウントにシンセ音をミックス)で変調させていますが、中でもあーちゃんの歌唱力は素晴しく、生声で十分勝負になるほどです。
ダンスは3人とも相当な腕前で、2006年イベント「RHYTHM OF FEAR」にゲスト出演して、本格的なヒップホップダンスを踊って、拍手喝采を浴びたと言う伝説があります。

2000年、12歳で3人とも今では全国的に有名になったアクターズスクール広島に入り、2002年広島のローカルアイドルから、活動をスタート。
ちなみに理由は良く分からりませんが、かしゆかとあーちゃんは、下のランクの扱いだったそう。
のっちは最初からのメンバーではなく、抜けたメンバーの代わりに途中から加入。
2002年に、広島のレーベルからファーストシングルをリリース。

2003年春上京し、BEE-HIVEレコードと言うインディーズレーベルから「スウィートドーナッツ」をリリース。
サンストリート亀戸や秋葉原の路上ライブ、日本各地の催し物に、度々登場。

2005年9月21日シングル「リニアモーターガール」で、メジャーデビュー。
この曲から中田ヤスタカが、楽曲の担当をする。
その後、「コンピューターシティ」、「エレクトロ・ワールド」とリリースの度に注目は集まりましたが、まだまだ世間では無名。
2006年12月、「Twinkle Snow Powdery Snow」を、ネット配信限定でリリースし、mora winで、5日間連続売り上げ1位を記録、1つのブレイクのきっかけと言われています。
2007年3月に、木村カエラのラジオ番組「OH! MY RADIO」において、Perfumeの曲がヘヴィー・ローテーションされ、これも1つのブレイクのきっかけと言われています。
2007年9月に、「ポリリズム」リリースされ、公共広告機構のCMで使われ、これがきっかけで一気にブレイクしました。
以後、2008年にアルバム「GAME」が、「日本レコード大賞 優秀アルバム賞」 受賞、楽曲「love the world」が「日本レコード大賞 優秀作品賞 」受賞。
2008年から、年末の紅白にも出場。
以後、シングルがリリースされる毎に歌番組に呼ばれ、さらに海外からも注目され、何度も海外ツアーを行っています。

まあ、めっちゃ端折りましたが、Perfumeの紹介はこんなところで。



中田ヤスタカについて

Perfumeって、アイドルなのでしょうか?アーティストなのでしょうか?
どっちでも良いですが、Perfumeの作詞、作曲、アレンジの中田ヤスタカの音楽性は相当高いです。

自身は音楽ユニット、CAPSULEとしてのアーティスト活動していますが、その他音楽プロデューサーとしてPerfume、きゃりーぱみゅぱみゅを始めとして、様々なアーティストを手がけています。
テレビドラマ「ライアーゲーム」のサウンドトラックや、MEG、SMAP、m-flo、青山テルマ、鈴木亜美、リア・ディゾンへの楽曲提供をします。

Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースは、日本のみならず、海外でも評価が高いです。
レコーディングを含めた楽曲制作は、全て中田自身のプライベート・スタジオで実施。

その他、クラブイベントやファッションショー、アパレルブランドパーティー、ロックフェス等で、年間60本以上のDJ活動もしています。



「ポリリズム」について

さて、曲に行きましょう。
今回のテーマは、コード進行とメロディの関係性です。
難しいテーマではありますが、作曲、アレンジをする人にとって、避けて通れない事柄です。
またリスナーの方も、ここに書いている事を会得して、ここのコード進行がツーファイブの偽終止で・・・なんて語ると、尊敬される事請け合いです(キモがられたらご容赦w)。

ポリリズムとは音楽用語で、1つの楽曲に2つ以上の異なるリズムが存在する曲、またはフレーズの事です。
この曲、間奏には本当にポリリズムが出て来ますが、曲メロはポリリズムではありません。

間奏のポリリズムのアレンジを絶賛する人もいますが、今回は間奏は取り上げません。

バッキングは、全てシンセの打ち込みです。
情報によると、中田ヤスタカは、著名なシーケンスソフト、Cubaseを使っているそうです。
DTMにいそしんでいる方は、あれね・・・とすぐにピンと来るくらい、スタンダードなソフトです。
確認していませんが、シンセの音色エディットも、PCソフトなんでしょうね。

テンポは、♩=125くらい。
人間の心臓のリズムは通常=60(つまり1分間の心拍数60回)ですので、テンポが60の倍数に近いのは、人間が生理的に気持ち良いテンポと言えます。
60の倍数より、少し心臓がバクバクしているので、恋をした人(笑)?



「ポリリズム」の曲の形式

曲の形式は、AA'BB'CC'。
厳密には、サビの繰り返しのメロディは一様ではありませんし、サビの繰り返しを1くくり、サビ後の繰り返しを1くくりで考えると、AA'BCと言う考え方もありますね。
・・・と書いても、ちんぷんかんぷんな方も多いでしょうから、歌詞と曲の形式を以下に記します。

[A]
とても大事なキミの想いは
無駄にならない世界は廻る

[A']
ほんの少しの僕の気持ちも
巡り巡るよ

[B]
くり返す このポリリズム
あの衝動は まるで恋だね
くり返す いつかみたいな
あの光景が 甦るの

[B']
くり返す このポリリズム
あの反動が うそみたいだね
くり返す このポリループ
ああプラスチックみたいな恋だ

[C]
(恋だ)
またくり返す
このポリリズム
[C']
このポリリズム
このポリリズム


曲形式をあえて小分けにしているのは、メロディの繰り返しが多く使われていると言う事を、理解して欲しいとの意図もあります。
これだけ、繰り返しが使われているのに、作曲やアレンジが非凡、メロディも少しずつ変化させ、最後まで飽きが来ません。

PCのシーケンスソフトを使えば分かりますが、アレンジのコピー&ペーストなんてお手のもの。
それでは単純になりますので、心得があれば、ちょっと手を加えると深味のあるアレンジに作れちゃいます。

自分は恥ずかしながら、鍵盤は少ししか弾けませんので、クオンタイズをかけてリアルタイム入力した後、数値入力でまとめて補正するクチでした。
なので自分にはCubaseは、不向きですね。
めんどうだから、専門用語の解説は省きますが、知らない人は宇宙人の会話のようでしょうね。
DTMをした事があるなら、当然分からなければいけない事です。
でも自分のDTMは20年位前までなので、用語が古かったらご容赦。

自分は最終的に生音で演奏する曲のデモと言う事もあり、音の強弱とか、タイミングの揺らぎなんかを1音ずつエディットで修正したりして、結構面倒でした。
特にクローズド・ハイハット音なんて、打点の違いやスティックの角度を意識して、1曲につき4音色くらいを使い分けていましたし、オープン・ハイハットも数種の音色、シンバルも10種くらい使い分けていました。
ツーバスの曲の場合、通常人間は左右で足の力が違うので、別の音色にしましたし(笑)。
おかげで良く、自分が作ったデモテープ(昔の事なので本当にカセットテープw)を、生演奏と勘違いする人も多かったです。
バンドメンバーからは、そこまで凝らなくても・・・なんて言われましたね。

まあ話が脱線しましたが、とにかくPCのシーケンスソフトを使うと、繰り返しを多用するテクノ向きと言う事です。
またテクノの場合、自分がかつてしていたような、こまめなエディットは不要でなので、音楽編集も楽です。

ちなみに、音楽形式でABCとくると、Cの部分は通常サビとなるのですが、そうでないところもこの曲の非凡さに思えますね。
まあ、こう言うパターンも無数にありますけど。

ビックリは、間奏の後の形式です。

[A]
ほんの少しの 僕の気持ちが
キミに伝わる そう信じてる

[A]
とても大事な キミの想いは
無駄にならない 世界は廻る

[A']
ほんの少しの 僕の気持ちも
巡り巡るよ

AAA'BB'CC'の形式で、Aが3回出て来ます。
通常2コーラス目は、むしろサビまで最短に行くよう、例えばA'BB'CC'のように、Aを減らすのがスタンダードです。
自分は最初聴いた時、ビックリでしたが、変ではないと思います。
皆さんはこれをどう思うのでしょうか?



「ポリリズム」のアレンジ

アレンジも、基本的にはテクノ定番の4つ打ち。
4つ打ちは別名タテノリとも言いますが、通常の音楽4/4の楽曲で、1小節に4分音符が4つだから4つ打ち・・・4分音符のリズムと言う事ですね。

4つ打ちはセンスのない人がアレンジすると、数秒で単調で飽きが来ます。
アジア某所の音楽を聴けば、良く分かりますよね(苦笑)。
全部ダメ・・・なんて暴論を吐くつもりはありませんけど。
ちなみに自分、テクノに限らず世の99%の曲はすぐ飽きて、1、2秒で聴くのを止めます。

以前、miwaの「ヒカリへ」のアレンジをカオス状態と評しましたね。
ここでアレンジに軽くだけ触れますが、中田ヤスタカのアレンジはセンシティブです。

miwaの「ヒカリへ」のアレンジは、意味不明な音の渦でしたが、この「ポリリズム」のアレンジは、1音1音に意味があり、個性と言う点を考えても無駄な音がありません。
1音1音に意味があり、無駄な音がない(まるで誰かの料理レビューのセリフみたいですがw)のは、作曲やアレンジの理想です。

この曲の場合、リズムマシンのバスドラムは、4つ打ちなのですが、特にサビなんかのシンセは裏のリズムを刻んで、リズムに複雑さをもたらせ、味わい深いです。
サビで、16分音符で入るシンセ音が、闇からの光明の様で素敵ですね。
作曲やアレンジを一生懸命した事のある者なら分かると思いますが、中田ヤスタカのアレンジの素晴しさは、畏敬さえ抱くほどです。

アレンジについて1つだけ。
初めてこの曲を聴いた時、サビの終わり、(ああプラスチック)みたいな恋だ・・・のところで、ドラムがブレイク(つまり休み)するのが、センスあるなぁ・・・と感心しました。

自分かつて、ドラムもやっていましたが、このブレイクは、ドラマーならあまりしないフレーズです。
ブレイクする前にスネアやハイハットを入れたりして、いかにもブレイクしますよ・・・的なフレーズにします。
それが、何の前触れもなくブレイクするので、無機質な印象を与え、テクノには良いな・・・と。

今回は、アレンジは主題から外れますので、今回はこれくらい軽くの取り上げとします。



「ポリリズム」のメロディとコード進行

この曲では、従来のアイドルの曲では考えられない、ジャズのコード進行を使っています。
どんなコード進行でも良いんですけどね、とにかくメロディが素晴しいです。

以下、ポリリズムのコード進行と曲メロの譜面です。

ちなみにこの譜面、ネットを漁ったら、フルのバンドスコアを発見しまして、そこからのほぼ転記となります。
ギターソロの譜面化と違い、歌メロ譜面化はかなり楽ですけどね。
それでも怠惰な自分は、楽をさせてもらいました(笑)。

コードは、ネット上にあるものから、自分なりにも響きを検討して、アレンジの響きだと思われるコードネームを決定しています。
ネット上にある、全ての情報を当たった訳ではないので、同じコード進行を書いたサイトがあっても、驚きません。

音階を表す時、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ(クラッシックではH)。

コード譜は、バッキング・アレンジのヴォイシング(和音の配列)ではありません。
ルート音(A♭M7ならA♭=ラ♭)から、上に和音を積み上げたのみです。
ここのテーマはあくまでコードであって、ヴォイシングがどうのこうの書くつもりはありません。

バッキング・アレンジのヴォイシングは、ご自分でコピーされるか、ネット上のフルのバンドスコアを探して下さい。
これはこれで、とても重要なアレンジの勉強になりますが・・・今回そこまで取り上げますと長くなるので、割愛します。
今回はあくまで、コードに対するメロディの音使いがテーマです。

1小節に異なる2コードある場合は、タイミングも書いていますが、細かいタイミングや音符の長さに突っ込まないで下さい。



「ポリリズム」の音階

音階は、E♭調。
クラッシック的な言い方だと、変ト長調(伝わらねぇw)。

音階の構成は、E♭-F-G-A♭-B♭-C-D
ちなみにこの順番、度数で書くとⅠ-Ⅱ-Ⅲ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅵ-Ⅶ。
音の間隔は言わずもがなですが、Ⅰ(1音)Ⅱ(1音)Ⅲ(半音)Ⅳ(1音)Ⅴ(1音)Ⅵ(1音)Ⅶ(半音)となります。
自ブログでもよく書いている、E♭メジャー・スケールと同じ構成音です。

E♭調のⅠ度の音はE♭、Ⅱ度の音はF、Ⅲ度の音はG、Ⅳ度の音はA♭・・・と言うと、分かりますかね?



カデンツ

コード理論におけるコードの役割に、トニック(以後T)、ドミナント(以後DT)、サブドミナント(以後S)と言うのがあります。
ドミナントの略称は一般にはDとしますが、このブログではコードネームや音階のDと区別するため、DTとします。
カッコは、E♭からコードのルート音が、何度の音なのかを書きます。

E♭調の、ルート音がⅠ度からⅦ度までの和音で分類すると・・・

T=E♭(Ⅰ)、Gm(Ⅲm)、Cm(Ⅵm)
曲の始まり、曲の終止に使用するコード

DT=B♭(Ⅴ)、Dm-5(Ⅶm-5)
曲をトニックへと導く(解決するという表現をします)コード

S=Fm(Ⅱm)、A♭(Ⅳ)
DTに、豊かな響きを加えるコード

ちなみに、上記のコードに7thが付いても、分類は変わりません。

どうしてT-DT-Sの分類になるかと言いますと、「ポリリズム」のTを例に取ります。
Ⅲm7=Gm7のコード構成音は、G-B♭-D-F。
ⅠM7=E♭M7のコード構成音は、E♭-G-B♭-D。
G-B♭-Dが共通しており、Ⅲm7とⅠM7は響きが近い・・・コードとして代用出来る事が分かります。

ついでに、Sを例に取ると・・・
ⅣM7=A♭M7のコード構成音は、A♭-C-E♭-G。
Ⅱm7=Fm7のコード構成音は、F-A♭-C-E♭。
A♭-C-E♭が共通しており、ⅣM7とⅡm7は響きが近い・・・コードとして代用出来る事が分かります。

これらのコードを使って、曲を作る際の組み合わせ・・・コード進行の終始形には代表的な3つのパターンがあります。
これを音楽用語でカデンツと言います。

カデンツ1=T-DT-T
カデンツ2=T-S-DT-T
カデンツ3=T-S-T

多くの曲はカデンツ1から3のパターンの、コード進行です。
またはコードを代用したり、転回(≒ヴォイシング)したコードの進行になります。



1小節目-9小節目のコード進行

譜面の、歌初めから8小節のコード進行を度で書きますと、以下のようになります。

ⅣM7-Ⅲm7-Ⅱm7-Ⅲm7/Ⅵ-Ⅱm7-Ⅲm7-Ⅱm7/Ⅴ-Ⅲm7/Ⅵ

度で書くのは、他の調であってもコード進行パターンが分かりやすいためです。

一般に、単調な和音が良く使われるテクノにおいて、見る人が見ると、このコード進行は複雑でオシャレだなと感じます。
全ての和音に7th音が付与されていて、和音構成が4音以上です。
これは、ジャズやフュージョン、AORなんかのオシャレな楽曲に使われる和音です。
つまりは音なんか聞かなくとも、複雑な響きである事が分かります。

メジャーの音階(つまり明るい雰囲気の曲)ですが、Ⅰ度から始めずⅣ度から始めるのはおしゃれです。
こんなⅣ度から始める曲を自分も作った事がありますが、ハッとする華やかな始まりになります。

ポリリズムのコード進行、ⅣM7-Ⅲm7-Ⅱm7-Ⅲm7/Ⅵ-Ⅱm7-Ⅲm7-Ⅱm7/Ⅴ-Ⅲm7/Ⅵをカデンツに当てはめると・・・
S-T-S-T-S-T-S-T-S
カテンツ3のシンプルな、コード進行である事が分かります。
DTは出て来ません。

ところで、この解釈で良いの?・・・と言いますと、半分しか正しくありません。
Ⅲm7/ⅥとⅡm7/Ⅴの和音の役割を知る必要があります。

実際に付与されているコードは、Ⅲm7/Ⅵ=Gm7/C、Ⅱm7/Ⅴ=Fm7/B♭。
実はこのようなコード、これまでのブログでも出て来ていましたが、本筋と関係ないので、説明をスルーしていました。
このコード表記は別名、分数コードと呼ばれる和音です。
多くの場合、分母がベース音で、その上に分子の和音が乗ります。
アッパー・ストラクチャー・トライアドも、同じ表記をしますが、今回は関係ありませんので、説明を割愛します。

重要なのは、Fm7/B♭で、ベース音がB♭、上にFm7=F-A♭-C-Eの和音が乗った、B♭-F-A♭-C-Eの和音構成となります。
キーのE♭から数え、Ⅴ度の音B♭音が加わる事で、B♭をルートとする和音、B♭7=ドミナントの役割を果たします。

Gm7/Cを例に取りますと、ベース音がキーのE♭から数え、Ⅵ度の音C、上にGm7=G-B♭-D-Fの和音が乗ったものです。
つまり音の低い順に並べると、和音構成はC-G-B♭-D-F。
このコード、4小節目、8小節目、12小節目と4小節目の節目に出て来ています。
つまり4小節のコードのパターンにおいて、次のパターンの解決(つまり終止に向かわせる)をしています。

上にちらっと書きましたが、ジャズのポピュラーなコード進行にツーファイブと言うのがあります。
ツーファイブは、きれいに曲を解決出来る(曲を終止に向かわせる)コード進行として知られています。

ツーファイブの基本形のコード進行は、このようなメジャー(明るい雰囲気の曲)のコード進行の場合、Ⅱm-Ⅴ-Ⅰで、Ⅰで終止する形です。
ちなみにこのコードに7thがついても、同じ形です。

以前miwaの「ヒカリへ」で、偽終止っぽいと書きましたが、ここでもまた偽終止が出て来ました。
偽終止とは、「Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ」とⅠに至るところを、「Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅵm7」のように、Ⅵm7につなぐ事で、終わるのではなく、次のフレーズにつながる雰囲気を出すコード進行です。

7小節目、8小節目を見ますと、Fm7/B♭はB♭7の役割、Gm7/CのⅥ度の音Cと併せて考えますと、Ⅴ-Ⅵ・・・ツーファイブの偽終止です。
同じく、4小節目、12小節目は、サブドミナント(Ⅴ)を通らない、解決感の希薄な偽終止ではないでしょうか?

この曲では、明確なドミナントが出て来ませんが、このようなコード進行は疾走感があり、J-POPで定番のコード進行です。
上の和音はS-T-S-Tと繰り返し、疾走感を与え、ベース音の動きで偽終止の次のフレーズにつながる雰囲気を出し、ますます疾走感が出ているように思います。

自分、この曲を初めて聴いた時、すぐにツーファイブと思いました。
以前アマチュアバンドで作曲やアレンジをしていた時、いやと言うほど、ツーファイブ、そして発展系フレーズを手がけました。
この曲のように、カデンツ3と見せかけて、分数コードでコード進行を解決するのは、常套手段です。

もし作曲やアレンジする方なら、この辺を知っていて当然・・・英語で言ったらアルファベットを覚えると言うくらい、基礎的な知識です。
しかし実際は、作曲者の多くは譜面の読み書きも出来ず、この辺の音楽理論も勉強おらず、ちんぷんかんぷんだったりします。
音楽理論を知って、減るもんじゃなく、むしろ音楽ライフを豊かにしてくれるものですので、押さえておきたいものです。



17小節目-24小節目のコード進行

この曲がヒットしていた頃、会社の後輩が、この曲のサビを根拠なく、何か特別なコード進行だと思い込んでいました。
AA'のメロディには、少し閉塞感があるのに対し、サビで一気に解放感が高くなります。

この辺が音楽の面白いところで、コード進行の考え方は、AA'もサビのBB'も大差ないです。
サビで盛り上がるのは、アレンジの妙と、メロディの音使いによるものです。
雰囲気が変わったからと言って、特別なコード進行などではありません。

サビのコード進行は、ⅣM7-Ⅲm7-Ⅱm7-Ⅲm7-Ⅱm7/Ⅴ-Ⅲm7/Ⅵ-Ⅱm7-ⅠM7-Ⅱm7-ⅠM7-Ⅱm7-ⅠM7-Ⅱm7-Ⅲm7
コードを細かく刻んでいるので、8小節と言えども、コードが多い!
和音を刻んでいるのが、疾走感と、盛り上がりの一因ですが、それが全てではありません。

21小節目から、コードが変わりますが、これはなんて事ありません。
Ⅱm7はⅣM7、ⅠM7はⅢm7で代用出来るのは、前述の通りです。
コードを代用して、響きに変化を付けたに過ぎません。

上のカテンツの形式に直すと、表面上はカテンツ3です。
Ⅱm7/Ⅴ-Ⅲm7/Ⅵが、偽終始のような使い方と言うのは、前述の通りです。

23-24小節目のⅡm7-Ⅲm7ですが・・・ここでは分数コードを使っていませんね。
でも不思議な事に、偽終始っぽい雰囲気です。
同じメロディなんで、前のフレーズで出て来た幻のⅤ-Ⅵが聞こえる気がするのでしょうか?

自分なら確実に、Ⅱm7/Ⅴ-Ⅲm7/Ⅵを使っているところです。
しかしあえてⅡm7-Ⅲm7とした事で、和音の響きが単調に感じません。
こんな使い方もあるのか・・・と、目から鱗です。



コードアレンジについて

自分は度々、曲のメロディに対して、アレンジで付与するコード進行と、メロディの調性感の良いコードは異なると書いています。
逆な言い方をすると、コード理論さえ理解していれば、同じメロディでも、いくつもの異なるコードを付ける事が可能です。
コードの付与はアレンジの第一歩で、多彩なコードのの引き出しは、曲への豊かな和音の響きとなり、縦横無人なアレンジが出来ます。

[Example 1]

コード進行の初歩の初歩、3コード進行ですね。
Ⅰ-Ⅳ-Ⅰ-Ⅴとかが代表的な例ですが、この曲の場合、メロディと合いませんので、Ⅳ-Ⅰ-Ⅳ-Ⅴとしなくてはなりません。
これもまた立派な3コード進行です。

テクノでは、このような単純なコード進行が使われるのを、良く耳にします。
和音の響きも単調で、飽きが来ないようにアレンジするのは難しいですね。

ちなみにブルースなら、全て7thコードになりますが、この曲にはもちろん合いません。


[Example 2]

3コード進行を、Example 1よりもう少しおしゃれな響きにしたものです。
A♭メジャーだと、あまりに調性感の良い3和音ですので、メジャー7thコードにして、複雑な響きにしました。

8小節目ですが、メロディがⅤ7とは合いません(この場合Aの音がメロディと相性が悪い)ので、Aを下げたB♭7sus4としました。
Example 1よりは、響きがオシャレですが、ⅣM7-ⅠM7と繰り返すところが、聴き続けると飽きそうです。


[Example 3]

3コード進行ではありますが、メジャーコードばかりでは、響きの質が似かよるので、Ⅲ度のマイナー7thコードを代用して、Example 2よりオシャレな響きにしました。
ちょっと、原曲の響きに近くなりましたが、それでもなおⅣM7-Ⅲm7と繰り返すところが、聴き続けると飽きそうです。

なお、A♭M7をFm7で代用する事も可能ですが、メロディがメジャーですので、少なくとも初めのコードはより調性感の良いA♭M7にするべきです。


[Example 4]

Example 1から3・・・これらを加味して、ちゃんと考えてアレンジしたコード進行です。
Example 1から3まで、いずれもこのメロディには合います。
そうなると、コードを代用する事で、飽きの来ない響きとなります。

Gm7はE♭M7の代用。
Fm7はA♭M7の代用。

4小節のパターンに、異なる4つのコードですので、複雑な響きです。
このコードパターンのキモは、コードのルート音がA♭-G-F-E♭と1音ずつ下がって行く事。
音楽を知る人が聞けば、意図的だと分かります。

また8小節目は、B♭7sus4-B♭7とする事で、本来はメロディに合わないはずのB♭7を、コード進行に合うようにはめました。
これにより、8小節のパターンに、終止感が生まれます。
疾走感のあるメロディに、終止感ってどうよ?・・・と言う話はありますが(笑)。

このコード進行は、一般に良く使われるものです。
試すと分かりますが、このコード進行の方が、メロディにはハマりますが、このコード進行の方が優れているのか?・・・そうは思いません。
コードを決めるのも、コードの響きが1つの音楽表現で、必ずしもよりハマるコード進行が良いとは限りません。
Example 4は、一般に良く使われるコード進行だけに、これではありきたり・・・とも言えます。
どんな音楽クリエーターも、どうやって自分らしさを出すのか?・・・と言う事を、日々意識しているはずです。
それに、疾走感のあるメロディなのに、終止感が強いのは、矛盾があります。


他人の曲をアレンジする際、作曲者がコードを指定して、変更するのを許さない事があります。
その手の作曲者は、コード進行から作曲する人が多く、コードまで作曲者の作曲の一部と考えているのでしょう。
アレンジの都合で、コードを変更すると、その曲も否定されたかのごとく、反発したりします。
まったく○鹿馬○しい事です。
この解説でも分かるように、コードの決定から、アレンジは始まっているのです。

しかも、音楽知識がない人が付けたコードは、実際にはめちゃくちゃ(つまり調性感が悪い)な事が良くあります。
なまじっか作曲出来るもんだから、自分の音楽知識のなさを、認めたがりません。



「ポリリズム」のコード進行の結論

カテンツ3と見せかけているのは、コード進行をワンパターンの無機質な感じにするため。
しかし代用コードや分数コードを用い、響きに複雑さを出して、飽きが来ないようにしています。

こうして見ると「ポリリズム」は、先にメロディを作って、コード進行を無理やりハメて(つまりコードを決めながら)、アレンジしたように感じます。
それが本当かどうかは分かりませんが、自分にはコードを決めた後、Cubaseで8小節パターンのコピー&ペーストを繰り返す、中田ヤスタカの姿が見える気がします(笑)。

ちなみに、ちゃぶ台(死語?)をひっくり返すような発言をすると、曲のアレンジをする際、コードネームの決定が先か、ヴォイシングが先かは重要な問題です。

ヴォイシングが先・・・と言うのは、コードネームでアレンジを決定するのではなく、頭の中で響いている、かっこ良いと思う和音をアレンジすると言う事です。
この方法でアレンジすると、時にアバンギャルドなコード、またはコード進行になる事があります。
コードにとらわれず作るので、アレンジの自由度が高くなりますが、反面難易度が高いです。

曲によって、どちらが適しているか・・・そしてどちらが好みか・・・あるでしょう。
一例を挙げると、かっちりした曲で、原曲のコード進行を活かしたければ、代用コードや展開コードを使うとしても、コードの決定から。
浮遊したようなメロディで、コード感が希薄なら、ヴォイシングを先にしてみると、メロディの浮遊感を活かした個性的なコードアレンジが可能です。

手前味噌になりますが、自分は曲によって両方しましたし、自分がアレンジした曲では、ヴォイシングを先にして、結果としてコードネームが付けられない(無理やり付けましたけど)複雑なコードもありました。
「何なんだ、このコードは!」と、バンドメンバーには嫌がられました・・・が、音楽表現が良い方を選ぶのは当たり前。
バッキングの楽器が弾きやすいために、コードアレンジなんてしません。
優先順位ちゃうやろ!



「ポリリズム」の曲のメロディについて

コードの理解が出来たら、ここは楽勝(本当か!?)です。

2小節目の1-2拍目、Dから突然B♭にメロディが上るのが素敵です。
Ⅴ度のB♭ですので、2小節と言う短い範囲で、これまたメロディがツーファイブっぽい音の流れです。

4小節目のGm7/Cのコードのところで、メロディは3拍目C。
Gm7とGm7/Cの2つのコードを試せば分かりますが、Gm7/Cの方が、メロディに対して響きが良い事が分かります。
Gm7/Cの意味は、前述の通り。

7小節目のFm7/B♭では逆に、メロディにはB♭は使わず、メロディの解決を希薄にする(偽終止)事で、次のフレーズにつなげて、疾走感を生み出しています。
8小節目のGm7/Cも同様です。
14小節目の最後の音がB♭で、15小節目のコードはFm7/B♭。
これはドミナントコードではないのですが、Fm7/B♭のコードにメロディB♭を乗せる事により、曲にドミナントの雰囲気を出し、サビへと解決しています。

サビのコードは、A♭M7で、メロディの最初の音はG。
A♭M7のコードでは、Ⅶ度の音です。
A♭の和音構成は、A♭-C-E♭。
A♭M7の和音構成は、A♭-C-E♭-Gで、違いはこのルート音A♭から半音低いGが、きらびやかな響きにします。
メロディにGを使った事で、よりA♭M7との調性感が良くなり、曲がきらびやかになり、サビを盛り上げています。

サビに入った17小節目。
メロディに16文音符を入れる事で、メロディのリズムに変化を与え、飽きの来させないものにしています。
リズムに対して、メロディのリズムがシンコペーション(リズムとずらしている)しています。
これまた、4つ打ちエレクトロの曲で、良く使われる節回しですね。

この辺は、miwaの「ヒカリへ」も同様でした。

18小節目、3拍目の裏で、Gm7のコードに、メロディではC音をぶつけています。
つまりここも、Gm7/Cっぽい響きとなります。

24小節目も、3拍目の裏で、Gm7のコードに、メロディではC音をぶつけています。

自分はこの曲に、無駄がないと書きましたが、中田ヤスタカが全体を見通して、作曲、アレンジしているのがお分かり頂けますでしょうか?



最後に

Perfumeは他の曲も、こんな感じのツーファイブの応用のコード進行で、偽終止もたくさん出て来ます。
この曲でも書いたように、他の曲も繰り返しパターンで無機質な感じを出しつつ、パターンを微妙に変化させ、飽きが来にくい曲にしています。

Perfumeに限らずですが、2000年代に入ってから(いや1990年代あたりから?)、アイドルも可愛いだけじゃダメで、歌も踊りも傑出しているアイドルが増えました。
楽曲も、それ以前とは異なり、凝っている曲が多くなったように思います。
昔のアイドルの曲は、分数コードでのツーファイブのコード進行なんて珍しかったです。

中でも、中田ヤスタカの楽曲は、特にプロデュース作品・・・Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅで光り輝いているように思います。
これは中田ヤスタカが作曲ばかりでなく、アレンジが非凡なのが、大きくモノを言っているように思います。

ちなみに、コード進行のパターン分かったからって、作曲が出来るようになったりしません。
少しメロディが浮かんでも、後が続かないでしょう。
作曲は、例えば神の助けのような、自分でどうしようもない力がほんの少しだけ必要です。

もし、後が続くようなら、神様に愛されています。
逆にどんどん作曲しちゃって下さい(笑)。


http://grooveshark.com/#!/s/Polyrhythm/7hwqJQ?src=5
Polyrhythm by Perfume on Grooveshark

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