Music.Red Hot Chili Peppers

2013年9月28日 (土)

By the Way / Red Hot Chili Peppers

久々の音楽ネタです。
実は意外に思うかも知れませんが、このブログで人気があるのは、音楽ネタです。
地味にコツコツアクセスを稼いで、通算1万オーバーのアクセスを稼いでいるのが、いくつかあります。
面白い事に、アッサリ曲を紹介しているのは、あまりアクセスが来ません。
難しい事を書いているものほど、日に数アクセスコンスタントに来ます。

アフェリエイトをしているではないので、アクセスの多寡は、関係ないですけどね。

2007年、米ローリング・ストーン誌上にて、New Guitar Gods(日本では新3大ギタリストとも言われる)が選出されました。
ジョン・メイヤーデレク・トラックスジョン・フルシアンテの3人です。
その内取り上げると書いておきながら、ジョン・フルシアンテだけ時間が経ってしまいました。



ジョン・フルシアンテについて

ジョン・フルシアンテの経歴について、簡単に書きます。
1970年生まれの43歳ですから、もうベテランの域です。
元々レッド・ホット・チリペッパーズ(以後レッチリ)のファンだったのですが、薬物で死去したヒレル・スロヴァクの後任として、レッチリのギタリストとして迎えられます。
ところが1992年5月、日本公演中に体調不良で帰国、そのままレッチリも脱退します。
当初は、謎の脱退でしたが、後に薬物中毒だったと分かりました。
1995年、後任ギタリストとして、デイヴ・ナヴァロが入りますが、「One Hot Minute」1枚リリースの後脱退。
そして1999年に、薬物から回復したジョン・フルシアンテが、レッチリに復帰します。

実は自分、1990年前後のジョン・フルシアンテは、ほとんど印象がありません。
むしろ、短い期間だったのに、初代のヒレル・スロヴァクの方が、強烈な印象がありました。

そして復帰したジョン・フルシアンテは、徐々に自分の色をレッチリに影響させて、レッチリもヒットを続けて行きます。
アイデアマンで、センスが良く、そのため白いジミヘンとも言われました。
ジミヘンと言うほど、革命的ギターフレーズではないですけどね。

自分のジョン・フルシアンテの印象は、バッキングは物凄いセンスが良い。
しかしギターソロには、良い印象がありません。
ですので、2007年、New Guitar Godsの選出は、意外でした。

その後2009年に、レッチリを円満脱退して、現在ソロ活動をしています。


「By the Way」について

「By the Way」は、レッチリが2002年に発表したアルバムでもあり、アルバムタイトルと同名の曲です。
曲はボーカルのアンソニー・キーディスが作っています。

このアルバムは、ジョン・フルシアンテの個性が出たアルバムと評されています。
そしてこの曲も、ジョン・フルシアンテの素晴しいセンシティブなプレイが聴けます。

ちなみに、レコーディングではギターソロなしです。


「By the Way」の楽譜

「By the Way」のスタートから、サビの手前、下に貼り付けているMVで言うと1:03くらいまでの譜面です。
ギターばかりでなく、ベース、ドラムのバンドスコアです。

自分、学生時代なら、バンドスコアが1曲遅くても8時間程度で(正確かどうか別にして)書けました。
この曲、ジョン・フルシアンテばかりでなく、ベースのフリーやドラムのチャド・スミスのプレイも良いです。
たかが3人編成のバックの譜面で、しかもスタートからサビ手前までなので、2-3時間で書き上るだろうと思っていました。

甘かった・・・

耳がもう、かつてのものじゃありません。
フリーの譜面作成ソフトの操作にも慣れず、苦労しましたが、言い訳になりません。
かなり修正を繰り返し、8時間くらいかかってしまいました。
これでも、100%正確なスコアーではないと思いますが、可能な限り100%には近付けたつもりです。
ドラムのフィルイン(曲の境目にドコドコ叩くやつですね)は、そのまま叩く人はいないでしょうから、完コピではありません。






「By the Way」の曲について

曲の店舗は、およそ120のテンポです。
120のテンポとは、ミドルテンポから、ハイテンポの境目。
人にはよるでしょうが、人間の心臓は、平常時に1分間に約60回の心拍数がありますので、人間にとって親しみのあるテンポです。
ミドルテンポの曲は、ただでさえ感じを出すのが、素人では難しい場合がありますが、120のテンポなら問題ありません。

コードですが、この曲はサビ以外は、メロディがあってないようなものです。
そうなるとコードは、ギターのフルシアンテ、ベースのフリーのフレーズによります。
しかしどちらも、コードがどうとでも解釈出来る演奏です。
そこで自分は、曲の意味からコードをつけました。
例えば「B1」から「B4」までコードはDmまたはDm7と言う解釈でも良いと思います。

オープニングは、8ビートのギターとベースのユニゾン(同じリズム、似た様なフレーズを弾く事)。
テンポ120だし、最初はドラムもなく、静かな立ち上がりです。
しかし実はサビのメロディであり、曲構成として、サビの伏線になっています。

「A」から歌が入り、「A」の4小節目にハイハットオープンのフィルからドラムが静かに入って来ます。
スネアがリムショット(スネアドラムの縁を叩く)なのが、心憎いですね。

ところが一転、「B1」に入り、曲調が変わります。
これはフルシアンテの、ギターフレーズによるところ大です。
ギター譜にあるように、イントロの8ビートから、倍の細かさの16ビートを刻みます。
ギター譜には、音程は書かれてなく、×になっているのは、空ピックとかブラッシングと言う奏法で弾いているからです。

空ピックは、ストロークするが弦を弾かない奏法にも使われる言葉なので、誤解を受ける可能性があります。
ブラッシングで言葉を統一します。

ブラッシングとは、弦をミュートして弾いただけの事です。
ギターを弾けない人でも出来ますよね(笑)。
ギターを歪ませ、16ビートでブラッシングしているのです。

これはあたかも、この曲のビートが、テンポ120から倍速のテンポ240にテンポ変換したかのようです。
テンポ240は、曲としてはかなりの高速です。

1990年代にドラムンベース(当初ジャングルと呼ばれていた)と言う音楽ジャンルが流行りました。
テンポ100前後のゆったりとした曲のドラムを、倍のテンポで鳴らし(打ち込みが多かったですね)、高速感を出すアレンジです。

この曲の、フルシアンテのブラッシングはまるで、ドラムンベースの考え方のようです。
しかしドラムは元のテンポ120のまま。
ドラムのフレーズにインパクトを出すために、ビートはあえてハイハットで刻まずに、タムを叩いています。
しかし少しバスドラムに16分音符を混ぜる事で、16分音符でブラッシングするフルシアンテとの、ビートとの親和性を保っています。

フリーのベースは、これはもうカッコ良いですね。
この曲に、あえてスラップ(チョッパーベース)を使わないのも、センシティブです。
これまた16分音符を混ぜていて、フルシアンテとの、ビートとの親和性を保っています。

「B2」の終わり2拍に、カッティングが入って来ます。
フリーのベースから、曲の調はファ(F)なのに、鳴らすのはド(C)。
Fの5thの音(つまり1ファ、2ソ、3ラ、4シ、5ド)がCで、C7はFのドミナントコードです。
ファンキーな曲なので、7sus4と解釈しました。
16分音符の裏打ちで、シンプルながらかっこ良いフレーズです。

「B3」からフレーズの出だし8分音符で2発、Dmコードを弾きます。
「B4」の最後は、スムーズにサビにつなげたかったのでしょうか?
Dm一本で通します。
ここでもC音のカッティングでも良かったんですけどね。



「By the Way」のフルシアンテの演奏について

自分はこの曲を初めて聴いた時、何て省エネで、カッコ良いフレーズなんだ!と思いましたね。
ただこの曲を弾くだけなら、ギター初心者でも大丈夫と言うくらい簡単なフレーズです。

ギターが達者な人は、フツーのフレーズじゃん!と思うかも知れません。

何をしているのか理解出来る人と、理解出来ない人の差が仮に1万光年だとするなら、何をしているのか理解出来る人と、何をなすべきか知って行動出来る人の差は、100万光年あります。
後づけで、物事を理解したような気になるのは、早計です。
それは、理解と言う域には全く達していなく、何となく分かったに過ぎません。
勇気を持って事を成してこそ、初めて理解したと言えるのであり、意義があります。

学生時代、自分はコピーバンドと、自分のオリジナル曲をやるバンドのかけ持ちをしていました。
コピーバンドしかやった事がない自分の友人は、自分が作曲やアレンジに悩んだり、苦しんでいるのが理解出来ず、そんなのはアドリブでやれば良いんだよと言っていました。
そんな彼が、初めてオリジナル曲をやるバンドをした時、お前が悩んでいた理由が初めて分かったと言いました。

コピーバンドにはお手本がありますが、オリジナルバンドにはそれがありません。
音楽は、100%アドリブで良い曲になるほど、甘くはありません。
お手本がないと言うのは、ゼロから作り上げなければいけないと言う事です。
しかし音楽の宇宙は、広く果てしないものです。
湯水のように様々考えられるフレーズから、最良のフレーズをチョイスするのは、サハラ砂漠で落としたコンタクトを探すかの如くです。
そうならないためには、オリジナル曲ではコンセプトを立て、他の楽器との調和を考えながら、練り上げるしかありません。

自分は曲を聴く時に、自分はこんなフレーズを発想できるだろうか?・・・と考えます。
そしてこの曲のギターに関しては、こんなフレーズは考えもしませんでした。

この曲においての、ギターフレーズの素晴らしさは、「B1」からの16ビートのブラッシングです。
ブラッシングはしばしば、カッティング(コード弾き)の際の、ミュート(消音)に使うテクニックです。
音をミュートして、ブラッシングする事で、取りにくい裏のリズムが取りやすくなりますし、またパーカッシブなブラッシング音が、リズミカルでもあります。

ある意味、ギタリストにとってブラッシング音は、ギターを鳴らしていないと同義語です。
自分なら、ブラッシングばかりでなく、もっと音を鳴らすカッティングにした事でしょう。
しかしそれが、最良だったかどうか・・・いえ、平凡だと思います。

もうひとつ、自分はバッキングが最少人数のトリオ(3人)のバンドはやった事がありませんが、もしやったとすれば、恐らく音の厚みとか隙間には注意して演奏する事でしょう。
その意味でも、トリオ編成で音を鳴らさないかのような、ブラッシングが発想出来たものだと、その勇気に感心してしまいます。

この曲のバッキングギターは、確かに誰でも弾けるギターテクニックですが、誰かが思いついて弾かなければ、こんなフレーズは一生耳に出来なかったはずです。



「By the Way」のMVについて

なかなか面白いMVですね。
ボーカルのアンソニー・キーディスが乗ったタクシー運転手が、偶然レッチリファンの、サイコ野郎と言う設定ですね。
ベースのフリーと、ギターのジョン・フルシアンテが救出に向かい、見事アンソニー・キーディスが、フリーが運転する車に飛び乗り、脱出します。
しかしその後、そのタクシーに乗ったのは、ドラムのチャド・スミス・・・と言うところで、MVが終了します。

自分がレッチリで、一番好きなMVは、「Dani California」です。
この中では、パーラメントのパロディで、フリーがブーツィ・コリンズに粉したのが、かなりツボでした。

こちらは、2004年7月25日の横浜でのライブ映像です。
レッチリは、良いモチベーションのライブが多いですね。
このライブでも、音はスカスカには感じず、熱気、ノリがむしろレコーディング以上の名演だと思います。
でもギターソロは・・・

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