Music.Stanley Clarke

2011年10月14日 (金)

Winners / The Clarke Duke Project

以前、スタンリー・クラークを紹介した時、あのテクニックは人間じゃないとか、散々書きましたが、紹介した曲のベースは地味でした。
そこで、スタンリー・クラークの人間離れしたプレイを紹介したいと思います。
以前の記事を一読してから、先に進むと良いと思います。強制ではありませんが。

さて、スタンリー・クラークの超絶プレイを紹介するのに、自分は最初に、この曲を聞かせる事が多いです。
理由は、分かりやすいから。

さて、曲に行きましょう。
1981年に、人気キーボーディスト、ジョージ・デュークと、クラーク・デューク・プロジェクトを結成し、アルバムは世界中で売れ、商業的にも成功しました。
この曲は、クラーク・デューク・プロジェクトの1981年のファーストアルバム、「The Clarke Duke Project」(そのまんまや!)に収録されています。

さてイントロ・・・シンセベースやん!!って突っ込み入りそうですが、この曲では、曲のボトムキープ(低音を演奏する事)は、シンセベースに任せています。
ではベースは?
実は、(0:14)から入る、スラップ奏法のプルは、ギターだと思います。
しかし、(0:40)で入るジャーンと言う白玉(2分音符以上の伸ばす音)も、(1:02)の音も、(1:21)の音も、普通ならギター?と思うかもしれませんが、これは確実にベースです。

ボーカルは何と、スタンリー・クラークです。上手いですよね。
この曲で、ジョージ・デュークのピアノは、白玉ばかりで、つまんないでしょうね。

驚くのは、まだ早いです。
この曲の最大の聴きどころ、ベースソロ(1:56)です。
何ですかね、この早弾き。笑うしかありません。

初めて、この曲を聴いた人は、これってベースの音なんですか?と良く聞かれます。

さらに驚かせると、この曲は、スタンリー・クラークのプレイとしては、全然早弾きの部類ではないんです。
いわばこの曲は、野球の試合に例えると、本日先発するピッチャーが、ブルペンで投球したくらいです。
本番の試合はこれからで、本気のボールを投げるのは、これからと言う感じです。
これで、スタンリー・クラークの超絶テクニック振りが、伝わるでしょう?人間じゃないのです・・・早く人間になりたい!(いや、なりたくないでしょうw)

ちなみに、スタンリー・クラークは、スラップ奏法も達人で、これまた超絶早弾きなのです。

しかも世の中広いもので、ビリー・シーンと言う、スタンリー・クラークを上回る、超絶早弾きベーシストがいます。
いずれ、ビリー・シーンも紹介予定です。

http://www.youtube.com/watch?v=gocuv9reY88&feature=player_embedded

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2011年8月 9日 (火)

Black Narcissus / Stanley Clarke Band feat. Hiromi

駅にある看板で、リターン・トゥ・フォーエヴァー(以後RTF)が来日公演するのが、告知されていました。
RTFは、偉大なジャズピアニスト、チック・コリアが、シンセサイザーやエレクトリック・ピアノ(以後EP)を駆使し、クロスオーバー/フュージョン寄りの現代的なアプローチをするバンドです。
しかし本稿は、チック・コリアの紹介ではありません。

一緒に来日する、RTFのメンバーの、超絶テクニックを持つベーシスト、スタンリー・クラークが主役だったはずですが・・・まあいいか(苦笑)。
スタンリー・クラークは、デビューの1970年前後の当初、ウッド・ベースを弾いていた、ジャズベーシストでした。
もしかすると、この頃からエレクトリック・ベースも弾いていたかも知れませんが、それは良く分かりません。

この頃、エレクトリック・ベースに画期的な事が起こります。
1つは1960年代に誕生したチョッパー奏法が、ベーシストに広まって行った事。
英語ではスラップ奏法ですが、日本ではチョッパー奏法の呼び名が認知されていますので、以後もチョッパー奏法と呼びます。

もうひとつは、1975年にデビューしたジャコ・パストリアスです。
それまで、低音をキープするバンドの縁の下の力持ちだったベースを、超絶テクニックと共に、メロディ楽器として使いました。

この2つの出来事により、地味で目立たなかったベーシストが、以後脚光を浴びるようになったのです。

元々スタンリー・クラークは、ベースの速弾きが得意で、さらにエレクトリック・ベースチョッパー奏法を得て、ポピュラーな音楽の方で、水を得た魚のように活躍します。
もちろん、スタンリー・クラークも、ベースを花形楽器に押し上げた功績大ですけどね。

1972年に、チック・コリアのRTFに参加し、これがスタンリー・クラークが脚光を浴びるきっかけとなります。
1981年に、人気キーボーディスト、ジョージ・デュークと、クラーク・デューク・プロジェクトを結成し、アルバムは世界中で売れ、商業的にも成功します。
その間も、様々な有名ミュージシャンとのセッションをこなし、超有名ベーシストとなりました。
この頃プレイした、ギターの神様、ジェフ・ベックとは、その後レコーディングに、ライブに、度々共演しています。

スタンリー・クラークのベースソロの速弾きは、あれはもう人間じゃありません。
その辺のギタリストより、ずっと速弾きです。
速弾きしたからエライ訳ではありませんが、ジェフ・ベックと共演した時も、ジェフ・ベックよりも速弾きでした。

ベースソロに、コードストロークを多用するのも1つの特徴ですし、チョッパー奏法の速弾きも、人間やめてる速さです。

その後、セッション・ベーシストとしては相変わらずの活躍で、自身は映画音楽のブロデュースを手掛けたりしていましたが、新しいアルバムはあまり出ず、寡作となってしまいました。

自分としても、忘れかけてたスタンリー・クラークが、2010年に発表したTHE STANLEY CLARKE BAND FEAT. HIROMIで、グラミー賞、Best Contemporary Jazz Albumを受賞しました。
ちなみに、HIROMIとは、海外で活躍する日本人ジャズピアニストの上原ひろみさんです。

で、曲の紹介ですが、スタンリー・クラークが脂の乗った1980年代のプレイをと思い、ほとんど曲も絞り込めてました。
しかし、YouTubeで見たこの演奏が、あまりに神演奏過ぎて・・・鳥肌が立つほど感動しちゃって、こっちにしちゃいました(苦笑)。

さんざん、スタンリー・クラークを超絶テクニックとか、人間離れとか書いておきながら、この演奏見るとガッカリするでしょう。
至って、ノーマルな演奏ですから。
曲も、バリバリのジャズです。このブログ見ている方の中でも、それだけでついて行けない人も、いるかもしれませんね。

神演奏のソロを弾いてる、上原ひろみさんに耳が行ってしまうかも知れませんが、地味ながらスタンリー・クラークの演奏も素晴らしいです。
ロナルド・バーナー・ジュニアのドラムも素晴らしいです。
後半のソロは、ルスラン・シロタが、シンセサイザーのYAMAHA MOTIFで、ローズ・ピアノの音を作って、演奏していますね。
本物の名機のローズ・ピアノは、ピアノ線が弱くて切れやすいため、弱いタッチで演奏し、それがけだるい雰囲気となり、演奏の特徴になっていました。
夏の光に / やまがたすみこで演奏されているのが、本物のローズ・ピアノです)
演奏してるのはシンセサイザーなので、ピアノ線は切れませんが、弱いタッチの演奏に、気だるさがあり、オールド・ローズ・ピアノの雰囲気が出ています。

こんな良い演奏なのに、最後、演奏中に切れちゃうのが、腹立たしいです。


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